発想の転換!なぜ超断熱の長期優良住宅は窓に奥行きがあるのか?

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現在新潟市に施工中の長期優良住宅「超断熱の家」の窓部分です。

家に興味がある方はこの写真のような窓をあまり見たことがないと思います。
それは窓が外壁より明らかに内側にあるからです。

これと同じ形態の窓がヨーロッパの住宅でよく見られます。窓が外壁の奥に嵌っているのです。

このように外壁より窓は内側に付いてます。

しかし現在の住宅の窓は、
ほとんど木造建築でこのような窓が外壁より手前に(凹まない)にくるのが普通です。
これは、サッシ本体が外壁より手前に出ることで、サッシに付いた水が外壁を伝わることなく下に落とすため(建築用語で水を切るという)です。この納まりは上部に庇がなくとも安定した防水性能が発揮されます。

一方上のサッシは外壁より明らかに下がった位置にあります。
この奥行きのある計画こそ長期優良住宅をの基本である「メンテナンス」し易い窓なのです。

窓の周囲にはシーリングというゴム製の接着剤が施工されてます。このシーリングの寿命は10年から20年程度となっており、その環境によって倍の違いが有ります。にも関わらずシーリングは下の写真のような納まりになると、足場や高所作業車がないと施工は難しいです。

所が上写真のような納まりとサッシの種類限定よって、内部からシーリングメンテナンスができます。プロに頼まなくても自分でもメンテナンスできます。これが長期優良住宅の基本で自分で簡単DIYできる家です。上部庇が必ずセットで計画されこの庇で基本の防水性(通常時)を確保し、窓周囲シーリングで追加防水性(暴風時)を確保します。

勿論、水を切るのは下の枠になります。でもサッシが外壁より引っ込んで取り付けられている理由は、シーリングのメンテより・・・

次回にご説明します。

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