大野町の家 外構開始

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外構も施工著中でシンメトリーに変更となる。そのため2つの変更申請をした。

玄関戸を隠すように施工される鉄筋・・・。

これは西側玄関を冬期の卓越風から室内を少しでも守るための防風板となる。

新潟県で住宅をはじめとする建物の玄関は「東向き」が良い。これは11月から始まる卓越風は北西から南西となるため、玄関が西を向いていると寒い風が玄関戸を開けた瞬間室内に流れ込む。これを回避するのが東側玄関となる。南でも良さそうだが南玄関でも横からの風の巻き込みが結構大きいので、やはり玄関は東がよい。

しかし敷地条件によっては西しか玄関が計画できないことや西側が合理的な事がある。今回の大野町の家がまさにそれにあたるので、少しでも風を回避するために防風板を設ける。

さて・・・

玄関空間は相当無理をしているかも。

玄関戸をもう少し南に寄せれば普通に入れる天井高が確保できるのだが、強いご要望の「左右対称」の外観にするために玄関を階段の下に配置。ご覧のとおり・・・。まるで彫刻のような天井になった。

まるで削り出した彫刻のような玄関天井。

大工さんに感謝するしかない納まりだったと思う。

また・・・

造り付けキッチンでは初めての試みでステンレスパイプ製の引き出し型の棚。こちらは鳴和台の家でも採用している。ソースはどこかわからないが確かご要望である写真を見せて頂いてその「まね」をしている。作ってみると確かに使い勝手が良さそうで、乾ききっていない鍋やフライパンを載せるのにはよい。今後の定番になりそうだがコストは板一枚より当然かかる。

このパイプ棚にはスガツネの耐久性抜群のスライドレールが取り付く。システムキッチンの柔なスライドとは堅実さが違う。昔から金物は高級品を使えとの格言があるがそのとおりだと思う。

そして早く養生が取り外されることを期待する例の窓・・・。

めっちゃ明るい!

これからの季節簾などの日射遮蔽は必要なはずが、

それなのに何故真ん中のガラスがFIX(はめ殺し)で簾がかけられないのではないか?

との疑問に・・・

それはしっかりと検討がされており・・・

上下からの窓から真ん中のFIXに簾が下げられるようになっているのである。

「緑の家」定番中の大きめの庇と簾留めバーも標準で取り付き、超高断熱住宅の欠点である日射が入ると暑くて地獄、冷房が大変・・・が逆転して夏でも快適な室内となる。

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