新潟市すみれ野の家の地盤改良終了しました。
新潟県の平野部の多くは日本一の長さを誇る「信濃川」とその支流が造りだした土地です。
寒冷化と報道される中、温暖化防止と巷ではまだまだ環境問題の中心ですが・・・
その昔、地球が今よりもっと暖かかった新潟平野の過半は海で、現在の気候のまで冷え、そのため海温が下がり海水面が引いて、新潟平野は海から湿地帯となりました。
新潟市すみれ野の家の地盤改良終了しました。
新潟県の平野部の多くは日本一の長さを誇る「信濃川」とその支流が造りだした土地です。
寒冷化と報道される中、温暖化防止と巷ではまだまだ環境問題の中心ですが・・・
その昔、地球が今よりもっと暖かかった新潟平野の過半は海で、現在の気候のまで冷え、そのため海温が下がり海水面が引いて、新潟平野は海から湿地帯となりました。
2012年4月6日緑字加筆修正
屋号が光る棟梁の背中・・・。やっぱり現場では棟梁にかなう格好良さは誰も持ち合わせておりませんね。
新発田市で今日上棟がありました。
昨日だったら風で大変な事になってしまいましたが、今日は穏やかであとは強雨にならなければとてもよい上棟日になります。
2003年竣工。この写真は2006年頃の五十嵐の家。屋根の出は1mと大きく整った外観デザイン。Q値約1.9w/m2k。耐震等級2相当。基礎は・・・低いように見える?
とうとうおかしくなったか?
と思われるようなタイトル・・・
「基礎が高いけれど基礎が低い家と基礎が高いけれど床が低い家」です。
まず再び事務所の近所で火事です。
三条は本当に火事が多い地域です。怪我が小さいことを祈ります。
さて、斜め軸を持つ「片貝の家」の最終配筋検査が終了しました。
一部スリーブ取り付け位置に不具合がありましたが、修正して頂き明日打ち込みです。
この建築看板・・・とってもかわいいですね。特別に建て主さんのお嬢様がデザインしてくれました。
さて、自由の空間・斜め軸を持つ「片貝の家」と2階床下収納を持つ「美善の家」の基礎工事が半ばを迎えました。
先週から基礎始まるかなと思いましたが、当方の分担である「長期優良住宅の審査」が遅れてそのせいで業者さんの手配がスムーズにいかず、今週から基礎工事が始まりました。
変形の建物なので、「やり方」をしっかり出すだけでも大変な工事です。
黄色い糸がみず糸。この糸が家の芯となる。斜めの糸がありますね。
先日行われた基礎のコンクリート打ち込み前の受け入れ検査です。
スランプ、空気量、温度、試験体を6体つくります。
ご注意!音が出ます。
3週間前に見学会を行った上須頃の家ですが、少し基礎のことを書きたいと思います。
緑の家の玄関階段、ポーチは6年くらい前からこのようにコンクリートです。タイルは時々しか使いません。施工費は同じくらいでできるのでですが、私がコンクリートが好きなので標準はまずこれをお奨めします。年月が経って味が出るところにコンクリートの良さがあります。さて、今回は何時もにまして基礎の一発打ち込み仕上がりが良かったので玄関廻りも基礎そのまま仕上がりです。
是非拡大して。何時もこうなるとは言えないが思わず撫でたくなるような綺麗な表面。隅にあるアンカーボルトM16 (引き抜き30KN)はテックワン工法専用の低い出寸法。
この工事で使用したコンクリート強度(呼び強度は33~36)30N/mm2で水が少ない堅いコンクリートですが、施工が優れているせいか予想通り美しい基礎ができています。
法律で長期優良住宅が定められた3年前から当事務では30N/mm2が基本です。時代は長期優良住宅(コンクリート造)が定める30N/mm2が標準です。それはこれからも続き、これが標準となります。既にこの結論は時代が下しました。
最近のオーブルデザインの高基礎は、基礎の表面をモルタルで補修しません。
所謂「コンクリート打放しのまま」です。なぜか・・・
それはシロアリ侵入防止の一つです。
昨日に引き続き基礎現場進捗状況です。
上2本(主筋)の間隔も35mmとしっかり直しました。立ち上がりへの鉄筋の定着(余計に伸ばす事)もきっちっと取りつつ、底がフラットの単純形状が美しいです。
スケールを当てると1m基礎がよくわかります。「立ち上がりとスラブ一体打ち込み基礎」だからこれから内側の型枠を組みます。
先週から工事が始まった「上須頃の家」評価済みQ値0.99W/m2Kの写真です。
このように「緑の家」の基礎はスラブの下端が真っ平らなのです。
この写真は今日の基礎工事部分で、砂利を押し固めその上に防湿フィルム0.2mmを引き、捨てコンを打ち終わった後のです(地盤改良済)。
他の家の基礎と決定的に違う所がこの真っ平らな基礎スラブなのです。まるで免震構造のスラブように真っ平らです。
2010/11/13 緑字加筆
現在基礎工事中の防湿シートの様子です。
真っ平らなスラブ下です。多分よその現場ではあまりみられないでしょう。
最初に謝らなくてはなりません。今年は本来5月に着工する予定だった計画物件が諸条件で半年くらいずれこみようやく見積もりとなってます。ですので秋の完成予定見学会がなくなり、12月の構造見学会が2つ行われます。期待していた皆様には誠に申し訳ありません。その代わり、今後着工がずっーと春まで連続4棟近く続き、来春から夏まで完成見学会が6棟くらいになる予定です。いずれも個性的な家で、全ていまのところSS仕様の超高断熱Q値0.9の家です。パチパチ!!
