今年は富山県でお手伝いさせて頂ける家が多い。高岡市で2件、そして多分富山市で1件の計画がある。
高岡市の2件のうち今年中に入居ご希望が今回の模型の「赤祖父の家」である。
この開口部の多さにも関わらず、耐雪1500mmで耐震等級3の超高断熱である。このところ「緑の家」は全て耐震等級3である。
上の模型からわかるとおり、道路側に異様に大きい開口部があり、しかもその両側にコーナーサッシを計画する。こんなスケスケの窓を計画できるのも・・・この道路側に大きな公園があるから。
すなわちこの公園を活かす窓がこの家の肝となる。
普通なら道路側からできる限り距離をとって家を離すのであるが、このような場合は逆で道路に寄せた方が近隣から見られる視線が限定され少なくなる。
また1階床高が「緑の家」特有の高い位置、具体的には地面より1500mmにあるので道路を歩く人の視線と合うことはほとんどない。その上大きなウッドバルコニーを設け、床が高い欠点である屋外空間との一体化も現実的に実現している。
この相似する2つのコーナーサッシはそれぞれ意味があり、南側はキッチンに立つと真ん前に公園が目に入ると同時にウッドデッキ側に出入りする窓。北側は吹き抜けを通して公園の端に建つ水道関連施設の木々を見渡せる窓となる。
「緑の家」のオーナーさんは大変恵まれた敷地とご縁があるようだ。敷地選びは良い家の9割をしめると私は思う。・・・この土地も良い土地である。