長岡の家 引き渡しその後の風景

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11月も終わる29日の現状写真。

今日所用があり先日お引き渡しされた「長岡の家」に立ち寄った。そこでこの写真のとおり「ホッ」とした。

建物の設計の難しさは周囲環境が変るということ。わかっていてもつい現況しか考えないことが多いはず。

7月に矢印の家があった。

建築開始時の長岡の家の時は、右隣の家はまだあり壊されるとは思っていなかった。

7月に足場を掛けるときにもまだ隣家はある。

ところが・・・

9月の時点で既に隣家はなくなっていた・・・。

そして今日お隣の家の高さをみてホットした。

屋根も仕上がってので多分これで隣の建物の高さは決まった。

明らかに「長岡の家」の方が建物が高い・・・。

これは重要で、

新潟県平野部の冬風は北西から南西に吹く。

ここでピンと来た人は豪雪育ちでわかっている方と思う。

実は風下側に背の高い建物があったり、風上側に背の高い建物があると・・・

吹きだまりが出来て、平らな環境の屋根より時には1.5倍の積雪になる。

画像処理をして流行の片流れ屋根で背の高い屋根があったときの想像図。隣地側に吹きだまりが出来て積雪が増える。

風下側に背の高い建物があるとこんな感じになる・・・。折角耐雪住宅で積雪2.5mで設計された建物で、市内では2mの積雪で余裕がありそうな積雪量を確保していても、吹きだまりでは2.5mになることもよくある。今回その可能性が一つなくなった事が確認できた。

つまり下のように平均的にたまり、今は周囲より少し高いので逆に風で飛んで周囲より確実に屋根積雪は少なくなる。

実際のこの高さであれば平らに積もるし、風で少し飛ぶ。

残りは風上側の建築であるが、仮に長岡の家より背の高い3階建になっても、風下側の背の高い建物より影響は少ないと思われるので・・・一安心という訳。

こんなことも頭にいれて設計している訳ではないが、基礎が高い方が耐雪住宅においても有利になるのが「緑の家」の基本的な特徴である。

事情があって建築途中で貼り替えた木の外壁も、もう馴染んで色も殆ど同じくなった・・・。

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