さて今日のブログの内容は専門的な内容なので、苦手な方はここでおやめ頂いた方が良いかと思います。
基礎工事途中の風景です。毎度同じみの1m高基礎施工。
この基礎屋さんは当事務所と12年以上もお付き合いのある業者さんで、ご覧の通り高基礎用の鋼製パネルもお持ちで、これとコンパネ(ベニヤ)による型枠をうまく組み合わせ、一発打ちべた基礎の高基礎仕様をいとも簡単に施工します。勿論コンクリート強度は30N/mm2ですね。高基礎をお願いすると、この大きい鋼製型枠がないと言う事で「できない」「意味ないよ」と断る業者さんもいらっしゃるとか・・・。でも型枠や組み方はどうにでも工夫はできますし、工夫してコストを下げるのが本当の施工のプロです。
さて床下暖房の一つ「スラブヒーター」と呼ばれる方式は、この写真のようにコンクリートスラブにニクロム線のようなヒーターを入れ、深夜電力を使ってジュール熱でコンクリートに蓄熱させ、その温度はコンクリート表面で40度くらいになります。
オーブルデザインでも過去数棟行っており(全て建て主さんのご要望)、その安定性は折り紙付きです。メーカー曰く「中越沖地震でも柏崎に設置された全棟で被害無し(断線無し)」だそうで、耐久性の高さも手伝って新潟県でも数多く採用されております。当事務所で計画した家も無傷でした。
しかし「これが最後」と表題にしたのは、この熱源であるニクロム線によるジュール熱の効率が非常に悪いからです。電気料金は深夜割引制度で安価ですが、今後低炭素社会推進を考えると必ず収束に向かうのではないかと思われます。それはこれと同じシステムのオール電化人気暖房商品であった「蓄熱暖房機」もすでに東北電力さんはお勧めしておりません。
数年前までは、何が何でも「蓄熱暖房機」によるオール電化をお勧めします。と営業活動されていた東北電力さんが、今ではエアコン暖房によるオール電化を勧めており、蓄熱暖房機はもう勧めていないばかりか、「もう使わないで」という感触です。
たった数年でこの変化が訪れてますので、同じように効率が改善できない灯油、ガスの熱源機器やシステムは少なくなるでしょう。
ここから蓄熱暖房機と同じシステムのスラブヒーターも今後大きく普及しないばかりか、収束に向かうと思います。と書くとスラブヒーターのメーカーさんにとっても悪い表現ですが、そこは大きな企業。既にニクロム線による発熱に変わりヒートポンプ(つまりエアコン)による発熱を開発、販売しはじめたと聞いてます。
オーブルデザインでも高基礎+エアコンによる床下暖房をお勧めしているので多分今後このスラブヒーターはなくなると思います。これも低炭素社会の流れですね。
因みに何度もこのブログでお伝えしてますが効率は・・・
ヒートポンプ(エアコン)
年間平均機器COP4位 電気の一時エネルギーからの効率37%
4×0.37=1.52←最終効率
ヒーター(ニクロム線)
機器効率1 電気の一時エネルギーから効率38%
1×0.38=0.38←最終効率
ガス、石油機器(高効率機器仕様)
機器効率0.95 一時エネルギーからの効率100%
0.860.95×1=0.95←最終効率
ですので機器の最終効率は
ヒートポンプ(エアコン)>ガス、石油>電気ヒーター類(IHコンロも含む)
となるのです。IHヒーター、電子レンジもヒーターと同じですよ。
電気の一時エネルギーからの効率とは、
火力発電がガスや重油から0.43程度の効率で電気に変換、その後発電所から家庭までの配電で約5%のロスをし約38%とされている。発電所ではガスや重油の全エネルギーのうち57%のエネルギーを熱として海に捨てているのである。知っていましたか?それでもガソリン車の効率15%よりは数倍も良いのですが・・・。
基礎は大地の上で建物を支える最初の部位です。ここで踏ん張らないと上の建物もこわれます。だから基礎と呼びもっとも重要な建物の部分を示す言葉の代名詞がついています。
基礎高さ1200。一般の基礎の2倍以上。人通口も途切れる事がない区画がある。ここまで拘る必要性は・・・。
オーブルデザインの過去のブログやコラムでは、度々基礎の事が話題になります。なぜオーブルデザインではそこまで基礎に拘るのでしょうか?
