さて、デシカホームエアーを考察 その2です。
その前にこのブログの内容は、オーブルデザインの勝手な私見であり、メーカーの見解や意図ではない事をお断りいたします。よって全ての内容が正しいという保証はありません。
最初にデシカを換気と調湿に分けて考えます(調湿は送風換気機能含)。
まず中間期に使用する換気の機能です(冬期と夏季を除いた季節)。
上の図は換気扇の能力です。すると換気扇は定格時(200m3、150Pa)が、電動機出力84W×2(ファンが2つある)の最大能力2/3くらいなので168W×2/3=112Wの消費電力と思います(DCモーターの可変消費電力・・・詳しくはこのブログで)。これは決して少ない電力ではありません。換気扇自体の指標は 風量/消費電力消費電力/風量=SFPというものがあり、これに当てはめると0.56となります。告示での第一種熱交換型換気扇(DCモーター)のSFPの0.6とほぼ同じですから特別よい事はありません。
DCモーター換気扇は消費電力が変化しますが、ダクトわはじめとする圧損で支配されるため、調湿の必要の無いときも換気は必要なので年間約112Wの消費電力がかかっています(バイパスモードの差の表記なし)。ただし、ダクト設計をがんばって短くしたり、圧損のかからないフードや機器を使用すれば112Wより下がりますし、逆に大きくなることもあります。
デシカの運転では普通は風量固定の可変消費電力設定です(青線)。しかしマニアックな機器で、消費電力を固定できるタップ固定設定というものがあるらしく、こちらのモードでは風量可変で消費電力固定ができそうです(図の赤線)。それも9ステップあると言う事でしょう。
国の算定シートにあるSFP。それによると壁付け換気扇(パイプファン)がよいが、第三種ダクト換気DCモータもよい。