板金職人さんが5人で行う外装工事。近年人気のコットンホワイトの外壁。
ここ数年で最高の断熱性を誇る長潟の家の完成が近づきました。完成見学会は4月29日(祝日)を予定しております。
この時期だから「緑の家」が考える地震と建物の気密性のことを整理してみます・・・。
まずはこちらのこの図・・・まずは現実の直視です。
日本の地震が多いことは理解していると思います。世界地図にプロットすると改めて日本がどういう地域かわかります。この図を10秒以上見つめてみましょう。
一般的な書式による計算。日射遮蔽は簾による効果は算入出来ないので庇のみ。
新潟市に建築中の長潟の家はSSプラン標準です。
旧Q値は既に使わない評価が始まって一年以上経ちますが、この4月から旧Q値の経過措置も終わり、旧Q値は実質使用できなくなります(公の申請などで)。
そこで・・・当事務所の最後の旧Q値を算出しました。新Q値(というか既にこのQ値が定義されている)は換気が定数になって今後もあることになります。
6年前から全棟標準となっている「緑の家」の普及タイプは断熱性能は標準と同じで他は廉価版と言う位置付です。
その6年間、超高断熱という断熱性能は全く変わりありません。実はこれが一番誇れる所で、一度決めた断熱性能は10年間以上は続ける事ができるくらいの吟味した仕様です。毎年だんだんと上がる性能仕様は何か建て主さんを裏切っているようで嫌いです。無論エネルギー価格の急騰、樹脂サッシの急落があれば別ですが今のところ7年前の予想通りの推移ですから性能は同じです。
Ua値0.26w/m2K(旧Q値0.9w/m2k)で国認定の超高断熱住宅。加えて耐震等級3で床高1.5mの高基礎・・・完成間近です。
玄関部分が形になり、何時もの「緑の家」の入りやすい低い玄関・・・。人を招き入れる雰囲気がよいですね。
今日は今期初めて朝の気温が10度以下になりました。もう直ぐ冬ですね。
さて・・・秋に夏の電気代が明確になります。
オール電化(水以外全ての光熱費が入った)の真夏電気代
「緑の家」のオーナーさんからメイルで電気料金が送られて来ました。
家中全て24時間連続エアコン運転をして27度付近を維持されていたK様です。
オール電化ですからこの料金には、給湯代、調理代、照明、家電すべて込みのの電気代です。
久しぶりの連なる切り妻の外観。手前は分離車庫だから過剰仕様となりそうな高基礎とはしていない。
国認定(長期優良住宅)でUa値0.26w/m2の長浜の家が順調に進んでおります。
Ua値0.26w/m2Kの性能は、旧Q値に換算すると0.9w/m2K台になると思いますが、新Q値の算定方法が発表されているのであえて旧Q値を算出するのは行っておりません。住宅業界が早くUa値になる事を願っておりますが、大きな団体(新住協さんは初め断熱グループさん)がなかなかUa値になっていないので・・・まだ先でしょうか。なんかUa値は嫌われているような・・・。
2015.02.28追記 質問がありましたので一番下に図を載せました。
YKKと三協、エクセルシャノンは既に新たな樹脂サッシを発売しており、業界の最大手LIXIL(リクシル)の動向が注目されましたが、LIXILさんはこの先行した3社と違う道を選んだようです。
詳しくは・・・
http://nkkp.jp/a/bn/20140827/674929/ です。但し無料会員登録が必要です。
本気用カメラで撮った画像ですから今までの写真と少し歯切れが違う。
以前のお住まいは、和風の数寄屋風住宅です。こちらも設計事務所が図面を引き、それを請負会社が建築した住宅です。
基本性能のうち、耐久性などに問題はないのですが温熱性能が著しく悪いため、家中暖房ができず、寒い部屋と暖かい部屋が混在しておりストレスがたまる家でした。
そのため家の建て替えを決意して私どももその家造りに参加させて頂く事になりました。
複数の建築主さんからなるこの日ノ出町の家ですが、皆さんのお考えはまとまっております。暖かさとデザイン性の高い融合をローコストで・・・ということです。
この写真は3層パネルを削り出して造った8角形の手摺りの2つめ。壁の出隅保護カバーも兼用するデザイン。
↓の写真はその1でご案内したとおり、造り付けテーブルを倍の大きさにしたところです。
普通のスタイルから倍にする時間は20秒くらいでしょうか?