まず最初に基礎が1m以上のあるのは、全てここからスタートしてます。この矛盾をなくす仕様が高基礎という解答だったのです。かれこれ13年も前からの拘りの考えです。
さて、建物の全体の価格が1500万だったとします。このとき通常基礎に掛かるお金はいくらでしょうか?一般の布基礎やシングル配筋のべた基礎で65万から75万という所でしょうか?
これは全体の工事金額の4~5%です。実は緑の家のSプランの基礎は約100万掛かります。全体の金額の約7%です。
家の建築費は安いほうが良いと誰もが感じます。家にかけられる総額が決まっているときには、どの部位にどのくらいコストをかける「仕分け」が重要ポイントです。では基礎金額の仕分けは・・・。
基礎金額と比較しやすいようにキッチンとお風呂の金額を考えます。
普及タイプのシステムキッチン(IHコンロ+食器洗い機込み)ですと40万弱。また大きさ1坪のユニットバス普及品ですと35万。計75万です。
つまり一般につくる基礎の価格が、キッチンとお風呂の価格より安いか同じくらいなのです。住宅で一番大事なところ「基礎」が設備のキッチンとお風呂の価格と同じ割合でできてしまいます。これは・・・
私はこれはとてもおかしいと思います。基礎は建物の中で最も大事で且つ修繕や取り替えが難しい部位。だからこそ他の部分や他の仕様を少し押さえても基礎のお金を使う事がとても重要だと考えてます。特に今の家は、使い捨てではなくせめて50年は使い続けたいとほとんどの人が願っているはずです。だからコストの最初の仕分けは基礎ではありません。逆にまず基礎を妥協のない仕様にしてから次に木のグレードを上げ、そして次が家の大きさと設備、内装仕上げ・・・となる順番です。ほとんどの設備、内装は30年もすれば寿命になりますが、取り替えは基礎よりずっと簡単です。
緑の家の基礎仕様は、普通の基礎高さの約2倍、コンクリート強度(呼び強度)は2段階上の30N/mm2。これは家を薬剤ではない物理的に基礎を高くすることでシロアリからの驚異を減らし、耐久性も上がります。ですのでコストも1.5倍以上かかります。しかし私が自分の家や自分の子供の家を設計するなら間違いなくこの基礎です。
この40万のアップをどうするか?ここはまず面積を見直しましょう。将来増築は意外とたやすくできます(拙宅で実施済み)。5m2(1.3坪)減らせば何とかなると思います。その減った分は床下収納ができます。もしどうしても減らせない場合は、トイレを2カ所から1カ所にするとか、ユニットバスとキッチンのグレードを下げるとかしましょう。
基礎の形態や仕様は、建築の専門家ではない普通の「建て主」さんに説明するのにとても大変です。また基礎は普段目にしないためセールスポイントとはなりません。だからとても簡単にセールスポイントとなる設備(床暖房)や広さ(小屋裏収納)を造る提案の方が楽でしょう。しかし、自分が住みたいと思う家の基礎でない家の仕様を、真顔で良い家ですよと言い切れません。
過去12年間の緑の家の基礎100%(小屋、車庫は除く)は、高さ1m以上もある高基礎なのです。これは誇れる自慢の仕様です。
ダブル配筋のべた基礎。立ち上がり1200。フック付きせん断補強筋。2階建て木造住宅でここまでする。100年をノーメンテを目指して。
当たり前でしょう。と言う事が実は住宅建設現場では行われていなかったりする作業があります。それが基礎工事にも・・・。
これは基礎工事の中で最も緊張する時で、生のコンクリートを型枠に打ち込んでいる写真です。生のコンクリートはミキサー車で現場に運ばれ、そこから最近はこのようにポンプでコンクリートを圧送し、ミキサー車から離れている型枠に生のコンクリートを打ち込みます。生のコンクリートが流れる圧送ホースが15mを超える事も普通にあります。この現場でヘルメットを被っていない事はさておき(この管理は現場監督の仕事ですね)、このように大勢で一気に打ち込みます。実はこの本打ち込み作業の前にとても大事な事があります。その作業は10秒で済むのですが、殆どの現場で行われていないと思います。
それは・・・コンクリートを捨てる事です。
上の写真でホースからでているのはコンクリートのようですが、何となく捨てているように見えませんか?そうですね。捨てているのです。しかしこの捨てているのはコンクリートではなく、「ノロ」と呼ばれる多量の水で薄まったコンクリートです。これは本作業のコンクリートを流す前に、この長い圧送ホースの内部に水分の多いコンクリートを通す事で、流れを良くするためです。これをしないといきなり詰まったりします。
