住宅の換気と言えば日本では村上ラボ。その中で恩師と並んで著名な小峯先生監修。
「ダクト式全熱交換換気扇のススメ」で質問があったので続々として書きます。
私は27年ほど前から計画換気に実務者として携わってきました。そんな中大半の換気システムが
A 第一種セパレート式換気システム
と
B 第一種セパレート式全熱交換型換気システム
です。
そこに最近
C 第一種集中全熱交換型換気システム(ダクトの短い「緑の家」仕様)
を薦めております。
前回のダクト式全熱交換換気扇のススメには、CFを褒めすぎたので「なぜこの換気扇を薦めるか理由」がありませんでした。よって付け足します。
先日「緑の家」のオーナーさんから電話があり、
「24時間換気扇が2つ動いていないようだ。メンテナンス願います」
との連絡があり電気屋さんに行って確認してもらいました。
私は建築士としては珍しく実務と研究の両方に携わった経験があり、わかり難い研究や解析をわかりやすく説明する事を得意とし、両者の橋渡しが自分の社会的役割と感じております。
夏の意識があるうちに夏の気温と湿度のとらえ方についての昨年の2014年8月4日のブログを改めて載せます。
以下2014年8月4日のブログをコピペ↓(一部加筆修正有)
「日経ホームビルダー9月号」で「初めての基礎断熱 ここが危ない」特集の中でカビ対策を行っている会社が10社中10社ということは、この紹介された会社では少なからず床下内にカビやシロアリなどの危険性があることで認識は一致しています。そして・・・
これは本音なのです。
2015.08.19 緑字修正
昨日ご紹介したこの図・・・。
自分で見ても新潟が如何に窓が開けにくい地域(真夏通風不可)かわかります。
どうか「網戸はいらない」が普及しますように・・・と勝手に祈ってます。
25年前のフレキシブルボードにはアスベストが添加されている。
あの衝撃のCF(循環ファン)をお勧めしてから4年ほどがたちますが、実はまだ自宅ではCFを導入しておりませんでした。
その最大の理由が上の写真・・・これはお風呂場と脱衣所の壁をくりぬいた物です。関係者さんならわかりますが、この材料はフレキシブルボードといい、25年前ではあの石綿(アスベスト)が入っていたのでおいそれとは工事できなかったのです。
「緑の家」ではUB(ユニットバス)にもCF(循環ファン)が標準で取り付きます。そのCFに大きな影響を受けるわけではありませんが、今回からUBメーカーの考えが少し変わったようです。
この3日間で読者さんから
「東芝のエアコンで湿度管理がうまくいかない」
とのコメントを頂いております。
確かに梅雨時の空調は、
顕熱負荷が大変少ないのに潜熱負荷が大きい・・・
という特殊な状況になりますから、普通のエアコン使用方法では湿度が下がりにくくなるでしょう。
ですので少し整理してみます。ただし、現在通常業務がとんでもないくらい山積みされていますので簡単に端折りますこと・・・お許しを。
今週の天気予報
風が気持ち良い朝、今日は事務所でも朝6時前に窓を全開しました。・・・が、7時30分には窓をしめ空調モードに・・・・
何時24時間冷房を止めるのか?なんて「緑の家」のオーナーさんは思っているでしょう。
見事に湿度が45%位で安定できる。この日明け方は湿度98%で雨ぱらつきあり。
私はここ数年、週中は三条の事務所のある建物で、週末(定休日)は寺泊の拙宅で過ごします。最近思うのが、三条の方が快適に就寝できる空気質のような気がして測定してみると・・・
キッチン上の勾配天井にある謎の扉。矢印の上を歩いて行けるように。
その4では換気や空調のことをお伝えします。
まずは上の写真・・・。
変なところにドアがついておりますね。
これ・・・必ず見学会で聞かれた事です。
2014年06月12日に緑字を含む大きな訂正しました。
