「て・こあ」でのある一日 ⑰ 羽釜用鍋敷き

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これ、なんだかわかりますか?

わかる人は結構年配の人でしょう。私が子供の頃は既に使われておりませんでしたが、竈の近くにかけてあったのを覚えております。当時は何に使うのかさっぱりわかりませんでしたが、「て・こあ」に来て竈を使うようになってから、何に必要だったのかがわかりました。

・・・

先日の定休日に「て・こあ」で、わら縄である物をつくりました。それが冒頭の写真のもの。

そうですね、羽釜の鍋敷きです。

羽釜の鍋底は丸くなっており、平らなところにおいても不安定です。でもこの丸い底が、ご飯をおいしく炊きあげるために考えられた形なのです。

この形のため、火が沢山あたること・・・米が対流しやすいこと等があの独特の炊きあがりを約束します。

そして、丸い底は無論何時も煤で真っ黒で、これを直接置くとその場所が真っ黒けになります。そこでこのわらでできた鍋敷きの出番なのです。

土間に掛けてあるととても雰囲気があり、見た目もいいですね。

そんな鍋敷きは現在販売されていることはまれですし、仮にあったとしても民芸品の小さい物しかありません。そこで藁で造る事にしました。製作時間は30分程度・・・。初めてにしては上出来の鍋敷きが出来上がりました。

真っ黒けになったら竈で燃やす・・・昔の物は無駄がないですね。

そういえば・・・

新しい火消し壺が仲間入りしました。七輪の上に乗っている鉄製の年代物です。手前の青銅製?の物をさがしていたのですが、流石に鉄製しかありませんでした。

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