空気が歪むほど暑い日である15日の耐力壁チェックは足場から落ちないようにゆっくり行った事もあり2時間強かかった。
問題がある箇所にはマスキングテープを貼ってゆく。1/3くらい残っていたテープがほぼからになる。最初に申し上げるが、
「これが普通の工事現場である。」
独立した設計事務所であるため県外も含め多くの建設会社さんとおつきあいしているが、そのほとんどがこのくらい普通で、もっとチェック箇所があってその場で直しきれない現場が多々あった。もしかして私どもが厳しすぎるのかもしれない。今回のチェック箇所は釘のめり込みがほとんどで、合板縁からの距離のNGは多くなかった。
めり込みが一個あるとその周辺に数個ある。これは打ち込まれる木の下地の柔らかさで、めり込み箇所が自ずから決まるのだろう。この部分は下地の木が柔らかいと思われる。大工さんが悪いわけではない。
次に屋根の水平耐力で今回桁上合板を省略(コスト削減)するために今回はタル木間に転び止めを設けた。
前もって写真で確認していたがやはり目視できるのであればチェックする。
そしてこれは前もって建て主さんから指摘があった屋根上のアスファルトルーフィング。千葉県特有の風の強い梅雨時期に施工したので剥がれることを心配して力の強い胴縁で抑えていたがこれはNG。ここは重ね張りして補修すればOKである。
内部からも垂木の転び止めを確認し、合せて数の多い火打ちもチェック。
帰りに今後の打ち合わせも行い、私の宿題ももって現場を後にした。
帰りの東京駅のプラットホームはやはり人がまばら。手からの接触感染さえ気をつければ、近所のスーパーに行くより感染リスクは少ないのでは・・・と思う。
いつも新幹線車窓から思うのがだ、東京は凄いところに家が建っている。この法面の高さ・角度は半端なく大きい。