工事完了届けを見た事がありますか?

大阪で確認申請時(建物を造る時の許可のような物)には8階建の建物が、10階建になりそこに住居している人までいる。という報道がされ、驚いた人も多いだろう。実はそう珍しくないことである。建設中に階数を変更し、その建物変更届と工事完了届が提出しなかったのである。住宅では、当初2階建てだった住居がロフトの天井を高くして3階建になったようなもの。よくある話。??さて、随分前から工事監理は、家造りではとても重要な項目だ。とお伝えしてきたが、その工事監理者が印を押して提出する完了届を見た事がある人は少ないはず。ともすると、勝手に印を押され提出されている事がおおい。これは有印私文書偽造であるともいえる。無論建て主がいいよ印を使ってもと言えば問題ないが、しっかり書類に目を通すことは重要。

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さて、完了検査申請書の全文は下から見れます。PDFファイルなので見れない方は、アドビのサイトからダウンロードしてください。この申請書の最後のページには、工事監理者が行った監理記録があります。そこで重要なのが、現場と照らし合わせた図面ということがでてきます。図面がなければ、照らし合わせる事も出来ない=監理不能となります。図面はとても大事な物です。

「kanryoukenns.pdf」をダウンロード


手前味噌ですが予言的中・・・。ハイブリッド車や燃料代

7年くらい前に掲示板をはじめ3年くらい経った頃ころ、その掲示板にハイブリッドの車は10年後半分近く占めるかも?と書いた。それが結構現実的になってきている。最近トヨタやホンダでは、ハイブリッド車の生産を急いでいる。特に当HPで紹介した愛車初代プリウスの3代目の現行プリウスは生産が間に合わないらしい。昨今のガソリン値上がり、そしてこれが今後も続くと予想される事で、省燃費車種が注目大であるため。 むふふ。5年前の予言が見事的中という感じ。ガソリンも。これと同じく、超高断熱の住宅は今後の主流となるだろう。特に新潟県は、冬のお日様が、太平洋側の地域に比べ著しく少ない。だから暖房を考える時、断熱性は最重要。暖房は家庭で使うエネルギー消費のトップで、年間の1/3にもなる。だから3年前に提言した住宅は冬を旨とすべきなのだ。冷房のエネルギーなど、暖房時の1/10以下。

では私の予言を。それは必ず暖房する燃料が高価で困る時期が5年以内にくる!!そのときこそ更に超高断熱住宅のよさを実感すると。でも予言は「絶対」ではないから、外れてもお許しを・・・。今日のブログは手前味噌で失礼。


雨の日

定休日である月曜は寺泊にいることが多い。夕方雷鳴と共に大粒の雨が降ってきた。SD14※を持っていたので何枚かとり、海の波に雷が落ちていたので100枚くらいシャッターを切ったが、一枚も稲妻を捉える事が出来なかった。海には15回くらいは落ちていたと思う。残念。

建築基準法では、「地盤面から1mにある外壁の木材部分には、有効な防腐防蟻を施さなければならない。」とある。写真のとおり、普通の雨でも水のしっぱ(新潟県の方言で、「はね」という意味)でも50cmくらいは平気で上に跳ね上がる。だから木が腐りやすくなり対策が必要であるということ。しかし雨の波紋は綺麗ですね。薄暗く手持ちなので見苦しいところはお許しを!!下写真は豪雨時の写真。

※SD14とはシグマ社のデジタル一眼レフカメラ。5年前に初代SD9が発売されSD10→SD14と進化した。初代SD9が発売された時は、垂直画層イメージセンサーを持つ世界にただひとつの市販カメラということで皆が驚いた。SD14は昨年の3月に発売され当時は20万した本体も今は10万と大変お手ごろ価格に。そこでSD10からSD14にに乗り換えた。最近はDP1というコンデジのヒット商品で、垂直画層イメージセンサーの良さが認知されている。


ラズベリーの季節です。

今年もラズベリーの季節です。イチゴと違い酸味がほとんどないのがこのクサイチゴです。またこのクサイチゴからベリーの季節幕開けです。続いてモミジイチゴそしてナワシロイチゴと続きます。そのころに桑の実も食べれます。さあ山へ!!


インターネット記事から

建築業界の情報発信サイトのQ&Aに「建て主から「高気密のメリットは?」と聞かれ困った」と掲載されていた。その記事の内容は同感できる。が、しかしコメント欄に書かれた読者の1つのコメントに愕然とした。だから私もコメントした。このヘンテコなコメントの方は同業者ではないと祈るが、高気密の理解がないままにそれを頭から否定するような内容に、CO2を削減しようと躍起なっているこの時に見過ごせなかったから。その方は、24時間換気を廃止しよう。換気のための建物の気密化には頷けないとある。そうですよ。換気のために気密化を始めたわけではありません。国民の大部分が「暖房する生活」を望んだので、建物の断熱化(気密も同じ)が進んだのですよ。断熱(気密)化が進んだので、今度は換気が必要になったのですよ。もし機械による換気をしたくなければ、暖房生活とは縁を切る事です。そうしなければ、貴重なエネルギーを無駄に空気中に捨てていることになりますから。

私のコメントもや本文が載っているHPは

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/kenzai/20080519/520407/?ST=building

です。


感謝!!

今日の朝はリッチである。新鮮なイチゴと生みたての卵。これは一昨日、昨日とお二人の建て主さんの定期点検に伺った時に頂いたもの。卵はあの有名な「宮尾さんち」※から雛を分けてもらい、それが親になって生んだ物。LLくらいありそうなでっかい卵だ。実は私の家でも宮尾さんちの卵を買って、食べている。クリスマスの時は、長いこと励んでお役ご免になった親鳥も頂く。自然界の掟である食物連鎖の頂点にたつ人として最後まで感謝の気持ちで命を「ありがとう」と言いながら食べる。

イチゴは露地物。菜園に詳しい事務所のSさんの話によると、露地物でここまで大きく育てるのは大変。普段見ているイチゴはほとんどがハウス物。ハウス物は、比較的楽に大きくなるらしい。これまた感謝。特に頂いたMさんの話によると、最近狸がイチゴを「召し上がって」??大変らしい。だからイチゴ苗全てにしっかりしたネットを付けた。気持ちと手間隙かけるからおいしい物ができる。

※・・・旧豊栄のある農園。ご自分で書かれるHPの絵が素敵。http://www15.plala.or.jp/miyaonouen/


基礎コンクリート強度の移り変わりと土台等の施工

基礎コンクリート強度について

住宅をつくる場合、手本となる「本」がある。それは40年以上前からつい最近まで(財)住宅金融公庫という公的機関が、住宅資金を貸す時に基準とする仕様書である。現在は(財)住宅支援機構として引き継がれ、住宅の資金を貸し付ける支援をするときもこの仕様書を基準とする。したがって、この仕様書があるという事は、業界人なら必ず知っている。(知らない人はもぐりである。)当事務所には10年前の仕様書からつい最近のものまで保管しているが、左は一番最近の仕様書。厚さは1cm程度であるが、ほとんどの事が網羅されており、事務所で作成する設計図書の礎となっている。

この仕様書の中には、前話題のコンクリートの呼び強度が記載されている。それが下の写真。10年前の推奨コンクリート呼び強度は「18N/mm2」であるが、最近の仕様書ではこれが「24N/mm2」まで2ランクアップしている。実は3年くらい前の仕様書では21N/mm2だったので、住宅建設会社でも知らない人が多いと思う。無論、普通の建築士は知らないはず。

やはりこの背景には住宅を長持ちさせようとという配慮が表れている。コンクリートの呼び強度をあげるだけで、中性化は遅れ、基礎が長持ちするからだ。もし今家を造っている人(造り掛けている人)がいたら、「呼び強度はいくつが指定されてますか?」と訪ねたい。多分良くて21N/mm2というだろう。

土台の施工とアンカーボルトの計画

最近諸事情で他社さんの設計施工の準工事監理※を行っている。事務所と違う家の仕様は新鮮である。この施工会社はしっかりとしており、土台も米ヒバを使い、更に防腐剤を塗布している材料(米ヒバ)を使っている。以前当HPでなぜオーブルデザインは土台に米ヒバを使うかということをご案内した。それがわかりやすい形で写真に取れたので見てほしい。(この写真は他社施工中のもの)

現場で加工する土台の端きりや、塗布(加圧注入)後に穴をあけることが多い、「ほぞ」には薬剤の染み込んだ跡がない。この部分が問題だから、土台の木の樹種自体に防蟻防腐性が高い「米ヒバ」を使うのである。この施工現場では、土台は米ヒバなので、薬剤は必要無いため、全く問題ないが、土台に加圧注入された薬剤で防腐防蟻を考えている現場では、こういった部分にも薬剤注入は必要である。(多分この会社は、土台樹種が米ヒバなので急激な湿気で暴れないように防腐剤(撥水効果あり)を塗ったのかも?オーブルデザインでは米ヒバ集成材なので暴れはほとんどない)

また、当事務所では行わない、下の右写真の基礎換気口の設置であるが、筋かい、土台継ぎ手によって決められるアンカーボルトの絡みを考えると、正確に計画する事は至難の業である事がわかる。この現場ではきっちり考えてあるが、この一番下の写真のアンカーボルト一本だけが惜しい。(耐力的に影響は少ない部分なので、OKと私は考える。)

