4年前に設計した超高断熱に改修リノベーションしたR2000+・・・
最近熱画像写真※を撮影して頂きましたので、今回はこの床下暖房をしていない超高断熱住宅R2000+を分析してみます。
※熱画像を含む下の写真は全て東京大学前先生の撮影
最初にR2000+の性能ですが、
UA値=未計算
旧Q値=0.8w/m2k
C値=0.7cm2/m2
現時点ではトップ性能の部類です。
換気扇はセントラル全熱交換換気
冷暖房は6帖用エアコン3台
エアコンのある右窓側(カーテン有り)が良好。上写真の左手から撮影。
床温度18~21℃、天井温度23℃、壁温度22℃~23℃と良好な温熱環境です。
サッシは左側Uw=1.7w/m2kで右側Uw=0.9w/m2kです。
右サッシはその他エアコンの温風の恩恵やカーテンが全て閉まっているので開口部表面温度は良好で、22℃あり冷輻射は殆どありません。
一方右サッシはカーテンも開いているのでその温度は違います。
ただ流石超高断熱改修の家でこのくらいの温度ムラなら十分な環境です。
左サッシはUw=1.6w/m2K程度の木製サッシ。左は0.8w/m2kのトリプルガラス入り木製サッシ。
上の画像は両サッシともカーテン開。
吹き抜けからみると窓の影響とエアコンの配置も大きく影響し、左サッシ前は少しコールドドラフト感があるでしょう。ただ床温度は19.5℃~21℃と性能の高い温度分布。
上の個室より窓の表面温度は2℃低い。これはこちらがペアガラスのため。しかし大きく無いため床に温度ムラなし。
2階各個室にはエアコンなどの冷暖房装置はありませんが、CFが有るので温度は維持され理想的な温熱環境・・・。また見事なまでにほぼ同じ温度の床、壁、天井です。流石に超横断熱住宅。
では床下エアコン暖房の家と比較してみましょう。
床下暖房がない超高性能な家。旧Q値0.8w/m2kの超断熱のR2000+。
床下暖房のある住宅と比べると床の温度分布は流石にあります。ここからわかるのは、多少窓性能が劣っていても床下暖房があれば快適さは上になる可能性が高いと思われます。
つまり無理に窓性能に高額な費用を掛けなくとも快適性はカーテンと床下暖房で同等にできます。一方暖房費は窓性能に影響をうけます。
コメント
こんばんは、
窓性能とカーテンで こうも
サーモカメラの映像が違うのですね。
冬は、内側を閉じて、
夏は、よしずや簾が効果的ですか?
>それを踏まえてサーモ画像を見ると、温度表示されているのは
ガラスの表面温度ではなく、撮影者とその背景壁と推察されます。
5枚目もまたしかり・・・
昨年のブログでも申し上げたとおり、金属面やガラス面の温度を正確に測ることは熱画像では少しむずかしいです。
無論放熱体からの影響を受けます。これはガラスに薄い「金属コーティング膜」があるのでそのようになりますが、この割合も周波数によって多少変わります。だから単純に背景壁の温度ともいえません。ただ窓ガラス面の熱画像温度が実際の表面温度と大きく違うこともありませんので目安程度にはなると思います。
浅間さま
頭寒足熱、今回の記事を読んで床下暖房に惚れ直しました。
またCFの実力にも脱帽、ダクト換気でも同様でしょうか・・・?
写真 5 & 6枚目の窓ガラスに撮影者(前先生?)らしき形が・・・
6枚目のデジカメ画像でガラスの映り込みを見ると、
中央には入口ドア枠の上に電灯が、右には撮影者とフラッシュ。
それを踏まえてサーモ画像を見ると、温度表示されているのは
ガラスの表面温度ではなく、撮影者とその背景壁と推察されます。
5枚目もまたしかり・・・
赤外線リモコンも鏡面反射するので理屈は判りますが、
実際のところどうなのか知りたいですね。