この図は地域にあった耐雪性能(積雪量)で耐震等級3が如何に重要かわかるグラフである。建築基準法で耐震性をクリアーしただけの家と、その地域で適切な耐雪量で耐震等級3を取得した家との耐震性の差が一目瞭然。
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吉田の家 完成チェック
本日吉田の家が完成したが、工期が何回か変わりお引き渡しまでの時間が読めなかったので完成見学会を取りやめた。当然ゆっくり完成チェックする事ができなく、短期決戦ということで、スタッフと合わせて3人でチェックした。
続きを読む建築士の定期講習の効果
平成17年に起こった耐震偽装(姉歯事件)は私たち建築士にもはかりない影響を与えた。その一つが建築士の定期講習である。昨日一日8時間この定期講習で拘束された。
続きを読む今朝白町の家 町屋の窓
今朝白町の家の地盤改良が無事終わった。車庫は布基礎で母屋はベタ基礎として設計しているが、母屋の地盤の長期許容応力度qaは30KN/ m2で車庫のqaは70KN/m2としている。
続きを読む夏型結露の誤解
事務所の近くにある中華亭の中華そば。麺が太いうどんくらいあるが、この太さと濃い色であるがさっぱりしたスープと背脂とのバランスがたまらない。
さて・・・ある専門誌の中に、夏型結露による建物被害とその対策の記事があった。内容を読むと果たしてその原因は・・・?と思わせる内容である。
続きを読む常時換気と局所換気の混在時の実測 その2 マニアック編(一次エネ計算)
この4月から省エネ法がかわり、建て主さんに省エネ基準に合致した建物か、合致していないときにはその同意をを求める説明義務が課せられた。その中には一次エネルギー計算プログラム結果も説明することになる。そこで殆どの住宅の設計者が触るであろう一次エネルギー計算プログラムに今回の実測結果の数値を入れて比較してみる。内容が煩雑なので換気に対しマニアックな方のみ「続き」をご覧頂ければと思う。
続きを読むSGLの外壁 燕市吉田の家 完成前
「緑の家」ではSGL(高耐久性ガルバニューム)を標準で使用するが、今回のSGLは黒でしかもビス留めによる施工である。私は釘よりこちらの方がメカニックっぽくて好きであるが、ビスが目立つので好き嫌いはあるだろう。ちなみに吉田の家は設計積雪1.2mで耐震等級3、UA値は0.25w/m2kの何時もの超高性能である。
続きを読む清五郎の家 完成5 家はやっぱり敷地から
耐震等級3・耐雪1mでUa値0.22w/m2k、完成気密性能は0.1cm2/m2と超高断熱高気密の清五郎の家は当初木の外壁の予定であったが、最終的にSGLになっている。このため、実施設計途中で屋根の出(軒の出)を400mmほど縮めて構造計算もやり直している。
続きを読む長岡市 今朝白町の家 地鎮祭
先週、長岡市の今朝白町の家の地鎮祭が執り行われた。私は先約があり地鎮祭に列席出来なかったので、設計担当のスタッフMが参列させて頂いた。
続きを読む清五郎の家 完成4 細かい事
清五郎の家の造り付けキッチンではご要望でワゴンも組み入れている。その手の触れやすい角も気をつかい痛くないように面取りしている。3層スプルスパネルはこのような通常嫌われる木口部分の感じが良い大変不思議な素材。
続きを読む太陽光発電と階段の階段の角度
最初の話題は太陽光発電パネルのこと。
続きを読む清五郎の家 完成3
天井高2.1mだと様々な問題が起きその一つにいつものCF等が配置できない。また上は洗面所の入り口であるが、通常なら戸の上にエアコンのリターン口が配置される。それができないのでこのようなレーバーの羽戸になった。
続きを読む清五郎の家 完成2
清五郎の家は、基本プランをオーナーさんが90%自分で描いた。それを設計担当Mが構造との整合性をとり、細部納まりを考えて実施設計としている。このような設計手法は次の施工を控えている原村の家でも同様である。
続きを読む清五郎の家 完成1 定番のAEP 白壁
