新潟のい住まい べた基礎 餅は餅屋。設計は設計事務所。

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昨日べた基礎の計画を見るとその会社の技術レベルがわかるよ!のような話をした。宣言したは良いものの、自分で不安になり少し調べてみた。すると・・・、やはり間違いではなかった。

最近は、建設会社でもブログが盛んに行われてではでいるようで、色々な基礎写真やコメントがある。ある会社では、基礎にかかる荷重をしっかりと把握していないようで、建物荷重が低すぎる事がわかる。

私どもの「緑の家」で詳細に重量計算すると、約9から12KN/m2くらいで基礎のスラブ算定する。スラブ荷重を入れると12から16KN/m2にもなり、この荷重で地盤の支持許容応力度より少ないこと確認する。また、国の基準である性能評価の計算書のマニュアルでも積雪1mで計算する場合、2階建てで11KN/m2と指定される。だからこそ基礎梁のせい(スラブ厚+立ち上がり)が600mm以下では鉄筋が最低2-D16必要なときがある。 そして設計荷重であるが、多雪地域である時は設計荷重は7.8KN/m2となり、壁又は屋根が重いときは10.8KN/m2。しかし7.8はおろか10.8KN/m2なんて考えていないのだろう。餅は餅屋といわれるように設計は設計屋(設計主体の事務所)さんに語らせることである。生半可な知識で設計(構造計算)のことを語ると・・・。

↑表は国が定める性能表示の基礎計算時の建物荷重。新潟県は原則全て多雪地域である。

次にやはりべた基礎の場合の構造区画。べた基礎とはもともと地盤が悪いところで基礎接地圧を減らすためにできた基礎方法。であるから、その考えに妥協は許されない。べた基礎で考えるときは、その周囲の基礎梁が連続していることが条件。つまり原則、人通口や島型の基礎立ち上がりがあってはいけない。基礎区画内に島型あるのは、荷重によっては床束と同じと考えるので問題はない。ところがべた基礎なのに、どう見ても区画がない。これで基礎の作り方や、コンクリート強度を語るのは詐欺のようなもの。知らないでは済まされない。重要な構造部分であるから。

また、あれほど話題になっているのに、住宅用階段で両側に手すりもしくは壁がなければ、原則建築基準法違反となるのに、いまだデザイン系住宅のチラシにはそんな手すりのない階段の写真がある。法律には詳しくはないのであれば、また施工途中であれば、仕方のないことであるが、せめてそんな写真を堂々と載せることはやめてほしい。ほかの人が「何だ。これができるならまねしよう」という人が増える。こんな写真を堂々とチラシに載せる会社は、他の部分でも法律違反(悪気がなくても)している可能性が高い。気をつけたい。

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