「 換気 空気質  」一覧





換気を少し考察 その3 「緑の家」の常時換気方法

「その2」では、⑨、⑩の第三種換気について「風上側の予期せぬ大量給気」について言及したが、気の利いた給気口には、流量抑制のフィンなどがついているので、風上側の大量給気のよる冷たい風の影響は少なくなっている。しかし、風下側の給気口の流入現象や逆流などは解決が難しい。とは言っても風には揺らぎがあるので、一日で見れば概ねOKという地域が多い。その2で申し上げたとおり・・・NGと考えられるのが新潟のような冬期の卓越風が安定して強風である地域となる。 続きを読む


換気を少し考察 その2 換気計画はとても複雑

換気の種別は概ね①~⑩。その他ダクト式とダクトレスの組み合わせ、パッシブ換気や換気の必要の無い木建は除く。

その1でお伝えした換気扇の種類で最も単純で安価な方式が⑩である。専門書などはこのような①から⑩の特徴、長所、短所を説明するのであるが、現場実務ではもっと複雑である。ではどんなところが机上設計とちがうかというと・・・先ずはポンチ絵で説明していく。

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続・CF(循環ファン)のこと 

脱衣所に設置されたCF(循環ファン)とリターンの穴300角。

多くの施工者さんが「緑の家」のCF(循環ファン)の図面を見て取り付け間違うことがある。

それは風の向き・・・。

ちょうど「CF(循環ファン)のこと」に同様のコメントも寄せられたので少し補足説明をしておく。

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デシカ2台の家の空調チェック。 その2
 デシカの僅かな欠点

壁入り隅は熱橋の影響で他の壁より3~4度低くなるところがあるが、この画像では27度と結露は無論、高RH(相対湿度)にはならない。

デシカ2台、床下エアコン2台のこの家・・・。特に床下エアコン2台で床下内を2つに区切った効果はすばらしい・・・。こちらはウォークインクロークの床温です。

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BELSと換気の消費電力

ちょっと一般の建て主さんには今回の記事はわかり難いかもしれませんので、スルーして頂ければと思います。

長期優良住宅を取得していれば簡単と審査機関に仄めかされたが、実際申請すると結構設備器機の資料と居室面積根拠が細かい。ちょっと手間がかかった。

BELS(ベルス)って知ってますか?

多分、ZEH(ゼッチ)認定を取得された方ならわかります。

BELSとは国が行う建物の省エネ性評価です。 続きを読む


やっぱり驚きの・・・ダクト式換気扇のフィルターの汚れ

左が室内側の循環空気用フィルター。右が外気導入側の室外機フィルター。17ヶ月メンテナンスしていない時の状態。

ある「緑の家」で、「緑の家」でよく使うセントラルダクト換気システム(第一種全熱交換型換気システム)でご入居から今までフィルターメンテナンスをしていなかった時のフィルターの状況を写真に撮ることが出来ましたのでご案内します。

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「て・こあ」でのある一日 九拾八 食器棚

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外形は終了。この後は引き違い戸を設置する予定。ほぼ丸鋸とカンナ、鑿でつくる。私がつくるのでやはり難しい加工は出来ないが、表面には釘がでないように工夫はした。普段使いの食器。

毎週月曜日奉仕「て・こあ」活動ですが、

今回は「て・こあ」で常用に使う食器棚を作ります(木材を加工してつくる)。 続きを読む






「緑の家」夏期の24時間空調終了時期を知る

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2016年実測データ。外気露点は寺尾西の家付近、リビング露点温度は低湿度空調の寺尾西の家。突然大気は秋に入れ替わるので通常の「緑の家」はAくらいの終了でもOK。RH(相対湿度)50%の人はBになる。

