先月東北電力さんが国に電気料金の改訂=値上げ申請を行ったことは周知のとおり。電気代の値上がりがさらに進むが、冬期の電気代がどこまで上がるのか・・・そしてこれからの一年間の電気代が気がかり。
13年前に全棟G3程度の家を勧めると宣言したブログは下のとおり↓
当時は途上国のエネルギー使用が多くなったことでの原油枯渇としているが、実際は原油掘削制限による高騰である。その点が違うだけでほぼこの内容通り。省エネ技術も現在はSDGsが出てきてから益々変になってしまっているが建前と本音ではそのとおりで違いはない。
上は31年前に建築した旧Q値1.8w/m2kの寺泊の家(自邸)の12月の電気代である。一方下は去年の同月の電気代である。
使用した総電力量に大きな違いはないのに(深夜電力増は影響小)、支払う金額は1万円以上違う。大きな違いは燃料費調整額が8150円上がり、それに伴って再エネ発電(太陽光発電負担金)が300円ほど上がってきているため。でも燃料調整費単価は今年6月でMAXの上げ幅に達しそれ以上あげられないため、現在は全然足りないようで冒頭のとおり東北電力さんは31%の値上がり申請を行っている。つまり燃料調整費の上限がなかったら現在の請求額よりさらに10%は高くなるのではないか。すると12月で3万円を超える・・・。31年前の家とはいえ当時は最高のQ値であり、現在の基準では断熱等級5(G1)程度である。それがわかっていたので13年前の2009年にこれからは全棟等級7程度(G3)の家を勧めると宣言し、そのとおり2010年からは全棟その基準で11年間超高断熱の「緑の家」を造ってきた。
延床面積24坪くらいの当事務所も24時間空調を行っているが、ほぼ無断熱の45年以上前の箱もので、したのとおり。
周囲に電気を多く使う施設があるのかわからないが、先日のある晩は事務所の窓前の電線に・・・
昨日の朝までこんな状態であった。
冬期に群を造るのはカラスの習性であるが、みんなでいる方が暖かいのかなぁ。
話は電気代に戻るが、どうもチグハグな国策だと思うのは値上げ申請の説明用の資料中にある下の項目。
東北電力さん管轄の原子力発電がこの11年間ほぼ止まっているにも関わらず、固定費がたくさんかかっていること。再稼働で使う事が前提なら多少の固定費用および地震対策用の修繕費はやむないが、いまだ再稼働なのか廃炉なのか縮小なのかの施策が決まっていないので、無駄な費用がでていると思わざるを得ない。やるなら真剣に迅速に再稼働。運転見込みがないならすぐに廃炉にしないと無駄な時間と金が流れ出てしまう。そういえば国民一人あたりのGDPはアジア諸国では日本は第3位から第5位に転落した。小国土のシンガポール、香港、の次だったのが、普通の国土をもつ台湾と韓国にも抜かれたらしい。