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新潟の住まい 三条市の水は・・・。その②

三条市の浄水場施設公開があり見学に行った話のその②。

その①では、薬剤を使わない緩速ろ過槽の写真を載せた。この写真は薬剤を使う急速ろ過池である。

緩速ろ過池は取水がきれいでないと機能しない自然ろ過であるため、濁流から取水した場合は、ここには送られない。急速ろ過槽のほうで処理することになる。
急速ろ過槽は、苛性ソーダ類の薬品で濁った粒を大きく成長させ沈澱しやすい大きさにする。その後砂の層に濾過させ塩素を混ぜて水道水となる。案内していた
だいた市の職員さんは、現場の方なので説明はあまり上手では」なかったが、ひとつだけ強く印象に残ったことがある。それは、「緩速ろ過池でつくった水のほ
うがおいしい」と3度も言っていたこと。そうだよね。薬品を混ぜて急速にろ過するより自然できれいにろ過された水を取水して最後の仕上げに沈澱濾過した水
がおいしいよね。この工程を見ると、水道水は大事に使わなければならないなーと思う。庭木や洗車、トイレは中水を検討することも必要かな。

この写真をクリック」して大きな画像で見ると、その吸い込まれるような色の水にびっくりする。普通トーメイな水は、「青」に見えるのであるが、ここでは緑色。それもトーメイ度がすごい!!

ここは急速ろ過池の最後の沈澱層。ここをとおり、塩素が注入され水道水となる。

  かわいい建物。これが事務所棟である。デザインがライト風かな。縦の格子が真ん中ではなく少しずれているこの加減がいいね。そこに斜めのデザイン。洒落てます。そしてこのツタのためにレンガに穴をあけて大事にしている気もちがよくわかる。人は木と共にしか生きられない。だから家に緑があると落ち着く。「緑の家」の意味である。ツタは建物に悪いといわれるが、とても感じがよい。拙宅も実はキヅタでおおわれている。   

これは緩速ろ過池の塩素が注入される前の貯水層の地上部分。かわいいね!きっと通気棟だと思うが、聞きそびれてしまった。この土の下に水がたまっている。

これはポンプ室の建物。当初何か違う用途でたてたのだろうが、今はポンプが無理やり設置されている。

 


新潟の住まい 三条市の水は・・・。その①

最近「軟水がいいみたい」との情報を聞きつけ興味がわいた。水は生活の基本。拙者も14年間某アルカリイオン水しか飲まない(飲めない体になった)。

ちょうど三条市の浄水場施設公開があり、現場の帰りに立ち寄った。しかしなんてかわいい建物。玄関戸のデザインだってバランスがとてもよい。最近の建物にはない職人の丁寧さがある。

年に一回の公開日だったので予約無しOKで、入り口で三条の水道水のペットボトルまで頂ける。なんてありがたい。

表示ラベルを見ると硬度20のとっても軟水。びっくり。三条市の水ってそういえば昔からおいしかったよな。と思った。三条の水なのに製造者は埼玉県となっているのには驚き。新潟県では水がおいしいのでこういった工場がないのだろうか?

浄水場はとにかく広い。これで数年前までは三条市の水を一手に受け持ってきた。現在は広域水道組合(三条、田上、加茂)で半分受け持つとの事。

これが昔ながら薬剤無しの自然沈殿(緩速ろ過池という)。水量が限られるのでこの浄水場でも1/4くらいしか受け持てない。広さは敷地施設の半分以上を占めるのだが・・・。一日で水がここを通りすぎるとのこと。緑色の藻類が水をきれいにしてくれるとの説明に、ここでもなるほどと思う。

もうひとつ3/4を受け持つ急速ろ過池がある。これはその②で。


新潟 自然素材の木の家[ 見学会です。

もうちょっとで完成!!

外壁までバッチシ「緑の家」!!

今回の見学会のサブタイトルは

「もう木に塗装はしない。」

である。とにかく庇がしっかりあれば耐久性には問題ない木の外壁。さらに、緑が周囲にしっかりあれば、そのシルバーグレー色の外壁は、最も自然の中に溶け込むまさしく「緑の家」である。新品時でも綺麗であるが、数年後の色が私は大好き。

絶対塗装なんか勧めない。数年ごとの塗り替えしなくてもいいしね。今回の見学会はその外壁に触るだけでも価値あり。気持ちいいね。

シルバーグレー、無塗装の木の色万歳!!

すみません。m(_ _)m

ほとんど宗教のような思い込みになってます。(笑)

法律以上の積雪荷重2.0mなのでこの表示は本来いらないが、やはり構造計算の証なので設置します。

見学会のご案内はこちらです。三条市内(下田地区除く)は全域折込広告を予定してます。是非今までとほぼ同じコストでできる無塗装の木の外壁だけでも見に来て下さい。

シルバーグレーとは下写真のような色からもっとグレーになります。詳しくはここ


日本木造住宅耐震補強事業者協同組合=木耐協の対応

去年の11月ごろ、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(所謂 木耐協)の事務局長「Iさん」からお手紙をオーブルデザインあてに頂いた。内容は、当HP上に掲載されている木耐協の組合員が行った「耐震リフォーム」が意味の無い工事であった、またそればかりか現在より耐震性能を低くする工事であったとの記事のことである。「その事が本当なら看過できない問題」であると書かれた手紙であった。早速このIさんに電話で連絡したところ、施工した工事店名を聞かせてほしいとの事であったので、「個人情報なので建て主さんに許可を頂いてからお答えする。手元に資料は確かに日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の印鑑があり、登録番号が載っている」と答えた。それを聞いたIさんは、「では数日後に連絡をします」と言ったきりもう半年以上もなにもない。こちらは建て主さんへ「これこれこういった事がありました。」と報告し、建て主さんは「それは何か動きがあるのでしょうか?是非情報を全部お伝えください。」と喜んでいらっしゃったのに・・・。

結局、当HPの「記事がでたらめでないかと確かめた」が、本当であったためそのままというとところがIさんのお手紙の真意と推測する。もういまさら期待は建て主さん共々していないが、あまりにも残念。せめて国が認可する組合を束ねる事務局として、建て主さんへご説明が直接あってもよいのではないだろうか?

この日本木造住宅耐震補強事業者協同組合=木耐協は、有名な組合で、国交省からもある意味強く後押しされている団体。県内でもほとんどの市町村で住宅の「耐震診断」に対し、補助金(5~8万)くらいでると思うが、その条件がこの木耐協の診断が条件となっている。それほど行政が後押ししている耐震診断による補強工事で瑕疵があったのに、組合としては「組合員がしたことは責任が持てない」という消費から見れば理解しにくい内容。残念である。

しかし、おかげでしっかりした耐震補強と断熱補強ができ、かつ大きな補助金も頂いたので結局建て主さんは「ツイていた」ということ。感謝!!感謝!!


新潟の住まい 「外壁」 最近四角い家が流行(多い)ですね。

最近四角いビルのような家がとても多くなりましたね。窓が上下揃っている建物は、耐震計画に無理が無く、見た目もきれいで良いですね。しかし・・・

四角く見える家は、軒の出が無い建物です。軒の出がないと、少量の雨でも、壁に雨水がかかり屋根と同じくとても過酷な状態になります。つまり屋根と同じ素材でないと、著しく耐久性が悪いことになります。よって軒の出の無いときに使える外壁材は屋根材と同じでなければなりません。すると、

コンクリート、鋼板(ガルバニューム)、アルミ、チタン、アスファルトシングル、が一般的です。木の屋根も昔はあったので木も素材によってはOKです。だめなものはサイディング(窯業系)、木(松や杉の辺材)です。焼き物タイルは良いのですが、目地が心配なのでだめなものに入ります。

このように素材が制限されるのでご注意ください。でも軒の出が無いのに、サイディングを使っている建物を見かけますが、10年後は表面が劣化しとても見れたものではありません。家は10年経過したときからが本番です。10年経ってより一層美しく愛される家と、10年で愛着の薄くなった家の差は歴然としてきます。

上は1994年で築2年の拙宅(今の拙宅はこちら)。外壁が当初サイディングでした。10年を過ぎた頃から頻繁に家に塗装屋さんが来て、「そろそろ塗装しないと外壁がだめになるよ」と営業にこられました(同業者とはしらずに)。ところが木の外壁に替えてから、塗装屋さんは一度も来ません。木の色もグレーになり、普通の人が見たら前のサイディングより古めかしい感じなのに、チラシひとつ入ってません。素材によって見分けているなーと感じました。


新潟のい住まい べた基礎 餅は餅屋。設計は設計事務所。

昨日べた基礎の計画を見るとその会社の技術レベルがわかるよ!のような話をした。宣言したは良いものの、自分で不安になり少し調べてみた。すると・・・、やはり間違いではなかった。