定番のフランクロイドライトの照明とそれに釣り合うようにデザインされた8角形の幾何学模様の手摺り。
この週末行われる完成見学会のリハーサル画像です。
旧Q値0.81w/m2K Ua値=0.21w/m2K
中間気密測定C値=0.6cm2/m2
外壁 米杉たて貼り(無塗装)
取り替え簡単サッシ納まり
サッシ 木製トリプルサッシ(ドイツ製)
換気 全熱交換ダクト型 熱交換率
家具 3層パネルオリジナル
風呂 造り付け(床下中空施工)
雨水利用 ポンプによる散水可
ソーラーパネル 約7kw 等々
2階はミリ単位で構造体(梁)位置を決めた。
そのため上棟時はホントに間違っていなかったか設計者はドキドキしながら見守った。上棟時の複雑な木の架構。
こちらは日之出町の家の2階の写真です。
南の壁際の1.7mから始まる低い天井です。普通、南側には優先して窓をもうけるのが設計のセオリーですが、この日之出町の家は、2階の南側に窓は一切無く、隣家の迫る北側に集中しております。
その理由は・・・
エクセルシャノンさんの樹脂サッシが、気密パッキンの交換が比較的簡単にできると先回の「続・提言⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本」で書きました。もう一つオマケ情報です。
周囲の家とは雰囲気が違うが、天然素材のため違和感はない。日之出町のランドマークになりそうな建物
日之出町の家の足場が昨日はずれ、その外観が見えるようになりました。
おおらかなシンプルで大きい屋根が家を覆い、圧迫感が少なくなるように桁高(建物外壁高さ)を低くした独特の形です。これで2階建です。
ウッドバルコニーは3年経過。最近使わないので苔が生えてきている。
昨日寺泊の拙宅で夏に準備を行いました。
夏至を過ぎたので夏の準備・・・ここポイントです。夏至とは太陽が一番高いところに来る日です。これからは太陽の角度が低くなり冬至にむかいますが、暑さはこれから2ヶ月後がピークであることがポイントで、南窓に庇があっても日射は斜めに寝てくるので暑さは窓から入って来やすくなります。そこで南側でも簾等の設置が夏至以降に始まるわけです。つまり南窓であっても相当長い屋根や庇でないと日射を防ぐ事ができません。ここは設計者でも間違えやすく、特に南中時(お昼)の太陽高度だけを図面に書いて日射を防げると表現する事は間違いです。南中時以外は太陽の仰角は緩くなります。
昨日の提言⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本では、各大手メーカーから発売さているオール樹脂サッシの話が出ました。その樹脂サッシは、従来より細い窓枠をもち、ガラスと障子(ガラス枠)が接着剤で一体化しているものです。
2014年7月23日緑字加筆修正
オーブルデザインの「緑の家」では今まで⑧つ提言をしてきました。これで⑨個目の提言です。
「超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本」
2階の全ての窓がドレーキップ
こちらは3年前に計画されているある「緑の家」の2階のプランです。
青く囲ってあるところが窓部分ですが、この窓全て「ドレーキップ」という形式の窓で、巷に多い引き違い窓ではありません。
樹脂サッシ本場の欧州の樹脂サッシの断面。細かい空気室に分けられた形状は国内のサッシも影響されるはず。
先日、サッシメーカー大手Y社さんの営業さんが樹脂サッシの説明にお見えになりました。そこで・・・
「今弊社の本州における樹脂サッシの占める割合は7%であるが、6年後の2020年には30%にまでなる。そのように生産工場も最近造り可動した」
やはりオーブルデザインの予想は当たります。
4年前に予言している過去ブログ↓
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-a233.html
どうですか?予言とはあらゆる統計、方針、状況をみればある程度あたります。その4年前の頃は、
「樹脂サッシはいいけれど耐久性が心配」
等との質問が多くあって議論も行われておりましたが、当時から樹脂サッシの耐久性は問題ないと繰り返し申し上げておりました。特にサッシ組み立て屋さんの妨害もあったようです。
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-fe5b.html
今は樹脂サッシの樹脂の耐久性で問題と思う人はいません。たった4年で世論が変る恐ろしさ・・・。びっくりです。
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-7cfe.html
超高断熱旧Q値で0.81w/m2kの日之出町の家の充填断熱部分です。
まるで土壁を見ているような色合いとはめ込み具合です。
とても綺麗に入っております。充填断熱材はファイバーウッド。
超高断熱旧Q値で0.81w/m2kの日之出町の家の玄関庇です。
出来る限り薄く軽く仕上げた庇・・・約1mくらい突き出ております。
この部分は玄関に入る門の役目をする大切部分です。上の大屋根で積雪1.2mを受けてこの庇は先端だけ雪が積もるともくろみ設置しました。
2014.0501.16:40 脱字があったので緑字を追加
施工途中の外壁に貼り付けられた外灯の原寸写真・・・。これは照明器具の位置を現場で決めているところです。
広角レンズではあるが屋根が大きい。延べ床は60坪程度であるが積雪1.2mに耐える屋根の出は1mになる。
低炭素住宅の国認定数値として旧Q値0.81w/m2K(新Q値で0.98w/m2Kの超高断熱)の屋根工事が終盤です。
屋根の上に上がるとその広さにびっくりします。