「 カビが家の寿命(仮説) 」一覧



暖房だけが人のため。あとは全て建物のため。

3年前に下のブログを投稿した。科学的なことではないが何故か賛同するご意見も他の記事より多く頂いている。

建物の寿命はカビと想いで決まる(仮説)。
門としてはとても珍しく2階に御仏像が安置される御影堂門。 科学的なことや物理的な事でなくて申し訳ないが、建物の寿...
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2024年建築学会 学術講演梗概集から 3 番外2023年の選抜梗概から 夏型結露 

昨日、一昨日とここの研究室での内容にハマったといったが、その最もハマった論文がこちらである。よって2023年と昨年の梗概集からであるがご紹介したいと思う。きっとカビ、リノベーションに興味がある人はハマると思う。

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コンフィとミョウガ竹と空き家管理

塩漬け豚肉をオイルにつけ込んで焼いた料理、コンフィ。口の中でとるけるほど柔らかい。

最近お外で好んで肉料理を食べることが少なくなったけれど、近所のベアベアさんのこの肉料理は大好きである。名前は・・・確か・・・あぁ思い出せないし検索しても出てこない・・・おっ「コンフィ」だ。

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築130年のotomo vie cent リノベ その37 花粉と防カビ剤の効果

黄色く汚染される?裏山の大気。赤い杉の花が恨めしい。

otomo vie centの裏山には戦後植林された沢山の杉が植えられている。その杉から今年は昨年の過酷な夏だったせいかさらに大量の葉粉が飛散している。上の写真は飛散後に漂う黄色い霧のような花粉。

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この時期の風呂CFの有能さと床に敷いたままの布団内の湿気

起床後に温湿度計を布団内にいれデータを取る。布団内のRH(相対湿度)はほぼ50%以下。

10月でも超高断熱住宅は引き続き冷房している家も多いが、新潟県の一般的な住宅では日最高気温22度から最低気温15度が続くこの季節が、珍しくエアコンがほぼ動かない時期といえる。その状態では家内のRH(相対湿度)は60%~70%くらいになる。すると排気換気であっても今まで半日あれば乾いていた風呂場内はなかなか乾かなくなっている。そこでやはり出番は風呂CF(循環ファン)である。

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その2

2023.09.12 宣言通り外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

1日の温度と湿度の変化で吸放湿する数種類の壁の実測データ。RH60~70%付近で吸放湿が入れ替わる。ソースは画像上に記載。

今回の「空き屋の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事」は提言16としたい。2007年から始まった提言だが既に16にもなり過去の提言には、その提言した年代をみれば既に常識になっている事もある。過去の提言は・・・

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その1

2023.09.12 宣言どおり外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

2023年で築31年の旧拙宅では、この一年間人が住まない家となった。

何回がブログに上げたとおり、現在旧自宅になった寺泊の家は人が一年間住んでいない。通常人が住まないと家が傷むと言われ、20年くらい前にも5年ほど住まない時期があった。その時はしっかり第三種換気を24時間行っていたが、時折帰ると少しカビ臭があるような感じで、よい空気とは言えなかったが、今年は換気を全て止めたら全く臭わず昨夜まで住んでいたような感覚。さてどのように管理したのか。

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基礎断熱床下空間への外気導入の危険性とスラブ上断熱材への変化

今朝の三条の外気。露点温度は23度でこれは先週からほとんど変わっていないし、これが概ね9月まで続く。

今週の日曜にお引き渡した小新西の家で、「床下空間への外気導入の危険性」について検証したのでお伝えする。

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全館空調と除湿のこと

「緑の家」では新潟県内で初めてデシカを装備した家の建築工事が5月から始まる。デシカはすでに何棟か設計しているが、新潟県内では初となる。さて今回デシカを使うのはやはり「除湿、低湿度空間」をほぼ完璧に行ないたいと建て主さんからのご要望。それでこれから紹介する過去記事を思い出したので再褐する。

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カビが家の寿命をきめる(再)新築10年以降がポイント。

間違った認識 自然素材と梅雨
雨が続くうっとうしい季節・・・それが梅雨です。 梅雨時期には相対湿度があがり気温も高いので「カビ」にとっては天国です...
この上のリンクは12年前(2010年)のもの。このトップ写真はあるHPからの転載だが、そのHPが閉鎖されており、出所を確かめられないが、昭和のたたみ上げを記す貴重な写真

あのいやなカビの季節到来・・・私の持論は「カビが家の寿命を決める」である。これの元になった「自然素材はカビる」を書いた17年前の2005年のこの記事。その頃は、自然素材にカビが生えるなんて殆ど相手にされなかった。がしかし現在、高断熱高気密で且つ自然素材の家が数多く建ち始めた2010年より12年経つ昨年頃からカビの問題が顕在化している。

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より無難なカビ防止仕様に その2
全館空調を行なう理由とは?