従来(2015年以前)の「緑の家」は夏期のRH(相対湿度)が65%以下でお過ごしくださいと申しあげており、それを基準にするとグラフのAの時期(9月10日頃)から外気の露点温度が20度以下で安定するので、RH65%を維持できると思います。一方、低湿度が好きな方はBの時期(10月1日)まで空調を続けないと室内の湿気のほうが低いので外気を入れると湿度が上がります。Cの時期(9月20日)に一度外気露点温度が15度を割り、室内の湿気に近くなりますが、その後復活して10月の上旬まで待たなければ、外気の湿気の量が室内以下にはなりません。

つまり、「緑の家」の真夏の室内環境は、10月10日体育の日のカラッとした晴れた日と同じ空気質になっていますが常に可能です。これって凄い事ですね。ちょっとやっぱり・・・少し贅沢過ぎますか?

因みにこれは新潟県の平野部のデータ。長野県のような高地や東京のような都市部、また九州のような地域では若干の違いがありますからご注意ください。





秋の東京へ 3 再熱除湿のエアコン

昨日の情報交換で、

「浅間さん、東芝さんは再熱除湿を搭載しなくなったのですか?」

と松尾さんから聞かれました。

今朝丁度タイムリーで日経アーキテクチャーに連載されている松尾さんの記事のタイトルが

激減するエアコンの「再熱除湿」 (無料登録が必要です)。

でした。

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超高断熱UA値=0.21w/m2の日ノ出町の家 魔法の給気フード

2013年に低炭素認定で県央地区第2番目の許可を得たUA値=0.21w/m2k(この数値は旧Q値ですと0.7w/m2K)の超高断熱住宅である日ノ出町の家の造園がようやく終わりましたのでその確認に伺ってきました。

緑が入ると「緑の家」のひとまず完成。さらに10年後が勝負!

家らしくなりましたね。屋根が低いので植林したばかりでも結構様になります。
なぜコンクリート塀が途中で終わっているのか?との疑問がこの完成形を見ると明らかになります。

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超高断熱・乾燥気味がカビを防ぐ 湿度管理

超高断熱旧Q値0.9w/m2kの家を全棟採用してから早7年が過ぎ8年目目に入ります。これは床下エアコン暖房の標準仕様も同時だったのでこちらも8年目です。

この「緑の家」SS標準プランは既に完成の域に達しており今現在断熱性能をこれ以上高くしなくても良く、後はサッシの価格が下がれば全てトリプルサッシにするくらいです。

今後は更に湿度管理について正しい使い方をオーナーさんにお伝えすることが重要なるのでしょう。

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全熱交換換気扇って本当は・・・

高性能住宅の換気として人気があるのが第一種全熱交換型換気扇ですが、これは潜熱を考えないと、とても効率の悪い換気システムです。
上の図は「緑の家」の換気にる損失熱を1とすると2.6倍も熱を捨てている換気システムで、最もよいのは顕熱換気システムの0.85です(潜熱分は無視)。

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CFは風呂文化・・・北米・欧州との違い

伊の一般の家のお風呂場。便器が普通にある。写真はスタッフKの過去スナップショット。

「緑の家」で提唱しているおなじみのCF(風呂用循環ファン)
この業界では常識外の設備器機・・・なぜ日本(オーブル?)だけ推し進めるのかを少し説明します。きっと殆ど方が頷くはずです。

というのは・・・
当事務所スタッフKは、欧州で数年間生活をしている凄人なので、欧州(伊)の庶民の暮らしを実際の肌で知っているという貴重な体験者です。ですので常々疑問に思っていた海外のことを聞いてみると・・・

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自宅にCF(循環ファン)を設置 その2

2016年1月04日緑字加筆

この高め温度でぬくい家

歳夜(大晦日)は何時も母が寺泊に来るので家は暖かめです。
玄関付近で朝7時に24.5度湿度43%です。何時もより暖かめ・・・。灯油安の影響もあり久しぶりに裸足で合板の床でも問題ないくらい・・・。これはCFも影響しているかも(外気温も何時もの年より高めの影響のほうが大きい?)

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