驚き!公園の方が家内より60倍も多いカビ類が空気中にある。

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皆さんの嫌われ者「カビ(真菌)」。梅雨時期にはカビの生育条件が良くなり至るところに発生する。生育状況が良いという事は、カビの胞子が多く空気中に浮遊している事になる。さて皆さんの吸っている空気は、普通公園の方が綺麗(定義は別として常識な範疇で)と思われている事と思う。それは車の排気ガスや燃焼ガスが少ないと思っているからだろう。普通の人にはそのとおりだが、カビのアレルギーや細菌類に弱い人はそうとも限らない。

2007年の建築学会で齋藤智博士ら(竹中工務店)の論文よると、公園の空気は7月と10月にはカビの浮遊数が室内空気のそれぞれ25倍、60倍となっていたという実測結果が発表された。
上がりの公園はなぜか特有の匂いがある。この独特の匂いはカビ臭ともいえる。私自身森林の方がカビ類が多いと思っていたが、ここまで多いとは思ってなかっ
た。森林で深呼吸して気持ちよく感じるのは、もしかしたら健康体でかつアレルギーの無い方に限るのかも知れない。体が弱っている人や、アレルギーのある人
は、森や公園などの方が体に大きな負担がある。そう考えると、最近の24時間換気で給気フィルターは意外とよい役目をしているのかもしれない。

我々のご先祖様は、元々森や林等に住まいを構え、日々カビと共に暮らしてきて、それ相応に抵抗力をつけていたのか?それとも今より随分短い平均寿命
が証明するように、昔からこの過酷な状況では、長生きできなかったのかはわからない。が、カビが少ないからと言って常に都市の家内にこもると、カビ類が少
ない環境で抵抗力が無くなりいざという時にカビや細菌類に極端に弱くなるかもしれない。健康体時には森林へ行って体を鍛え、抵抗力が衰えてきた時(高齢者や風邪の時)には、カビが少ない家の中がよいのかもしれない。勿論窓を開けて積極的に通風してはいけない。カビ類がきらいな方は、乾燥した砂漠や海風の吹く海岸沿い、湿気の少ない都市内で、換気装置のフィルターで浄化された空間に住むのがよいといえる・・・・か?

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コメント

  1. むっちゃん より:

    先日エアコンのカビ問題についてコメントしましたむっちゃんです。
    リンク先抄録を拝見しましたが、解釈には幾つか気をつけないといけない点があると思います。職業柄気になりましたので、以下、ご参考迄。
    1. 本報告では浮遊真菌数を室内と森林で比較し報告しているが、健康への影響については言及していない。真菌には人体に有害なものと無害なものが存在するので、菌数から有害性に言及することは困難。例えば菌種の多様性、滞在時間、吸入量、など様々な要因がヒトの健康に影響を与えるであろうが、こうした情報は調べられていない。
    2. 対象となった某企業研究所の室内は一般家庭室内と大きく異なると考えられる。
    3.夏期エアコン内部のカビ問題を考えた場合、人工的な環境では有害な菌種が選択的に増殖する可能性があるので注意の必要性がある。例えば超音波加湿器では洗浄が不十分な場合に微生物汚染が生じ健康被害の発生することが知られている(このため現在では加熱型or気化式が中心)。
    エアコンと森林のカビでは発生する菌種に違いがあると考えられるため、単純に比較することは難しいのではないかと思われます。人類が森林で進化してきた数万年の歴史を考慮すれば、エアコンカビの未知のリスクが気になるところです。実際に、夏期エアコンが原因の夏型肺炎といった報告もあるようです。こうした未知リスクを回避する方法としては、定期的な洗浄、カビ発生を抑制する運転プログラムの検討、全館空調or家庭用エアコンの検討、などがあると思います。
    念のためですが、私は本報告に否定的ではありません。本学会報告は環境の違いによって菌数が違うことを定量的に示したことには意義があり、今後の研究の参考になる情報だと思います。