最近は、建設会社でもブログが盛んに行われてではでいるようで、色々な基礎写真やコメントがある。ある会社では、基礎にかかる荷重をしっかりと把握していないようで、建物荷重が低すぎる事がわかる。

私どもの「緑の家」で詳細に重量計算すると、約9から12KN/m2くらいで基礎のスラブ算定する。スラブ荷重を入れると12から16KN/m2にもなり、この荷重で地盤の支持許容応力度より少ないこと確認する。また、国の基準である性能評価の計算書のマニュアルでも積雪1mで計算する場合、2階建てで11KN/m2と指定される。だからこそ基礎梁のせい(スラブ厚+立ち上がり)が600mm以下では鉄筋が最低2-D16必要なときがある。 そして設計荷重であるが、多雪地域である時は設計荷重は7.8KN/m2となり、壁又は屋根が重いときは10.8KN/m2。しかし7.8はおろか10.8KN/m2なんて考えていないのだろう。餅は餅屋といわれるように設計は設計屋(設計主体の事務所)さんに語らせることである。生半可な知識で設計(構造計算)のことを語ると・・・。

↑表は国が定める性能表示の基礎計算時の建物荷重。新潟県は原則全て多雪地域である。

次にやはりべた基礎の場合の構造区画。べた基礎とはもともと地盤が悪いところで基礎接地圧を減らすためにできた基礎方法。であるから、その考えに妥協は許されない。べた基礎で考えるときは、その周囲の基礎梁が連続していることが条件。つまり原則、人通口や島型の基礎立ち上がりがあってはいけない。基礎区画内に島型あるのは、荷重によっては床束と同じと考えるので問題はない。ところがべた基礎なのに、どう見ても区画がない。これで基礎の作り方や、コンクリート強度を語るのは詐欺のようなもの。知らないでは済まされない。重要な構造部分であるから。

また、あれほど話題になっているのに、住宅用階段で両側に手すりもしくは壁がなければ、原則建築基準法違反となるのに、いまだデザイン系住宅のチラシにはそんな手すりのない階段の写真がある。法律には詳しくはないのであれば、また施工途中であれば、仕方のないことであるが、せめてそんな写真を堂々と載せることはやめてほしい。ほかの人が「何だ。これができるならまねしよう」という人が増える。こんな写真を堂々とチラシに載せる会社は、他の部分でも法律違反(悪気がなくても)している可能性が高い。気をつけたい。


新潟 「緑の家」の外壁 こだわりの手仕事の塗り壁④ 性能評価住宅

屋根の煙突も設置され、内装工事を急ピッチに進める三条栄地域のS邸。完成見学会は、ブログ左のリンク先をクリック。

性能表示住宅でNEDO補助金の該当住宅で内外に建て主さんのこだわりがぎゅっと詰まってます。(耐震等級2、劣化、維持管理、省エネは最高等級)

S邸を施工して頂いたのは、帯織に構える「吉田建設(株)=住宅のヨシケン」さん。技術力のある職人集団の会社で、この地域ではナンバーワンでオンリーワン。なんと江戸時代末期からとの事。写真ではブログアップ許可を得ていないので後ろ姿でご紹介。メジャーで指示しているのがヨシケンさんの常務。まだ若いのにとてもしっかりと技術、経営共に手腕を発揮され、現場管理も高次元。安心していられる数少ない方です。

ヨシケンさんのホームページはこちらです。


新潟の住まい シロアリの群飛

青字修正2009.05。27

この時期になると新聞チラシには、「シロアリ駆除なら・・・」、「恐ろしいシロアリ・・・」と賑わう。シロアリは普段見ることがない。それはお日様が大嫌いで、風も嫌い。すなわち、暗闇の木材(土)の中で生活している昆虫。食べ物は通常は倒木か弱った木。天敵は自分より体の小さい昆虫を含む肉食(雑食)昆虫や鳥。このくらい大きさの昆虫の中で一番弱い。

この写真は、5月18日携帯カメラで撮影した。私が今仕事をしている近くの道路に置いてある倒木(松)から飛び立つところのヤマトシロアリ(羽蟻)。この行為は年に一度行われ、5月の連休中から6月の梅雨前に限定される。だから広告がこの時期に集中する。この飛び立つ行為を群飛と呼んであるが、これが数千匹もいるものだから、近くにいた人たちはパニック。飛び立っている羽蟻が体についたりして「気持ち悪い。」ということになる。でもこのシロアリはうまく飛べない。したがって服に止まってもすぐに逃げれないので服から離れない。だから奇声があがる。

それはそうだ!ごく最近まで「白い」普通のシロアリとして羽なんか生えていなかった。いつもは必要ない種族。うまく飛べる羽があるはずがない。色だってにわか仕込みの黒い色。どんなにがんばってもお日様には数時間しかあたっていられない。というかほかの昆虫の格好のえさになる。飛べないし、逃げるのが遅い、攻撃できないとなれば、自然界ではあたりまえ。

こんなシロアリだが、彼らは森の番人ともいえる。木が倒れたとき一番最初に分解してくれるのが彼ら。彼らが食した後は、まるで土の小塊のようなものになる。これをさらにバクテリアが分解して土に返る。シロアリがいなかったら森の活性化はないといってもよいほど大事な昆虫。ただこの昆虫が、人間のエリアに間違って入ってこないように願うことは普通な気持ち。こんなに多くの数を見たら、普通は男性でもパニックになる。シロアリの群飛は、シロアリがそこからいなくなる合図とも言われている。つまり食べ物がなくなったので、違うとところへ子孫を残すため行為ということ。落ち着いて対応し、長い目で見て、ケミカルに頼らずシロアリが入ってこないように予防計画を心がけたい。


新潟 「緑の家」は全棟長期優良住宅対応で補助金100万がもらえる予定

先回は長期優良住宅先進的モデル事業の補助金申請をしたが、採択されなかったとご報告した。最大で一物件200万になる事業で、昨年度は総額140億円の予算がつき、一計画で数億円にもなり住宅業界への天く ・・・略・・・ かどうか不明だが、採択されたのがほとんど大手メーカー(審査は非公開)。

これに「問題あり」という声があがる前に、今年度の補正で数十億円の予算をつけ、中小工務店限定で100万/件の補助金が出ることになった。この中小工務店限定にしても大手ハウスメーカーから何も文句がないのは、すでに長期優良住宅先進的モデル事業で巨額の補助金を手にしているからに他ならない私はこの記事を見たときはっきりと確信した。政治力がある大手ハウスメーカーが「中小」に限定して補助金を出すことに何も言わないという事が信じられない。そう考えないと説明つかないから。

ということで、私は採択漏れをしたので堂々?とこの補助金を使いたい。といってもともと「緑の家」は標準仕様で長期優良住宅に合致する技術基準なので何もすることがない。あるとすれば、履歴の完備くらい。しかし、普通の工務店、施工会社さんは相当大変なはず。性能表示を過去申請した事があるならまだしも、昨年もブログでお伝えしたとおり、県内ではほとんど性能表示申請はない。仮に申請してあるとしても、耐震等級2以上は結構厳しい。これは木造部分ではなく、基礎が今までとちがうから。新潟県のほとんどの住宅の基礎立ち上がりは600mm。これでは等級2は取れない。最低750mm以上で、もし基礎がべた基礎の場合は、ほとんど構造計算によってスラブ配筋、たて上がり部分の主筋、そして区画を造る為の地中梁がいる。今まで「地震に強い家」といって宣伝してきた施工店や建設会社が、急に基礎の仕様を変えたら要注意!!今まで言っていた「地震に強い家」は嘘で、「地震に強いと思い込んでいた家」に変えなければならない。そうでなければここ数年でその会社から「地震に強い家として」建てて頂いた施主さんは納得しないだろう。

このように「口ではいくらでも言える」のが住宅業界の今の現状。是非建て主さんは、「性能表示住宅やで等級2の家、また長期優良住宅を造った事があるかどうか?」を聞くことが重要な選定基準といえる。長期優良住宅の条件が、性能表示の耐震等級2以上であるから・・・。あたりまえの仕様である。

ただ懸念される事もある。この長期優良住宅や性能表示住宅は、申請コストだけで40万ほどかかる(書類作成費用20万強、申請料20万弱)。これらはすべて建設費に跳ね返る(建て主さん負担)。

性能表示や長期優良住宅の申請書作成に限っては、当事務所でもお受けいたしますので、建て主さんに限らず建設会社さん、工務店さんはお問い合わせください。

写真はD13 ピッチ120mm以内のシングル配筋で、人通口補強を2-D16で行った性能保証耐震等級2の家の基礎。そんな基礎、2階建ての家で巷で見たことがありますか?これで初めて「地震に強い家」といえる。


