ご存じ日経ホームビルダー2018年2月号から。
先日建築技術2018年1月号での結露の特集を紹介したが、今度は住宅業界の情報誌である日経ホームビルダーも結露の特集。
確かにこの季節は冬の結露が多くみられるので、この単語にすぐに反応するが、内容は冬の結露ではなく夏の結露の内容と思ってよい。
その特集では小屋裏換気の重要性が実験棟で実証されている。これを見るまでもなく長期優良住宅を取得した設計者はわかるが、小屋裏の換気は意外と難しくもあり簡単でもある。
簡単の方は和小屋(平らな天井を持つ)の切妻。棟に棟換気をつければほとんどスムーズに換気が促される。
少し難しいのは寄棟。これは切妻より2倍以上の換気口が必要と思ったほうが良い。
一番難しいのは、片流れ屋根と勾配天井をもつ所謂小屋裏がない屋根。
片流れが難しいのは、高い方に換気口を設けると雨漏り原因となりやすいその屋根形状。一方小屋裏を持たない屋根は、空気の出入り口は設けやすいのだが、その空気がしっかり水平方向へ全てに広がるかというところ。この辺りはしっかりした計画が必要である。
次は壁の内部で起こる結露・・・
これは何度も取り上げている通り、壁の通気層がしっかり機能していることが大事。
この日経ホームビルダーでも、
「通気層はあるが、それが機能してない袋小路の通気層は危険・・・」
との表題をつけている。
最後に・・・
昨日取り上げたキッチンのレンジフードに取り付けるアルミダクト。
日経ホームビルダーの調査によると9割の地方自治体の消防署で不可とのこと。これは「緑の家」でもよくつかうので今後調べてもし新潟県の各消防署でもNGならすぐにスパイラルダクトにしたいとおもう。ただスパイラルダクトは、短い時の施工が大変厳しい。
小屋裏換気と通気工法・・・いずれも基本中の基本だが、実際の施工では機能していない例も多い。
詳しくはこちらの日経ホームビルダーを購入されたし。