※準工事監理とは、法律的に工事監理者でない監理ということ。


200年住宅のコンセプト その③ 基礎コンクリート

200年住宅の③は基礎に使うコンクリートの話。コンクリートとは、砂利と砂と水をセメントという物質で固めた物。ちょっとだけ空気やその他の添加剤が入るが、基本的には上の4物質で出来ている。この中でセメントは水和反応という化学変化をして硬化する。簡単に言うと水に反応してコチコチになる。この硬化で4物質を固める。だからセメントと水の関係は重要でこの重量配合関係を「水セメント比」と呼ぶ。水セメント比(%)=水/セメント×100となる。

正しく配筋された場合、コンクリートが強い(呼び強度)ほど基礎の耐久性が上がる。これは基礎が鉄筋コンクリートで造られる為。鉄筋は所謂「鉄」(実は物質的に鋼と呼ぶ)で出来ているため、そのまま空気中にあるだけでも錆びる。錆びないようにするため、強アルカリでできたコンクリートが鉄筋の周りを取り囲む。この強アルカリも、空気中の二酸化炭素でいずれ中和し一般の基礎では、40から50年くらいで中性化する。中和化すると鉄筋は錆びて朽ちる。これでは高耐久の200年住宅は出来ない。木の柱は簡単に取り替えられても、基礎は簡単にはいかない。もしかしたら全部壊した方が早いかもしれない。だから基礎の耐久性=家の耐久性(布基礎やベタ基礎採用の家)とも言える。

では鉄筋コンクリートの耐久性を上げるには、どうしたらいいだろうか?簡単だ。呼び強度を上げる(実際の強度も上がる)事が一番簡単でコストもかからない現実的方法。普通の建設会社やハウスメーカーで使われているコンクリートは、呼び強度21N/mm2であるが、これを2ランクアップさせて27N/mm2にするだけで中性化は倍近く遅れる。つまり耐久性が倍近くになる。すると75年くらいで中性化する。更に30/mm2まであげると中性化まで100年かかる。では200年を考えると・・・。これ以上呼び強度をあげる方法もあるが、他にデメリットもでてくるため、鉄筋の周りを囲むコンクリ-トの厚さ(かぶり厚)を+15mm余計に厚くし、基礎表面を強アルカリのモルタルや密閉性の高い断熱材で保護し、二酸化炭素から守る事ができれば150年はいけるだろう。

「緑の家」では、10年前の事務所設立時から標準のSプランで27N/mm2を採用し、SSプランでは30N/mm2を指定する。更に基礎断熱で二酸化炭素から守るため、150年基礎となる。あなたの家の基礎のコンクリートは21N/mm2ですか?それとも・・・・。

左上の写真は「緑の家」のSSプランのコンクリートの配合報告書。ピンクのところにコンクリートの呼び強度が書かれている。なんと33N/mm2!!!スランプ12cm!!!※ これは12月の外気温では7度以下になる事が予想されるため、強度を上げる温度補正をおこなったため。

※スランプとはまだ固まらないコンクリートの硬さ(流動性)を示すもの。この数値が低いほうが硬い=高品質のコンクリート。一般基礎では18cmである。


200年住宅のコンセプト その②

2月頃、「200年住宅のコンセプト」について申し上げたとおりである。その思いは変わりないのであるが、実は国土交通省が募集した、「200年住宅=超長期住宅先導的モデル事業の提案の第一回公募」に免震装置で有名な「IAU」さんのシステムで申し込んだ。7月ごろOKもしくはNGがでるので、OKがでれば200万の補助金がその装置を導入した家に支払われる。ほぼ申し込み最終日に申請書を仕上げるあたり、IAUさんには大変お世話になった。

なぜ免震装置に興味があったというと、当HPのコラムに載せた時には「新潟県の平野部では効果は少ない」と結論付けた。この時の理由は、新潟県の平野部の大部分は第3種地盤(但し法律上では第3種と指定されていないため、各地盤調査データ分析で決める)というとても地盤が悪いところだから。それを裏付けるように、昨年起きた中越沖地震で多大な被害が出た柏崎中央商店街では、その地面である砂丘地のゆれの周期が約0.75s(所謂軟弱地盤の周期)だったので、大ゆれの後半に壊れかけた家のゆれ周期が0.75s(壊れる前は0.2~0.3である)と共振し、一気に倒壊したという結果が出ている。やはり軟弱地盤の恐怖である。当事務所が設計した家は、ほとんど無傷で問題なかったが、備品の一部が棚から落ちて割れ、タンスはひっくり返ったので、揺れによる「恐怖」はあると思う。そこでその恐怖を低減できる免震装置に興味が湧いた。そこで事務所のある三条に計画中の家に免震装置が付けられるかどうかと、実際の費用と構造が知りたくて「IAU」さんに問い合わせた。結果はぎりぎりOKの地盤らしい。となると、後は費用の問題。補助金200万の他どの位の費用で設置可能か?多分更に300万以上はかかると思われるが、これはこれからしっかりと詰めたい。もし皆様で免震装置をつけたい方は、当事務所に申し込んでほしい。補助金申請はシステムで行ったので、地盤さえクリヤーすればどなたでも免震装置の取り付けた家の設計施工可能である。(三条に決定すれば今期分は終了)免新装置のメリットは、はやり震度7クラスの大地震でも、4程度の揺れしか感じない事。これは家具の転倒や恐怖を感じない揺れである。すると200年に一度起こる大地震でも等級2クラス(住宅性能表示制度)の耐震性で倒壊しない家となる。この等級2くらいが重要で、免震装置がなくても大地震が来ても倒壊しない等級3になると、窓が小さくなり、大きな空間も出来きにくい。こういった制約がなくなることがメリットだ。さらに、マニアックなこの装置は、200年住宅の大事なコンセプト=「愛する家」につながる。愛することのできる家は、200年住宅の最大のポイント「メンテナンスをしてくれる家」となるからだ。デメリットは「緑の家」のコンセプトになるかもしれない「基礎断熱」→「床断熱」となり「床下収納」がほぼ使えなくなること。まあ、屋外物置と考えれば使えるが、洋服等はしまえなくなる。CO2問題で太陽光発電や太陽光給湯に目が行きやすいが、こういう基本的な性能にコストを掛けるのも悪くはないはずだ。

上図はIAUさんのHPから転載 (2008年6月に加筆修正)


べた基礎についての考察 シングルORダブル配筋

2008 05 023赤字加筆

今回のブログは少々専門家でないと難しい話である。しかしちょっと勉強されている建て主さんなら、なんとなくわかると思う。

過去にベタ基礎のHPのコラムやブログで話題を何度となく(2008.03.07)取り上げてきているが、最近の当事務所が行うプランで比較的最大区画(基礎立ち上がりで囲まれる区画)が3.64×4.55mの所謂和室8帖の基礎の詳細な構造計算をした。
詳しい内容の前に、基礎のコンクリートの考え方は、左の図のとおりである。基礎の平らになっているところをスラブというが、このスラブは板状である。このスラブ周囲に力を掛けると、下図のようにたわむ。凸の方には引っ張り力が、凹の方は縮もうとする力が働く(左図の鉄筋コンクリートの基本を参照)。コンクリートは引っ張りに大変弱いので、その部分の補強に鉄筋を入れる。これで鉄筋コンクリート造のスラブになる(左図の配筋の考え方参照)。
さて、屋根の出45cmという比較的屋根の軽い家(家の重さが重要)で、シングル配筋のベタ基礎のスラブ厚18cm、鉄筋D13@150とした場合、3.64m以上のスパンの基礎でNGとなる確立が高い。この仕様は、ちょっと丁寧な仕事をする工務店さんなら比較的多く使われている仕様である。このシングルベタ基礎配筋では、下の地面(捨てコン)からのかぶり厚を6cmとしている工務店さんがほとんどだろう。6cmというのは、既製品でピンコロと呼ばれる4×5×6cmの立方体で鉄筋をかぶり厚を固定するもの。その最大辺寸法が6cmを使うので一般的に6cmとなる。しかし、もしかしたら8cmくらいで行っている優良施工店ももあるかも知れない。なぜ8cmが優良なのか?というのは、ベタ基礎の水平部分スラブにかかる力は、下図のとおり中央部と端部に大きな力がかかるためここで配筋を決める。但し固定端部が多い場合は端部で決まる事が多い。この場合は6cmのほうが有利。結局計算で確かめるには変わりない)この中央部には地面からの反発力がかかり上にたわむ力が働く。よって計算する断面は、スラブ厚さC:18cmの時、下のコンクリート端部(地面の方)から鉄筋までの距離が抵抗する断面となる。よって鉄筋の位置が上にあるほど抵抗する力が大きくなる。もしの地面(捨てコン)からのかぶり厚を6cmとすると、鉄筋までの距離は多めに見ても8cmしかない。ところがもし地面(捨てコン)からのかぶり厚を8cmとすると、鉄筋までの距離は10cmになる。この寸法はそのまま強さになるので単純にかぶり厚を8cmにするだけで約1割スラブが強くなる。この1割で許容範囲内に納まる事が多い。また、もうひとつの理由は、下の地面(捨てコン)からのかぶり厚を6cmとすると、コンクリート表面までの距離が9.4cmと大きくなり、コンクリート表面にひび割れがしやすくなる事も考えられるから。また中央以外に端部に大きな力がかかる場合もある。この場合は逆に地面(捨てコン)からのかぶり厚を6cmとしているほうが強い。このように主たる鉄筋の位置は場所によって違うほうがよい。だからダブル配筋のほうがわかりやすいのであるが、詳細に計算すれば、シングル配筋でも大丈夫。但し「詳細に計算すれば」という条件である。いずれにしても意外と新潟県では雪の荷重で大きな力がかかるので、やはり「財団法人 住宅保証機構」の仕様書に記載されているとおり3mをこえる短辺を持つ基礎区画は、構造計算しなければならない。