クリックして拡大してご覧頂きたい。夏期に押し入れ内の湿度は80%以下にならない。

今回は4週間ほど前にアップした網戸の廃止の続きである。当ブログの常連さんにおかれては、何度もアップしているカビ防止の話であり、5年以上前にも行なっているので読み飛ばしてほしい。しかし初めてこの話を聞く人もいるので今後も定期的に行なう予定。
上の図は新潟県における「通風をおこなうある家の7月の家の押し入れの湿度」の実測データである。

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より無難なカビ防止仕様に その1
網戸の廃止

「緑の家」の記事が掲載されている創刊号。単独購入ではなく年契約となるので建て主さんには入手しづらい専門業界紙。

ある住宅業界専門誌が創刊された。その創刊号で「緑の家」が取材を受け、28ページにわたる記事となっている。

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通風と全館空調について その1 私のエビデンス

1994年に建築学会大会用の報告書。この共同研究者に私もいた。

「緑の家」では夏に通風が必要だと強調することはない。なぜ通風をお薦めしないか・・・について賢明な読者さんなら「カビ防止」のためとわかると思うが、実は30年近く前に通風の効果を研究した論文に参加しており、そこで夏期に通風が効率の良い「涼」を得る手段とは思えなくなったためである。その論文は上の通り1994年に報告している。

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エアコンはカビる?カビない?その2

「緑の家」のオーナーさんから頂いた写真。

コメントで頂いているとおり、エアコンの内部で特に送風のフィンにカビが生えることが多い。フィンは防かび剤が塗布されたり、各社工夫をしているはずだが何故この場所にカビが生えるのだろうか。

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やっぱりカビ・・・
ダクトレス換気のあるデメリット

深夜2時に目が覚めカビのことを書いている。

築5年の「緑の家」のガルバニューム外壁このページの写真は全てオーナーさんから

昨日「緑の家」のオーナーさんから連絡があり、

「ガルバニュームがさびているのではないか?黒い点々がある」

とのことだった。

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日立エアコンの防かび作戦とダンプネスの査読論文

日立のHPから。クリーンシステムが更に進化しており好感が持てる。

日立のエアコンを使い続けて6年経過しようとしているが、このところ日立のエアコンが故障続きで少し心配している。が、日立のエアコンの付加機能(カビ対策)が充実してきている。

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ゼロリスクを考える。COVID-19など

設置3年目のエアコン水漏れ時の写真であるが、送風口の奥に黒いカビが見える。

夏にエアコンを使えば数年後にその内部で99%の割合でカビは発生する。それを避けることはほぼ不可能である。内部掃除をしても手が届かない所で限界はあるし、現在の複雑になった機器内で普通の人が隅から隅まで掃除できるはずもない。

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新たなる古い民家のリノベ-ションを・・・準備

住宅の玄関部分は過去何回か増改築が行われており、この玄関は使用されている建材から50~60年ほど前に増築されたと思われる。一方内部の主部分は 築120年とのこと。

8年前から行われ現在も続いている築100年の「て・こあ」のリノベに続いて築120年前の古い民家のリノベ-ションが始まる。

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木造住宅の大敵・カビとシロアリ

住宅技術評論家の南雄三氏監修の特集「逃げ腰ではすまされない断熱・省エネ改修」

先日ご紹介した建築技術2020年1月号では「逃げ腰ではすまされない断熱・省エネ改修」という特集がある。2020年義務化される予定だった新築住宅の省エネ基準が見送られた。その一方中古住宅の断熱補修・改修は今後増えて行くと言われており、その時の疑問に答えたのが本書である。

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夏期の空調は危険が沢山

冷風は時には7度以下で吹き出される事もあり、周囲にとっては劇薬と同じ。

超高断熱住宅を全棟実施した10年前から床下エアコン暖房のことについてよく聞かれたし、数年前までは床下エアコン暖房の講演の講師も何回かおこなった。その時にいつもあること言っていたが、ほとんど人は「はて?」という顔をした。それは
「床下暖房より冷房の方がむずかしい」・・・と。

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2019年版の換気について ③ 風呂場に換気は必要か?

さてようやくCF(循環ファン)の話になる。

お風呂場に6年前から標準設置されているCF(循環ファン)は所謂換気扇ではない。そもそも日本の風呂場に排気用換気扇は概ね必要無いはず(高断熱高気密住宅)。この2019年建築技術1月号でさえそんな記載はない。・・・Orz

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夏に外気で通風(窓開け)すると黴びる理由・・・その1

先週だったか事務所で建て主さんに説明していたときに、

「夏は通風する方がカビが生えやすくなる。窓を閉め切ってエアコンが空調がよい」

と説明していたのだが、ブログ内の資料でははっきりと「なるほど」と普通の方が頷くページがなかったので追加する。

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「カビ汚染」・・・
床下空間と床下暖房と掃除。

キターーーーと言わんばかりの主題。地球上のmonoは太陽から生み出されカビで終わる。

今月号の日経ホームビルダー10月号必読・・・

「住宅に広がるカビ汚染」

という見出しで特集を組んでいる。

是非、今月は保存版として購入をお薦めする内容だ。

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提言13 「日中の通風(風通し)では室温は下がらない」その3 
最暑日前日に旧笹川邸で実測

とうとう北陸地方での記録を塗り替えた事務所のある三条市・・・。

三条市は北陸地方で初となる40.4℃と大台を超えた。ありがたいことである。雪は降るわ、気温はめっちゃ高、湿度も半端ないこんな過酷な地域で設計をしていると、全国どこでも状況が読めそう・・・。感謝!

さてその2から・・・
「通風とは・・・夜間に行う行為だといえる。一方で防犯上の理由で夜間に通風が行えるかというと・・・相当厳しいことが最近の治安では言え・・・・・・

つまり・・・このような民家でも夜間はエアコンによる冷房に頼ることになる。」

ということ。

実際「て・こあ」も2階の就寝できる部屋のみしっかりとエアコンが設置されている。 続きを読む


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