TVの情報 換気の必要性 ~世界一受けたい授業 5月2日~

上の画像は5月2日に放映された「世界一受けたい授業」 のものです。このテレビ番組は変わった大学の先生が出演する事で大変人気があります。時には数学の先生や、物理、普段考えたことも無い脳内科学等等。

今回は恩師である新潟大学のA教授(画像はしっかり映っているが一応匿名で)が出演されるとうことで期待して見ていました。期待とは・・・A教授は歯に衣を着せぬ発言をされる事で有名ですので、時にはえらい騒ぎになるときもありますが、念のためその期待ではありません(変わった教授ということは否定しませんが・・・誤解のないように申し上げておきますが、A教授は、住宅の換気と通風では、国内で第一人者です)。

まずテレビ映りが良いのでびっくりしました。またテンポの良い内容は、とてもわかりやすかったです。映像は15分くらいですが、実際の授業は、本当に45分だそうでそれを編集して縮めているとの事です。生徒のタレントさんは、よく聞き質問積極的にするそうで、大学の講義よりも楽しいと聞きました。

見ていて「おやっ」と思ったことは、いつもは仰らない「珪藻土は化学物質に対し有効」ということを番組中では仰っていらっしゃった事。聞くとスポンサーへの気配りではないかとの事。なるほど!!納得。(^-^;

綺麗な空気を得るために「月々400円かかることが充分意義のあること。」水はたった一本0.5kgで120円することを考えれば、一日で呼吸する空気の量は12kg。400円÷30=13円 13円/1日で綺麗な空気を吸えることということはわかりやすい表現でした。


新潟 「緑の家」の外壁 こだわりの手仕事の塗り壁③ 性能評価住宅

このビニールに包まれた塊は何でしょうか?

そうですね。古いレンガ(リサイクルレンガ)です。一度溶鉱炉などに使われたレンガで、溶鉱炉の寿命で解体されたものを購入して新たに使います。普通のレンガと違い「耐熱レンガ」ですので、使えないことはありませんが屋外には不向きです。特にこれを使ってバーべキュー炉は造れません。なぜなら耐熱レンガを耐熱レンガとして使う場合は、「モルタル」と呼ばれる建築のモルタルとは全く別物の素材のモルタルで積み上げるのですが、これは水分に弱く、屋外では使えません。だからといって、普通のモルタルで造ると、あっという間にモルタルが割れ崩壊します。ですので、これを再び耐熱レンガとして使いたい場合は、雨がかからないように屋根の下か屋内で炉を作ることになります(その場合、新品の方が良いですね)。

さて、話がそれましたが栄地区の今回の家では、これを薪ストーブの周囲と玄関の床として使う予定です(普通のモルタルで積みます)。この欠けた所や、色むら、製品番号がなんともいえない味を出します。見学会でご覧いただければ、本物の耐熱レンガの良さがわかると思います。多少砂っぽいところが欠点ですが、普通のレンガでは表現できない雰囲気が良いですね。

下写真は、4年前位に使った時の積み上げ施工中のものです。


新潟 「緑の家」の外壁 こだわりの手仕事の塗り壁② 性能評価住宅

いよいよ完成間近になり足場が取り外されました。いかがですか?シェーカー調を思わせるようなシンプルで装飾のない外観。ちなみに屋根のブルーは、まだできていない薪ストーブの煙突です。

この家の完成見学会のご案内はこちら

Sdim5308 足場が外れた今日、もう一度壁の状態を撮影して見ました。程よい鏝跡ですね。

Sdim5323 アクセントは木の雨戸。屋根とのカラーコーディネイトが良い感じです。

Sdim5320 おまけにお風呂場の仕上げの様子もご紹介。真っ白なタイルに天井だけヒノキを貼ります。浴槽も洋バス(輸入品)を使います。


より一層精進します。

長期優良住宅先進的モデル事業に応援、又期待して頂いた皆様、誠に申し訳ありません落選でした。原因は当方の力不足です。心からお詫び申し上げます。

独立法人建築研究所(建研)より昨日発表がありました。いつも気にして(楽しみにして)この建研のホームページを最近は毎日のように見ており、当事務所に連絡メイルが来る前にわかりました。とても残念です。今までこのような補助金は、手ごたえがあると必ず当選するのですが手ごたえとその裏づけがあったにもかかわらず、採択されませんでした。裏づけは、4月の下旬頃、建研からメイルで追加資料の要請が2度ほどあったのです。だから「これはいける!!」と思ったのですが、よく考えて見ると最後「手違いだった」と謝罪メイルが来たのです。これが今考えて見ると少し違和感があります。(会社名を間違えているが、内容は提出内容の質問に合致・・・。〇△〇は伏せてあります。)ちなみに採択された事業はほとんどが大手メーカーか共同事業体でした。とても悔しい気持ちです。期待と応援してくださった皆様に心からお詫び申し上げます。

下は2度目の資料依頼メイル。一度目は資料送付済み。

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株式会社  〇△〇ニシア
浅間 秀樹 様
先日は、御社のご提案『環境配慮型・長期優良住宅先導的モデル事業』 について、
追加資料のご提出にご対応いただきありがとうございました。
ご提出いただいた資料についてですが、以下の指摘事項について、今一度以下の資料を追加してご提出いただきたく、宜しくお願い申し上げます。
・中古住宅の流通に役立つ新築時の情報は、どのように管理されるでしょうか。
短期間での作業ならびに重ねてのお願いとなり誠に恐縮ですが、ご回答はメールまたはFAXにて、 5月1日(金)正午までにお願い申し上げます。
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 (独)建築研究所 長期優良住宅先導的モデル事業評価室
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最後にきたメイル
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有限会社オーブルデザイン 
浅間秀樹 様

先ほどはご連絡いただきありがとうございました。
4月28日の回答締め切りで追加資料を依頼した件につきましても、
当方のミスにより関係のない問い合わせ内容を浅間様宛に送付してしいたことが
わかりました。

期日内に資料をご提出いただきましたにも関わらず、
このような事態を招いてしまい、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんでした。

今後はこのようなことが起こらないよう、気をつけてまいりたいと存じますので
何卒よろしくお願い申し上げます。


以上
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(独)建築研究所
長期優良住宅先導的モデル事業評価室
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----- Original Message ----- From: "オーブルデザイン浅間" <arbre@cocoa.ocn.ne.jp>
To: "評価室"
Sent: Monday, April 27, 2009 11:37 AM 
Subject: 再送 Re: 長期住宅質問【回答締め切り:4月28日】

評価室様

26日にお送りした添付ファイルの3ページ目が欠落しておりましたので
改めてお送りいたします。申しわけありませんでした。

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この度はお問い合わせ頂きありがとうございます。
応募事業提案名「緑の家」長期同調型
の代表提案者の浅間秀樹です。

頂いたご質問の返答を「添付WORDファイル」でお送りいたします。
ご査収のほどよろしくお願いいたします。

新潟県三条市荒町2-2-21浅弘ビル3階
有限会社オーブルデザイン 0256-31-2250 
代表取締役 浅間秀樹 



評価室 さんは書きました:

株式会社〇△〇ニシア

浅間 秀樹 様

 この度は、平成21年度第1回長期優良住宅先導的モデル事業にご提案をいただ
きました。
 現在、応募提案の評価中でありますが、御社のご提案『環境配慮型・長期優良
住宅先導的モデル事業』
 について、以下の資料を追加してご提出いただきたく、宜しくお願い申し上げ
ます。

 
 ○ ①不同沈下した際の具体的なジャッキアップの方法をお示しください。
   ②基礎を頑丈にして住宅全体が重くなることによる、軟弱地盤上での沈下
の可能性についてどのように評価しているのか、
   具体的にお示しください。

 短期間での作業となり誠に恐縮ですが、ご回答はメールまたはFAXにて、4月28
日(火)昼12時までにお願い申し上げます。

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 (独)建築研究所 長期優良住宅先導的モデル事業評価室
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新潟の住まい 自然素材の白い家 性能評価住宅 耐震等級2の完成見学会②

が長くなりました・・・。

新潟県の夕日ですね。規則正しく並ぶ影。田植えが終わって水がはられた水面に、黄金の道が太陽まで続きます。

昨日お伝えした三条市に建築中の「緑の家」のキッチンは、流し台も含むすべてを腕のよい「オグラ大工さん」が担当し作ってます。若い大工さんですが、きっちりした対応と判断の的確さが伝わります。

