最近では当たり前の事となりつつあるが、床下用エアコンで床下へは冷房しないことが原則である。これも6年ほど前に何度か理論的に申し上げている。
このことは下のブログの3連続シリーズがとてもわかりやすいのでご覧頂ければと思う。
床下内を冷やすと、温度が特にスラブ面で低くなりそれが原因で高湿化となる。RH(相対湿度)80%以上の高湿化が長く続くとカビが発芽する。これは昨日図で示したとおり。
下は床下を冷房除湿した場合と再熱除湿した場合の実測データであり、再熱除湿は安定して低湿度を維持できる。冷房除湿でもRH65%を維持できるのであるが、床下内温度が下がるので1階の床面温度も下がり、あまり気持ち良くない。足下が冷たいのは真夏でも体がかったるくなる。
最後に・・・
先日ある建設会社さんから突然電話を頂き、「10年前から床下暖房を行なっているが、最近止めた。これはクレームが多くなって対処が大変だから。原因は大きく2つ有り、一つはエアコンを床に埋め込むのでメンテナンスがし難いこと、もう一つは床下冷房にも使用していたので、床下内でカビが生えたことである」
と聞かされた。両方とも予想通りのことである。床下冷房はしない方が家と人から見ても無難である。