もちろん水分の多いコンクリートですからコンクリートとして使えません。だから敷地内の邪魔にならないところに「仮捨て」しているのです。最終的には撤去します。
しかしこの作業を省き、そのまま水分の多いコンクリートを基礎に混ぜ込む事が普通に行われています。「小雨時の現場と変わりないよ」とうそぶく人もいますが、天候によるものと人為的に混ぜ込む事は全く違います。
「嘘でしょう?」とお思いかもしれませんが、「本当です」。
基礎のコンクリートが打ち終わった日に、この「仮捨て」されたコンクリートが敷地内に見当たらないときは殆ど、基礎に混ぜ込んでしまします。勿論この水分の多いコンクリートは不良コンクリートです。「仮捨て」は面倒だし混ぜれば同じコンクリートという感覚で現場は行っていますが、強度を必要とする基礎部分ではあってはならない事と思います。
基礎はやり直しや監理が一番大変な工種です。私どもでは、基礎コンクリート打ち込むその時に立ち会います。それは最初が肝心でこのような些細であっても行ってはいけない事を指摘する事で、現場の雰囲気はピリッとし監理がしやすくなります。
最近はこのように様々なブログで情報が得られる事ができて建て主さんはとてもラッキーですが、どんなに耳情報を得ても100棟以上も現場を監理経験してきた設計者と同じように現場はみられません。ですので有資格者の工事監理※を建て主さんが選ぶように法律で決められているのです。例えば建て主さんやその場にいないとコンクリートを打ち終わった後の洗い水のコンクリートと、最初の捨てコンクリートの痕跡の違いとか見分けはつきません。
※・・・小さな建物には義務ではありません。
木造住宅は、建築物のなかでも大変軽量な建物ため、その基礎は鉄筋コンクリートであるにもかかわらず、今まで重要視をされてきませんでした。ところが長期優良住宅認定が行われるようになった昨年から、少し構造が改善されてきております。しかしまだ緩いところが白アリ対策です。
当事務所の「緑の家」の基礎は、コンクリートを一回で打ち込む「一発打ち施工」を標準で行っております(もう5年以上前から標準)。2回分けて施工するより、材料費と型枠に手間が掛かるので一般的ではありません。普通の工務店さんはやりません。なぜ目立たないこのようなところにコストをかけるのでしょうか?
それは、やはり「白アリ対策」なのですね。白アリの被害はその予防と修繕に多くの費用が掛かります。白アリの被害をほっとけば耐震性も危うく成ります。
下の写真をご覧ください。
これはある大手メーカーの基礎の立ち上がりとベース(べた基礎のためスラブ)を写したところです。雪が降って基礎の内部側に水が貯まっているのが換気口から見えますね。たぶんその水を抜こうとベースと立ち上がり境に穴が開いてます。たぶんこの穴は後日モルタルで埋めるので問題ないと思います。
しかしよく見てください。この基礎の立ち上がりとベースの境目にはおびただしいジャンカ(コンクリートがしっかり入りきらないで砂利が見えるところ)があり、その部分から水が染み出ています。水が染み出るという事は、小さな穴が内部まで貫通しているという事です。その微細な穴から白アリが内部侵入してきたら、いくら基礎断熱の内側断熱材施工であったとしても簡単に内部に入られてしまいます。
ジャンカ自体はモルタルで埋めればある程度強度は問題ないのですが、この程度のジャンカがこのように全周に渡ってあるときに補修はしないでしょう(この現場もしていない)。
上の写真の直ぐ近所にある「緑の家」の基礎です。雪がもう溶けましたが内部には水が結構たまっています。でも・・・
水漏れが外周にありませんね。ここが一発打ち込み凄いところです。施工も丁寧にしているため表面のガラス質が均一にでき容易に水の出入りを許しません。と言う事は白アリも容易に侵入はできません。だから基礎内断熱が生かされます。コストが仮に30万多くなっても、将来白アリ被害で補修や予防するよりずっと安価です。
たったこんな事ですが、これが白アリに対し強いバリアを構築します。如何ですか?このような設計や計画は家全体の事を知っているからできるのですね。パーツ、パーツの専門的知識も重要ですが、設計者は指揮者でありるべきです。全体の把握と調整をするのが設計事務所の設計計画です。
基礎にこそしっかりした計画と施工がされる会社を選びましょう。
この写真は、基礎に使うコンクリートの強度を測るためにサンプルを抜き取っているところと、スランプ試験をしているところです。
冬に基礎工事される事もおおくなりました。