大手メーカーが造るどんな高級システムキッチンでも、仕切り板はフラッシュといわれる中が空洞な板です。叩くとぺこぺこと音がするのがフラッシュ板です。それに比べこのような大工さんが作るオリジナルキッチンは、すべて無垢(ソリッド)でできているので、叩くとコツコツと質感が違います。手仕事の良さが伝わるキッチンです。

また、このような造りつけキッチンの良さは、写真のようにコンセントやスイッチがキッチンセットに埋め込むことができるので、デザイン的にも使い勝手も一番よいところに設置できます。こだわりのスイッチ位置は、このように天板下に規則正しく並びます。


新潟の住まい 自然素材の白い家 性能評価住宅 耐震等級2の完成見学会

白壁に拘った家・・・。見学会行います。

日時 6月20日(土)21日(日)いずれも10時から17時

場所 三条市鬼木

外壁も真っ白。内壁も真っ白のシンプルな家。左官職人による、手塗りの壁の雰囲気を残すため、わざとこてムラを残す・・・。

店舗外装などはもっとこてムラを残している仕上げもあるが、これはだめ。数年建つとこてムラの上部出っ張りに、埃が付きとても見苦しい。この微妙な加減が住宅ではベスト!!写真でわかりますか?この感じ。真っ白に拘ったため、今回の外壁は中霧島壁や漆喰ではないけれど、充分吟味したもの。

下地も以前お伝えしたとおり、木で造るざら板の上に、モルタルを塗った本物志向(上写真)。

この真っ白な壁を活かすため、この玄関アプローチはわざと窓なしの4mの大きい壁のみ。洋風建築は「壁」の存在感が命。その「壁」が職人の手による真っ白い左官壁、言うことなしですね。綺麗です。

外観はこのような感じです。勾配のきつい屋根はシングル葺きで仕上げ、真っ白い塗り壁に上げ下げ窓(木の雨戸もこれから付きます)。この真っ白い壁を守るために屋根はある程度軒の出を確保。木の外壁の納屋を隣に計画。お隣さんの松の木が見えなければ、日本ではないような雰囲気の家。内部もこだわりぷんぷん。照明器具から扉の取っ手まで、建て主さんが捜し歩いて決めたもの。このご紹介とこの施工を行って頂いている高い技術力の常務さん率いる腕のよい職人集団「吉田建設=よしけん」さんのご紹介は次回のブログで。


新潟の住まい 自然素材と耐雪2m、高気密高断熱の家 完成見学会

赤字訂正 2008.05.16

無塗装の外壁の家。これからの主流の自然素材の外壁・・・。完成見学会を行います。

日時は6月13日(土)、14日(日)の10時から17時まで。

場所は三条市荻掘です。

この外壁を見に来るだけでも価値ありますよ!!。コストも標準のガルバニューム外壁より15万~25万/一軒UPでOK。手で触ってみてください。やっぱり自然素材は無塗装でこそ価値があります。

性能は耐雪2mでQ値1.91.7w/m2kと、共にハウスメーカーが採用している積雪基準、次世代断熱基準の2倍、1.3倍も高い性能。無論耐震性は、性能表示の等級2相当の質実剛健の家です。

PS

予約は不要ですが、「ひやかし」等はプライバシー保護の点からお断りしております。


新潟の住まい 建築士に必要なもの・・・

ビオトープ・・・。ドイツで生まれた概念。水場を中心とした最小の循環環境が明確にある場所、仕組みをさす言葉と解釈している。

我々建築士は家の事ばかりではなく地域環境にも気を配る。 仕事としては幅広い守備範囲がある職種だと思う。だからこそ、耳を傾け心を澄ます事を常に意識しなければならない。この写真は妻が世話している自然農園(スパイラルガーデンと呼んでいる)で見つけた「オニヤンマ」の羽化風景。小さな小川が流れるスパイラルガーデンの傍らに水場があるが、娘がその付近で羽音がするので目を凝らすと、大きなトンボがちょうど羽化中。ちょうど羽を乾かしているところ。オニヤンマの抜け殻=ヤゴは3体(写真は2対のみ)あるが、羽化中は1匹。たぶん兄弟は既に飛び立ったのだろう。このトンボがその輝く翼で羽ばたくものもうすぐ。

そして3時間後その姿はもうない・・・。


新潟の住まい 自然素材と高気密高断熱の家の美しい下地

現在三条市で施工中の「緑の家」SS仕様。外観はデザイン性と間取りの融合を重視した切妻。まだ施工途中であるけれど、美しい家は下地施工中でも美しい。

写真は中霧島壁を塗る前の下地組み。通気層を幅広の貫材をとり、下地の板をわざと斜めに張る。斜めに張ると三角形ができ建物の剛性があがる。その造詣がつくる美しい模様は杉織綾(ヘンリボーン)。確かにこの板は杉材である。杉綾織りはニシンの骨模様からだと思うが、もしかしたら・・・と思わせる。木でできたヘンリボーン まさしく「手仕事」の良さが光る。またこの斜め板が通気層の補助部材として、縦横の通気を可能にしている。

美しい軸組み・・・です。

主要なサッシは木製断熱窓アンダーセン400シリーズ。チタンコーティングのアルゴンガス封入のペアガラスのアンダーセンは、内側が無塗装のパイン。外側が樹脂コーティングされた木で、木製窓でよくありがちな数年おきのメンテナンスが不必要。K値は1.6W/m2k(最近のデータでは1.7に括られてている)ととても優れもの。


新潟 住まい 連休中の寺泊は・・・

寺泊は、5月の連休と夏に人口が急に増えます。県外からの観光人で車のナンバーは「群馬」「千葉」「湘南」「練馬」「長野」「山形」「宮城」「福岡」?・・・ともうナンバーパレード状態。

朝8時を過ぎれば歩道も歩く人が多くなりにぎやかです。人が多いところが苦手な拙者でも、この寺泊の人の賑わいは気持ちの良いものです。寺泊は観光地なので、ほとんどの人の顔がリラックスしており、こちらも自然と笑顔になります。それが良いのでしょう。

この土地にご縁があって18年前から住まわして頂いていることに感謝。今日の夕方は氏神様である町内の金山神社の旗下げ(昨日今日とお祭りだった)に行きます。      合掌


新潟 海 自然 家 連休中の海

拙宅の夕日のあたる外壁。築18年になろうとしている拙宅であるが、外壁を3年前に杉の無塗装の羽目板に貼った。西の壁と東の壁の痛みや色の変化は全く違う。西は猛烈な季節風が吹きつけるので、あっという間に外壁が研磨されるような状態になる。無塗装でなかったら、まだら模様になっていたはず。ソリッドの無塗装の木であるため、一様な雰囲気のある外壁の顔を見せる。海という自然が強すぎるところほど、無塗装である自然素材がよい。但し木は雨に弱いので屋根のないところは、ガルバニューム鋼板(海まん前でも大丈夫)。

こちらは2年前に増築した車庫の上の屋上菜園。今ある緑は殆どこぼれ種(らしい)。ねぎ、パセリ、ブロッコリー、シソ・・・。みょうがの芽も出てきてそろそろにぎやかになりそうな気配。

管理者の意向により完全無肥料、無農薬。自然マルチミミズ入り

18年で周りに家ができてきたけれど、それでもまだ夕日はしっかりと見れる。今日一日感謝です。

(写真はすべて連休初日撮影)


新潟 「緑の家」の外壁 こだわりの手仕事の塗り壁 

現在三条市栄地区で建築中の「緑の家」の外壁工事が始まった。この外壁は、職人の手塗りによるモルタル塗りの外壁。昔はどの家でも左官工事は必ずあり、写真左端に写っているような電動ミキサーが工事現場においてあった。最近は「現場作業が無い、早い、ノン職人」がもてはやされ、職人中の職人芸の左官工事は殆どなくなった。

モルタル塗りの外壁の歴史は古く、戦後(60年以上前の第二次世界大戦のこと)の復興住宅から関東でたくさん造られた外壁。シンプルな外壁で所謂モルタルを厚さ20mmで塗って仕上げるもの。現在も根強く残っている数少ない外壁工法。

最近は厚さ14mmの工場で作られた外壁版を釘で貼って仕上げるようだが、やはりこだわりの建て主さん。本物の左官壁(モルタル)が好みということで、コストはかかるが、モルタルの外壁をチョイスされた。

現代のモルタル外壁は通気工法で作る。昔は通気工法がなく、壁が黒くかびる事があった。通気工法は通気胴ぶち(貫材)を455ピッチで縦に入れる。このとき外断熱工法では、ビス数が通常の倍になる。更にオーブルでは通常の倍以上の幅105の通気板を使う。その上にザラ板を釘3本で打ち、タイベック(通気工法でない場合は必ずアスファルトフェルト)をタッカーでしっかりと止める。

その上からラスを入れる。ラスとは針金をネット状にし(針金ではないのだがそう見える)、メッキ施してある。ラスも安い物だと厚さはまるっきりないが、オーブルでは山高10mmの物を使う。これを使わないと20mmの厚さまで塗ることは難しく、剥離しやすい。決められた重ねや、開口部補強を施し、モルタルを11mm前後木ごてで塗る(下塗り)。

何気なくすばやく塗っても職人さんが塗ると平らになる。すごいね!!

