この時期だから薪ストーブを見にいく  その3

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この時期だから薪ストーブを見にいく  その1とその2に引き続きその3です。

 ころっとしたECODAN-FC650。ちょっと大柄なストーブ。

伺ったのはその1その2と同じ「暖テックス」さん。以前は第二工場でしたが、今回は古い方の第一工場(こちらが本社?)で。

やはり三条市にあり本来の業務は大型の機器の溶接屋さんです。

現在実施設計を行っている新発田の家(柚子の木の家)にどうかなと思い見に行きました。

輸入品の多くが鋳物製ストーブですが、暖テックスさんのストーブは厚板鋼板の薪ストーブであるので、形が自由自在です(型がいる鋳物ではない)。一品ずつ職人さんの手作りだから細かい違いをいれると20種類くらいはありそうです。

こちらがお目当ての入り隅コーナー専用ストーブ。
暖テックスさんのデザインは多分他の会社のOEMから発生したのもで、なかなかよい感じ(個人的主観)が多いので最近はお勧め筆頭候補です。

輸入ストーブの多くは「洋風」でどうしても暖炉からくるイメージがあります。そして何か綺麗過ぎるのです。薪ストーブは使っていればわかりますが、周囲が汚れますし、機器自体も汚れます。それに比べダンテックスさんのストーブは、土間がにあうようなデザインで、日本のインテリア、そして気兼ねなく焚ける感じがグッドです。そして安価・・・。その安価な中でも高い部類のこちらのタイプECODAN-FC650は希望小売価格34万。

 何となく古い機関車的なデザインの窓。扉周囲のアールがとても感じよかった。

 ガラス面裏のエアーカーテン。ここだけは室内空気を使用。

それには理由があり、このFC-650は少し凝った造りです。まず暖テックスには珍しいエアーカーテン(扉吹きつけ空気)が装備され、前面の大きなガラスが曇りにくように配慮されてます。まあ、エアーカーテンがなく安定燃焼になる前にガラスが曇っても、安定燃焼で熾きができると、曇りは勝手になくなります。。巷の易い機器まで殆ど着いているエアーカーテンがダンテックスさんにない方が珍しいですから、これはあればようやく普通になりますね。

次に標準で外気導入タイプであること。これは重要で、「緑の家」では超高気密のため、外気導入は必須です。これが標準というから設計思想の素性の良さが感じられます。

 背面下に見える外気導入穴。溶接部分は磨き無しでそのまま。ここらが海外の鋼板製と違うところ。でもこれでOKだと思う。どうせ汚れるからね。

 燃焼用空気(1次と2次)の穴。ここにダクトを繋ぎ外部空気を引き込む。

そして入り隅用と言う事で、放熱板がサイドに付いており、可動式となっております。しかしこの可動式がどういう意味があるかは不明です(固定だとダメだったのか?)。放熱板もサイド窓があるので、効果は100%ではありませんが、少しでも壁を熱から保護する場合は有効です。

そしてトップには料理用の蓋があり、これを外す事で早く熱が伝わります。

 奥に2次燃焼穴が見える。ロストルはSUSだと思うが少々薄い感じ。

そして珍しく耐熱煉瓦による底版かな。これは普通によいと思いますが、暖テックスさんには珍しい仕様です。

最大のメリットは地元、新潟県(三条)に工場があること。これは心強いです。何かあれば直ぐに対応してくれるでしょう。

さてデメリットは・・・
歴史ある大手薪ストーブメーカーほどの燃焼効率に信用性がない事と品質のバラツキがあるかもしれない事かな。まあ燃焼効率がどんなによくても、効率は炊き方、薪の影響が強いのでそう心配はないが、触媒式よりは確実に燃焼効率は落ちます。また単純な機器だけに大きな問題はないとおもいますが、職人さんが一品一品溶接で作るので、検査方法によっては品質にバラツキがでやすい事も事実。この点を理解して購入検討が必要です。

私は、この日本の家に似合うデザインがまず第一。とってつけた洋風のデザインでは納得がいかないので、やはりお勧めです。

 作りかけのF420・・・可愛いッス。

特に和島の家で使ったF420は本とかわいいです。この第一工場でもあった、あった、作りかけのF420・・・。いいでしょう、この単純な組み立て風景。

建築廃材で柱1mがそのまま入るように改造されたF420ストーブ。後ろに熱交換器があり温水を作る。

F420を改造した業務向け薪温水器が工場の前にありましたが、何かとってもがんばって上を支えるF420は愛おしいです。

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コメント

  1. 株式投資 より:

    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。