この時期の蟻の侵入・・・

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先日「緑の家」のオーナーさんから

家の中にクロアリが大量に侵入してきた。経路は柱と床の隙間らしい

とのお話しがありました。

この写真は今回の記事とは関係ありません。 岩手の読者さんから頂いた参考写真。高気密高断熱の床下にあった無数の蟻の死骸。

この時期(5月から6月)は、このようなクロアリの侵入が多くなります。特に田舎ではなく逆に市街地の分譲地に多かったりします(市街地の方が餌の枯渇があるからか?)。

対策は・・・実は効果的な対策はありません。

「えっ・・・でも「緑の家」って超高気密なのに入ってくるの?」

との疑問が湧くと思いますが、

仮に床面積140m2の家で気密性能C値が0.4cm2/m2という高気密だとすると、

家全体で56cm2(5.6cm×10cmの穴)の隙間がある家になります。

この隙間は全体に分散している事がおおく、仮に1階と2階に半分ずつあると(実際は1階のキッチン換気扇ダクトで1/5くらいを占める)、28cm2=2800mm2の隙間があることになります。

これでは想像し難いので蟻の穴が4mm2(2mm角)に換算すると、700個の穴が1階のどこかしらに空いていることになります。この穴が基礎上付近にあると容易に蟻は侵入できます。その後餌を見つけると大量の働き蟻が入ってくることになります。特に「緑の家」では外壁内にケミカル性の薬剤を一切使っておりませんから、壁内部で防げることはありません。

拙宅でもこの時期は数年に1回、2階のキッチン付近に蟻の侵入があり、その対応に苦労することになります。蟻とは言え、つぶして殺す事に抵抗があるので市販薬剤を買って対応するしかありません。

不思議な事は上で書いたとおり家の周囲が林や畑の田舎より、市街地の分譲地に蟻の侵入が多い事です。ただ注意しなければならない事は、蟻が普通は餌のない外壁内(内部に通じる部分)など大量にいたら白アリがいた可能性も高くなります。クロアリはよく白アリの食害地を乗っ取ることがあるからです。無論これは白アリ自身がクロアリの餌ですから・・・。

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