「 2024年01月 」一覧


構造最優先が「平等」と考える理由3・・・今回の液状化

今回の地震で改めて「液状化」の問題が新潟市を中心に起こっている。何度かお伝えした液状化対策であるが、やはり新築時に行わないととても大きなリスクを常に抱えていることになる。尚、何度もお断りするが、個人の価値観が住宅の敷地の優先順を決定するので、液状化しやすい土地を選ぶこともあって良い。これは土砂災害特別警戒区域等と違い生命の危機に直結することが低いためである。今回の地震でもわかるとおり上物をしっかり造っていれば、液状化での多くの被害は家が傾くことで全壊はするが、倒壊には至らないことがほとんどであるため、人命に関わることは少なく最低限度の安全性を担保できるからである。

続きを読む


築130年のotomo vie cent リノベ その33 床板はヒノキ

築130年の家で多分60年くらい前にリフォームされた時の床材がある。裏を見ると「桧フローリング」と判がおされている。

昨日が「今後もリノベは要注意」という題で投稿していながら、こちらのリノベ中の記録を次の日にアップするところが「緑の家」の偏屈さなのである。つまり大事なのは出来るだけ正しい情報の公開。今回は解体が80%程終わったotomo vie centで60年前にリフォームで貼られた床を紹介したい。

続きを読む

今後もリノベ(古い建物補修)は要注意か?

近年は、様々な情報が簡単に入るためその情報を厳選すればそれはまるで自身で体験したことのように想像できる。今回はこの令和6年能登半島地震でも様々な情報が発信されている。今回気になったのが下のリンク・・・

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02706/011800051/?n_cid=nbpnxt_mled_km

続きを読む

美幸町の家 完成3 細部

持ち手すべてポリアミド製のドア取って。金属が不得手、使えない時に使うと良い。

わざわざいつもと違う素材の取っ手を使う・・・。

こちらはポリアミド製の取ってである。体が帯電していても(静電気)取っ手に触って「パチッ」としないのと、冷たくないのが特徴である。木の取ってもあるが、オールウッドのドアハンドルがないのに対し、こちらは心棒以外すべてポリアミド製となり色もポリに似合うのでこちらを選択した。

続きを読む

美幸町の家  デシカの問題

床下に設置された重さ160kgもあるデシカホームエアー。その問題点とは?

常時換気設備としてデシカホームエアーをもう何回か使っているが、先回に続き今回も問題が発生した。先に伝えたいが、デシカは最も快適性に特化した24時間換気システムである。

続きを読む

美幸町の家 完成1 ALCの魅力

超高断熱ならではの外壁に食い込むような深い位置での窓と石積みのような深い目地の外壁は作り出す重厚感。

美幸町の家の外壁はALCである。これは以前伊達の家でご紹介したとおり、重くて重厚感のある外壁で、「緑の家」では最もメンテナンスフリーとなる素材である。

続きを読む

美幸町の家 完成2 無難なインテリア

平屋で超横断熱UA値0.17w/m2kで耐震等級3、完成気密0.2㎝2/m2とスペックは最高の「緑の家」であるが、あえて勾配天井はしないで無難を追求した「緑の家」となる。勾配天井では梁等が露出すると埃がたまり掃除が必要となるため、最も掃除の必要がない間接照明と平らな天井とにしたが、天井高さは2.6mと高い。

続きを読む

運の良さの裏付けが「無難」なのだろう。

中越沖地震の震源地近くの震度6強の柏崎市にある「緑の家」。手前擁壁は隣家。(2007年撮影)

「緑の家」は運が良い。そして「無難な」家造りを薦めている。

2004年の中越地震では液状化の起きた地域に1棟、また2007年の中越沖地震では震度6強のほぼ震源地である柏崎市で周囲の建物が軒並み「危険」の貼られる近隣の中、木造部分の被害は皆無で基礎中央部の少しのヒビがあった程度だった。