 

 

上図でAとBが大きくなるほど耐力が上がるので、ダブル配筋のほうが同じスラブ厚Cなら耐力が高くなる。


ADSLのインターネットの注意

現在、三条の事務所はネット環境は光(東日本フレッツ)ファイバー、寺泊の拙宅は光ファイバーや有線がきていないので、ADSLである。この拙宅ADSLは、基地局から4.5kMもあるので、最高スピードの47MビットのモアⅢで契約している。NTT収容ビルから拙宅までの線路距離は、4350m(NTTのHPでわかる)なので最高で4Mビットは出るし、3ヶ月前まで実際2.8Mビットはあったので、ネット動画も何とか見れた。ところが、3ヶ月前から急にスピードが0.38Mビットと1/10になった。このスピードでは動画は無論、画像やデータが添付されたメイルさえ支障がでる。以前のナローバンド(ISDN64などのアナログ。なつかしい!)の人はほとんどいなくなったたため、メイルでも500kバイトの書類を添付する事も普通になったいる。なのでスピードが1Mビットより少ないネット環境はきびしい。スピードがいつも同じ0.38Mビットなので、拙宅周囲に家が増え、環境が変わったのではないと思うし、モデムのせいではない。多分線路障害ではないかとおもいNTT故障センターに聞いたが不明。仕方ないので、NTT修理の人に現地に見に来てもらうことになった。来て頂く前日にもう一度冷静に考えると、「そうだ!!3ヶ月前に、2階電話端子にFAXを増設したんだ。きっとこのせいだ!!」図のとおり。

結果はそのとおりでスプリッターを通さず電話機を繋いでいた箇所があるので、何か雑音が入ってスピードが1/10になっのだ。最近の新築は、ネット環境を考えた電話配線になっているのでこういった間違いはないだろうが、今までの家でADSLを導入した人は注意した方がよい。今回も私の気づかないところで、FAXが増設されていたので気がつくまで時間がかかった。スピードが思ったように出ない人は一度他の電話端子口に、電話機が設置されていないかチェックした方がよい。


5月6日見学会を行います。

連休の最後の日に完成見学会を行います。是非お越しください。予約は不必要です。

この建て主さんとは、当HPをご覧になりご縁となりました。最初は違う建設会社に施工と設計一式でお願いしていたらしいのですが、次の条件で造ってくださいと申し入れたところ、「その仕様では出来ない」といわれ、それを聞いた建て主さんは不信に思い断ったそうです。その条件とは、「基礎に使うコンクリートは、強度30N/mm2でスランプ12cm」といった単純な内容です。コンクリートの強度とは、まさしくコンクリートの強さを示す数値です。この数値が高いほど圧縮強度、せん断強度が高くなり、加えて耐久性が上がります(30N/mm2で100年、21N/mm2では35年)。一般の住宅ではコンクリート強度21N/mm2ですので5割増しですが、中層ビルでは当たり前の強度です。スランプとはコンクリートの柔らかさを示す数値です。スランプが大きいほど柔らかく水が多く混ぜられ低基準です。一般の住宅では18cmですが、今回のご指定は5割増しの12cm。つまり硬くて品質の高いコンクリートです。たったこれだけの事は通常の設計や施工をしている会社では問題ありません。簡単です。しかしお断りされた業者は、そんなコンクリートを使った事がなかったのでしょう。当事務所では通常でもコンクリート強度27N/mm2でスランプ15cmですから、ちょっとランクを上げる程度です。

さて、お分かりだと思いますがこの建て主さんは、建築に明るい方(同業者に近い方)です。こんな建て主さんに選んで頂いて頂いて当方は光栄です。


NEDO補助金に応募多数。

当HPでも紹介しているNEDO補助金が申し込み多数のため、2次募集が打ち切りになりましたとの案内が郵送できました。現在2次募集をお考えの方だった皆様にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。

そもそもこの補助金は、地球温暖化対策として対費用効果のあるものについて国が1/3補助するという事業です。昨年は第3次募集まであったのですで、今年は2次募集くらいまでなら大丈夫だと想像しておりました。思ってた以上に興味を引く補助金になったようです。この補助金は、住宅性能評価申請が必須なので質の高い家が数多く建設されるという副次的効果もあるので、もっと補助金枠を大きくして頂ければ、日本の住宅のレベルアップになるはずです。来期の大幅アップを期待しております。


タンポポを食す

先日の休日、ある団体の主宰する「春の山菜と野草を食べよ」に参加した。この団体は、自然農園と呼ばれる畑の耕作をする団体なのであるが、春だから身近な山菜や野草を食べましょうという趣旨で行われた。この「身近」が重要で、奥山にしかない山菜を食べる事ではない。自然農園のすぐ周りにある山菜、野草を食べる事で、普段接している自然をもっと身近に感じようということ。身近な山菜は、ふき、柿の葉、うど、せり、・・・まだたくさんあったけれど、忘れた(^^; ….。その中でタンポポの花とスギナのてんぷらを食べた。両方ともとてもおいしかたった。特にタンポポは、子供たちに大人気。今は飽食の時代といわれるが、今後世界中で穀物不足となることは必死。それは自給率40%以下の日本にすぐに影響をおよぼすだろう。いまから身近な自然の大切さをこの機会をとおして学びたい。

左写真から、里山風景(この程度の丘)。たら、ふき、こごみなど。タンポポを揚げているところ。


ありがとうございます。

2008.5.01青字加筆

内野で行われた見学会を無事終えました。忙しい中お越し頂いた皆様には感謝申し上げます。また、内覧会をご承知していただいた、建て主さんにお礼申し上げます。今回の見学会は中規模の分譲地内で行われましたが、その分譲地内で他社さんの見学会もありました。時間に余裕があり、当見学会をご覧いなる前にそちらをご覧になったAさんに感想を伺いました。床が松の無塗装(又はそれに近いオイルかワックス)であったにもかかわらず、家の「匂い」が全く違っていたそうです(木の匂いが薄い)。その訳はやはり壁、床にビニールクロスを使っていたからだと思われます。ビニールクロスの材料は、その名のとおり、「塩化ビニール」です。塩化ビニールは、約半分が塩、その他が石油で出来てます。従って同じ石油製品の中では石油を多く使わない優等生石油製品です。しかし塩化ビニールは、その材質特性上とても固いため、壁仕上げ材にするには可塑剤が多量に使われます。その可塑剤は、揮発性があるのであの独特の「ビニール」の匂いになります。新築住宅のほとんどが同じ匂い(所謂新築臭)がするのは、ほぼこの可塑剤だといっても過言ではありません。

ところが、「緑の家」ではビニールクロスを使いません。だから、新築臭がしないのです。これはおこし頂ければわかります。特に「緑の家」では、安価なエマルジョンペイントのため家中の仕上げに使います。これが重要で、一部だけ高価な自然素材の珪藻土などを使い、あるところはコスト削減のためビニールクロスを使うと、やはりその家はビニールの匂いがします。

気になるコストは、壁に使った場合、ビニールクロス1000円/m2、エマルジョンペイント1600円/m2、ホタテの殻壁材2200円/m2、珪藻土(一般品)3500円~/m2、中霧島壁4500円/m2です。30坪の家で壁と天井の面積は約500m2でどのくらいの差額が出るかは、計算してみてください。

写真はエマルジョンペイントの壁、天井、モルタル左官仕上げの床を持つ今回の見学会玄関です。シンプルで凛としてますね。この雰囲気はビニールクロスでは無理です。

エマルジョンペイントとは、50年以上も前から学校や病院などの建物に使われる壁や天井の仕上げ材。つまり50年もずっと使いつづけられるという事は、欠点が少ない材料だと言う証明。


連休中、見学会を行います。

HP上でもご案内しているとおり、26日、27日に新潟市内野駅周辺で完成見学会を行います。連休中の大事な時間ではあると思いますが、お越し頂ければ幸いです。

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/goirai/goirai.html

特徴は、コンパクトではありますが、無駄なく空間をプランニングした密の濃さです。無論緑の家の最大特徴である「質実剛健」が基本です。最近よく見られるようなモダンでビルみたいな四角い箱が流行しております。が、このような屋根の出ていない構造は非常に設計が難しい部類です。ビルのように、10年経ったときに定期メンテナンスできる事が前提なら多少無理な納まりでもよいのですが、住宅はやはりメンテナンスが多少ルーズでも大丈夫な事が良いと思います。緑の家では、多少ルーズでもよい納まりの設計計画になっております。

