小さな空調機で涼を得て、暑さを全く感じさせな自邸の高気密高断熱で夏を迎えて4年経った頃(つまり1996年頃)、寺泊の知り合いが
夏にエアコンなんて全くいらないよ。その代わり冬は死ぬほど寒いけど・・・」と言っていた方がいらっしゃいました。
小さな空調機で涼を得て、暑さを全く感じさせな自邸の高気密高断熱で夏を迎えて4年経った頃(つまり1996年頃)、寺泊の知り合いが
夏にエアコンなんて全くいらないよ。その代わり冬は死ぬほど寒いけど・・・」と言っていた方がいらっしゃいました。
今年の建築学会の大会で発表される論文は大凡8000です。凄い数で、建築系論文発表の大会は医学系論文の発表大会の次に大きな催しです。
この多さはやはり実社会に直接与える影響=金額も大きいからでしょう。物理、数学は基礎的な学問で最も大きな影響を与える基礎学問と思いますが、直接実社会にもたらされる事(企業利益)が少ないので、研究費が多くない=論文数が少ないか、ハイレベル過ぎて論文が書けないから少ないの両方でしょう。
解体される既存住宅。立派な屋根が取り壊すことを躊躇させる。
弁天橋にまた「緑の家」が建築されます。
それもネットゼロエネルギーハウス※として・・・。
※・・・ネットゼロエネルギーハウスとは住宅内で使用される主な消費エネルギーが、搭載される太陽光発電パネルによる創出エネルギーと相殺されて0以下になる家。さらにその上に先進的省エネ技術が搭載される家。
昨日、無塗装の木でコメント頂きました。
丁度その前日に下のコメントをブログに載せようと思っていたので、グッドタイミングです。
無塗装の木の信者が増殖しているようです(笑)。
ホント大好き、無塗装の木の触感・・・。
これはあるディーラーにお願いしたプリウスの廃車に伴う委任状の一枚です(2枚あった)。
ここで私が勉強不足なのか、次の事を聞いてしまい10分間くらい担当者が戻ってきませんでした。
それは・・・
2010年の4月12日の記事です。とてもよい話なので復刻しました。
さて、冷房中の家でどこに洗濯物を干すか?に少し昔の民家が涼しいと言われる理由をダブらせて考えてみます。ここからは番外ですが、昔の民家のすばらしさわかります。
まずおさらいとして
夏の洗濯物は「排気用換気扇の近くで干す」事でした。これは
洗濯物が乾く時、空気から熱を奪い、これで冷やされた空気は下へゆっくり下がります。一方気化した水は湿気(潜熱)となって均一に広がろうとしますから、これを排気用換気扇で広がる前にできるだけ排出するのです。すると顕熱は冷やされ潜熱だけ排出されやすく、家の冷房効果が上がります。大きな効果は無いですが理屈ではこの方法が良いですね。
と書きました。実はこの原理を昔の民家は家そのものがもっていました。
今週も来週も図面作業が沢山あり大変ですが、ブログは息抜きには最高の業務ですので、忙しいときほど書いてしまいます(笑)。
階段を上がった時に見える「客室の」空間。
私が美しいと思うのは・・・
やはり建物と緑の調和です。
29日朝加筆修正 藻→間違い、正しくはコケです。
前回では、
家の工夫で涼しい家・・・できません。
と言いましたが、
今度は・・・
できます。
27日の午前中は一年に一度しか入れない関川村の佐藤邸にいきました。
正真正銘の「民家」ですし、現在も普通の人が住んでいる大変貴重な民家です。
真夏に家に入るとヒヤッとする感触が得られます。
さて、「最近の自然資材の家」と決定的に違うのは・・・
緩いカーブを描くアポローチ・・・そういえば自然な造形に直線は存在しない。だから本物の石を使っても驚くほど優しく、柔らかい。シンボルツリーの新緑がすばらしい・・・
今日は分刻みに近いスケジュールでした。
午前中は五月町の家の2ヶ月(もう5ヶ月経過)のメンテナンス・・・。
そこで見たのは「お花畑」のアプローチ・・・感激です!
なぜ家中暖房しなければならないか知ってますか?
