超高断熱の大型窓が気持ちよい。その2

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緑色の部分がラーメンフレームとなる。上部は全開口で下部(1階)は玄関戸とサッシが組み合わされる。

この写真はラーメン構造のなかに窓と玄関戸がおさまる部分です。緑色がラーメン接合となるフレームで、2階部分にはこの開口部にそのままサッシが入ります。ここで何かに気づいた人は凄い設計者です。実は・・・

矢印の部分が重要な所で、柱にみえるような120角材が梁までくっついていないのです。

これは故意にそのような納まりになっており、図面では柱半割を2つ建てる事となっております。そこで建設会社さんから「柱ではNGなの?」との質問がありました。

確かに柱を建てた方がしっかり、簡単にサッシや玄関戸を設置できます。しかし・・・

柱を設置すると、構造計算では想定していない鉛直荷重を受ける事になり、基礎梁やラーメンフレームに掛る応力が変化します。となると想定外の事が起こるので、鉛直荷重を受ける事のできない半柱(大きな鉛直荷重がかかると座屈する)として設計指示していたのです。

実際は柱と同材の太さの木があるのですが、鉛直荷重を伝えないようにまぐさで止めていますからこの点では問題ありません。あとは外風圧と扉の衝撃荷重に対して問題ないようにすればよいだけです。

・・・

このように超高断熱とパッシブ的な太陽光利用の為にある大開口部ですが、それを実現するために構造的な配慮がまず最初にありきで(ラーメン接合による耐力壁の削減)、その構造を間違えないように実現する事・・・この点が流行となっている高断熱だけの狭い知識では難しいのです。
全ては構造が基になり耐久性が添えられその後に温熱性があるのです。この辺りは・・・自動車も同じでしょう。先ずは安全性(ブレーキや車体)があり、それが10年又は最低10万キロは維持出来、その後にエンジン・燃費や室内の温熱性、静寂性の高性能化が有るはずですね。

所で・・・今日再びJアラートがなりました。

この数ヶ月・・・

「なぜ北朝鮮は核開発やミサイル開発に躍起になっているのだろう・・・その理由は?」

と考えることがあります。

また、日本にとって北朝鮮国は本当に他の周辺国より攻撃的で脅威なのか?

とも・・・。人生確実に半ばを過ぎると将来の日本のことが気になります。

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