白山浦の家の土台敷が始まった。
今年の新潟県はまるで太平洋側かと思わせるほど午前中に晴れる。逆に関東は曇りや雨が降っていて、日本海側と逆になったようだ。ただ予報なので今後もこの通りになるかはわからない。それでも最近の原油の値上がりでエネルギー価格が高止まり、暖房費に影響を及ぼすことは間違いなく、関東においても超高断熱の「緑の家」が有効であると感じられる冬になりそうだ。
「緑の家」の土台は、以前は米ヒバ(集成材)だったが、米ヒバだとめり込みの耐力がヒノキより30%低いので、耐雪2mを超えると120角柱でもNGとなりやすく、時には耐雪1.0mでもNGとなるのでヒノキの集成材に変えた。何故土台の話なのに柱の大きさが出てくるかと言えば、構造計算する設計者は当たり前にわかるが一般の方には伝わりにくい。米ヒバとヒノキでは防蟻防腐、基準強度を比べると一ランク米ヒバが上であるが、めり込み強度だけはヒノキが2ランク上なので、ヒノキを土台の樹種としている。これは一棟一棟構造計算しない設計者にはわからない事である。米ヒバ(政令ではアラスカイエローシダーのこと)の表示強度が改善されれば米ヒバにしたいが今のところはまだ無理のようだ。
で、土台敷きでちょっとトラブルがあったので現地に伺ってそれを解決して今日の上棟を迎える。天候も晴れで絶好の上棟日より。ただ今回も勾配天井なので屋根まで決まるには最低3日はかかる。流石に今年でも晴れは3日続かず明日の午後から雨模様。致し方ない・・・。