この後中塗りを施し、仕上げに今回は珪藻土入りの樹脂モルタルで真っ白に仕上げる。この時こてムラはわざと残すが、汚れが上にたまるようなことはしない。あくまでもムラ程度で仕上げる。写真は下塗り後のもの。中塗り仕上げは又後日ご紹介する。今が面白いところ。この施工をご覧になりたい方はご案内します。

バルコニー部分の下塗りが終わったところ。

さてこの家の内部は・・・

2階は 木組みが露出する緑の家。


新潟 「緑の家」のお引き渡し 

昨日、「緑の家」の増築のお引き渡しを行った。

4年くらい前にお引渡しした母屋の「緑の家」と同じくらいの規模の増築。所謂「スープの冷めない距離」に親子で住まうための増築。お父様の大事にされていた「金木犀」は新しい部分の玄関納まるように計画。この金木犀ので、玄関アプローチの雰囲気がとてもよい。切られることなく移されることなくうよかったね。ありがとう、これからもよい香りを運んでね。と願う。

ベージュの家が4年前の「緑の家」。白いほうが今回増築した「緑の家」。全く違う色なのに、なぜかつながりが感じられると思ってます。やはり設計者が同じだからでしょうね。

今回、増築ということと、工期の関係で完成見学会は行いませんでした。残念です。しかし次回は三条下田地区で行います。外観からもう既に「緑の家」で、今後一押しの無塗装の木で囲う緑の家。耐雪住宅なので限りなくシンプルですが、内部のいつもの木の家。なんとシアタールームがある家です。ご期待ください。

今回の内部は、建て主さんのご希望でなんと12年ぶりに「新建材」の床でした(最初から床が光っています)。私にとって新しいのに懐かしい感じです。床や扉は新建材なのに壁、天井にはビニールクロスは一切使ってないので、新築臭はほとんどありません。新築臭の犯人はやっぱり「ビニールクロス」ですね。

新築の際は、壁、天井のビニールクロスだけはよくお考え(新築臭を体験して)になって使ってくださいね。新築臭が好きな人もいると思いますが、私にとってなじめない匂いです。


新潟の住まい 海岸掃除

26日は年一回行われる長岡市主催の海岸掃除日。

暴風雨のなかボランティアが大勢いらっしゃった。気温も高くなく厳しい状況であったがみんなしっかりと作業を行った。拾い始めてから40分ぐらいで終了。本当はもう少し行う予定であったが、気象状況が最悪で早期終了となった。(写真は金山海岸です。中央浜はもっとたくさんの人たちがいらっしゃったと思います)

皆さん!!お疲れ様でした。


新潟県 住まい 自然素材の緑の家 

現在三条市に建築中のSS仕様に近い「緑の家」です。

軒の出が1mもある正統派のフォルム。アプローチの屋根の重なりが美しい家です。 軒の出を1m近く出すには、大きな部材が入ります。その部材は「たる木」と呼ばれ、通常屋根の中に隠してしまいますが、「緑の家」では堂々と露出です。

主要な窓は、木製サッシ「アンダーセン」の高性能400シリーズです。K値1.6~1.7です。家のQ値は、1.7w/km2ですので、SS仕様にはもうちょっとですが、内外インテリア等は拘りのもので、中霧島壁や、床下暖房+薪ストーブです。

家の和室に入るところには大柱があり、これは建て主さんと木材屋さんでチョイスしました。この大柱は35cm角のケヤキ製です。もう少し工事が進んだときご案内します。

この屋根もオークリッジプロというアスファルトシングル葺きの屋根で、洋風な雰囲気を出してますね。


新潟 「緑の家」の 性能表示 耐震等級2 の意識と現実

3枚の図は、日本女子大学の平田准教授の建築学会の雑誌に載っているコラムからの抜粋である。

住宅の耐震性に対し建て主(予定あり18%、未定等82%)が、どのように考えているかをアンケート調査した結果である。それによると性能表示で定める耐震等級2、3(法律の耐震性のそれぞれ1.25、1.5倍の高い耐震性)を望む方は、63%と過半数を大きく超える事がわかった。  また、耐震強度に関する情報を設計者と対話したいと考える方は、90%にもなる。

ところが、新潟県の戸建住宅ではこの性能保証を利用する建て主はほとんどいない。いないだけなら良いが、たぶん耐震等級1(建築基準法ぎりぎり)の建物がほとんどのはず。というのは、耐震等級2の基礎は、制限が大きく、布基礎であれば立ち上がりの高さ(地中30cm+地上40cm)が70cmは最低必要であり、べた基礎なら地中梁による区画がしっかり確保されていなければならない。しかし巷でそのような基礎を見ることは少ない。特に人通口は基礎梁の計算で満足しなければならないので、標準の人通口ではNGとなる。ということは、一番肝心な基礎が等級2以上を満たさなければ、いくら上部木造部分が良くても等級1の耐震性になる。

このように戸建住宅では最も重要な安全性おける建て主さんの希望と現実に大きな差がある。

ここで面白いことはこのアンケートの返答者中、家を造る事はまだ未定という人が80%なので、曲がった情報がハウスメーカーや建設会社からもたらされない。そのため耐震性に対する純粋な気持ちと読み取れる。そうでないと、営業トークによる洗脳(基準法を守れば大丈夫!とかこの家は強い構造ですから・・・とかという根拠のない押し付け情報)で、耐震性は二の次に!と意識が変わるはず・・・。


オーブルデザインの事務所の色々

布団 とバスタオルに包まれ、顔が見えないけれど触りたくなるようなふんわりした毛。自慢の「ビアンコ」です。トイプードルで18年目。事務所の設立時からずっと一緒。最近はご隠居さんで、ほとんど寝て過ごしていますが、何とか元気で自力で生活してます。ここまで元気なことビアンコに感謝してます。これからも元気で長生きしてくださいね。

次にわたしの愛用のキーボード、HHKB lite2 英語版です。このキーボードはとても小型で幅290mmとA4の紙より短いコンパクトさです。もう6年くらい使ってますがへこたれません。この上位機種がとても有名で高価なものですが、このLiteでもなかなかなものです(虹色に光っているのは朝日が水槽でプリズムされたもの)。テンキーはないですけれど、慣れてしまえば問題ありません。ただ英語版であるためOSとの相性がいまいちで、「Shift」キーが時々CADやExcelで問題を起こします・・・。

後ろにあるコンピューターは以前お伝えしたとおり自作機で、OSがVISTA64ビット版でメモリー8GB(4GBでも常に使用率85%以上だったので増設しました)で、3画面で使ってます。前のW2Kに比べればとても安定しておりますが、いまだ各ドライバー64ビット版がいまいちですね。


約25年も使い続けた定番の照明器具。それが今年廃盤・・・。

が建築業界に入ったのは23年前。そのころから使い続けた定番の照明器具(パナソニックのNL56262)が今年で廃盤となった。少し寂しい。

この器具はご覧の通り壁に使う。本来なら天井につけるのだろうが、壁でないと雰囲気が悪い。一日の初めと終わりには、お天道様が真横にくる。その光でできる影と同じように横に照明器具を設置する。すると表情が穏やかにみえる。これは、食卓におく燭台(しょくだい)と同じ効果。横からの光に照らされてできる影は独特の雰囲気がある。だから廊下やトイレ、階段など横につける事が多い。 ご覧のとおり白い壁には独特の陰影ができるのも魅力。

木に囲まれた家にも似合う。時には鏡をくり抜いてつけることも出来ので事務所の定番器具になった。

この器具のよいところは、本体が鋼板製というところ。プラスチックが多い中、なんとなく金属にには引かれる。またこれに代わる定番器具を探すことにしよう。


新潟の家 「熱」について

熱の量=熱量というと何が思い浮かぶだろうか?やはり食べ物のカロリー(熱量)ではないだろうか?

