自然素材の家は10年後が重要ですね。

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この家は、新潟市に今から9年ほど前に建築させて頂いた「緑の家」です。無論、高気密高断熱でQ値は1.9w/m2K(全気積)で、C値が0.8cm2/m2です。

建て主さんのご要望で、集成材を使用しない無垢材の「緑の家」と言う事で計画しました。ですので地松の丸太が井桁上に組んでありますね。この丸太を探すのになかなか苦労したと工務店さんは話していました。
そんな大きな丸太梁の数年後は・・・

こんな感じの梁になります。もちろん無垢材の直径60cmを超える丸太ですから、新築時は乾燥しているはずもありません。ですので矢印のようにひびや隙間が生じます(一部白く埋めてありますが)。

せっかくの高気密高断熱が損なわれてしまいますので外部や内部からパテやシーリングで埋めます。

丸太はひびが入りますが、製材品の(四角い)杉や松は乾燥材指定だったので、隙間はほとんど入りません。きれいな仕上がりです。

床はとにかくいいですね。自然に浮き出てくる艶は、人工的に塗ったオイルや蝋では絶対にないものです。

無塗装の木が、10年経つとこのような完全あめ色に「勝手に」なります。特別な手入れはいりません。そろそろ10年目のメンテナンスで、とても楽しみですね。

更に30年くらい経つと茶色になって、最後にはこのくらいの濃さになります。このくらいまで家を維持していただけたらありがたいです。
これは京都の東本願寺(築110年)の無塗装の床。
艶もありますね~。

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