「緑の家」では、純白の家は今回で3棟目です。特に今回の色決定は、一年前にはじめて真っ白い家を建てたご近所に実家のある方が建て主さんで、強いご要望です。これは一年前に真っ白い家をご覧になっており、汚れや印象が今も当時と変わらないかを判断され、決めた外壁色です。よく巷では、窓の縁から黒い汚れや、通気層不良による、外壁の汚れがある家があります。特に軒の出のない四角い家はこの2つに充分注意する必要があります。「緑の家」は、この2つに充分注意を払い細かい配慮で作っておりますので、汚れが最小限度ですみます。この経過をみてご判断されたようです。

内部は10年前から造っている緑の家と全く変わらず、床はヒノキの縁甲板で、無塗装。壁は水性エマルジョンで揮発性有機化合物がほとんどない素材です。この2つの組み合わせが、昔から日本人に愛された白い壁と素木の床、扉の雰囲気となります。またコストに余裕があれば壁に木を貼ることもしますが、優先順位は低いですね。壁に木を貼る事は、実はあまり行われていないのが日本文化だったからでしょうか。木の面材は、主に天井使われたり、建具に使われてきたからだと思いますが、何でもありの茶室でも壁に多量の木を貼ったものは多く見ることはありません。やはり飽きがない素材である土や白い漆喰がほとんどです。いずれにしても、素地の木(無塗装の木)は時間が経つとなんともいえない趣が出ます。ここ数年は、このようなコーディネイトをする会社も増え、目新しさに掛けますが、なんと言っても10年も変わらず愛される空間の仕様は、建て主さんに誇れる家造り仕様と自負しております。今回は諸事情があり予約となりますが、まだまだ空いておりますので、ご予約お待ち申し上げております。

また次に東新潟駅周辺の見学会が行われる家で使われる中霧島壁という自然素材の外壁や、内壁を多用した家も8年くらい前から行っております。こちらも息の長い仕様です。 こちらはご予約無しでOKですが、5月6日の1日限りですのでご注意ください。下の2枚の写真は内野の見学会の家です。黄色い家は東新潟周辺の見学会です。


春の海の幸 2

先週に引き続いて、春の海の幸と山の幸。今ごろの山菜といえば「たらの芽」ですね。この「たらの芽」は、拙宅の前の山に結構あります。これを朝娘と一緒に採取し、その朝ご飯のおかずとなります。野菜嫌いな娘でも、家の畑で取れる きゅうり、かぼちゃ、オオバ、オクラ、パセリ、芋、ズッキーニ、そして今旬のブロッコリーは大好きです。(スーパーの物はなぜかあまり食べません)更に自分で採取する山菜も食べます。その中で「たらの芽」は好物みたいです。写真は小山有り海有りの拙宅の手摺越しに見た小山ですが、すぐそこにたらの木が30本ほど生えてます。ほとんどはご近所さんのご両親がきて採取してしまうのですが、何とか見過ごした物(最後の一本や、弱った木からとらない)を頂きます。

この間とったワカメのメカブとろろを作りました。刻みは娘の役目で、本当に細かく刻むのがコツです(舌に残らないのコツ)。量が少なく私の分までは廻ってこなくてちょっぴりしか食せなかったのですが、いい味でした。

春はいいですね。拙宅の庭も春満開です。私は庭に関して何もしていないので手入れをしてくれる妻に感謝しております。


色々な話題から エアコン、エコキュート、シートベルト

家造りをお手伝いしている建て主さんのほとんどの方は、この冬灯油暖房からエアコン暖房に切り替えた。特に共同住宅にお住まいの方も備え付けエアコンでも充分効果(暖かく、電気代も少ない)が期待できたようだ。

東北電力さんでは電気温水器の入ったオール電化住宅であると、チラシを配布する場合協賛していただけたのであるが、本年から電気温水器では協賛不可で、エコキュートによる温水システムでないとだめになった。本当は電気温水器の方が電気代が3倍上がり、経営的には有利であるはず。なのにエコキュートとなったのは、やはり温暖化防止の政府の方針である。

環境税導入が政府関係者から聞かれるようになった。この環境税には賛成である。例えばCO2を多量に排出する車。同じ用途の自家用車の中でも燃費のよい車から悪い車までの差は5倍にも達する。(5km/Lから25km/Lくらい)当然燃費の悪い車は、重い大きな車で「ハマー」とか「USA RV車」などである。これらの車が一概に悪いのとうよりも、環境税という形で燃費がわる事で環境に負荷を掛けた分だけ税金を高くし、その税金で木を植えるとかすればよい。車は趣意も兼ねているので、燃費の悪い車を選ぶ自由もあってしかるべき。但し、その分環境を修正する分税金をかけることは合理的だし平等である。それが道路特定財源税に換わりガソリンに負荷されることになってもよいと感じる。

今年の6月からシートベルトが後部座席でも義務化される。高速道路では罰則があるが、一般道ではないことでスタートを切る。という事は、携帯電話規制の時のようにしばらくは有形無実である。いま普通に走っていても、随分前に義務化された罰則のついた助手席でさえも、シートベルトのしていない子供達を多くみる。中にはダッシュボードに座る子供もみたことがある。何とか未来を担う全ての子供達には安全であってほしいと思う。


春の海の幸

4/19加筆

気温が上がると皆いっせいに屋外で活動しますよね。拙宅は海に近い(*^-^*) ので、この時期は「アオサ?」と「ワカメ」を海から分けてもらう。まず写真のアオサは(調べたらアオサ科のヒラ青海苔とボウアオノリと判明!!)どの海岸岩場でも普通に見られるもの。しかし海水浴シーズンに見るあの大きい葉みたいなものではない。それより写真のように細くて柔らかい。これを石付きをいっしょに取らないように上だけ収穫し、水で洗って味噌汁へ。(娘はその場所でそのまま生で味見する。)とても海の風味がしておいしい。2月頃取れる岩のりもおいしいが、アオサの方が簡単に収穫できる。次にワカメ。地域によっては「ワカメ」は漁業組合で採取禁止しているところもある。だからワカメは海岸に打ち上げられた物を採取。それでもおいしいワカメにかわりない。天然のワカメはいつも皆さんが食している「養殖ワカメ」とは歯ごたえや香が違う。歯ごたえは好き嫌いあるが、香はとってもよい。私は乾燥させお味噌汁にしたものが一番よい。多く取れたときは、すぐに洗い、数日陰干し(←これ重要)して完全乾燥させると1年持つ。そして運良くメカブも取れたときは、刻んでゆでてメカブとろろに。春のうみからのご褒美だ。家の娘は、この二つに目がない。写真は石に着いていたワカメ。大事な事は、海の幸に感謝し必要以上に取らない。そうする事が大地のめぐみ、自然を継続できる方法。今回の採集場所は、出雲崎「天領の里」の前の海岸。


深夜の火災

赤字12日12時45分加筆

以前ご紹介したとおり、私は週中は事務所の建物に泊まることが多い。昨日も三条で寝ていたが深夜2時(今朝)にけたたましいサイレンが鳴り響いた。どこかで火事があったと、夢うつつの中で感じたが気にもせずにそのまま寝ていると、今度はきな臭い匂いに目がさめると、なんと窓の外には赤いランプが点滅している。消防車である事はすぐにわかり、窓から見るとポンプ車が水をくみ上げている。しかし、東側の窓から火事現場は見えない。変だなと思い西がわの窓に行ってみると、空が明るい。西側の近所の家が燃えて消火活動の投光で空が明るくなっていたのだ。煙はもう白い色となり、鎮火が近いとわかり一安心。けが人がいないことを願い、火災に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

12時のニュースで一人亡くなられた事がわかりました。冥福をお祈りします。


設計事務所と施工会社との違い。

この画像は家の構造図で床伏せ図というものです。この伏せ図が請負金額(契約)の提示前にあり、その図面作成者が設計者であるということが設計事務所の仕事です。 すごく当たり前な事ですが、通常施工会社は契約後見ることになり、伏せ図は設計者でない人が造っています。

一般に設計だけを業とする会社(所謂設計事務所)と設計と施工をする会社(建設会社)の決定的違いは何?との疑問が当事務所におこしになる人にはいつもあると思います。その違いは、設計業務の完成度にあります。設計で仕事をし報酬を得ている会社は、設計が全てです。設計に間違いがあればとんでも無い事になります。というのは設計業務はその報酬額の10倍以上のものを造る事が多いので、大きなまちがったら会社は即無くなります。そして大きな間違いの多くは、小さな間違いの積み重ねで起きます。だから真剣に細かく考えているのです(たまに違う会社もあるけれどそれはイレギュラー)。つまり施工は違う会社が行うので「きっちりと正しく」引き継がなければならないという事で、施工と設計が同じ会社では、互いにかばいあう事(ごまかすとも言う)ができるので少々ルーズであってもよい気持ちが互いにあります。例えば日本という国を考えると、設計(決まり=法律)を造るところは国会で、それを実施(運用)するところは行政です。この2つを同じ機関(人間)が行うと、間違いやごまかしが起こるのできっちりと分けております。また法律を作る国会と実施する警察が同じ機関であったらとても怖い世の中です。自分に都合よく解釈をかえ色々なことをごまかす事さえ出来ます。勿論携わる人間の資質で問題ないとこが多いでしょうが、問題がおきやすいのでわざわざ分けているのです。建物も同じで、公共建物のほとんど全ては、設計と施工を分けます。これは設計と施工が同じになるとごまかしや力関係が対等でなくなるので、よい建物が出来にくいということからです。私どもの建て主さんには多くの公務員さんがいらっしゃいます。その公務員さんの中でも建物や土木行政に携わるひとは口を揃えて言います。「設計と施工が同じ会社なんてプレハブのようなハウスメーカー以外※はいやだ」と。現場で設計と施工が同じ場合の問題点をよく知っているからです。自由設計の注文住宅は、世界にただひとつの設計でなります。だからその設計がきちっとしていないとまず、よい建物が出来ません。だから設計だけを真剣にこまかく考える設計事務所が必要とされるのです。