コンクリートは固まる前に凍結さえしなければ、低温湿潤である新潟の冬は、コンクリートにとって都合のよい環境です。但しあまり気温が低いと、20度の標準温度より強度がゆっくりとしかあがりません。そのゆっくりさでは工事進捗に支障をきたしまから「温度補正」を行います。温度補正とは、コンクリートの設計呼び強度に割り増して早く強度が出るようにするコンクリートの作り方です。
オーブルデザインの「緑の家」はコンクリートの設計呼び強度が27~30N/mm2なので通常プラス3上げて30~33N/mm2以上に温度補正します。
さてこのコンクリート設計呼び強度は家の耐久性に重要な数値です。強度について詳しくはこのコラムに掲載しました。
下の図のように現在の国の基準(住宅金融支援機構)では24N/mm2以上が標準ですが、4年くらい前は21N/mm2、12年前は18N/mm2でした。つまり年々高くなってきています。
オーブルデザインの標準では12年前から27~30N/mm2です。これはとても手前味噌で誇れる先見性です。コンクリート呼び強度を一度設計者に聞いてみてください。温度補正は?スランプ試験は?そして強度はいくつですか?この質問でその設計者、施工者の力量がわかります。※いずれも「呼び強度」です。設計基準強度ではありません。
いつも申し上げておりますが、家の設計はバランスです。全てにおいて基準を満たす事ができることが住宅専門の設計事務所の力です。
ちなみに木造軸組住宅の温度補正はそう厳しく考えなくても良い場合が多いです。これは打ち込みから上棟まで8日くらい、その後本格的に基礎に加重が掛かるまで2週間以上掛かりますから、ちょうど4週間を迎えたところで加重が半分も掛からない状態です。ですので厳しい行程以外は+3位の補正値でもOKでは無いかと思います。工程管理を把握できれば設計者の判断となりますが、この時期は+3は必要ですね。
今年は補正予算等、景気対策のため住宅関係の補助金がいろいろとあります。ほとんどが建て主さんへの家の直接資金となる補助金です。ありがたいことですね。
さてこの補助金のなかで最大規模の200万円が補助される「長期優良住宅先導的モデル事業」です。当事務所では無謀にも大手建設会社や団体が受ける「長期優良住宅先導的モデル事業」の第1回(不採択)と第2回目(申請中)を申請しました。
1回目の不採択のために、残念ながらこの補助金が受けられないことで、ご迷惑をおかけした設計もありましたので、今回は「新住協」のQ1住宅による申請でも受けれるように準備をしております。当事務所のSSプラン(普及版でも)では、そのままでほぼQ1申請用に合致します。当事務所のオリジナル申請で第2回目も受からなかった時に、この新住協のQ1タイプで補助金を受けれるダブル方式でご提案します。
是非ご検討頂ければとおもいます。
普及版SSプランは、Sプランの断熱と気密性能のみSSプランにしたものです。よって基礎は布基礎又はシングルべた基礎のシングル配筋で、基礎高は1mのタイプです。
Sプラン→普及版SSプラン Sプランの約3~4万/坪アップです。勿論コストが許せば標準SSプランが超お勧めです。
さて話はかわりSSプランの現場では・・・
耐震等級3のダブル配筋のべた基礎の鉄筋工事がほぼおわり、配筋検査を行ってきました。人の背の高さと比べてください。高い基礎ですね。
SSプランの鉄筋にはフックがあります(上下のわっか)。これはせん断力を高めるための計画で、ビル等は全てこのような計画です。普通の住宅の現場ではこのわっかまで手の込んだ施工はしません。でも建築学会の勧める基礎は、このようにフック(わっか)付です。
スラブの下の鉄筋のかぶり寸法も70mm。この部分が如何に平らでダレがないかを下の写真で確認ください。下の隙間を撮影したものです。あっ・・・少量の錆はコンクリートを入れると元に錆が還元されますから全く問題ありません。
奥の奥の向こう側まで平らですね。すばらしい施工です。
長期優良住宅はまず基礎からです。SSプランの基礎は100年間ノーメンテナンスで考えるようなそんな基礎ですね。
専門家が自宅をつくときは、設備類が豪華より、基礎にコストをかける方がほとんどです。でも人に勧める時にはそうはなりません。これは素人に基礎の良い悪いを説明するのが大変だからではないでしょうか?設備や外壁なら説明が簡単です。
万事何事にも基礎が重要です。
緑字は2009.04.02加筆
加筆前回の性能表示 耐震等級2の基礎②では、「緑の家の基礎は一体打ち込み」とご案内した。なぜ一体打ち込みがよいか?
しっかりと管理されたコンクリート建築は、打ち継ぎがあっても問題ない。そうでなければ、コンクリートの高層建築ができるはずもない。よって住宅の基礎では、2回打ちでも1回打ちでもしっかり管理すれば構造耐力に差はなくどちらでもよい。ではなぜ一体打ち込みにこだわるのか?
