一昨日松美台の家の下地及び外壁チェックに伺ってきた。
松美台の家では建て主さんのご要望で外壁が縦貼りとなっている。施工して頂いているヨシダハウスさんでは、この縦貼りの貼り方はたしか始めてだったと思われるので、何度か打ち合わせをして貼って頂いているがそのチェックに伺った。私はこの細い胴縁が荒木(帯鋸でひいいたままの状態)でもよいと思って見積もりも安くなるその仕様を指定したが、荒挽きは製材工場の加工機によって差が出る。そのため現地での確認を行ないその仕上がりバランスが問題ないかチェックに伺ったのだが、既にもう仕上げ(カンナ掛)を施して貼ってあった。仕上げをすればコストがかかるのであるが、それはヨシダハウスさんのサービスらしい。ありがたいことである。
天井高3.8mもある玄関に入ると銀色のスパイラルダクトが目に入る。床下に設置された換気装置から2階へ新鮮な空気を送るダクトである。最近COVIDー19のおかげで換気の重要性だけでなく、換気の「質」にようやく関心が寄せられている。換気の質とは、外気の綺麗な空気が人の一番長くいる風上側から供給され、人が滞在しない、クロークや洗面、脱衣所(トイレ)などから排気される空気齢を考えること。具体的には・・・家で人が長時間滞在する場所はどこかと聞かれたら間違いなく「寝室」である。6時間以上移動も行なわないでそこにいる場所としては寝室以外ない。その寝室に新鮮空気を最初にいれることが空気齢を考えた換気といえる。
-ダクトを使った換気ついて巷では賛否があるが、内部が汚れにくく掃除も比較的可能なダクトを使えば特に問題はないと考えている。オフィスの多くはこのような考えで数十年間換気を行なっている。最近はCOVID-19の対策で床下空調換気で天井RAが主流になるだろうと思われる。
次に代車の件だが、
現在事務所の運搬車である小カングーが大規模メンテナンスでドックに入っている。これは現在15万キロであるが、20万キロまで無難に乗りこなしたいとの気持ちで、ディーラーにメンテナンス計画を立ててもらったところ、まずは2回目となるタイミングベルトの交換と、クラッチ板の取り換えを勧められた。またディスクブレーキのアッセンブリー一式も20万キロまでに行った方が良いとのこと。ここ2年は例の持病と言われる点火センサー周りの根本的な治療も終えすこぶる好調だったので、少し様子みてこの冬にタイミングベルトとクラッチ板の交換をお願いした。これが・・・50万ほど。もうすぐ20年になるこの車にこれだけ費用をかけて乗ること自体不思議に思う方がいらっしゃると思うが、車体寿命まで乗るのが私流。車体は家に置き換えると基礎と構造そのもので、車体がさびてしまうともうこれまでとの感覚であるが、他の部分なら交換して乗るつもり。
修理期間は3週間になるので普段はお断りする代車をお願いした。代車は黄色いトゥインゴ。
いかにもルノーらしい濃い目の黄色の車体。
雪道でRR車(リアエンジンリア駆動)には多少の心配があるが、メーカーさん曰く「FRより滑りにくい」・・・
とのこと。いやーFRなんて新潟ではミラクルターンをするのでそれと比較するのは・・・。今乗っている軽トラはFR車だけれど、雪道でFRはご法度。必ず4WDに切り替える。でもRR車で雪道を乗ったことがないのでとりあえず乗ってみるためシートに座わった時に・・・
驚いたのは、6EDC変速のオートマ2ペダルの配置。流石にこれはアクセルが中央に寄り過ぎ。車体がコンパクトなAセグ欧州車で右ハンドルは、往々にしてこの点が問題となる。元々欧州車の多くは左ハンドルで設計されている。このためアクセルの位置と前輪タイヤハウスが干渉しないのでアクセルペダルがもっと右に配置される。しかしそれをそのまま右ハンドルにするとタイヤハウスと干渉し中央にアクセルペダルを配置するしかない。とくに冬はブーツをはくので靴幅が大きい。
そこでブレーキペダルを踏もうと思った時には、靴がアクセルペダルを踏まないように意識して左につま先を向ける動作となる。流石にこれはまずい。万一の踏み間違いを考えた場合この手の小型欧州車はMTの方がやはり無難である。・・・というか左ハンドルのままが良いのでは?
一方大量生産する市販車で唯一無二のRR車の走りは面白くご機嫌。クイックなハンドルと小型車ではしっかりした感じの車体で楽しい。意外と実用域のスピード範囲なら問題ないし、エンジンを回してもシート後方から聞こえるエンジン音は快感である。サスペンションも好みで少し固め。雪道も思っていたほどごつごつせずに弱くない。多分電子制御が優れているのだろう。
完全に15㎝くらいある新雪の車庫入れでは空回りするが、LSDでもあればなんとかなるかもと思わせる。また走行中マニュアルモードで走ると6EDCのつながり感が気持ちよい。確かにこの小型クラスでコストのかかるEDCの変速機搭載はまれである。
ルノー車は合理的に割り切る車づくりがモットーであり、その点があえて欧州車を選ぶ際の評価が低いところもあるが、低価格車でも走りの楽しさを必ず盛り込むところが好きである。そこは「風」と共通するところである。