「て・こあ」でのある一日 ⑮ 草木染め

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お日様の日に優しくそよぐオレンジ系の色

先日の月曜日(事務所の定休日)に「て・こあ」にてボランティアをしてきました。それは・・・草木染めを手伝うことです。

これほど草木染めを掛けて似合う建物も珍しいだろう。昭和30年頃の生活感を残す「て・こあ」だから。

10月の穏やかな気候は染め物が似合います。あまり暑いと火を使う媒染が大変だし、あまり寒いと洗い流し工程で手が冷たくて大変だからです。ですので、水が冷たくなく、火を使っても汗を欠かない10月から11月が最適です。

立ち上る煙。廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令では、このように農業、林業等の廃棄物処理及び軽敏な日常の煮炊き等は認められるらしい。

染め物といっても私の役割は、もっぱら火の当番です。裏庭に置かれた時計ストーブに、この夏に使った竹の器や、折れた枝、伐採された木、家の修理ででた廃材を燃料して、ガスや電気は一切使いません。

染めは結構火力が必要。だからこ捨ててくさってしまう枝などを使うとよい。薪は勿体ないのでつかわない。

ぐらぐら煮ること数時間、媒染されている布や糸・・・。これはインド茜?ということで、裏庭に生えている木ではありません。裏庭には洋種山ごぼうという染料として使える草木があるのですが、今年は株が小さいらしく多くを染めることは無理のようです。

2階の黒の部屋から山を見ると、雨樋から雨水タンクに伸びる竹でカモフラージュされた管が見える。

雨水の成分でも定着に影響のない時は、一次洗いに裏山に溜めた雨水を使います。窒素などの養分が影響を与えるときは水道水を使います。

竈でご飯を炊きあげるのも私の仕事です。

一応艶はしっかりあるのだが、粘りが少なかった。

今回はちょっと失敗。水加減か浸し加減が悪かったのか、何時もの感じではなく、舌の肥えた皆様から?を頂きました。

一汁一皿(笑)のお昼ご飯。

で、しっかり昼食をご馳走になって満腹です。

横に広い縁側は、多くの人の靴が並ぶようにとの事だろう。

ストーン カタコトと縁側では機織りを使う人・・・何時もようにゆっくり時間が流れる「て・こあ」でした。

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