上の写真はある大手メーカーのべた基礎完成風景。公道から撮影しているので少々荒れている画像であるが、赤丸のところを見てほしい。この部分がベースと立ち上がりの接合部分。素人でもここがつながっていないことがわかるジャンカが見える。これは2度打ち基礎工法で基礎立ち上がりを打つ際、周囲まできっちりとコンクリートが入らなかったのである。たぶんコンクリート強度(水セメント比)を高くした高品質生コンが裏目となって、打ち継ぎに隙間が発生してのだろう。しかししっかりとバイブレーターを掛ければジャンカはなくなるはず。きっと全体的にこの現象があるので、施工管理が甘いと想像できる。しかしジャンカは大きな事ではない。表面を直せばOK。問題は施工管理が甘いと、ジャンカ以外に一番怖いレイタンスをそのままにして打ち込んだ可能性がある。これは問題である。せっかく立ち上がりが低い事をべた基礎のベースを一体化することで高くするように考えられている基礎なのに、これでは一体化にならない。また、この打ち継ぎの大きな欠点がある。今後完成時に図のように間違って地面の周囲が高くすると、雨水が床下に進入する恐れがある(当事務所でも一度経験あり)。「緑の家」のようにいつも人が入ってメンテナンスしている床下ならすぐわかるが、そうでないと床が腐るまでわからないことになる。
このような管理が大変なので、一体打ちをお勧めしている次第である。すると下の写真のように、一体の基礎ができる。これで設計計算どおりの基礎体力が確保される。
この写真は緑の家の基礎で、型枠をはずしたばかりのところ。立ち上がりとべた基礎のスラブとの境は全くない。一体化されていることがわかる。気泡が抜けきっていないが、耐力には影響はない。右下のところは、コンクリート型枠が他の部分とは違っていたため、色がついた。
写真を見ていてもうひとつ不思議な事に気がついた。一番上写真の大手ハウスメーカーの家の基礎は、基礎が土の中にないのである。所謂根入れが浅いのである。法律では120mm以上だから、たぶんぎりぎり問題ないと思われるが、すごく不自然な基礎である。上の「緑の家」の基礎は、周囲が掘り込んである事がわかると思う。これで根入れは220mmである。
緑字は加筆部分
1月の末にA様の「緑の家」の床下で「表面結露らしき物があるので見に来てくれ」との要請があり伺った。すると確かに基礎表面に結露がある。7年ぐらい前に基礎に表面結露が発生したお宅があったが、その原因は加湿しすぎであった。今回はどうも違う。当事務所の基礎断熱は基礎内側に断熱を貼るタイプである。断熱材は基礎上端まできっちりと貼っていたのであるが、一部数ミリ露出していた所と、大丈夫と考え貼っていなかった部分があった。その北側隅だけに結露が発生していた(写真上)。下写真は東側の熱橋部分で、結露はしていない。北側結露原因は明らかに熱橋によるものであるが、過去にこの部分での結露はなかった。そこで1ヶ月間ほど床下の温湿度を測定し、熱橋以外に原因があるかどうかを調査した。
グラフ1は、1月31日から3月6日までの、結露した北側部分と結露のない東側部分の床下温湿度である。同じ床下空間でありながら結露した北側が東側より温度が1.5度低い。最初は外気、外風の影響で北側が低くなるのではないかと考えたが、一ヶ月ほぼ同じように推移する。この一ヶ月の新潟の天候は、寒かったり、暖かかったりを周期的に繰り返していた。よってこの1.5度の差は外的要因(外気温、風速)にはあまり関係ないと思われる。となると何か?この北側の真上床は畳である。そして普段使わない和室なので積極的な暖気取り入れはない模様。その影響が床下にそのまま温度差として現れたらしい。つまり床下への暖気供給は、上部床の熱伝導率と室温に大きく影響を受ける。
グラフ2は測定一ヶ月間の中で最も寒い期間である2月18日の北側床下温度である。床下温度は、11度まで下がり、この日結露していたらしい(A様曰く「寒い日に結露している。少し寒気が緩むとしていない」)。そしてこのときの東側では13度であり結露はしていない。たった1.5から2度の差が表面結露をおこすかおこさないかの分かれ目といえる。
今までの測定では床下温湿度は、冬季の床下温度は15度から17度くらいである。しかしA様の家は普通の緑の家の床下より1.5倍ほど容積があり、表面積が大きくなるため外周から熱が逃げやすい。それで一般床下より2度から3度低くなったと考えられる。
定常状態の式でシュミレーション(透湿抵抗大)すると
θ1・・・コンクリート表面温度 θ0・・・外気温-1度 θi・・・床下温度
r・・・室内側熱伝達抵抗 R・・・rを含む基礎全体の熱貫流抵抗
R・・・0.11+0.09+0.04=0.24W/m2k
θ1=θi-r/R(θi-θ0)で求められる。
すると11度北側のコンクリート表面温度は6.5度