5月はなんと・・・基本設計8つを精一杯ご提案しました。ハウスメーカーさんやデベロッパーさんに従事する設計者さんは、そのくらい8日間で行うでしょう。しかし私は、何時も自分の自邸だと思って、楽しみ、苦しみ、ワクワクしながらプランするので時間はかかり心身共にへとへとになります。デスクに向かっていない時も、何時も頭の中はどのように空間構築するか考えているので・・・。
だからブログの更新もサボりがち・・・するとブログ訪問者さんも少なめで、多分みんな残念な気持ちになります。しかし・・・また今月は一生懸命書きますね。今月の重点は実施設計だから・・・。ただし4つは確実に重なりそう・・・こなせるようにガンバります。
冬期は湿度が低くなり、インフルエンザガ流行しやすいといわれており、室内も加湿して40~60%くらいがよいと言われております。しかしサーズを始めインフルエンザウイルスは熱帯の相対湿度が相当高い地域でも流行します。これってなぜ?とずーと思っておりました。
当事務所のHPやブログでは「緑の家」を結露しない家と言ってお勧めしたことが無く、結露しにくい家とご紹介します。
さてその結露しにくい「緑の家」では、11月と12月が一番結露しやすい時期です。今年も複数さんからそのご質問やご指摘を頂いております。
もうお風呂場に換気扇はいらない・・・
排気50m3/h以下なんて小さな送風じゃ乾燥は遅い・・・
今回も前回の「デシカ」に続き、凄い話題性です。
釣られた人もそうで無い人も、HPのコラムにアップしましたので、そちらをご覧ください。
家の設計を高性能で自然・木の素材。三条 長岡見附 柏崎 新発田 新潟で高断熱
2013年9月19日7時加筆緑字
デシカを記事にしてから7日間はアクセスが2000回/日を超える状況でした。皆様の関心が高い機器と言うことが改めてわかりました。
当ブログでもカタログや仕様書・スペックから連載を4回続けてまとめに至りましたが、追記と言うことで多少補足をします。今年度中に今回の1~4をまとめてコラムに載せます。
2013年9月07日0時緑字加筆
デシカのコントローラー。シンプルでヘタに湿度表示が無いのがよい。
まずその前に3の質問事項をダイキンさんに伺ってみました。
すると・・
やはりスペック表の加湿(暖房)時の消費電力には、ファンの消費電力は入らないとの事で、仮にファンが2台で120W消費していれば、2.1/(0.28+0.12)=5.25となります。この数値なら納得で、この数値だと性能のよいエアコンならもしかして同じくらいのCOPで加湿できる(水盤などをエアコンの前に置いておく、又は積極的に洗濯物の湿気を排気しない)事になります。
このあたりの表記はダクトでシステムを組むダクトエアコンと同じ考えで、それぞれファンやヒートポンプ、開閉弁、チップの消費電力の合計になり注意が必要です。また中間期で除加湿用のヒートポンプが作動していな時でも、バイパス回路がないので、換気の圧損は変わりなくファンの消費電力は一年中同じだそうです。
さて、デシカホームエアーを考察 その2です。
その前にこのブログの内容は、オーブルデザインの勝手な私見であり、メーカーの見解や意図ではない事をお断りいたします。よって全ての内容が正しいという保証はありません。
最初に・・・
めでたく1,000,000回目閲覧者さんがいらっしゃいました。お申し出頂きありがとうございます。
次に・・・
浅間は8月上旬に不注意で肋骨を骨折(又はヒビか?医者に行っていなので詳細は不明・・・)しました。ようやく咳が何とかできるくらいに回復しましたが、大きく息ができなく本調子ではないので業務・各メイルのお返事が遅れております。肋骨の骨折はこれで3回目・・・だから自分でわかります。さらに・・・今回は気胸も一緒にかも。
さて、元気(笑)に本題です・・・
24時間換気扇の使用後一年の写真
オーブルデザインの「緑の家」のSSプランで実際使用している全熱交換型換気扇の内部です。竣工後一年しか経っていないのにもう排気用ファン部分(羽)はこの通り埃まみれです。
2011年2月に掲載したグラフ。この内容で議論が掲示板で発生した。懐かしいですね。
覚えていらっしゃいますか?