続きを読む

築130年のotomo vie cent リノベ その32 ようやく 新年おめでとう。

新潟の一宮である弥彦神社。昨日は晴天の初詣となった。

ようやく「あけましておめでとうございます」といえる・・・。

昨日恒例の弥彦神社へ拝礼させて頂いた。本来なら三箇日に参るのだが元旦から大きな地震があり、その対応を終えてからとなったが、逆に心から無事に越せて感謝する意味・・・「言祝ぎ」の心境である。とこの文を書いていたら再び地震速報のアラートがなった・・・。

続きを読む

郵便局の被害からみる液状化対策

郵便局の駐車場は大陥没。その後車を撤去して土が挿入されて平らになった.
ピンク矢印は陥没の角度を示すが、輪留めが痛々しい。

このブログは「「『緑の家』の外部配管方式は 長期優良住宅標準の基礎貫通型その2」となる。

郵便局が周囲の建物より比較的大きな被害を受けたとのことは様々な報道や、当ブログの写真でわかるとおり。この原因・・・おわかりだろうか?

続きを読む


「緑の家」の外部配管方式は 長期優良住宅標準の基礎貫通型

最大400mmは高低差がある郵便局の隆起(道路の沈下か?)。本来はピンク矢印は地中内部分。地震前の写真はグーグルストリートビューから。

今日、今回の地震で「緑の家」で外構の給排水管の隆起を起こした家の精密測定をするために通った道で見た異常な景色が上の写真。116号下の県道16号でみた郵便局2つはすべて大きな液状化の影響を受けていた。

続きを読む

地震地域係数と長周期地震動

中国地方、四国、西北海道や九州全般に地震地域係数が0.9以下。しかもピンク矢印が示す10年以内の大地震となるところがすべて0.9と冗談のような規定。

最初に今回の地震で何の冗談かと思うような法律で決まっているこの図(2021年09月23日のブログに詳細掲載)・・・

今回震度6強を計測した能登半島地震の輪島市は、法律では地震地域係数が0.9、2016年に震度6強を計測した熊本県の多くが0.9で0.8の所もある。この10年以内の大地震は軒並み地震地域係数※が低いところである。私は家の安全性が第一だと考えるので、熊本地震後からできる限りこの係数は無視して新潟県内でも1.0で行っている。とはいえ新潟県は積雪荷重もあるので、他県よりは0.9で構造計算してもまだ状況はよく1.0で行うのは設計者の判断でよいと思う。一方行政には速やかに0.9など係数の撤廃をお願いしたい。
※地震地域係数とは地震発生が少ないと判断し法律で地震の力を加減する係数。詳しくはこちらをご覧ください。

続きを読む

外構(給排水設備を含む)の液状化と地震保険

20年前の中越地震で壊れた「緑の家」の外構(玄関階段)は地震保険対象外だった(2004年撮影した中越地震時のある「緑の家」の外構)。

今回の能登半島地震で震度6弱5強の新潟市の西区、中央区で液状化現象がおきた。これは20年前の中越地震での長岡市で起きた液状化と同じである。

続きを読む

緊急告知 「緑の家」の新潟市内のオーナー様へ

1月2日19時30分更新

液状化によって外構の配水管が300㎜上昇し配管が外れた現場。地中内の配管上に地ひびが入っている。

今回の地震で新潟市の西区で液状化が発生し、外構(配水管、上水管)で被害が出ている「緑の家」があります。西区を中心に液状化のしやすい土地(砂地で海抜面±前後)に建設された「緑の家」のオーナー様には、家の外構の点検をお願いします。

続きを読む

震度6弱 otomo vie cent

続報 緑字 01.02

津波警報が鳴り響く乙茂。町内の放送では震度6弱を計測したと流れている。

このotomo vie centは大丈夫だけど三条の事務所内がやばいとのこと。今事務所に向かっているが酒中だったので連れ合いから運転してもらっている車中内で投稿。

一足先に事務所に入ったスタッフから送られて来た写真

一足先に行ったスタッフからの写真が少しやばい。年末の模様替えを考えている最中だったので棚や本が中途半端だったがそれがいけなかった。

続きを読む