今日の事務所の空気です。室温はほぼ昨日と同じなのに見てください!湿度が13%も下がっています。この時の露点温度は10度で昨日より4度もさがりました。ですので事務所のシングルガラス(普通のアルミサッシ)でも結露は全くありません。
このように一日で事務所の中の空気が乾いた空気に置き換わったのです。だから結露しないのですが、昨日の結露した外気温が11度、でも今朝は7度。4度低くても結露しない位の乾燥した空気なので、同じ22度室内でも昨日より寒く感じます。
本当に自然現象、天候は面白いですね。
2010.10.23緑字加筆 2010.10.29茶色字加筆
今度編集者さんと一緒に飲みに行きたいくらい・・・(いやがられるでしょうが)
またまた素晴らしい情報提供です。勿論これは日経ホームビルダー(日経BP社)11月号。取り上げた話題は「気付かない屋根の悲鳴」
いいですね。素晴らしい内容です。写真は荒く加工してあるのでぜひ本を購入してお読みください。
当事務所も何回も屋根のテーマをこのブログで書いています。
そしてその結論は、
屋根の防水の耐久性(屋根素材の耐久性ではない)は、屋根素材の耐久性ではなく、下葺き材でほぼ決まるので使用する屋根素材、例えば瓦、金属、スレート、木などで大きく左右されないと申し上げて来ましたが、それを裏付ける一部ではないかと思います。
過去の記事
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-29bf.html
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-a943.html
今日は冷えました。拙宅では本日の朝4時に初めてエアコン暖房をON。一時間暖房しました。去年のデータはありませんが、一昨年は9月28日に暖房をしています。またその前の年は10月2日に暖房のスイッチを入れてます。勿論早朝の短時間ですが・・・。
今年は10月19日ですから3週間ほどいつもより遅いONです。皆さんは今朝寒くなかったですか?
先日建て主さんとお話しを伺ってびっくりしました。
「緑の家」で家を造る人の殆どが、他社もいろいろご覧になり研究されております。すると色々なお話を聞くそうです。その中で最近驚いたのが
「当社では無垢材に拘り天然材で構造や内部を造るので、長期優良住宅認定はとれません。それは・・・」
「木と木の接合部は、補強金物を使わなくいで昔ながらの大工の接合方法で行ってますから長期優良住宅認定がとれないのです」
と聞いて
「はぁー。」と唸ってしまいました。
今期のオーブルデザインの設計は(多分6棟)は、全て超高断熱住宅Q値0.99となリます。信じられない事ですね。建て主皆様のご見識の高さには圧倒されます。大変ありがたいです!
さて、良い住宅の指標として「長期優良住宅認定」がありますが、その中の評価審査項目で「温熱環境の評価(高気密高断熱のこと)」があります。この項目でQ値を計算しその算出に対して評価機関から審査して頂きます。
この温熱(高気密高断熱)の評価は
1.年間消費エネルギー
2.熱損失係数と日射遮蔽係数
3.各部位の熱貫流率と開口部毎の日射侵入率
の3つのいずれでも温熱環境の評価して頂けます。
一般的な工務店さんが評価申請する方法は
3.の熱貫流率と開口部毎の開口部毎の日射侵入率。それは・・・
オーブルデザインは設計事務所なので施工は第三者の会社が行います。その施工する会社は特に決まってはいません。どなたでもOKですし何時でもフリーです。時には建て主さんのご親戚やお知り合いの会社だったり大工さんだったり、時には全く初めての入札で落札された会社だったりします。
設計と施工の分離は理想だけれど・・・家の完成金額はいつわかるのだろう?と不安になりますよね。
その不安を解く流れが上の図です。