2年も前のブログ↓で
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-fc72.html
「熱交換換気システムの境界」のシリーズを行いました。
エアコン暖房時には・・・
消費電力の大きい熱交換換気するよりも、消費電力の少ない熱交換なし換気扇の方が、暖房時の電気代が安くなる(つまり省エネ)と言う事を・・・。
それが今回の国の省エネ住宅評価システム・・・「住宅・住戸の省エネルギー性能の判定プログラム」で裏付けされました。またまたこれは先見性といってよいでしょう。
拍手!!!
丸印の中がダクトレス全熱交換換気システム。音が多少あるが、見た目が許されるならOK。
オーブルデザインの「緑の家」では、換気システムを最も単純なダクトレス換気システムを、また空調システムは汎用壁掛けエアコン(所謂ダクトレス)が標準です。
実はどちらも高気密高断熱住宅の業界人から罵倒(笑)される事もあるシステムですが、意外と世界でこのダクトレス空調システムが大ヒットしているようです。
上は13時30分の事務所の温湿度
↓90分後
下は15時30分の事務所の温湿度
13時30分は、気温が29度なのに、少しも暑くありません。所が気温は全く変わっていないのに、15時30分は汗まで出ませんがとても暑く感じます。
パナソニック製換気扇。20年間連続運転に耐えた流石の「メイドインジャパン」。
20年間殆ど休まず動き続けた自宅のお風呂に設置した計画換気扇(パイプファン)・・・。そろそろ時々動かなかったりしてきましたので取り替えです。
10/21潜熱分の表示に間違いがありましたので修正しました。
先日、R2000+ のミーティングで
なぜ「オーブルデザインでは最初にダクト式の熱交換換気扇をお勧めしないのか?」という質問がありました。それで今回は以前お話しした換気の話⑥を要約してお伝えします。
すみません。換気扇関連でお電話でご質問頂き、その返答した内容に間違いがありました。
国内の計画換気扇で全熱交換型換気扇では、お風呂場の換気を熱交換して使える機種があるのか?に対し
↓
電話では「国内ではないようです。海外品ならあります」が間違いで、
↓
国内でも三菱さんなどが販売しております。
が正しい返答です。訂正いたします。その言訳ですが最近パナさんばかり見てましたので頭がそちらの方へ行っておりました。年のせいか興味がないのは直ぐ忘れます。このブログで紹介しておりました。
この⑩はだんだんマニアックになってきます。換気システムにご興味のない方は申し訳ありません。興味ある方は図を拡大してご覧下さい。
これは従来のACタイプの換気扇です。今まではこの図のスペックを見て頂ければわかりますが、所謂消費電力7.5W(強)で固定されております(一時的な上下はある)。
最近ある日付のブログアクセスが急に多くなり、それをたどるとあるサイトで当事務所の換気扇の事が書かれておりました。
ほうほう、なるほど、そうか・・・。換気の基本⑥が・・・
その方面では有名サイトなのでここで議題話題になった事はありがたい事で感謝です。
そこで当ページにもお越しになる方に何となく強い表現で否定されているのを読んで当事務所の記事が原因ですからフォローの意味を込めて換気の基本⑦を追加します。
私は最近良いコメントやブログに出会い、
「意見の違いは激しく議論するが、それはその人の人格否定となってはならない」
と学びました。とても感謝です。この人、設計者は・・・とか、この会社、工務店は・・・ではなく、この意見は・・・や、この考えは・・・となることが議論の基本です。今回は意見の違いではなくもう少し丁寧な⑥の補足説明とします。