一つが大丈夫だから他も大丈夫は×

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米杉のベベルサイディングを貼って一年が経過した「緑の家」にメンテナンス訪問してきました。

雰囲気の出てきた米杉です。西側の木が既にグレー色になりつつあり、均一になるまでもう数年辛抱ですが、この変化を楽しむ事も良いと思います。

釘はわざと錆を期待して亜鉛メッキの太め鉄釘。ステンレスは錆びないため引っかかり処理された物でないと×

一部場所(西や南)にある「性」の悪い木があると、どうしても釘の引き抜き作用が働き、数本釘が一年をかけこのくらいまで引き出されます。これを手で押してもびくともしませんから、改めて金槌で打ち込み、更にもう一、二本釘を増し打し性の悪い木の動きを止めるようにします。今回はこの出っ張った釘を抜きSUSビスでとめることになりそうです。木は均一な性格でないの事、方位によって日射が違う事、このあたりが如何にも「自然素材」を相手にしている特徴ですし、条件は同じ1件の家でも違うという認識が必要です。

「緑の家」でよく使う循環ファン

次は室内の24時間循環ファンですが、こちらは結構ゴミがつきます。アップでみると

半年でこのくらいなったとの事。室内は意外と埃が舞っている。

動物の毛らしき物です・・・たしかに室内ペット君達がいますから、どうしても空気中に毛が舞うのでしょう。このことから考えると、24時間換気扇システムは、ダクト式、非ダクト式ともにペットと同居ならメンテナンス回数が増えるということです。家には都合の良い同じ条件はなく、悪い条件で考えた方がよい(大概メンテナンスフリーはない)とわかります。

換気や空気流動の床下も同じですしダクト内汚れも同じです。一つ(少量)の家が大丈夫だったから、他の家もすべて大丈夫という考えや、一つの地域で大丈夫だから他の地域でも大丈夫という考えは、設計者として避けなければなりません。

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