前のブログで、いくら優れたデザインでも現法律に沿っていない建物は評価出来ないとと申し上げました。特に構造の安全性を無視した建物は評価にならないばかりか、人命をも危険にさらす凶器になります。
その大事な デザイン=機能(構造) について何回かにわたり連載したいと思います。
その1 軒の出(屋根の出)を支える木=たるき
暑い夏・・・もう秋ですがこの暑い夏に家の防暑対策が重要という事を実感したと思います。設計では有名なその建物防暑対策の一つが南の「軒の出」→「屋根の出」のこと を大きくとる手法があります。
しかし以外とこれが難しく、法律を守っていない家も多々あるでしょう。
この家の軒の出は約1.2m。たるきは巾4cm背24cmという大変大きいものを30cm間隔で並べるという構造。見た目もすごい。
昨日除湿機では最近「デシカント式」が販売されていますとご紹介しました。デシカント式?何となく聞いたことがありませんか?デシカント式はビル用エアコンで最近使用されている加湿や除湿方式で、室内が低温時にも除湿能力が落ちにくい特性があるようです。
要は湿気を良く吸うシリカゲル(乾燥材)のようなゼオライトに湿気を瞬間的に吸放湿させるもの。瞬間的に吸放湿させるのために熱を与えることになり、この辺りが珪藻土壁による湿気の自然吸放出とは違います。またゼオライトで採取した湿気を水にするため熱交換機があり、この2つが消費電力のほとんどとなります。熱交換機の仕組みは調査してませんのでわかりません。もしかしてコンプレッサーがないなら車用冷蔵庫で使われるペルティエ素子かな? 図はナショナルのパナソニックの除湿器F-YZF100のカタログから
今日建て主さんとお打ち合わせをしていて、大変びっくりしました。
ご友人で最近最大手ハウスメーカーで家を建てたところ、ウォークインクローゼットでカビが生えて大事なものはリビングに置いていると言うことです。換気扇がないからと他の友人は助言したそうですが、果たして・・・。
最近は猫も杓子も「高気密高断熱」住宅が標準ですよと行って勧めていると思います。無論この最大手ハウスメーカーも高気密高断熱が標準ですと宣伝しています。
しかし、当ブログやHPでご紹介しているとおり
本物の高気密高断熱住宅に住んでいる(生活している)人は住宅業界関係者でもすくないのが実態です。
特に大手メーカーの若手営業マンなんてまだ自分の家を建てた事もないし、またその勤めている会社の家を建てる営業マンも大手では少ないと言われてます。車に置き換えると、車に乗ったことのない人が、「この車は最高です」と説明しているのと同じですね。
大手メーカーの家は50%を切る原価割合をみたら、とても自社で建てる気にならないのでしょうか(50%以上が人件費、広告、展示場維持経費等に使用されます。設計施工一の工務店さんは25~30%前後、施工のみ建設請け負いでは15~20%)が一般的な粗利ですから、それを考えると大手の自社で建てる事に躊躇するのでしょう。
さて、まず本物の高気密高断熱のおさらいから・・・
どんなに素敵なデザインであろうと、作った当時の法律に違反していればそれは評価されない建物になる・・・
先週、家を紹介するある番組でのワンカット。
もう何年も前からこれは法律違反だよ。とお伝えしてきた階段の手摺り。いちいち目くじらを立てるつもりはないが、この家のオーナーが建築士である言うことであえて取り上げます。
昨日の早朝4時事務所建物で休息していたら突然携帯が鳴りました。寺泊の自宅からでした。「ビアンコが変。直ぐに帰ってきて」とのことで、朝靄の中寺泊へ・・・。
家の中に入るとビアンコの叫ぶこえ・・・。
それは体中痙攣をおこしてもがき苦しむ声でした。彼の目はその痛みなのか、滴があふれてでていました・・・
その看病のため昨日は終日寺泊でした。業務でアポがあったのですがお断りし、またお電話やお問い合わせを頂いたのですが、対応が不十分で申し訳ありませんでした。
