耐雪2.5m、耐震3等級、UA値0.3、C値0.1
蓮潟の家 完成 3

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木の外壁。工事中に出た廃材である物ができた。

造り付けポスト・・・であるが、実はこれは建て主さんがご自分でつくられたポスト。
2とおりの入れ方ができ、鍵までついている。材料はこの蓮潟の家の外壁の端材。

「緑の家」はこのように本来昔の日本人がだれでも行っていた日曜大工でつくる部品の取り付けを行っても様になる。今回もとても完成度が高いので誰もが出来ると思わないが、庭の手入れのように自分の家の外壁に何かを設置する・・・その家が煌めかないはずはない。

さて・・・

蓮潟の家の玄関には巾2.6m高さ2mの大きな下駄箱がある。扉を見ると穴が数個空いているが、これは通気口。しかしこのくらいの大きさの通気口では通気量がわずかで、冬に雪に濡れたブーツなどは乾かないし、夏期は蒸れた靴も直ぐには乾かないで最悪カビが生えてしまう。

そこで・・・いつもの「あれ」の出番。

この靴箱の上部にCFを設置した。

内部には吸い込み側となり排気用のCFとなる。本来CFは送り込むように使うが、今回は靴箱全体乾かすことが目的なので総合的に考えて排気としている。

なにか玄関が匂うようになるのではないかと考える気持ちはわかるが、これはこのようにアクティブであってもパッシブ(自然に換気)も同じ。どうせ同じなら早く乾かして靴から匂いの元となる原因の除去のほうがよいはず。

早く乾かすといえば、造り付けキッチンもそう。

わざわざ大きな穴を2つ空け通気性を確保した包丁入れとカゴ、ボール置き。

今回もコストがかかるステンレス貼りの棚板。

システムキッチンは全て閉じる方向でキッチン収納をつくるが、「緑の家」の造り付けキッチンは真逆の開放性重点。如何に乾ききっていない物(まな板、ふきん、ボール、カゴ等)を収納出来るかがポイントとなっている。

さて・・・「緑の家」は自然素材をよく使うが、標準の柱は「赤松集成材」である。これはほとんどの柱が壁の中に入ってしまうことによる。たまに見える柱をつくるときがあり、これを一般柱としてご紹介している。この見える柱は「杉の芯去り材」の時がおおい。ところが最近この無垢の杉柱がなかなか手に入らない。120角ならまあ問題無いが、135、150、180、210角と大きくなるにつれて難しい。50年前は普通にあった135角以上は、今は床柱しかないのが現実である。そこを押して次の白山浦の家では杉の210角を使う。・・・こうご期待。

左手の柱は120角の杉柱。赤白ではあるが仕上がり面がきれい。

超仕上げ(かんな掛仕上げ)にすると光る柱面。多分こんな仕上げ普通の人はわからないが、触れるとその良さがわかる。

艶がでて思わず撫でてしまう。

ピンク色矢印がコーナーの無垢杉の無垢柱。

また新コーナーサッシの中心にあるのも一本柱。

人の手に触れる所には出来るだけ無垢の自然材としたい。

こちらも撫でたくなるところに設置されている。これで一本3万以上。一方壁の中に隠れてしまう赤松集成柱が0.32万/本で、無垢材でも壁内に使用する杉の芯持ちであれば0.27万/本と1/10程度の価格。如何に見えるところに使う杉の芯去り材が高いかわかるが、この見える柱を集成材にするつもりは・・・ない。このために無垢材が構造計算で正規で使えるHSS金物にした。5年くらいまえにHSS金物に変えてよかったと思っている。

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