22年前から私達はこのような事を問いかけてきました。
でもこの事が一番大事なのです。
当ブログのファンのかたには「釈迦に説法」ですね。
あっ・・・家中冷房の方は好みで、無理に必要ありません。私は好みです。
坂本雄三先生によるパワーポイントの説明画面から転載
先日の「空気が読めない質問をしたかも?」の詳細偏です。マニアックな内容なので興味のない方は読み飛ばしてください。
この図は大変うれしいことを思い出させてくれました。
私がヒートポンプと住宅について40才過ぎてから論文を書くまでにのめり込んだのは、学生時代の他の人の卒業研究発表がきっかけでした。そこではヒートポンプは理論上、与えた電力に対し12~20倍くらいの熱を運べると聞いたからです。当時技術者の卵としてはヒートポンプは夢のような機器でした。いつかこの技術を生かしたい思っておりました。この図でそれを思い出しました。
今日は長岡市で日本の省エネの大御所であります東京大学教授であり、省エネ基準の委員長を務めた「坂本雄三」先生がセミナーの講師をされるので、うれしくてついセミナーの後の質問をしてしまいました。
小さく見えるが実は相当大きい。長さ1180mm巾 470mm。
R2000+で使う換気システム AVH85 です。
その性能は先日もご紹介したとおり、顕熱交換85%、全熱交換77%と大変優れております。その心臓部の熱交換膜は「フロンティア産業」のものです。この膜は様々なメーカーで使用されております。
その1のおさらいです。
オーブルの浅間は時々過激な提言をします。過去には・・・
(赤字はその後の事実)
・超高断熱はCo2削減ではなく、将来のエネルギー高騰時のため。
2007年ごろ↓
2011年3.11で現実化。今後確実に電気代、燃料代はあがる。
これはまだ序の口。円安になったときに本当に始まります。
・原発は廃棄物処理ができないから反対。
2009年ごろ↓
2011年3.11で白日の元に。数十年冷やして尚10万年保管は異常?
・関東以南では熱交換換気より効率エアコンで回収。
2010年ごろ↓
2011年夏に同じ内容が専門家によって業界紙で発表される。
・温暖化防止(特に地球に優しい)の美麗句はやめて、大事に精神を。
2009年ごろ↓
未だなし。日本だけは地球温暖化防止を積極的に推進中。
・少子化対策は必要なし。それより少子化でも経済が回るような政策を。
2010年ごろ↓
未だなし。ただし少しずつその兆しあり。
・家の長命化は「サッシの取り替えの納まり」から。
2009年ごろ↓
未だなし。最近業界専門誌に寄稿。
などなど・・・過去のアーカイブを見て頂ければ全て載っています。
そして今度はまたまた爆弾発言!! その一の続きです。
オーブルの浅間は時々過激な提言をします。過去には・・・
・超高断熱はCo2削減ではなく、将来のエネルギー高騰時のため。
2007年ごろ
・原発は廃棄物処理ができないから反対(建築業者としては異例の考え)。
2009年ごろ
・関東以南では熱交換換気より効率エアコンで回収。
2010年ごろ
・温暖化防止(特に地球に優しい)の美麗句はやめて、大事に精神を。
2009年ごろ
・少子化対策は必要なし。それより少子化でも経済が回るような政策を。
2010年ごろ
・家の長命化は「サッシの取り替えの納まり」から。
2009年ごろ
などなど・・・過去のアーカイブを見て頂ければ全て載っています。
そして今度はまたまた爆弾発言!! 直ぐに訂正をしれるかもしれませんが。
今日トーッテも寒い中おこなわれた 片貝の家の現場見学会ですが、無事終わりました。
お越し頂きました皆様、ありがとうございました。
また来週行われる「美善の家」の完成見学会をようやくHPにアップしました。
皆様、超高断熱で床下暖房の暖かい家を見に来てくださいね。
完成写真は当日まで随時アップします(つもりです)。
五月町の家の設計は、ダイニングテーブルにあわせて行われました。
特にキッチンはその大きさや仕様が既製品では上手くいかないので完全オリジナルです。
ふとみると、穴の開い扉???何のため?ただのデザイン・・・いいえ違います。
真鍮製のスイッチプレート。薄板のプレス品ではなく、キャスト(鋳物)です。写りの悪いモニターだとシルバーに見えますが、金色です。当初は色防止のためのクリヤーで保護されておりますが、できるだけ早く取り去りたいと思います。
設計がほぼ終わったR2000+モデル住宅に使うスイッチプレートを取り寄せました。
私は家に対してある拘りがあります。
それは・・・
当時築30年の床下。当時はこのように下は平らではなく木が左右にあり、湿っぽく蜘蛛の巣やカビ、ゲジゲジ、ムカデもいる。今はこれほど酷くはないが、それでも綺麗ではない。
床下が綺麗だと思っている人は、きっと自分で床下に潜って作業したことがないのでしょう。家のメンテナンスは人任せで、本当は家のメンテナンスに興味がない人だと思います。
ここ数日間東北電力管内の電気使用量は92%を超え一時97%になりました。家庭では節電をしているのに効果が少ないと思われた方もいらっしゃるでしょう。
その原因は・・・
こちらは家庭用における東北電力管内の電気使用量を係数(月平均に対する割合)にしたものです。
これをみると家庭での夏の電力が冬使う電気より少ない事がわかります。では何故TVでは夏の節電を呼びかけるのでしょう。それは家庭以外のオフィスや店舗などが夏に大変多くの電力(冷房)を使うからです。
この事が明らかなのに「甲子園が始まると電気量が増える」と言ったデマを流し、如何にも家庭が悪いように見せてますが、実際は家庭以外の消費がピーク電力となります。
この事は私達建築士への警鐘でもあります。
夏の電力需要を押し上げているのは間違い無く「オフィスなどの商業施設」で、こちらの建築物の夏対策を怠った事が原因です。
私事ですが(その話題も多いですが)・・・
拙宅の直ぐ歩いていけるところに「キンタ」という雑穀レストランがあります。
記念日やお祝い事がると必ずそこで夕食を頂くのです。丁寧で素朴な家庭料理とおもてなしは心が温かくなります。
つい先日も行って来ました。
お奨めは3000円のコース料理です(肉魚はほぼ一切使わない)。
もしご興味があれば↓に立ち寄って下さい。
購入したのはエコジョーズという潜熱※も熱交換するガス給湯器です。
実は低炭素社会のポイントである「無駄をなくす機器」から見ると、現在の人気商品エコキュートとガスの潜熱回収型瞬間湯沸器は全く同じ効率なのです。
びっくりでしょう!