一瞬もう・・・と思いましたが、ビアンコは峠を越え何とか回復に向かっていると思います(信じます)。
ご迷惑をおかけした皆様にこの場を借りてお詫び申し上げます。
※ビアンコは19才の♂プードル。
浅間英樹
さて暑い日が続きますので、又その関連の話題です。情報は2010年 建築学会の大会で発表される論文からです。
「屋根下に遮熱材を使った時の効果」を東京都市大学の近藤研究室(近藤靖史教授)で実測を交えた研究をされたようです。
以前から当ブログで、
住宅では遮熱材(輻射熱を高効率で反射する材料)を断熱材の代わりに使っても殆ど意味がなく、断熱材と一緒に使って効果が多少ある。昔からそんな事はわかっているので、国のマニュアル本である「住宅の省エネルギー基準の解説」本にもそれなりの事で記されている。
と言ってきましたが、その事を裏付けるような論文を見つけました。
この図は昨日ご紹介した赤林研究室(A-lab)に紹介されている研究。夜間冷却を積極的に行っても、8月の気候では冷房負荷が5%の削減にしかならない。それより簾などで日射遮蔽をしっかり行った方が冷房負荷を30%削減できるとなっている。詳しくはここです。
昨日、市街地での通風は効果が少ないとご紹介しました。その続きで通風のため積極的に窓を開けても効果は5%であるという研究結果もありますのでご紹介します。
これは以前からご紹介しようしようと思い、すっかり忘れていた夏の夜間通風の効果。この連日の熱帯夜では誰もが夜間窓を開けても家の中は冷却されない事は一目瞭然(まあ防犯上から夜間開けられる窓は少ないので、殆ど削減効果はなくなるだろうが・・・)。
ある特殊な工法では窓や床下換気口等から、夜冷えた空気を家の中に取り込んで次の日に生かすよと宣伝している(宣伝していたという過去形かな?)建築関係者がいますが、今この熱帯夜でもそんな事信じているのでしょうか?
昨夜仕事終了後、真夜中の12時頃町内ゴミ当番でゴミ収集場にセットをするため歩いて行きましたが、こんな深夜でも各家から聞こえるエアコンの音。昨夜の12時頃の気温が28度ですから皆さんエアコン全開です。今の時代「エアコン」があって本当に良かったですね。この魔法箱のおかげで毎日安眠、快適、感謝感謝の毎日です。
昨年ご案内した週末だけお手伝いしている自然農のガーデン(スパイラルゲイト)にある小屋の屋根です。てっぺんの特徴的な意匠は、実は飾りではなくどうしても頂部にはこのような重りが必要なのです。この重りで一番風が強く当る頂部守り、また雨の侵入を防ぎます。
この頂部、まずコンクリートで重りの下地を造りその上から糊や化学物質を一切含まない漆喰で仕上げます。さてこの漆喰はとてもデリケートなのです・・・
拙宅(24時間家中冷房 32坪 西日多い、ソーラーパネル無し Q値1.9、C値1以下)今年の暑い時期になってから電気代です。今年は暑かったですね。これを見てもわかりますが、昨年の1.5倍以上・・・。
前回の「その3」では
温熱の快適さで人に影響を与える6要素
1.空気の温度(乾球温度)
2.輻射熱
3.空気の湿度(湿気)
4.気流量(風)
5.着衣料(衣服)
6.代謝状態(運動状態)
の内3以外は説明しました。
今日は3.空気の湿度(湿気)を説明します。
温熱の快適さで人に影響を与える6要素
1.空気の温度(乾球温度)
2.輻射熱
3.空気の湿度(湿気)
4.気流量(風)
5.着衣料(衣服)
6.代謝状態(運動状態)
ですね。
またまたエアコンの高効率まで話題がたどり着かないような始まりです。
事務所の夕方の温湿度。約28度で湿度42%~44%と理想的。別に高気密の建物でなくともエアコンで湿度は直ぐに下がる。少しお湯を沸かしたりすると5%くらい直ぐに湿度が上がる。
さて、エアコンが高効率で運転できるために、最初にする事は現状を正確に把握する事です。その為には湿度と温度を正確に知りましょう。