物を動かすというエネルギーは熱と比べると意外と希薄なエネルギーだ。重さ1000kgもある車が時速60km/hから急に止まると、そのエネルギーの多くはブレーキで熱になる。確かに手では触れないほど熱くなるが、鉄が赤くなるほどではない。そのくらいで運動エネルギーを熱で吸収(置き換えること)できる。

車の燃費を10km/L、ガソリンの発熱量1L=9.6Kw とする。成人男性が一日に必要とするエネルギーが2300Kcal くらい。これをワットに直すと2.67Kwとなる。このエネルギーを運動エネルギーだけに変換すると仮定し、人間の食べている食品で重さ1000kgある車をどれだけ移動できるかを考えると・・・2.67/9.6*10=2.78km 一日で約3km車を動かせるエネルギーになる。いつも食べるご飯やおかずだけで造れる熱なのにすごい量である。車を押したことがある人ならわかるが、タイヤがあっても意外と押す力は大変。実際は人間の体温維持(つまり熱)に2km分のエネルギーを知らない間に使っているので、1kmしか動かすことができない。それだけ熱はエネルギー密度が高いといえる。

このように熱は密度が高いので、冬の暖房の熱のエネルギーロスがあると大きなエネルギーを捨てていることになる。たとえばQ値2.0w/km2の高断熱高気密の家では、冬の一日で96000wのエネルギーを捨てている。もしこの96000wの熱エネルギーをそのまま運動エネルギーとして車に使うことができると、普通車を100kmくらい走らせる事ができるくらいのエネルギーとなる。20度の室内外温度差がつく暖房期間が4ヶ月間あるとすると、100km*30日*4ヶ月=12000kmとなる。12000kmは東京新潟30往復くらいだ。車の燃費は敏感にわかるけれど家から逃げる熱はには鈍感。暖房(熱)はエネルギーの塊である。大事に使いたい。


新潟 性能表示の耐震等級2の家に「自然素材の外壁」

現在施工中である旧栄町の性能表示住宅は、工事も半分を終えその雰囲気が徐々にわかるようになってきた。

納屋の外壁は、最近お勧めしている無塗装の杉の外壁。軒の出のある意匠とスッキリとした羽目板のバランスがとても良い。雨板にすると突然和風になるが、羽目板はそういう雰囲気にはならない。

雨板・・・新潟県の古くからの木の外壁のこと。縦に細い木を取り付ける貼り方。木の暴れが抑えられる。今でも田舎では使われる。

最近思う。木がなぜ気持ちよく感じるのだろう?その答えのひとつが色が変わる素材だからと思う。

自然界にある素材のほとんどが、濡れた時の色と乾いているときの色に差がある。いつも当たり前に見ているが、これが色が変わらない素材であったならどうだろうか?朝起きて外を見たとき、道の「濡れ色」を見て「ああ、昨夜雨が降ったのだな。」と感じることができるが、色が変わらない道路(カラー歩道)であればぱっと見た瞬間では判断できない。その瞬間に感じる空気感という表現があるが、この濡れ色も空気感の一部であると思う。

この無塗装の杉の壁は、自然界にある木の幹と同じく雨の時の色と晴れた時の色が大きく違う。また、年月が経ったとき、緑色の藻が所々生えたりもする。人間と同じようにゆっくりと常に変化している。だからこそ心に響くものがある。そんな素材の使い方(耐久性も大事にしながら)を心がけたい。


新潟の住まい 自然素材と木の構造を考える 

木の家といえば木の構造が思い浮かぶと思う。木の構造は日本では大きく4つに分けられ、「軸組み工法」、「2×4工法」、「ログハウス工法」、「その他(ハウスメーカー)」となる。県内で一番なじみの深いものは、軸組み工法であり、当事務所もほとんどこの構造で家を作る。最近この軸組み工法が2×4工法のよい所を取り入れ、プラットフォーム(床に合板を張り強くする工法)や耐震壁に合板を使うことが普通になっているため、両者は同じような形になってきている。しかし決定的に軸組み工法と2×4工法の違いがある。それは鉛直荷重をどの部材で支えるかということ。軸組みは無論「柱」で荷重を支え、2×4工法は壁で荷重を支える。ここが大きな違い。今日のブログは少々専門的な表現や記述が多いので読み飛ばして頂ければと思う。

軸組み工法の柱は、梁から荷重を受け取り柱で支える訳であるが、その接合部がとても重要なポイントとなる。昔はこの接合部を大工さんが刻んで作る「仕口」と呼ばれるものであるが、現在は「プレカット」と呼ばれ上写真の通り工場でこの「仕口」が機械加工される。この丸みのある形状のプレカットは軸組みの半数以上を占めるくらいまで普及しているが、当事務所ではめったに使わない。それは・・・

このプレカットは機械加工なので仕口は数種類程度の形状で統一される。そこに問題がある。新潟県は空間が大きく造られる家が多い。また雪の荷重で、関東の家より大きな力が仕口にかかる。図を見てほしい。これはプレカットで加工した仕口部分の模式図である。雪や床の加重は梁を通して柱にかかる。たとえば梁一本で約1000kg(10KN)の力がかかると、両端部には500kgづつに分散され柱に伝わる。この500kgをたった梁の端部15mm×120mmの断面で力を柱に伝えるのが今のプレカットの仕口である。するとこの15mm×120mmの面積では、片側529kg(松の場合、杉なら340kg)までなら木が押しつぶされなく支えることができるが600kgならNGとなる。瞬間的にはこの2倍1000kgまで大丈夫であるが、それでも1000kgというとそう大きい数字ではない。

一般的には床の積載荷重(梁用)が130kg/m2で、固定荷重が65kg/m2であわせて約200kg/m2で構造計算する。すると床の広さ10m2で2000kgになる。これは片側1000kgの重さとなりその広さは10m2で畳6枚くらいである。このようにあっという間にMAXの重さになり余裕がない。一方当事務所が標準としているクレテック金物を使った軸組みであると、529kgのところ1800kg迄大丈夫となる。瞬間的には3700kgまでOKという。この差は大きく、クレテック金物を使えば耐雪住宅や、12帖以上の広い空間をつくる時に有効であるため13年前から当事務所では使っている。

さらに地震時に梁が受ける引っ張り耐力もプレカット仕口ではクレテック金物より大きく劣っている。クレテック金物は少々高いが耐力的に今までの仕口とは大きく違うものである

では、昔ながらの大工さんはどうしてかというと、大きい荷重がかかるところは、梁と柱の接合断面積を増やすように仕口を選んで加工していたのである。ところがプレカット加工では、工場でオペレーターが計画、加工するシステムで、いちいち細かい梁の力加減に対応できずに大きな力がかかっても小さな断面積の加工となる場合が多い。運任せに近いシステムともいえる。ただ、標準的な家や耐雪住宅でない場合は安価でよいシステムである。


新潟の住まい 性能表示 自然素材の家。

三条栄地区で建設中の「緑の家 シェーカー風」が順調に施工されている。施工会社は栄地区一番の建設会社「住宅のよしけん」さんこと、吉田建設さんである。

シンプルであるが、素材や形、デザインを吟味した質実剛健米国版=シェーカー風である。

屋根にもこだわりがあり、アスファルトシングル葺きでケラバまで綺麗にシングルで納めるデザインで、日本の屋根ではないイメージを出している。見学会は6月20日21日に行われる予定。是非こだわりの内外装をご覧くださいませ!!

ケラバとは、切妻屋根の斜め部分の面のこと。通常板金(金属)で仕上げるのであるが、見た目はアスファルトシングルそのままのほうが良い。

アスファルトシングルは、コロニアル葺きにイメージが似ているが、手で曲がるほどやわらかい素材。だから雪下ろしに屋根に上がっても割れないので積雪地にも都合が良い。


新潟 木の家 木の外壁 自然素材はやっぱりそのままが良い④

三条下田地区に現在新築中の「緑の家」はこの春の陽気につられて、外壁が貼り終えた。とっても良い感じである。外壁も無塗装の杉板を貼る事で今後目指す「緑の家」となった(近くに寄るだけで気持ちよいですよこの外壁は)。

新築時の色も良いが、上の写真のような(拙宅)数年経った時の外壁色が好きである。シルバーグレーに近づきつつある。杉板なので最終的にはシルバーグレーよりも少しこげ茶色がかるはず。

2mの雪が屋根にあっても全く問題ない耐雪住宅の屋根は、上りやすく形がとってもシンプル。外周全ての屋根がちょっと雪庇防止の落雪であるため、珍しくアンテナは屋根頂上へ設置することになる。

最近木の外壁が使われているが、まちっがた計画が多い。木には必ず屋根が必要。一部雨ざらしでも耐久性がある「ウリン」などがあるが、これは例外。デザイン重視で軒の出の無い建物には木の外壁は絶対お勧めできない。たとえ防腐剤をたっぷり塗ろうとも、多雨である日本では耐久性は半分以下となり正しい使い方とは言えない。


新潟の住まい 高気密高断熱と自然素材と防腐防蟻?

