エアコンの暖房は 豪雪で氷点下でも平気。雪の対策が重要。

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室外機をしっかり覆えば積雪1m以上でもエアコンによる暖房は特に問題ない。当事務所のエアコン室外機の設置。

近年雪国でも主暖房をエアコンで行う家がようやく増えている。「緑の家」は開設当時(1997年)からエアコンによる暖房が主である。しかし室外機の設置に注意しないと、今回のような寒波ではエアコンが頻繁に止ることになり寒い思いする。これは設置方法に問題がある場合がほとんど。

9日朝の事務所室外機の様子。積雪80cmを超える時でも余裕で周囲は空気取り入れの隙間がある。氷柱は屋根からで室外機には着いていない。

ここ数日、9年前の当ブログの↓の記事にアクセスが多い。多分氷点下が続きエアコンによる暖房に問題が出ているので、ネット検索して解決方法のため訪れている人が多いのだろう。

氷点下のエアコン暖房 
あえて長い表です。 40時間ほど氷点下の続く、そして雪の降る三条の事務所ですが、エアコンによる24時間暖房で室温2...
雪の降る氷点下のエアコン使用法。屋根があるという設置条件がまず重要である。

「氷点下」「エアコン」をネット検索すると多くの解説で、

「ヒートポンプのエアコンの特性として温度が下がること、除霜運転を頻繁に行う事とで能力が低下して暖かくならない」

との解説があるが、確かにそのとおりである。が、エアコン暖房は気温と能力は外気4度以下の環境ではほぼ比例(一般的に外気4度から除霜が始まる)するので、氷点下になったから急に能力が「がくっ」と落ちることはない。暖かくならならない最大の理由は・・・

室外機の設置方法にある。

エアコンの室外機に屋根がないと雪が積もり凍結融解を繰り返し、熱交換効率が落ちて暖かくならない。
上の写真を反対側から撮影。室外機には屋根をつける。また雪国ではエコキュートにも屋根があると良い。

上の写真は「緑の家」と近接する家の写真である。

ご覧頂いてわかるとおり、「緑の家」の室外機は屋根で雪から守られているが、ご近所さんのエアコンは屋根がない。

屋根がないと室外機に雪が積もり、室外機の熱交換が効率よく働かないのである。更にそれをそのまましておくと、

氷漬けになって機器を傷める原因にもなる。

もし雪国でエアコン暖房を行う場合、室外機に屋根は必須であるし、こんな初歩的な特性を知らなければエアコンによる正しい空調計画は出来ない・・・と私は断言する。

もし屋根が無い場合は・・・

少し大きめの板や金属で屋根をつくると雪による効率低下が少なくなる。

このように板で屋根をつくる事でも十分効率は上がり暖かくなるので試してほしい。

下のように正しく室外機を設置すれば積雪3mの超えるところでも全くもんだなしで暖房が可能である。

室外機は雪に埋もれないように下屋の中に正しく設置されている。縦2段の設置時は融雪水に注意する。
積雪3mとなる豪雪地でもエアコン暖房は問題ない。

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