「緑の家」でよくあるのが・・・建て主さん自身による間取り設計である。今回の白山浦の家でも基本設計はほぼ建て主さん自身による。また今実施設計の終わろうとしている「金沢戸板の家」でも基本的に建て主さんがプランニングしている。私はそのプランに対し、構造的に問題あるか、矛盾点はないか、更に合理化出来ないかについて手を入れているだけ。
白山浦の家は平屋であるが、玄関は地面とほぼ同じ高さから入るという「緑の家」独特のスタイル。驚くのは平屋なのに玄関付近は3層になっていること。これも当初から建て主さんが考えている。
通常平面的な事は一般人にも考えられるのだが、立体的になると急にハードルが上がる。どうやったら床が上に作れるかがわからないためである。しかし白山浦の家では綺麗にスキップした3層構造となっている。
玄関に設置された床下にはいる入り口は大変大きい。基礎の構造区画をとるのにスラブ内地中梁としてフラットしている。これが意外とくせ者で、軸線上の柱の引き抜きが大きいと難しいので、基本設計時に基礎と耐力壁と共に考える。
大きな入り口内にはダクト式の換気装置の本体をおく。大きめの平屋で配管が30mを超えるので圧損の少ないスパイラルダクトを半分以上に使い、OAと防音が必要な所のみGW消音フレキダクトとしている。
さて内部は・・・