14度の東側のコンクリート表面温度は7.1度となる。
もし16度あればコンクリート表面温度は8.2度まで上がる。
グラフ2の黄色い線が露点温度であり、6.5度位で結露することを示しており、計算とぴったり合う。
しかしこのくらいの温度差で結露するのでは当事務所の標準施工としてよくない。安全率をもう少し大きくしたほうがよいと考えるので、少し納まりを変更しようと決めた。以上が今回の状況である。
A様にはご迷惑をかけたことこの場をお借りして改めてお詫びいたします。この部分の改善は数日中に行う予定です。尚、この後に他の数件の「緑の家」の床下を点検しましたが、このような結露や発生跡がなかったので、今のところすべての点検の計画はありません。もしご心配な方は、点検に伺いますので恐れ入りますがご連絡ください。また、よくウエブでも指摘されているアンカーボルトの結露がなっかた事、合わせてお伝えいたします。今回の件は、より一層良い「緑の家」をご提供していく上で学ぶ事の多い事例であり、早期発見通報頂いたこととても感謝しております。
これは基礎を作るコンクリートの中にある鉄筋を浮かせるためのサイコロと呼ばれるものです。大きさが違いますが、左は一般住宅で使われる4-5-6と呼ばれるコロ。右は緑の家で使う7-8-9-10のコロ。それを7の位置で使っているところ。この数字は鉄筋のかぶり厚を示す。かぶり厚とは、鉄筋を腐食から守るためコンクリートで保護する厚さ。厚いほど腐食スピードが遅くなる(つまり基礎の耐久性が上がる)。このかぶり厚は法律で決まっており、基礎スラブで下からの寸法は最低6cm必要。だから普通の現場は左の4-5-6の6の部分をつかう(よく5cmで違法建築を見るが・・・)。一方「緑の家」では7cmを指定する。これは構造計算時、かぶり厚を7cmで計算しているから。通常固定端のスラブは端部下端筋に一番大き応力がかかるので、下端筋が効果的になるように最低の6cmにしている。ところが現場では下写真のように人が上から踏みつけたりして、 6cmのコロを使うと5cmくらいのかぶり厚部分も生まれる。また、構造計算の考え方で端部ピン端にするとスラブ中央の上端筋に一番の応力がかかる。そのためできるだけ上に近いほうに鉄筋があった方が有利なので、下からなるべく離す7、8、9cmのほうがよい。その2つ理由から「緑の家」ではあえて住宅基礎では普通は使わない大きなコロを使う。この辺が設計事務所の工事監理と設計手法。施工オンリーの工務店では考えられないところ。これはシングル配筋時のことで、ダブル配筋の場合は6cmでOK。下端筋を踏みつけられないし、上端筋は別にあるから・・・。
今日は三条市で施工中の緑の家の工事監理に行ってきました。配筋検査は明日ですが、その前に問題がないか、間違いはないか見てきました。概ね良好です。まだスラブのかぶりがと鉄筋の空きがしっかりと取れていませんが、その他は良好です。スラブから立ち上がりへの上鉄筋と考えた場合の定着は25dとしております。下鉄筋と考えた場合は斜め筋があるので35d以上となりますね。
他の基礎工事現場と比べるとわかりますが、床の配筋と立ち上がりの配筋を一緒に造ってます。これは基礎の「一体打ち込み」と呼ばれる造り方です。この一体打ち込みとは、基礎の立ち上がりと平らな所を同時にコンクリートを流す事をいいます。普通は、平らなところを先にコンクリートを流して、固まってから(1週間くらい)立ち上がり部分のコンクリートを流す2度打ちといわれるものです。どちらが良いかといえば、一体打ち込みのほうが良いに決まってます。また一体打ち込みのほうが手間と費用がかかります。どうしてそんなお金を掛けて一体打ち込みするのでしょうか?それはコンクリートは一体となって初めて強度が出るもの。2度打ちでは打ち継ぎ箇所ができ、どうしても肌別れ(隙間)が生じやすく、水やシロアリが浸入しやすくなります。
「緑の家」の基礎は1mあります。これを一体で打つには時間と技術が必要です。ですが、基礎は住宅の一番下を支える大事なところ。多少のコストは必要と考えてます。
きっちりと区画され、開口部補強にはなんと2本の16mmの異型鉄筋と13mmの3本が入ります。斜め補強は16mm鉄筋と普段お目にかかれない補強です。この開口部が普通の家の基礎とほぼ同じ高さがあり、それでもこれだけの鉄筋が必要です。
スラブ配筋はD13が120mmピッチで組まれます。
写真でわかるとおり、床から貫通する配管類はない。