上の写真は現在三条市に建設中の「緑の家」。見慣れた新築時の明るい木の色が青空に映えますね。また密に並んだ柱が構造計算に支えられた力強さを表現してます。また基礎が普通と違う事がこの写真からでもすぐわかります。

一方この写真は、ある分譲地の木の家の新築中(撮影は数年前であるが、今も同じ)のもの。こちらはほとんどの木の色が暗い色をしている。理由は、このメーカーさんは、ほとんどすべての木に防腐防蟻薬剤を工場で加圧注入し、色をつけている(色が付かない薬剤もあるが・・・)。

ここから先は好き嫌いで判断するので様々なご意見があることをご承知の上お聞きください。

私はできる限り薬剤塗布を木にしたくない派です。なぜでしょうか?

身近にある話を先にすると・・・最近、屋外で煮炊き、魚を焼ける釜場を作りました。その釜場では現場で捨てる木っ端を頂き、燃料にしています。このときやはり虫を一切寄せ付けない防腐防蟻薬剤が処理された木で、魚を焼くには抵抗があります。何か体に良くないと直感的に思うからです。自然の木でも燃やすと煙には「クレオソート」という劇薬成分が発生しします。昔このクレオソートの強防腐性を、鉄道の枕木に塗っていた事は良く知られてます。 この成分も体に良くないでしょうが、色々な化学物質が入ってますが人は何千年も前の大昔から木を燃やしそれで煮炊きや食物を焼いてきました。だからこの成分には多少体が解毒作用を持っていると考えてます。ところがこの防腐防蟻剤は数年ごとに成分が変わったり、薬剤自体が販売中止になっていることが常です。つまりそんなに頻繁に変わっていたら体の解毒作用は追い付かないと想像します。現実的に言うと、防腐防蟻薬剤処理された木の「箸」を使う人はいません。ある程度で腐ってもいいから何も塗らない木の箸がいいに決まっています!!

緑の家」は国が定めた家の性能表示において、「耐久性」の性能が最高ランクで評価されます。しかし「緑の家」では薬剤処理された木は使う事はありません(2%はどうしてもやむを得ない所だけに使います)。一方下の写真のように普通に造ると、薬剤処理された木を使うことが多くなります。特にこの写真のメーカーさんは、ほとんどの木に加圧薬剤処理された木を使うことを自慢し宣伝してます。ここまで使わなくても、、国の「耐久性」の性能が最高ランクを取得できます。しかしこのメーカーさんは、耐久性の「正しい施工」に拘ってます。良いことです。普通の建設会社は工場ではなく現場で防腐防蟻剤を塗ったりしてますが、この現場塗り薬剤は耐久性が長くても10年といわれてますから、20年位たったらまた外壁を壊して防腐防蟻剤の塗り直しです。でもこれは現実には不可能です。だからこのメーカーさんは工場で薬剤を加圧注入するということで効果が長く発揮されるこの正しい防腐防蟻施工をしているのです。拍手ものです。(ではなぜ「緑の家」はそのままでも耐久性が大丈夫なのでしょうか?その理由はここにあります。)

しかし、私はこの正しく防腐防蟻された家に住む事にためらいを感じます。防腐防蟻処理された木は、虫や菌がほとんどつきません。そんな虫一匹住むことを許さない木に囲まれて生活して木の家の良さがあるのでしょうか?(感情論なので気に障る方は流しください)木は水や湿気があれば腐ります。だから循環する材料(自然素材)なのです。腐らないものがよければコンクリートで家を造った方が理にかなってますね。腐りやすい木を、できるだけ木のままで長持ちされる工夫が自然素材を使う「人」の知恵であり、先人の棟梁さんが伝えた知恵と技です。

「緑の家」の構造では自然素材の木に少し加工を施した集成材も多く使います。しかし集成材は、木と同じように腐りますし、虫もつきます。少しでも木のメリットである循環性を残そうとしてます。できれば私は集成材をやめて無垢材にしたいと思いますが、まだ品質、性能的に製材が一般的に勧められないので集成材を使う事にためらいはありません。しかし長期にわたって薬剤効果が持続する加圧注入された防腐防蟻材を大量に使う事にはどうしても抵抗があります。写真のように何十年も色が変わらない真っ黒い木の家は、これが自然と共存できる家とは思えません・・・。

2009年4月9日訂正。

木を燃やしてできるクレオソートは、正式には「木クレオソート」と呼ばれ、防腐剤として使われるクレオソートと全く別物でした。「木クレオソート」は医薬品として正露丸に含まていて、安全性は高いそうです。間違った情報を書き込みお詫びと訂正いたします。


うれしいこと! IN 新潟の住まい 高気密高断熱の家

私ども住まいを供給する者にとってうれしいのは、お手伝いさせて頂いた方のご紹介で次のご縁があること。特に写真にある建築中の家は、右に写っているベージュの家のお嬢様夫妻の家。ベージュの家は、5年位前に建て替えの設計と企画をさせて頂いた。そして、そのお嬢様の家をお隣に造ることになった。

同じガルバニュームの外観であるが、親世帯は落ち着いたベージュ色、そして子世帯は真っ白。素材感が同じなので意外とマッチしている。

既存の庭木をなるべく残しす設計を心がけ、玄関の屋根は斜め。ちょっとでもシンボルツリーがあると、暖かい雰囲気になりますね。


新潟の住まい 自然素材と高気密高断熱の性能表示住宅

性能表示住宅を三条市で建築中とご案内した。現在は屋根下地や外壁下地を造作中。その屋根下地であるが、新潟県の屋根の主流は「ガルバニューム鋼板葺き」である。当事務所でもほぼ100%がこの屋根である。ところが、今年から100%アスファルトシングル葺きに変わってきている。  アスファルトシングル屋根は写真のような感じの仕上がり。20年位前にアスファルトシングル屋根が流行し、一度は手がけたことのある屋根屋さんも多いだろう。しかし当時の商品は粗悪品で苦労したと聞いている。もともと素材は道路のアスファルトと同質の石油製品。アスファルト自体は古くから屋根の防水に使われてきた実績のあるもの。昔はそれを浸み込ませた基材となったものが紙質のようなものであったため、粘りがなく風で寸断され飛ばされた。今の製品は基材にガラス繊維を使い。それにアスファルトを浸み込ませ防水性を確保するというもの。基材がまるっきり違う。メーカーの説明によると、なんと北米極寒のアラスカから灼熱のグアムまで半分以上の戸建住宅の屋根に採用されているらしい。耐久性も30年とガルバニュームと同じくらいで、価格も同等か低いぐらい。そして何より写真のとおり意匠がよい。特に私はこの屋根材の特性上、20年も経つと色が変わったり、藻が生えたりする可能性もあるところが気に入っている。これはうれしい。藻が生えたりすると嫌う人が多いが、最近は屋根緑化が流行中。私は雨漏りしなければ全く問題ないと思うというか、緑色屋根大賛成である。

しかし気をつけなければならないところがある。それは、今まで施工されていない屋根の防水下地(所謂ルーフィング)と水切りの両面テープ貼りが必要だということ。従来のガルバニューム屋根は、水切り板金と屋根が一体になるため、このテープは貼られていないくても全く問題ないが、関東で主流のコロニアル葺きなどは、このアスファルトシングルと同じため、両面テープ貼りが普通。そして今年から瑕疵担保保証加入住宅では、この両面テープ貼りが原則だ。 重要なポイントなので是非上棟時見てみよう。新潟県ではたぶんほとんどの住宅で施工されていないはず。しかし瑕疵担保検査員はチェックしていないと思われる。だって検査に来るタイミングは、この上に屋根材が貼られてしまっているから。やはり工事監理は専門の監理者が必要!!←自画自賛ですみません。

ちなみにアスファルトシングルはまだ耐雪住宅での採用は見合わせている。それは耐雪住宅が普通の屋根より勾配が緩い事と雪圧力が普通の2から3倍になる為。


新潟 新築 住まい 「緑の家」無塗装の自然素材 木の外壁の進捗情報

三条で建築中である無塗装の木の外壁が、着々と完成に向かっている。外壁は上の写真のとおり杉の無塗装の羽目板。いい感じですね~。

完成は、写真(模型)のように非常にシンプルなBOXの形。これは地域柄、2mの耐雪住宅のため。木の外壁の時は、軒の出は大きいほどよい。軒の出がない建物に、木の外壁を使っているところをたまに見るが、腐食が早期に始まり見るも無残なことになる可能性が高い。昔からの大工さんはそのことを親方からよく聞いているので、屋根のないところに「普通の木」を使うことはしない。木の塀でも屋根があることは見慣れた光景である。

木は無塗装でも意外と耐久性はある。上の写真は築50年は経過したと思われる木の外壁の建物。道路に近いところは、緑色の藻が生えているがいまだ現役(藻は木を腐らせる腐朽菌ではない)。これを汚いと感じる人にはお勧めできないが、私にはとてもエコに見える。無論こういった建物から連想するのは、かび臭く寒い家となるので、なんとなく印象が悪いのであるが、中が暖かく清潔ならどうだろう。そのままの木はエコ住宅の代表である。

下の写真は田舎でよく見る「雨板貼り」の家。築30年位だろうか?無塗装の木の外壁はこのような色で落ち着く。ここに緑(木に葉)があるととても感じがよい。無塗装の木の外壁には必ず「シンボルツリー」や、花等の緑と共にある必要がある。まさしく「緑の家」である。


新潟の住まい 省エネ法改正で玄関周囲の基礎断熱省略可能!