完成写真は通常最もこの家で紹介したい部分から始める。今回はこの何もない空間の白い壁天井の雰囲気が、今までの「緑の家」とはまたちがった良さがある。
続きを読む夜景とコンクリート打ち込み
先日富山県の赤祖父の家のオーナーさんから写真が送られてきたのでご紹介する。真夏に植えることが出来なかったシンボルツリーがようや植樹された。
続きを読む換気風量の測定と事件
明日見学会が行われる清五郎の家にはアイアンウッドで造られた8帖ほどのウッドデッキがある。
続きを読む業者は教えてくれない、耐震性と垂直積雪量(設計積雪量)の重要なこと その2
上の図は構造計算で用いる地震力算定時に使用する地震地域係数である。これを見ると新潟県は0.9となり関東、中部などの1.0に比べると10%も少ない力で計算してよい事になる。
続きを読む全熱交換型換気扇のメリットと予想外のC値0.1cm2/m2
昨日清五郎の家の完成気密測定が行われた。結果はC値0.1cm2/m2(小数点第二で四捨五入)で予想を裏切り大変良い数値のままとなった。
続きを読むエアコンはカビる?カビない?その2
コメントで頂いているとおり、エアコンの内部で特に送風のフィンにカビが生えることが多い。フィンは防かび剤が塗布されたり、各社工夫をしているはずだが何故この場所にカビが生えるのだろうか。
続きを読む業者は教えてくれない、耐震性と垂直積雪量(設計積雪量)の重要なこと
これは新潟県のある長期優良住宅を取得した「緑の家」の耐力壁位置図である。この「緑の家」は設計積雪量が1mで耐震等級3の性能をもつ。この建設地域は1mの積雪が最低の垂直積雪量として決められているが、この建物を垂直積雪量が2m以上が標準の三条で建てようとすると・・・
続きを読む高性能な家の窓及びガラスには寿命がある。
窓につかうガラスは一般的に半永久かなと思っているはず。確かに単板ガラス(真物一枚ガラス)はほとんど劣化しない。しかし・・・超高断熱高気密住宅に使うペアガラス及びトリプルガラスは劣化し、その寿命は30年から35年と考えている。実際過去には10年くらいでカビが生えたペアガラスがある。
続きを読む住まいと家族・同居人と時間軸
最近のニュースにおいてCOVIDー19の陽性者が自宅療養中に亡くなって数日後に発見される事例を報道で耳にする。これはCOVIDー19によって浮き彫りになった住まいと家族・同居人の現在か。
続きを読む高岡市赤祖父の家 完成4 番外編
白色は特別・・・といつも申し上げている。赤祖父の家の外壁はコットンホワイトという白色で、外気温24度程度のこんな曇り空でも黒色の外壁と比べると明らかに表面温度は低い。
続きを読む窓の外の景色
少し前に不注意で痛めた背中周辺がまだ治らないので、otomo vie centなどの活動は少し中止して自宅で定休日の月曜日をゆったり過ごす。とはいってもこの季節は建築学会の論文が発表されるので、いつもの席でパソコンを開く・・・。
続きを読む2021建築学会学術講演 論文梗概集 その3 熱交換あり・なしの換気
3つ目の紹介は熱交換を行う第一種換気システムと熱交換しない第三種換気システムの全く同条件での比較をした研究である。この研究は過去多くされているが私の知る限り、全く同条件での実測結果は記憶がないので、紹介したい・・・と思ったが・・・
続きを読む2021建築学会学術講演 論文梗概集 その2 感染症に換気の悪くない空間とは・・・幻想か?
今年だからこその研究で、今回の最も時勢的な研究で選抜論文として通常の倍の4ページにわたる論文の紹介。内容は「換気の悪くない空間」と厚労省がステイツメントしたことに関連する研究(多分問題提起)である。当然この論文のF.A.は恩師の赤林先生である。
続きを読む富山県高岡市 赤祖父の家 完成 3
この写真のとおり柔らかく淡い感じの室内が「緑の家」である。
しかし家の基本性能は耐雪1.5mで耐震等級3、さらにUa値は0.23w/m2kとHEAT20 のG3をクリアーする超高断熱性能を持つほどスーパー質実剛健。それを表にはあらわさないところに奥ゆかしさ無難さがあると勝手に思っている。