最近はブログという便利な情報発信があるので、とても便利になった。当ブログも一日70件を超えるアクセスが普通になってきた。訪問者数はその約半分くらい。しかしその訪問者は不思議なことになぜか平日の昼間、特に8時から9時30分にピークのがある。これはたぶん仕事として会社から当ブログに訪問している人。たとえば数年前にはある中堅建設会社の社長さんから「うちのチラシの一部が勝手にお宅のHPに乗っているので削除してほしい。」というお怒りもいただいている。それはチラシを写真にとり、小さくその写真で引き合いに出したのであるが、記事が批判的だったので問題としたのだろう。確かに写真が引き合いだったので謝罪した。それからそこの会社の人は当ブログやHPをご覧になっているようである(気にしているようだ)。
最近、このブログの訪問者の検索エンジン元をふと見ると、同種業者のブログに飛び込んだ。そこには、「新潟の住宅会社は、他の人のデザインや工夫をすぐに真似るので簡単にホームページには載せないよ。見学会に来てね。」の様なことが書いてあった。それを見たとき「ああ!そういうことか!いつも仕事で見ている人は・・・」と思った。が、画像を見ただけでまねされることであれば、「いつか簡単に誰でも同じものができるし、いいものであれば公開することで建て主さんのためになる」という気持ちで、私は当ブログやHPに細かく詳細に載せていることが多い。小さな事はまねされても良いし、まねできない物をご提供すればいいのだよ。という感じで。(意匠的な真似は×。著作権法で保護されているから)ある有名な人は、「知っていることは出し惜しみせずどんどん公開しよう。そうすればさらに自分を高めようとするから」といっていた。おっしゃるとおりと思ったので私もどんどん公開する。
当事務悪所では、数年前からべた基礎の計画方法の情報を流している。ようやく最近は基礎構造区画や、配筋の構造計算の重要性を掲載している建設会社もちらほらある。そこでもう少し掘り下げ「なぜ普通のべた基礎が法律違反になるのか」を当HPの「ニュース、コラム」に掲載した。さて、べた基礎で立ち上がり60cmくらいしかない基礎を造っている方が見ると肝が冷えるだろう。だって、平成13年から構造的瑕疵は、最低10年間その修繕義務を逃れられないから・・・。また設計図の保管期間も5年から15年になったので、図面がないとごまかせないのである。この記事は専門用語が多いけれど、これから家造りという人もなんとなくその重要性がわかるので一度ご覧ください。
その5では、その4続き具体的になる。
再び現在進行中の性能評価申請中の現場で説明する。
性能評価は、構造の安全性の評価表示のため、等級2(等級1は建築基準法ぎりぎり)以上は構造計算することになる。特に雪国での柱は、雪の重みを受けるので座屈に注意が必要。また梁(横たわって見える木のこと)は、長期のクリープ現象(数年間掛けてたわむこと)を加味しその大きさが決定される。で、このときに使う数値が写真の中にあるシールの基準値となる。クレテック工法の場合、集成材が基本であるから、このようにすべてにシールが貼られているが、製材を使った場合は、このようなシールを見たことがない。しかし、製材にも計算の基準値が存在しているので本来ならなければいけない。経験値で行う時代は終わったのであるが、今もほとんどの住宅の現場では、シール無しのJAS基準無しの柱や梁が使われている。ちなみにシールを貼り表示するためには、JASの認可工場になることが条件といえるのであるが、新潟県には次の5件が製材等のJIS認定工場として登録されている。長岡市の(株)諏方木材工業、(株)志田材木店、新井の(株)菱元屋、新潟市の(株)ザイエンス、王子緑化(株)の5社である。現在出回っている製材品の量を考えると非常に少なく、無垢材がよいといっている会社等の登録がないのが不思議である。
さて、シールがなくてもその材料の一般的な性格は、一応決められている。たとえば杉の製材であれば、Eの強度は6860N/mm2、松の製材ではE=7840N/mm2。ただしあくまでもJASの基準を満たす構造材乙種以上の強度。現在進行中の性能評価申請中の現場の梁(松)のEの強度は11760N/mm2である。これは製材の杉の1.7倍。製材の松の1.5倍となる。ということは梁の構造計算式ではたわみで決まることが多いので、一般的な梁の加重の場合、
たわみ=5wl^4/(384EI)×2(クリープ考慮)
となるので、Eに比例してたわみが少なくなる。実際は、集成材の梁が断面10.5cm×24cmですむところ、製材の杉は10.5cm×27cmは必要であるという計算結果が出る。
だから製材がよくないというのではない。むしろ製材を使いたいのであるが、しっかりと乾燥した製材品は、集成材よりの高い(逆を言えば適当な製材品は、集成材よりもずいぶん安い)。だから集成材を多く使っているといえる。重要なことはこの強度の違いを知って設計しているか?ということ。あなたの設計者に、「梁に使うE(ヤング率強度)はいくつものものですか?」と聞いてみると、本当にその設計者があなたの家の構造を把握しているかわかる。それが答えられなかったら 無垢材=安心ではない。