金沢市 戸板の家の気密、内部耐力壁検査 その2

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Ua値0.17w/m2kと超高断熱の金沢戸板の家。板は杉の羽目板で、しかも当初小節程度と思っていたが全て無節である。過去にも金沢市で設計した「鳴和台の家」も同様だった。金沢市は小節は嫌われているかのように無節になってしまう。無節のほうが当然価格は高いのであるが、両価格提示され検討し無節を建て主さんは選ぶ。

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「緑の家」のAグレードだから窓の納まりは外壁の奥に配置して且つ外壁を壊さなくてもサッシを単独で取り替えられる納まりとなる。

美しく耐久性も確保するサッシ周りの納まり。ビス留めで見る人がみれば「ああここを外してこうするとサッシだけがとれるのか」がわかる。

当然10~15年で寿命となるシーリングは使用しない納まりで瑕疵担保保険をクリヤーする個別3条申請しているので、ご覧のとおりほぼ木だけの納まりとなる。これはまるで内装の木のように美しい。

いつものように無塗装で使う杉の羽目板。
木の窓枠に納まるドレーキップの樹脂サッシ。ドレーキップは使えば使うほど気密維機構の良さがわかる。

このまま外壁で使用するまたは納まりが勿体ないくらいである。

さて本題の気密施工の確認である。

コアな読者さんはその1でお気づきだろうが、壁の充填断熱は7年ぶりの袋状の高性能GWである。この理由は現場の希望で有り、この袋状の断熱材を使った上に更に室内側に気密シートをはるので、特に袋状GWでも綺麗に入れば問題ない。袋状は施工中にGW自体が飛散し難いメリットもある。

気密の施工は特に問題はなく、一部で電気の配線において気密処理不足がありその指摘をした。

まだシールされていない電線貫通部分。ケーブルが複数まとめて貫通する場合は注意が必要。

初めて超高気密施工をする時は、大工さんより設備系の気密処理が問題となる場合が多い。特に「緑の家」では初めて超高断熱高気密施工を体験する人も多く、まるで超高断熱高密施工の伝道師のように現地で職人さんに、その施工原則を伝える。

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