来月(4月)から省エネ法の改正が行われる。平成11年に次世代新省エネ基準以来の大幅改正。地域区分が細分化されたことと、気密工事が防湿工事と分離され気密の規定(所謂C値)がなくなったこと、そして今回の問題である玄関やお風呂周りの断熱工事が省略できることである。この「省略できる」が曲者で、省略したい人は、省略しても省エネ性能に関係ないからOKだよ!ということ。省略しなさいとは言っていない。同じように、床面面積に対し2%までは断熱性のある窓にしなくてもよくなった。

昨日基礎の表面結露が出てしまった家があったとご報告した。その中には基礎と断熱材のわずかなずれ(1から6mm)で結露していたところがあり、熱橋と呼んでもよさそうなわずかな部位がある。今回改正された玄関もお風呂もやはりこれと同条件になる。確かに冬季のある条件になると結露するが継続的ではないことを勘案すると、建物に被害をもたらすことにはならないという判断。小さな窓も同じ考えで、例えばトイレにあるような小さな窓は、普通のガラスのサッシでもOK。この程度なら断熱性に影響はなしで、さらに結露しても良いとも言える。

・・・と思ったが実は違う。

この「省略できる」や、「しなくてもよい」というのは、あくまでも省エネ上の計算であって、結露しても良いとは言っていない。確かにその部位が結露してもその被害は微小と思われるが、実務上それが許されることは少ない。結露すれば建て主さんは「どうして?」と思うし、できるなら結露しないようにし改善してほしいと要求されると思うし、私もそう思う。ここは勘違いをしないように気をつけなければならない。今までどおり玄関もお風呂も小さな窓もその家に見合うバランスの取れた断熱をしなければならない・・・と思う。


長期優良住宅先進的モデル事業に申し込みました。

赤字は2009.03.25加筆

先週、国交省の補助金事業の「長期優良住宅先進的モデル事業」に申し込みました。なんと申し込もうと思ったのがその2週間前。実質作業開始が7日間くらい。よく間に合ったものです。これは図面関連のスペシャリストと文関連のスペシャリストがいる当事務所ならではです(思い立った時すぐ実行のわがまま筆者もいます)。

ここにあるのは低画質画像ですが、当ホームページにPDFファイルとして申請した提案書を近日中においときます。ご興味のある方はご覧ください。住宅最新ニュース」のタグから入れます。

内容は今まで作ってきた「緑の家」のSS仕様です。これにちょっとだけ提案を加えて今回の応募する長期優良仕様になってます。 これが受理されれば、当事務所が12年間ずーと取り組んできた「緑の家」が公にも「超耐久性のある住宅」として認められた事になります。

昨年から2度の募集があり今までおおよそ100プロジェクトが採択されてますが、新潟県の民間企業(フランチャイズや共同組合を除く)が採択された事がまだありません。この当事務所が採択されると民間企業としては新潟県初となります。限定5棟だけに補助金200万が建て主さんの新築建設資金となります。是非お問い合わせください。

とにかくバランスがよい家。それが緑の家です。今後ともよろしくお願いいたします。


新潟での高気密高断熱 緑の家 木の外壁③

  春満開です。三条市下田地区でも黄色いクロッカスが満開です。

小川のせせらぎも心地よいですね。

今、特にお勧め外壁「杉板 無塗装。」こちらこちらのページでも良さをお伝えしています。そしていま三条市でも着々と出来つつあります。現在は上棟が終わり外壁下地を作っているところです。

この地域は今年こそ雪は少なく、いつもは1.5mくらい降ることも多い地域。だからこの「緑の家」は耐雪2.0m住宅。さらに、品格法の耐震表示等級2相当です。

正面から見るとわかるが、ビルトイン車庫があるプランで、当事務所の厳しい偏心基準0.15で設計されています。性能表示耐震等級2の基準では偏心率0.3以内との決まりがありますが、その倍以上の厳しいさで設計してます。それには理由があり、偏心率が低い家ほど地震時の損傷が少ないとされているからです。偏心率とは、たてものの重心(建物重量的中心)と剛心(耐力壁の中心)のずれをいい、このずれが少ないほうが建物変形がしにくくなります。さて、その0.15の偏心率にするためには、工夫がいります。開口部の多くなる玄関側に赤丸で囲まれたところをラーメン構造(梁柱剛接合)にします。ラーメン接合といえば、古い民家の大きい柱と梁の接合方法と同じ接合のことですね。こうすると開口部であっても建物は強くなります。

そのラーメン接合はなかなか重厚で下のような写真の感じです。

柱下部はM16アンカーボルト2本で固定され上部は新幹線柱脚の補強としても有名なアラミド繊維シートで緊結されています(ハイテク素材です)。柱として36cmにもなる柱脚は木造の接合部ではないくらいの雰囲気です。

このような技術で無理なくビルトインガレージを作るのが安心の家ですね。


新潟の住宅設計ブログ・・・「知ってましたか? 新築住宅の設備に・・・」

  今日「国交省主宰のある講習会」の中で配られた資料があった。それが上の写真。それによると屋内ガス給湯器類と石油給湯器、FF式石油温風暖房機、ビルトイン式電気食洗機、浴室用電気乾燥機は、ある程度の期間(7~10年くらいだろうか?)経過したとき、持ち主の依頼で定期点検をしなければならなくなった。もちろん有料である。この持ち主の依頼というのがどうも・・・。年金と同じ「申請」があれば払うに似ている。つまり持ち主が依頼せずそのせいで故障し被害があっても「点検申請しない人が悪い」になると解釈すればよいのか、今までどおりでもかまいませんよという選択肢があると理解したらよいのか・・・。

不思議なのが、石油給湯器だけ屋内屋外問わず点検が必要ということ。ガスの給湯機で屋外の場合は、問題ないらしい。ということは、石油のほうが製品的な危険性が高いということか?そこが不思議である。石油式のほうが技術的に劣っているということか?また、今や新三種の神器の食洗機(古いか)もリストに上がっている。これはなぜ?

さて何でこんなことになったのか?思い出してほしい。これは数年前に起こった松下製(現パナソニック)のFF式石油ストーブ回収事件、及びパロマの改造被害のせいであろう。20年以上前の機種を使い続けていたら不具合がでた。これはメーカーが悪い。回収せよという強い世論に押され(その前にパロマの事があった為か)、3年間ぐらいCMなどで呼びかけ回収していた。松下さんは相当な経費を掛けたと想像できる。ここまでメーカーの責任は必要なのかと思った内容であった。ここからは推測であるが、日本一の家電メーカーから、「これではメーカーがとても不利。法改正を!!ユーザーとメーカーの半々。」という働きかけがあったのではと勝手に想像している。

不具合が多くあるのにこのリストに載っていない製品もある。最近色々騒がせたリチウムイオン電池と車である。この不具合でも、下手をすれば出火し人命に影響を及ぼすはず。でもこれはリストにはっいってない。またまた推測であるが、リチウムイオン電池、車は、全世界へと輸出されているものばかり(ノートパソコンの電池等)。一方今回のリストに上がったものは、国内限定品ばかり。これは一体・・・。世界的にみると、今回のような法律を輸出商品に該当させたら、世界からバッシングを受けるのでリストアップしない・・・と感じる。うーム 製品(形あるもの)には必ず劣化寿命がある。それを使用しているものが、しっかりと管理するのが大原則なのだが・・・。なんでもかんでも行政に何とかしろというと「大きな政府」になる。そのしっぺ返しは必ずユーザーに値上がりという形で帰ってくる。・・・と思う。火を使う給湯機より明らかに危険と感じにくいリチウムイオン電池のほうが危険で点検が必要な気がするがリチウムイオン電池の場合、劣化ではなく設計製造の不具合らしい。なんとも一筋縄ではいかない。


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