※潜熱とは水蒸気の持つ熱です。所謂、水の気化熱が潜熱に相当します。この水の潜熱は非常に高いエネルギーを持ちます。それを回収するだけで効率が15%も上がる・・・そういえばオーブルデザインの緑の家では、潜熱回収熱交換型換気扇を使ってましたね。
注意・・・2013年からお風呂場はCF(循環ファン)を標準としており本文内容と変わっております。
オーブルデザインの「緑の家」のトイレと風呂は局所換気です(S、SSプランの家共に)。
その換気風量は一般のトイレ換気扇の2倍以上の90m3/h以上を計画し、気になる匂いを短時間で素早く消し去る事を考えております。
局所換気とは使う時だけ機能する換気扇のことで、24時間計画換気扇に通常該当はしません。つまり殆どの時間はOFFなのです。なぜか・・・
昨日除湿機では最近「デシカント式」が販売されていますとご紹介しました。デシカント式?何となく聞いたことがありませんか?デシカント式はビル用エアコンで最近使用されている加湿や除湿方式で、室内が低温時にも除湿能力が落ちにくい特性があるようです。
要は湿気を良く吸うシリカゲル(乾燥材)のようなゼオライトに湿気を瞬間的に吸放湿させるもの。瞬間的に吸放湿させるのために熱を与えることになり、この辺りが珪藻土壁による湿気の自然吸放出とは違います。またゼオライトで採取した湿気を水にするため熱交換機があり、この2つが消費電力のほとんどとなります。熱交換機の仕組みは調査してませんのでわかりません。もしかしてコンプレッサーがないなら車用冷蔵庫で使われるペルティエ素子かな? 図はナショナルのパナソニックの除湿器F-YZF100のカタログから
今日建て主さんとお打ち合わせをしていて、大変びっくりしました。
ご友人で最近最大手ハウスメーカーで家を建てたところ、ウォークインクローゼットでカビが生えて大事なものはリビングに置いていると言うことです。換気扇がないからと他の友人は助言したそうですが、果たして・・・。
最近は猫も杓子も「高気密高断熱」住宅が標準ですよと行って勧めていると思います。無論この最大手ハウスメーカーも高気密高断熱が標準ですと宣伝しています。
しかし、当ブログやHPでご紹介しているとおり
本物の高気密高断熱住宅に住んでいる(生活している)人は住宅業界関係者でもすくないのが実態です。
特に大手メーカーの若手営業マンなんてまだ自分の家を建てた事もないし、またその勤めている会社の家を建てる営業マンも大手では少ないと言われてます。車に置き換えると、車に乗ったことのない人が、「この車は最高です」と説明しているのと同じですね。
大手メーカーの家は50%を切る原価割合をみたら、とても自社で建てる気にならないのでしょうか(50%以上が人件費、広告、展示場維持経費等に使用されます。設計施工一の工務店さんは25~30%前後、施工のみ建設請け負いでは15~20%)が一般的な粗利ですから、それを考えると大手の自社で建てる事に躊躇するのでしょう。
さて、まず本物の高気密高断熱のおさらいから・・・
さて暑い日が続きますので、又その関連の話題です。情報は2010年 建築学会の大会で発表される論文からです。
「屋根下に遮熱材を使った時の効果」を東京都市大学の近藤研究室(近藤靖史教授)で実測を交えた研究をされたようです。
以前から当ブログで、
住宅では遮熱材(輻射熱を高効率で反射する材料)を断熱材の代わりに使っても殆ど意味がなく、断熱材と一緒に使って効果が多少ある。昔からそんな事はわかっているので、国のマニュアル本である「住宅の省エネルギー基準の解説」本にもそれなりの事で記されている。
と言ってきましたが、その事を裏付けるような論文を見つけました。