27年前のバブル崩壊で一度経営危機になりその後紆余曲折だった大手ハウスメーカーであるミサワホームさんが実質トヨタホームさんの完全子会社になることが11月に報道されました。
創設者のミサワさんは実は新潟県の出身だそうです。私がこの仕事を選んだときに飛ぶ鳥落とす勢いのミサワホームさんでしたから当時はまさかミサワホームさんの半分以下の棟数しか請け負っていなかったトヨタ自動車さんのグループ会社になるとは・・・。資本の安定さの違いなのでしょうか・・・。
さて・・・
昨日のブログを書くために少々ネットの裏付け情報を探していると、今も自然素材信仰が生きているのですね。防湿フィルムを完璧に否定し自然素材だけで家をつくれば高温多湿の日本でカビの心配がない家が造る事ができる考えが・・・
少なくとも昭和40年までは本州の平野部の住いはカビとの戦いでした。
きっと上の事・・・知らないのでしょうね・・・。
自然素材しか無かった戦後から昭和30年前半までは、誰がどうやっても土と木(草)と紙とガラスでしか家の内部は造る事ができません。ですので自然素材全開の家で、且つエアコンなんて一般の庶民には縁の無い時代。通風と団扇だけで夏を我慢しておりました。すると畳にはカビが生えるので写真のように梅雨の晴れ間にタタミ揚げをしてカビを防ぐ知恵が習慣となりました。
ではなぜ昭和40年になってこのようなタタミ揚げが無くなったか・・・。
畳の中にケミカル(防かび、防ダニ剤)が混ぜられたのです。それと時を同じくして新建材が台頭してきました。化粧床材、PB、ベニア、突き板、クロス・・・全てホルムアルデヒドを含む接着材が使われていたので、まるで防かび剤に囲まれた家になったのです。ですのでタタミ揚げを始めとする生活で防ぐカビ対策が無くなってしまいました。決して自然素材で造ればカビが無くなることではありません。
その証拠に雨が全く当たらない通風抜群な神社の手洗い舎の屋根裏にもカビは生えております。
夏は人がつくったガラスや金属よりとにかく自然素材の方がカビが生えます。アルミサッシが普及したからカビが増えたとの考えが今だにありますが、アルミサッシが普及したころはまだエアコンはないので窓を開け放つ生活で、アルミサッシの気密性なんて関係ありません。冬は多少状況は違いますが・・・。これはこちらのブログでどうぞ。