船橋市 船橋坪井町の家 耐力壁チェック 2

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空気が歪むほど暑い日である15日の耐力壁チェックは足場から落ちないようにゆっくり行った事もあり2時間強かかった。

最近は国産材の針葉樹合板が多い。よい事だ。

問題がある箇所にはマスキングテープを貼ってゆく。1/3くらい残っていたテープがほぼからになる。最初に申し上げるが、

「これが普通の工事現場である。」

独立した設計事務所であるため県外も含め多くの建設会社さんとおつきあいしているが、そのほとんどがこのくらい普通で、もっとチェック箇所があってその場で直しきれない現場が多々あった。もしかして私どもが厳しすぎるのかもしれない。今回のチェック箇所は釘のめり込みがほとんどで、合板縁からの距離のNGは多くなかった。

1mmめり込んでいる釘。当事務所の許容は4倍耐力壁の12mm合板で0.5mm以下としている2.5倍の9mm合板はその約倍まで許容する。

めり込みが一個あるとその周辺に数個ある。これは打ち込まれる木の下地の柔らかさで、めり込み箇所が自ずから決まるのだろう。この部分は下地の木が柔らかいと思われる。大工さんが悪いわけではない。

次に屋根の水平耐力で今回桁上合板を省略(コスト削減)するために今回はタル木間に転び止めを設けた。

矢印部分が転び止め。この施工だけで水平耐力が0.59KN/mも向上する。

前もって写真で確認していたがやはり目視できるのであればチェックする。

木で抑えてしまっている防水シート。取り去った時の釘穴が欠点になる。よって白い網掛けのように更に重ねてシート貼ってもらう。普通はこんなこと誰も気にしないのであろう。

そしてこれは前もって建て主さんから指摘があった屋根上のアスファルトルーフィング。千葉県特有の風の強い梅雨時期に施工したので剥がれることを心配して力の強い胴縁で抑えていたがこれはNG。ここは重ね張りして補修すればOKである。

内部からも垂木の転び止めを確認し、合せて数の多い火打ちもチェック。

内部筋かいは先に打ち合わせ済みだったので大きな問題はなかった。ただNGギリギリの部材があったので話すと快く取り替えましょうとの返事・・・気持ちがよい。

帰りに今後の打ち合わせも行い、私の宿題ももって現場を後にした。

帰りの東京駅のプラットホームはやはり人がまばら。手からの接触感染さえ気をつければ、近所のスーパーに行くより感染リスクは少ないのでは・・・と思う。

いつも新幹線車窓から思うのがだ、東京は凄いところに家が建っている。この法面の高さ・角度は半端なく大きい。

高低差20mで60度以上ありそうな法面。

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