事務所では高性能湿度計のデータロガーを2個所有しております。しかしこの測定器はリアルタイム表示ができない(記録計なのでパソコンで見る)のが欠点で、その為新たに湿度計を購入しました。
もともと湿度計は結構いい加減な物が多く、1000円以下は表示数値は全くあてにならないでしょう。特に湿度が50%より低い時に相当いい加減な表記になる機器が多いようです。この間違った表記をみて「乾いている」とか「湿度が多い」ときめつけるところから間違いが始まります。先ずは正確に湿度表示する機器を手に入れましょう(温度は安物でも正確です)。
最近の暑さにはもうヘキヘキしていらっしゃると思います。ようやく明け方の最低気温が24度になってきました。もうすぐ秋です。乗り切りましょう。
さて熱中症で亡くなる方が連日報道されていますが、その殆どの方は高齢者でなくなる時間は夜とのことです。暑いことで亡くなること、これはとてもつらい事です。人ごとではありません。しかしエアコンの設置率が2.5台/件を超える今の世の中でどうして夜に発症するの?という疑問がありますから解説と対策をオーブル流(荒っぽい)で考えてみます。
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より
この写真はnative dimensionsさんのSさんの撮影です。
築72年で解体が決定した新関小学校(旧新津市)の扉です。
何とも言えない木の表情です。角がとれ丸くなって皺があるご老人の優しさを感じます。木の表面は当初ペンキ塗装がされていたのでしょう。当初は塗り直したのでしょうが、もう数十年くらい塗装はされず時のたつまま。木の魅力はつきない・・・ですね。
そして木の最終段階の色・・・シルバーグレー色。とても落ち着きます。取っ手の真鍮ととても仲の良い感じです。 最近削られた部分は新品色ですね。校長室に入る前にその扉枠に擦るような情景を想像し思わずにんまり。
私は空気調和衛生学会の会員ですので、毎月学会誌が送られて来ます。その中で、
「クールビズの効果を確実にするためにには何が必要か、何をなすべきか?」という意見を求めるコラムがありました。その中で坂本雄三東京大学教授の意見に「ごもっとも」と思わず声を上げました。
全文を載せたいのですが制約もあるので勝手に掻い摘んで
「服装としてのクールビズは大賛成。しかしクールビズによって省エネルギーを達成しようと言うキャンペーンには反対。・・・
最初に・・・
当ブログでは基礎の話題が最近多くありました。それは世の中も同じで「長期優良住宅、基礎、新潟県 」とかで検索すると色々なHPやブログがあります。そこで基礎に対する施工側の意見はやはり「ここまでやるか?」とか「今まで造った事のない基礎」とかという発言が多いです。でも長期優良住宅だから特別な基礎が必要ではありません。基礎の構造は主に家の重さが一番で次に地震時の強さで決定されますが、家の重さなんて長期優良住宅でも普通の家でも変わりせん。なのに一様に
「今まで造ったことのない地中梁(土の中にある梁)」だとか、
「D16という太い鉄筋で造る事になり大変」
とあります。
それをみて私は大変青くなります。
長期優良住宅の認定を受けるためには、
1.地震に強い家の証明
2.断熱性能が高い家の証明
3.耐久性が高い家の証明
4.メンテナンス性が良好な家の証明
が必要です。これを行政が確認評価できると、めでたく長期優良住宅として認定して頂けます。申請コストを考えなければ建て主さんにとってすばらしい制度ですが、造る側(工務店、建設会社)はなぜかおよび腰です。
それは・・・
今日もこのご紹介からです。新潟市の今日の朝5時 28.4度!![E:sad]
一日の最高気温はよくニュースで話題になりますが、朝方の気温は殆ど話題になりません。でもよく考えると朝方の気温の方が生理的影響が強いのではないでしょうか?