昨日の工事監理は金沢市。朝7時前に事務所をでて戻ってきたのが18時ごろと延べ11時間の工事監理である。流石に今日はこれだけで業務終了であった。内部の耐力壁検査と気密施工チェックだが、2人で3時間かかってしまった。一人なら6時間以上となる。建物が大きいこともあるし、見る内容が多いのがその原因である。
通常は内部耐力壁は筋かいによる場合がほとんどである。しかし今回は高耐力壁が必要な建物で内部でも筋かい+合板で倍率6.5や合板+合板で6.5との耐力壁を多用している。これは・・・
上の写真は2階であり、一見床があるにように見えるが・・・実は下の写真の黄色い部分が全て吹き抜けという少し無難でないプランであるため、吹き抜けに沿った軸通りで高倍率の耐力壁が必要になったためである。
なぜそんなプランになっているかといえば、昨年建築した今朝白の家とおなじように、近隣に家が迫っている市街地の中で、如何に近隣から見えないような窓を作って開放感を得るかがテーマであったっために、光庭に面した吹き抜けを大きくしたかったのである。
1階の家族の間から見ると、その光庭は外壁で囲われており、冒頭の写真でもわかるとおり近隣の直ぐそこにあるのにその姿は見えない。
どんなに窓に近づいても近隣は1階から近隣は見えないのである。つまり相手の窓からもこちらは見えない窓となり、日中のレースカーテンは必要無い。
この光庭を外部の上から見ると・・・
ここまでして巨大な吹き抜けを計画しているのは、ここが北陸の石川県であるからで、新潟県と同じように石川県の冬は日射が大変少ない上に、年中雨が降りやすい地域で薄暗い。このため曇りでも照明が必要無いほどに明るい生活はホントに豊かに感じるのである。それを実現するのがこの光庭と大きな吹き抜けとその窓である。