講演の後にいつもお決まりの質問コーナー・・・
これは武田教授の配慮です。
注意・・・質問、発言内容は私の記憶で多少の違いがあります。
その中の2番目の質問者
「私は福島のいわき市から避難している者です。3月13日までいわき市に子供といて、灯油を買うため外で何時間も並んでいました。・・・子供が被曝して甲状腺癌になるかどうか・・・」
最後は嗚咽しながら質問しておりました。
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生の声、肉声で語られる苦しい気持ち・・・
TVでは絶対伝わりません。TV見てだけ、新聞を読んだけで福島の苦しみは絶対感じとれませんし、感情を理解することはまず無理でしょう。
人の痛みを少しでもわかろうとする気持ちが人として幸福になるために重要と・・・思いますが、武田教授は科学者としての回答として、冷静にしっかりとお答えになっていらっしゃいました。
次のある質問には
「魚沼地域は今年はコメを作らず又は作ったら捨てて表面の除染をするべきだった。」とおっしゃってましたが、ここだけの言葉を悪意を持って切り取るとまた批判されてしまいそうですが、前後あります。
「私が一番大事にしたいのは、1.子供達 2.国土 3.日本のお米」と前置きがあり、
「23年度の原子力関連の予算が4500億円と22年と変わらず同じように使われた。事故前と同じように使う事は大変おかしいこと。この中で事故後は半分の2250億円を使うと政府が決めればOK。汚染された地域の米を買い上げても800億円しかならない。十分補償できる。なら今年は全て買い上げれば、農家、消費者共に問題ないのでは・・・」
「ここで魚沼産のお米からある程度のセシウムが検出されたら、世界的ブランドに傷を付ける事になり、大変な損失・・・」
と心配されての発言です。
民主主義とは・・・基本的に物事を多数決で決める事。しかし決めるにあたって情報を曲げたり、隠したりすればその多数決は無意味。そこが今回の原発事故での本質問題。