まず下のリンク先の写真を見てください(期限あり)。
http://sankei.jp.msn.com/images/news/120506/dst12050621140038-p1.jpg
基礎が持ち上がりひっくり返りました(天地逆)。
ネットでは手抜きでは・・・とか言われることもあるかもしれませんが、通常あり得うる事ですし、どちらかというと、法律通り作った建物と思われますが、悲報があったことは残念です。
4月の私のブログでは、
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-c78f.html
「高基礎は津波にも強いよ」と言っておりますが、
「高基礎は竜巻でも多少は強いよ」
とも言えるかもしれません。しかしあの破棄力、多少強くても家はダメでしょうが、命を守る強度としてははギリギリで大丈夫かもしれません。
さて、なんで「緑の家」の高基礎は津波や竜巻に(少し)強いか・・・
上のブログでも紹介したとおり、
SSプランの高基礎(立ち上がり1030mm、スラブ厚220mm)は標準の基礎(立ち上がり480mm、スラブ厚150mm)と比べて、その重さは大凡1.5~1.8倍。一般の基礎が 470KNに対し740KNと270KNも多くなります(45坪)。この270KN(26トン)が持ち上がる境目となるかもしれません。
上のリンク先ブログで示したとおり、正規の設計と正しい施工なら基礎と土台、柱は基礎重量より大きい緊結状態になりますから、家に大きな浮力がかかったときには基礎ごと持ち上がられて当然です。そして基礎が重くて、且つ布基礎ならば、基礎が地面からの引き抜きの抵抗がまして耐力が上がる事になります。
そのためにもまずは柱と土台、基礎を繋ぐ引き抜き金物は重要で、クレテック金物はその点では優れた工法ですね。