※ プレハブメーカーの家は自由設計の家ではなく、相当の決まりの中で作っているので、本来の意味の設計業務はありません。設計業務は、本社の商品開発設計部門でおこなっています。


オーブルデザインの家の写真のこだわり。SD10

当ホームページでご紹介している完成した家の写真は、シグマ社の一眼レフSD10で撮影しております。SD10は2005年の夏頃購入したので、それ以前の写真はニコン製クールピクス950です。ニコンは皆さんよくご存知だと思いますが、「シグマ」??だと思います。シグマ社は、主な売上は一眼レフレンズだと思います。年間売上は362億円ですので、世界一のカメラメーカーキャノンの4兆円の1%くらいです。ニコンでも8000億ですからとても小さいカメラメーカーです。ですが、このSD10には、2つの大手カメラメーカーにはない特徴があります。それは光を受け止めるセンサーが垂直RGB受光方式のフォビオンセンサーを使っている事です(他メーカーは水平受光方式ベイヤーセンサー)。この垂直受光センサー詳細は色々検索して頂ければわかりますので省きます。この小さなカメラメーカーの大事にしている事が、「解像感」や「フィルムかめらのような自然画像」です。つまりカメラが一番大事にしなければならない事のためあえて垂直RGB受光センサーを選んだといえます。私は写真は解像力と色が重要で他はその次というこの点でシグマのSD10に共感し購入しました。なんか「緑の家」のコンセプトとダブると勝手に思いました。当時SD10は本体だけで18万ぐらいで安価なカメラではなく、EOS_kissなど既に9万以下で一眼デジカメが買える時代でした。しかしこの小さなメーカーのカメラを迷わずに購入しました。確かに解像力はパソコンの当倍表示では、トップクラスの解像感(当時の価格40万のニコンのD1に勝っていた)があります。またその自然な立体感はどの高級デジカメにも負けていないと思います。いつものブログ画像は安いデジカメで写しておりますが、今回の写真はSD10の高解像画像です。写真をクリックすると大きなります(3.6Mとても重いです)ので、その木の枝や、銅版屋根細部のディティールの自然な立体感に驚いてください。。。


春ですね。

今日は定休日で娘は春休み。ということで娘と2人でデートした。 (#^.^#) 通常なら自転車でサイクリングなのだが、朝から気温が低めなので今日は映画。(先週は出雲崎まで30km近くサイクリングだった)映画というのはやはり雰囲気がよい。集中できる。ちょっと音が大きいけれど・・・・。その後は寺泊へ戻りゆっくりと昼間からアルコール漬け。写真は春の訪れを祝う水仙と窓の外の海。穏やかななぎの海は、冬とは全く違う表情。


最近多いロフト収納の危険性

一昨年、昨年と木造住宅で耐震強度不足問題が大手メーカーで数多く発覚した。その原因の一つにロフト収納問題がある。ロフト収納は非常に重宝されチラシにも最近多く紹介されるロフト収納であるが、収納だからある程度の物が入り、その家の総重量が重くなることは確実。覚えているだろうか?阪神淡路大震災が起きた時に、「瓦屋根は家の重量をアップさせるので不利である」という情報が多く流れた。これは本当である。地震力FはF=mg(m・・・家の重さ、g・・・加速度)のため木造住宅の構造計算する時には、家の重量が大きな決め手なる。瓦屋根と金属屋根を比較すると30坪位の家では、2tくらい瓦屋根の方が重い。ではロフトがありその大きさが2階の半分くらいあるとどのくらいの重さで計算しなければならないか?それは瓦屋根よりはるかに多い5tくらい(地震時の計算)である。つまり普通に家をつくるより15%~10%くらいは余計に耐力壁がいるということである。これは建築基準法施工令46条第4項の規定に基づき告示1351号で明確となっている。この増やす耐力壁を上で案内した大手メーカーは計算しなかったらしい。(忘れやすい項目である)

さて、今の計算は2階の屋根下にロフトが半分くらいある場合。最近のチラシには屋根下と2階床下と1階床下と5層くらいになるものがある。これほどあると耐力壁は2割から3割増しとならなければ建築基準法違反(所謂耐震偽装)となる。はて、実際計算しているのか?もし忘れているとしたらとても危険なことである。もしロフト収納がある場合、割り増した耐力壁計算書(構造計算書)を提示して説明してもらう必要がある。


ちょっとだけ贅沢の道具

インターネットで「キリタ」のボールペンを買った。ちょっと高価だけれどしっかりした造り と、無期限保証という意気込みの姿勢がとても気に入った。このボールペンの本体は真鍮の太管という無垢っぽいもの。だからクロスのボールペンやいつも愛用のパーカーのボールペンとは違い適度な重量感がある。(この重さが良い)そして極めつけはオリジナルの文字やマークを入れることが1本から可能というもの。これは私の職種から言って惹かれるものがある。私はオリジナルにとても拘る。それは私の仕事はいつも全て100%オリジナルのため。「キリタ」さんは、「うちは大手ボールペンメーカーに対して町のボールペン工場だよ」といっていることがまたまた共感。オーブルデザインもアトリエ的存在だから・・・。だから購入は直ぐに決まったが、悩んだのはどのシリーズしようかということだけ。やはりマークがオリジナルでできるという事でケーファーのセットを購入した。(価格も私に相応しい(^.^)  )

パソコン全盛と言っても、私の業(基本設計)は、この筆記用具が全てと言ってもいいほど大事な道具。どうしてもよい物に引かれる。また無期限保証も、自分の造り出す物に誇りと自信があるという事で、「緑の家」の設計の不具合無期限保証と同じで共感できるもの。そして実際手にするとなんともいえない感覚。すばらしい。軽いものが嫌いな私には最適な道具である。そして私自身がもう少し成長したら、この「ケーファー」というボールぺンの7倍近く高い「シルバー925」を購入しようと心に決めた。

「キリタ」のボールペンはhttp://www.kirita-pen.jp/seihinn/index.htmです。本物はやはり良い。興味のある方は1本如何?お勧めです。

書き味の良さを決めるリフィルは大手高級ボールペンメーカーの「クロス」の互換であることもとても合理的。新たな規格のリフィルを単独で作ることは経済的に無意味だから。「緑の家」も汎用品の中でも吟味された素材を主体とする。それでどうしても納得がいかないときに、初めて多額を投資して開発する事になるだろうから。

横の筆記体は私の信条のオリジナルメッセージ。キャップの自社のマーク。


後付け高性能断熱開口補強

  • 青字2008.06.15加筆
  • 今日メンテナンスに伺ったS様の家で大変面白い物を見せて頂きました。なんと簡単に開口部の断熱補強が可能なのです。

緑の家で使用している断熱性が高いペアガラス(空気層12mm)といえども、壁の断熱性と比較すると1/9から1/7しかなく、家の中の熱が逃げる約1/3は、開口部からです。特にその中で大きい面積を占めるガラスの断熱強化は我々技術者には大きな悩みの種です。(真空ガラスという非常に高性能なガラスはあるがとても高価)ところが手軽にガラスの断熱向上できるものがあります。それは写真のとおりポリカーボネート製の厚さ5mmの板。ただトーメイではありますが、ストライプ状となっており使うと下のようになります。目隠しがあってもよい部分のガラスや最初から不トーメイのガラス面に使えば問題ないでしょう。この製品のすごいところは、価格も安く、加工もしやすい、紫外線にも強く、衝撃にも強いため、簡単に貼れる割には、きれいにそして仕上がりもよいことです。特に加工は、DYIショップで切ってもらえばきれいになります。これをSさんは貼ってはがせる両面テープ(←ポイント)で周囲だけを固定。取り外し可能にしています。まさしく衣替えする窓ガラスという感じです。いぜんTVで仮設住宅のガラス面の断熱強化策を見ましたが、ダンボールややわらかい素材(プチプチ)でで造っているので見た目にはちょっと・・・。ところがこれは見た目がよく、価格も91cm×182㎝ で1500~1800くらいだそうです。 2980円です。(6月現在)これで3重ガラス以上の断熱効果があると思われ、とてもよいアイディアと感じました。もし少しでも節電やCO2排出防止を実行を考えるならこの商品はお勧めです。(事務所の窓にも貼ってみよう (^^♪ )


ありがとうございました。

昨日、新津のみずきの分譲地でMs建築設計事務所(大阪)、株式会社大澤材木(西蒲区)主催の住宅完成見学会を見せて頂いた。久しぶりによい家を見た。しっかりした構造と新潟県産材をたくさん使い、特にわざわざ新潟県産材を鳥取県に運びJパネルにして使っていることに感激した。(建てぬしさんのこのご理解とこだわり)

