100年でした。その2

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和島北野の家「て・こあ」ですが、昨日築100年と発覚しましたが、この建物は寺だったのです。だからこの外観・・・何となくその面影ありますね。建築当時と大きく異なるのは・・・

多分・・・

屋根が瓦葺きで正面の金属外壁が木の外壁だった事、それと向かって左手の2階の窓が木の開口部だったことでしょう。また、雨戸を入れる戸袋が木からガラスに変わっておりますが、これは好ましい修繕になります。 その事で最近のビルにあるようガラス張りのカーテンウォールとなっております(大変古い)。

さて今後のリノベーション計画は・・・

まず屋根・・・

瓦も相当痛んでおりますが、まだ少しは使えます。ただし、周囲の林から杉の枝が飛んで来ますからそれを取り除いてあげないと、直ぐ雨漏りします。今回は痛んでいる瓦の取り換えと、ずれの補修を行いました。

次に主屋根の板金屋根・・・

これはもうダメです。塗装は何度かされていますが、何しろその雪止め金物あたりは塗装できないので痛みもおおきい。そこで全面葺き替え(重ね貼り)になります。無論色は今と同じ錆赤!田舎では定番の屋根色です。何しろ家が大きいので(延べ床80~90坪)、屋根半分(主屋根と瓦補修)だけで約200万くらいかかります。

しかしこの主屋根の板金施工は正しかったですね。この建物が放置されてから10年あまり。瓦屋根だったら今頃この建物は腐ってしまっていたでしょう。

それは先ほど写真のように瓦屋根ですと、木の葉っぱや枝が屋根に残ると、そこがダムのようになり、瓦一枚分の高さを楽々越え、水が下に漏れ始めるからです。その点この板金屋根しかも瓦棒葺きは相当の防水性がありますから、多少木の枝が残っていても問題ないのです。

最後の写真は10帖の部屋の天井。その高さは4.5m程度あり正方形に組まれる格天井。しかもあまり見たことのない簡素な格天井です。流石に100年経っているせいか、それとも一時雨漏れがあってせいか、天井板の半分はひび割れております。このせいで暖気は通筒抜けなので、この上に何とかシートを貼りたいですね。

木目自体は結構見事。樹種はなんだろう?

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