このように同業者に快く説明し、みせて頂く事に感謝である。最近は関係同業者を締め出す見学会も多い中(確かに社名を名乗って頂かない方が多い。こちらも説明するポイントが違うので、やはり名乗るのは礼儀。だから締め出すこともうなずけるが・・・。)、丁寧な説明を頂きありがたかった。この場をお借りしてお礼申しあげます。


ターシャの家と無塗装の木の家

ナチュナルガーデンで世界的に有名なターシャ・テューダさん(91歳)の家は、バーモンド州にある。NHKで一昨年と昨年にターシャ・デューダさんの庭を45分間特集した。ご覧になられた方もいらっしゃると思う。ターシャ・テューダさんは元々絵本作家であるが、その自宅の庭の美しさに感動する。またその素朴な家の雰囲気がたまらない魅力。これについては3月06日のブログにご紹介してあるので是非どうぞ。それを見ていただければなぜ木の外壁なら無塗装を薦めるかがわかる。「ターシャ・テューダ」で検索するともっと色々な写真があるので見たことのない方はどうぞ。


持続可能な社会

左は新月で潮が完全に引いている朝の寺泊。潮の変化が少ない日本海で冬の新月の海の引きはなかなか。(普段は中央の岩場は海のそこ)

住宅は自然素材ブームであり、最近の多くの家に明らかに「木」を使いましたという感じの外観を見ることができる。一昨日前にブログでもコメントしたとおり、外壁に木を使うことは500年も前以上から普通に行われている。但し大昔からつい最近までは、構造材と呼ばれる部材は原則直接雨の当たらない工夫をしてきていた。ところが構造材となる2階のバルコニーを平気で雨ざらし仕様にして平気な業者がいる。特にナチュナルな家造りとかいかにも室内環境に配慮した自然素材で、山にも恩返しとか持続可能な社会とかきれいなことばを羅列している業者に多い。しかしその業者の造られた家の写真には、雨ざらしとなる木でできたバルコニーなどの家があり、15年で朽ちるような「木」の使いかたをしている。この件では2002年に屋外のバルコニーでコラムにある。

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/54.html

自然派住宅雑誌でも平気で「雨ざらしの2階バルコニー」を持つ家を、一言もデメリットコメントなしで掲載していることに不思議さを感じる。「木」は最低でも20年くらい育たないと製材品として家に使うことができない。つまり持続可能な社会を目指そうとするなら、優良代表素材である木は、20年以上持たせる使い方が最低条件である。だから家に木を使うときは、外壁材でもバルコニー構造材でも雨ざらしにならない工夫が必要。最近の当方は取替えが比較的簡単で少量のバルコニーであれば、アイアンウッドを使う。このアイアンウッドの耐久性は屋外使用でメーカー曰く50年である。大事に使えば25年はもつだろうと思う。(輸入実績は15年くらいで、今後実態がわかるとおもう)とにかく使用場所は、素人がメンテナンスできる場所に限定している。


台風時でもサッシから水は入らないの?

=場合により入ります。

拙宅は海沿いのちょっとだけ高いところ(海抜9mくらいを高いと呼んでいいかどうか?でも海岸から25km離れた三条市の事務所付近でも海抜9m程度)にある。従って冬の風雨はすさまじいものがある。雨は下から吹き上げるのが常である。その風の一番強いところには、開き+FIX型の樹脂サッシ窓がある。このサッシの水密性はW-4である。W-4とは、降雨量が240mm/hで風速23m/s時においても室内に水を侵入させない性能。この室内に水を浸入させない性能とは、サッシ下枠等が水に濡れてもその枠を越えて入らない事をさし、決っしてサッシ枠が濡れないことでない。私が住んで間もない頃、風速30m/sの嵐がきて、サッシのペアガラスを止めている押し縁の隙間から水が粒のように室内に侵入してきたのを見たとき、サッシを含む外壁からの雨漏れはよほど気をつけないと大変であると認識した。「緑の家」で使われている多くのサッシの水密性は、このW-4型ではあるが開きタイプによって侵入に強いタイプと弱いタイプがある。吹きさらしの西側には注意が必要である。


このべた基礎ではだめでしょう!!

このブログは、どちらかというと建て主さんより建築関係者が見ていることが多い。きっと「オーブルデザインは今度はどんな事を暴露するのだろう」と思っている人も多くいるのではないかと思う。暴露といえば

1999年の「釘がでたらめ」

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/13.html

1999年「ヒノキは白蟻に弱い?」

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/19.html

1999年の「冬に室内で洗濯物を干そう」

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/09.html

2004年の危険な法律違反

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/61.html

等まだまだたくさんある。どれも今考えると当たり前に守るべき基準であるが、当時は「そんなのどうでもいいじゃない?」という意識ではなかっただろうか?

そんな中でどうしても声を大にして申し上げたいのが、「べた基礎」である。このべた基礎は、最近の新潟県では基礎工法の主流である。しかしまともなべた基礎は少ないと考える。当HPでも昨年指摘している事がこれ!!

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/news2007/08_23.html

べた基礎は、底板と呼ばれる基礎の底全てを使って重量を支える工法のため、特にこの底板の周囲区画(基礎立ち上がり)が重要であるはず。今後業界の標準となるであろう「財団法人 住宅保証機構」の登録住宅では、原則としてべた基礎の場合は構造計算で基礎構造を決める。それ以外は上のリンクで紹介しているところで説明している表によらなければ、登録受理されない。ところがこれが新潟県では著しく守られていないと感じる。なぜなら下のようなべた基礎の写真が、メーカー問わずほとんどチラシに載っているから。べた基礎の周囲は、通常基礎立ち上がりで囲まれていなければならない。例外として人が床下メンテナンスとしてとおるところ(人通口)は、巾50cm以内であればスラブ補強でOKとなる。しかし写真の人通口は、巾160cm近くある。このような人通口の巾のある基礎は、良好な地盤の布基礎の時に行う計画である。加えて短辺の区画距離が360cm程度あるので、通常はダブル配筋がでないといけないのに、メーカー問わずほとんどチラシにはシングル配筋で表記されている。数年後これが発覚したとき、「財団法人 住宅保証機構」はどうするのだろう?とくに昨年から設計図の保持期間は5年から15年と改正された。15年間はもう図面(構造計算書も同様)がもうないという言い訳はない。第二の姉歯事件に進展しなければいいが・・・。

実は、この基礎を検査をする人が一番問題なのだが・・・。これはブログ07年11月01日に記載されている。

写真はあるチラシから。このメーカーだけが悪いのではなく、県内全般にこのようなべた基礎?である。


中越沖地震の結果報告と木の外壁

2008年3月11日写真の入れ替えをしました。

まず中越沖地震の結果報告から

国土交通省所管の研究施設の槌本研究官の報告書によると、「築50年から60年くらいの木造家屋の倒壊が多く、築30年くらいの建築物で倒壊したものは、納屋、車庫、倉庫などの住宅以外だったことがまとめられた。新しい建築物で被害を受けたものは、ほとんど地盤によるもので、地割れ、地すべり、液状化によるもので、地震振動で被害を受けたものは稀であった。つまり震度6強では、建築基準法が定める壁量充足率70%であれば倒壊の被害が無い事がほぼ確認できた。」としている。

この結果は、当初から予測していたとおりであり、建築基準法を楽にクリアーする家であれば、震度7くらいまでは倒壊がないともいえる。但し地盤に問題がある場合は、震度6でも倒壊または全壊する可能性がある。(傾きが大で使用不可になる事での全壊という意味)。また、建築基準法の壁充足率のチェックを行って安全確認が出来ている場合が前提である。(大部分の木造2階建ての建物はしていないのではと思うが)

次は「住宅と木材」という財団法人日本住宅・木材技術センター発刊の月刊誌の記事である。

その同じ号の記事である建築設計事務所代表の書かれた記事で、「先日、築1年の木造住宅を見に行った時、素敵な建物と思ったが1点だけ?と思った。それは、外壁に使われている杉の板が塗装されておらず、黒ずんでいた・・・略。ノルウエーでは木の外壁に塗装は当たり前で・・・略」といった文章を目にした。私がお手伝いする建物も外壁に杉を使う場合、塗装はしない。私の知る限り近隣の寺や神社も木の外壁で塗装していることを見たことがない。外壁の木が黒ずむ事は、カビが生えると共に木自体の色が紫外線で退色したためである。しかし黒ずんだからといって、機能上(風雨をカットする事)の問題があるわけではない。腐朽菌に犯されると木はあっという間にその機能を果たせなくなるが、黒ずむカビは、通常腐朽菌ではない。日本にはノルウェーと違った日本の木の使い方がある。日本は亜熱帯、モンスーンのような梅雨時と、氷点下以下が幾日かある準寒冷地をあわせもった地域が多くを占める。だから何もしなくて(雨が直接あたらなくて)もカビが生えてしまう梅雨の季節が日本にはある。そこで先人達は、屋根を大きく造る事で木の外壁を腐朽菌だけから守リ、木が黒ずむ(一般カビ菌)事は良しとした。一方ノルウェーはどうかというと、下の図のチューリッヒくらいの気候に相当するが、何もしなくてもカビの生える季節は少なくい。よく言われるが日本はある意味カビの文化。味噌、しょうゆ、かつぶしなどカビとうまく付き合ってきた。害のないカビなら特に気にして排除する必要はない文化だったのかもしれない。だから、木の外壁に表れる黒っぽいカビは、全然気にしなかった。世界最古の法隆寺の茶黒い色の柱を見て「汚い」と思う人は少ないと思う。この記事を書かれた人は、文化と気候、自然の関連付けが深くなく木を愛していない人ではないかと思ってしまう。

ターシャ・テューダーという有名な絵本作家がいる。その人の家や庭は世界中から高い評価を受けている。その木の外壁の家は、塗装という人工的な色はない。庭の花、緑達が一番輝くように、そのままのうす黒っぽい色である。私も木はそのまま黒茶っぽくても美しいと思う。塗装などしたら、破棄する時や、再利用が簡単では無くなるし、大自然のカビの前ではむなしい程、無抵抗であるし、実際生きている立ち木の幹の色も同じような色とである。自然を愛するならこの色を塗装する必要があるかな?

左上の図は、日本がいかに湿気が多い夏をであるかの図。新潟より寒いと感じる仙台でも夏には湿性カビ発生範囲に入る。

下はナチュラルガーデンで世界的に有名なターシャの家。一方その下はご近所の木の倉庫。築50年くらい?同じような無塗装木の色をしているが、両者の外壁色は同じにもかかわらずちょっと印象が違う。そう、ターシャの家が雰囲気が良いのは、緑に囲まれるとこの木の色が自然な色だから周囲に溶け込む。よく見ると自然の立ち木の幹と同じ色の木の外壁。だから私は、家の木の色を人工的な色に塗るより、無塗装の木の色で周囲の緑や花を増やす事で環境に配慮した家造りを大事にしたい。(木製サッシだけは別。機会があるとき別話題で)

 


悪体調・・・。

2日朝突然寒気、悪寒、間接の痛みと虚脱感に同時に教われ、その日の夜は幻覚に近い状態の精神状態で、更に昨日から今まで食欲などまるっきり無い状態で寝込んでいた。まるで二日酔いの酷い状態が2日間続いた感じである。原因は、気の緩みと日ごろの運動不足。多分28日に行われた講習会で、インフルエンザ菌をもらい一気に増殖したためか・・・?その講習会には酷く咳き込む人が前後左右にいたため多分・・・。それでも免疫機構が確実に働けば問題ないはずなのに、日ごろの不摂生がたたったため。反省・・・。

さて、平成21年10月から新築住宅の引渡しに、資力確保(保険への加入又は保険金の供託)が義務づけられる。簡単にいうと、「新築を請け負った会社は、保険に入ることで仮に会社が倒産しても、その後にその家に瑕疵が発見されれば保険会社が代わりに保証するよ」というもの。オーブルデザインでお手伝いした家の98%(過去に一件だけ未加入)は、この保険に10年前から加入している。だから姉歯偽装事件の時、なぜ大手なのにこういった保険に入っていなかったのかということが不思議。加えて設計した事務所も同様の保険があり、建築士(設計者)が設計を間違えた時には、それを保証する保険も当然ある。勿論、当事務所も設立後まもなく加入し、年々増える金額に今は億円単位で加入している。皆さんも21年10月以降とは言わずに、家の火災保険のような感覚で直ぐに加入しておいても損は無いと思う。しかし義務になる事から、入っていない請負会社はほとんど無くなる。入らなくても良い条件は、行政から建設会社登録を受けていない、小規模金額の請負会社であるため。


悪天候時に

まずお断りしておきます。確信はないですが、下の2つの家は、暴風雨の悪天候時の対策だ??と思います。ひとつは軒の出の全く無い家での風景。多分西風のあたる方向から雨漏れがしているので、その原因がどこにあるか確かめるために、新築したばかりの綺麗な外壁にテープを貼っている風景です。もうひとつは、ログハウスですが、これも風の強い西側の外壁部分に、メッシュシートを貼り、ログハウスの宿命である丸太の乾燥隙間からの風雨を防いでようです。丸太の乾燥による隙間修繕はセトリングと呼ばれるものですが、数年間に1回、それを何回か行えば終わりとなる行事ですが、間に合わなかったのでしょうか?それとも腐りやすい木の樹種のデッキ床に雪が積もる事を防いでいるのでしょうか?いずれにしてもお住まいの方は大変でしょう。ログハウスは多分お建てになる時に、セトリングの必要性をお聞きになったと思うので、納得していると思いますが、軒の出の全く無い家の方は、雨漏れのリスクが高い(ガルバニュームなら納まりを気をつければ大丈夫)ことと、外壁の耐久性が落ちる説明をお受けになったのでしょうか?最近の流行?の「軒の出」の全く無い納まり(特に片流れ屋根)を安易に建築する建設会社には、注意して頂きたいとおもいます。このお宅には小屋裏換気口も見当たりませんが・・・。

そういえば18年くらい経つ拙宅は、よく開閉する西側の樹脂サッシのパッキンがそろそろ寿命です。風速15m/sを超える日は、どうも窓から冷風が入ってきます。ステンレスレス金具も錆びてきて寿命かな。2年前に外壁張り替えたばかりなのに、また張り替えないとサッシの交換は不可能みたいです。←それが今のサッシの重要問題。

 


講習会から ②

02.29 青字加筆

この講習会は、「今後社会の変化にあった商品を共(建設会社と建材商社)に提供しよう」という目的があったようです。ではその今後の最大の社会変化とは・・・、

最大の変化は、もう巷で何百回も告知されているとおり、未曾有の高齢化社会になる事。新築や建替え住宅の着工棟数は今後急激に減少。しかし、別なニーズが増えるそうです。それは高齢者が快適に住むことの出来る家のリフォームや改築です。

高齢者住宅で肝心な事はよく「バリアーフリー」といわれます。このバリアフリーは床に段差をつけず、手摺が要所あるという物理的事が頭に浮かびます。しかしそれと同じくらい大事な事が、「温度のバリアーフリー=温熱環境が良い」という事です。暖房期間が半年を越える新潟県では、いかに暖房期間を快適に過ご事ができるかが重要です。私には高齢の母がおりますが、昔は寒くても全く問題なかった人でも、今ではほとんどの居住空間(居室からトイレまで)を暖房します。居住空間の全てを暖房しないと、そうしてもヒートショックが起こり体調を崩してしまいがちです。この居住空間全ての暖房するためには暖房費が多くなる傾向があります。それを防ぐため高いQ値(高気密高断熱)の家が必要です。また、コンパクトな家にする改築する、家の内部で断熱区画を造るという方法も有効です。広い家に住みつづけたい人はQ値を1.0W/m2K以下にする事がポイントです。(断熱区画やQ値の事は以前のブログか当HPをご覧ください)

数年前に灯油式のFFストーブや灯油式床暖房を設置された人は、今は少々複雑な気持ちと思います。それは、灯油がここまで値が上がると想像していなかったからですが、このような高価な灯油式であっても、Q値が高ければ燃料代は抑えられます。まずは暖房方式よりQ値の良い家を計画することです。

他の留意事項として、家の内部はメンテンスはあっても良いと思いますが、家の外部はメンテナンスしなくても、家の機能が満たされる事も重要です。このような家造りを私は応援したいと思います。

因みにHP上にある25日に申し込み締め切った一回目の補助金が、一軒(36~40坪)当たり100万を超える申請になりそうな事がわかりました。性能評価にコストがかかりますが、現在計画中の方はこの補助金の利用をお奨めします。但し環境と設備設計の若干の専門知識、そして性能評価申請を設計できる建築士が条件です。


講習会から 200年住宅のコンセプト。

現在NEDO補助金申請関係でとても時間が厳しい中、今日は特異な建材(いい意味で)を販売する業者さんが行う講習会に何とか参加した。そこで講師さんは、

「日本では京都議定書の約束を守るため、CO2が削減可能な住宅設備や住宅構造に益々助成金(9000億?)を用意する方向である。特に洞爺湖サミットの後急激に加速されるであろう」とのこと。また

「国外の情勢は、レアメタル金属を始めとする資源の取り合い(中国やインドの産業拡大)や石油に代表されるエネルギー資源の取り合いも今後続き、長期的に見てもこの2つの資源価格は上がっても下がることは少ない。」と講演していた。

そんな中、200年住宅の促進を国は後押しする。以前もこの情報はブログで取り上げたが、私なりに200年住宅で一番重要なものは、

①枯渇する石油エネルギーに対応するため出来るだけQ値の少ない家、又はコンパクトな断熱区画が出来る家。

②一番機能が劣化しやすい開口部(サッシ)が、外壁を壊さなくても取り替えられる家。

③200年愛しつづけられる事の出来る家。

の3つが今後重要と考えている。家の主構造的を200年もたせる事は難しくない。これは過去の民家が実在しているとおり、雨漏りや結露、白蟻に気をつければ、木の耐久性は急激に落ちない。またメンテナンス性も最近では各段に良くなっている。給水は、ヘッダ方式でサヤ管を使えば、取替えは比較的簡単な樹脂配管が主流になりつつあるし、排水管は床下高さを確保すれば用意に可能だから。

上の3項目の中で①はオーブルデザイン内で解決可能である。②については、高価であるが海外の輸入サッシを使えば比較的簡単に実現できる。これは海外のサッシはリフォームによる取替えが前提の為、規格がしっかり統一されているため。しかし日本のサッシは、その多くがサッシ本体に「つば」が出ており、これが外壁を剥がさないと取れない構造である。この「つば」がサッシだけを変える事を事実上不可能にしている。今後は「つば」のない「内付けサッシ」が規格寸法で発売される事を願う。そのため国はモジュールの統一へ導くことが今後必要である。

③はこれが本当のオーブルデザインの腕の見せ所。私の200年間愛せる家のコンセプトは、「本物(ソリッド)」、「天然素材」の二つ。本当にシンプルなコンセプト。多くの人に長期にわたって愛されている木造の社寺仏閣は、この2つコンセプトがある。また古い洋風木造建築でも、年月が経ったモダン木造建築でもこの2つのコンセプトが必ずある。ソリッドとは、表面を化粧していない素材。代表的なものは「ガラス」や「石膏」、「コンクリート」や「レンガ」、2cmくらいある厚い「タイル」や「金属」等。これらを素のまま使う事で、擦れても,傷がついても味が出る。また天然素材で代表的なものは「木」、「石」、「和紙」等。言われればそのとおりと思う素材である。これに気がついたのは、フランクロイドライトの設計した「帝国ホテル」を見たとき。(現在も愛知県の明治村の一部玄関が実存する。この明治村や法隆寺等再び訪ねたいと思っている。)

http://www.meijimura.com/visit/s67.asp#top

しかしいずれもコストが掛かるものばかり。それを何とか少しでも実現しようと「緑の家」の仕様を考えたが、各性能(メンテ、耐震、特に温熱)も妥協はできない。歯がゆいところである。そして近年の建築の流行は「軽い」であるが、「ソリッド」を多くすると「重い」印象の建築物となる。しかし200年住宅を考えた時に外せないコンセプトである。国内外にある200年も建っている家の多くは、ほとんど「重厚な」イメージを受けるから・・・。


暖房と省エネを考える。⑥ 国の施策は・・・。

暖房と省エネを考える。その⑥は、やはりエアコン暖房がこれからの主流という裏付け情報。これは次世代断熱基準以上の家で超省エネエアコンと省エネエコキュートを使用すると補助金が受けられるという情報。詳しくは、当HPのこの頁

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/nedo/nedo2008.html

にある。補助する機関は勿論、国(NEDO)である。新潟県で暖房というと最近は蓄熱暖房機器が人気が高い。これは蓄熱暖房機器の設置が比較的簡単で、安定しているためである。(安定・・・クレームや問題が少ないこと)蓄熱暖房機器は、東北電力の販売会社さんが機器選定や設置場所をサポートしてくれるので、設備設計の知識がない建設会社や工務店さんが使い勝手が良いため、建て主に「蓄暖はいいよ。」と最初に言いやすいのである。ところがこの蓄熱暖房機器は、ご存知のとおりジュール熱を利用する効率の悪い熱の利用方法である。1kwhの電力は860Kcalにしかならず、効率(COPと呼ぶと)は1となる。因みに超省エネエアコンは2度の外気温で効率4、つまり1kwhの電力で3440Kcalとなる。

蓄熱暖房機は、格安の深夜電力を使うのでランニングコストは超省エネエアコンと同じ位であるが、二酸化炭素(CO2)は4倍多く発生する暖房機になる。(深夜は原子力発電と言われているので4倍多くCO2を発生すると断定できないが・・。)だから地球温暖化防止を推し進めたい国は、暖房機器を超省エネエアコンにしたいのである。今年の国の補助金の総額は19億円。もし日本が地球温暖化防止で取り決められた京都議定書を守れないとペナルティーがある。そうならないように省エネ機器に19億円の補助金をつけることは、理にかなうのだろう。


家造りの科学的理屈。

所員から指摘有り訂正しました。02.18

新潟県の木造住宅では、20年ほど前から、2階のバルコニーにはFRP防水がよく使われる。新潟では不思議な県人で、意外と新しいもの抵抗なく受け入れることができる。たとえばそのひとつは、そのFRP防水である。20年前のバルコニーの防水方法の全国的標準は、シート防水だったのではないだろうか?しかし県内では早くからFRP防水が採用されていた。今ではほとんどがFRP防水のバルコニーである。最近その防水を20年まえから施工している業者さんのピコイさんにお会いした。最初から20年たった今もFRP本体からの漏水は一軒もないこと伺った。すごいことだ。当事務所でも防水はFRP以外使ったことがない。結構広い面積のFRP防水を計画してきたが、今のところ安定している。特に最近は、メンテナンス忘れがないように、非常用排水口をつけて更に安全性を強化している(排水溝のつまりは多く、陸屋根の欠点のひとつであるが、非常用排水溝をつけることで、詰まったことを目視できるようにしている。但し当事務所の家しか見たことがないのほか見ることは少ない)。

もうひとつは、通気工法と高気密高断熱である。北海道で20年前に普及した高気密高断熱は、本州に入ってきた時期も新潟県では東北3県と同じくらい早かった(現ジェベックの社長の吉岡さんの功績は非常におおきい)。特に通気工法は、数年前に住宅金融公庫(住宅金融支援機構)の耐久性をあげる工法の標準として採用される15年も前に、県内では広く普及していた。このように新潟県の施工業者は意外と保守的ではない。但し経験(実績)が重要で、理屈は不明でもOKという人がほとんどということが欠点。高気密高断熱ではあたたかくなる事はわかるけれど、どうして防湿層が必要なのかは、知っている人は少ないし、冬に換気すればするほど乾くということを理屈で知っている人は数少ない。そこが問題。だから時々断熱方法で宇宙技術の輻射断熱だけで家の断熱ができると考える人も出てくる。もしこの技術が本当なら、防寒服のすべてが輻射(表面がアルミ箔のような)素材になるだろう。しかし地上の低温(0~40度)環境では伝導と対流そして輻射を組み合わせた素材が主流である。


JTフーズと販売会社の責任は?

最近世間を騒がせている「中国産冷凍餃子が原因と疑われる健康被害事」については、数年前の建築耐震偽装事件の歪んだ報道システムを思わせる。

この問題は本来輸入業者(=製造物責任者)であるJTフーズが健康被害にあった方への責任と規定以上の薬物混入による販売店が受けた責任をまず全て引き受けなければならない。ところが、厚生省のHPでは、まず「中国産・・・」と消費者から見れば原産国でしかない「中国」という言葉を連呼している。「製造物責任法」によれば、輸入者が自らの意思に基づいて輸入し、国内市場に引き渡した場合、輸入者が製造物責任を負うことになる。

http://www.jetro.go.jp/jpn/regulations/import_09/04A-000917

つまり輸入者が単なる輸入手続代行者でない場合は、自己判断に基づいて輸入し、その結果利益を得ているのだから、自己固有の責任は必ずある。だから製造者となりうるJTフーズは、まずもって中国産だからと言ってはいけない。あくまでも自社の製造した物として考える必要があると感じる。耐震偽装の時も同じであった。ほとんどの物件で姉歯容疑者は、下請けの構造だけの設計担当であった。従って偽装された建物の設計者である元請設計事務所がその責任をまず受け、その後その元請会社と下請け会社で更に責任追及する事が、エンドユーザーに対する責任といえる。ところが全て姉歯容疑者一人の責任であるような言動が報道された。今回も同じように、全て「中国」に問題あるような報道発表資料となっている。厚労省のHPでもひっくるめて「中国産冷凍餃子が原因と疑われる健康被害事例の発生について」となり、法律上の生産者となるJTフーズの名は、印象に残らない。JTフーズは日本たばこ株式会社(JT)という巨大会社の子会社であり、政府もある程度その「JT株」を保有しているし、コネクションも多い。そうした関係上「JTフーズ」の名を薄めるような報道操作をしているのではないかと疑わせる。

http://www-bm.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/china-gyoza/houdou.html

例えばあなたが大手スーパーAで原産国が「インド」で製造者(輸入者)が日本の「あいうえお株式会社」の紅茶のテーパックを買ったとしよう。その紅茶に食べ物でない異物が入っていて、それが元で病気になった場合、その原産国である「インド」が悪いと考えるだろうか?もしインドの小さな工場でティーパック加工されていても、やはり責任の所在は、Aスーパーであり、製造者となる「あいうえお株式会社」であると考えるのが自然だろう。ところが今回の事件は、この道理が通らないらしい。不思議な国である。


足を痛めました。

先日の月曜日にスキーに行ってきました。思いもせぬ小崖からジャンプ、転倒、そこで膝をひねり内側側副(ないそくそくふく)靭帯を損傷してしまいました(カルテにそう書かれた)。骨折は過去に多々(4回ぐらい)ありますが、靭帯損傷は初めて。ひねった時に「ぶち」と音がしたのでまた骨折かと不安になりましたが、1分くらいで立て、足も動くためその後痛みが出ない滑り方で2時間ほど滑りました。(おいおい・・・)でも痛みは酷く、次の日整形外科へ、そして診断は軽度の内側側副靭帯損傷となりました。違和感が取れなければMRIの精密検査します。皆さんもスキー、ボードにはご注意を。・・・但し注意する人は私みたいに運動不足の40台半ば以降の人でしょうが・・・。


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