木とカビそして木の外壁

2024年10月14日のhttps://biz-journal.jp/company/からのPS

私は隈研吾氏を擁護するわけではないが※、最近の同氏設計に対するに何か勘違いをされて批評することは、「緑の家」がいつも申し上げている、「日本の気候(本州以南)で屋外に木にカビが生えるのが当たりまえ」の日本の気候を全く理解していない。
※私ごときが擁護しても何のプラスにもならないが。

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築130年のotomo vie cent リノベ その37 花粉と防カビ剤の効果

黄色く汚染される?裏山の大気。赤い杉の花が恨めしい。

otomo vie centの裏山には戦後植林された沢山の杉が植えられている。その杉から今年は昨年の過酷な夏だったせいかさらに大量の葉粉が飛散している。上の写真は飛散後に漂う黄色い霧のような花粉。

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カビが家の寿命をきめる(再)新築10年以降がポイント。

間違った認識 自然素材と梅雨
雨が続くうっとうしい季節・・・それが梅雨です。 梅雨時期には相対湿度があがり気温も高いので「カビ」にとっては天国です...
この上のリンクは12年前(2010年)のもの。このトップ写真はあるHPからの転載だが、そのHPが閉鎖されており、出所を確かめられないが、昭和のたたみ上げを記す貴重な写真

あのいやなカビの季節到来・・・私の持論は「カビが家の寿命を決める」である。これの元になった「自然素材はカビる」を書いた17年前の2005年のこの記事。その頃は、自然素材にカビが生えるなんて殆ど相手にされなかった。がしかし現在、高断熱高気密で且つ自然素材の家が数多く建ち始めた2010年より12年経つ昨年頃からカビの問題が顕在化している。

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より無難なカビ防止仕様に その2
全館空調を行なう理由とは?

クリックして拡大してご覧頂きたい。夏期に押し入れ内の湿度は80%以下にならない。

今回は4週間ほど前にアップした網戸の廃止の続きである。当ブログの常連さんにおかれては、何度もアップしているカビ防止の話であり、5年以上前にも行なっているので読み飛ばしてほしい。しかし初めてこの話を聞く人もいるので今後も定期的に行なう予定。
上の図は新潟県における「通風をおこなうある家の7月の家の押し入れの湿度」の実測データである。

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より無難なカビ防止仕様に その1
網戸の廃止

「緑の家」の記事が掲載されている創刊号。単独購入ではなく年契約となるので建て主さんには入手しづらい専門業界紙。

ある住宅業界専門誌が創刊された。その創刊号で「緑の家」が取材を受け、28ページにわたる記事となっている。

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エアコンはカビる?カビない?その2

「緑の家」のオーナーさんから頂いた写真。

コメントで頂いているとおり、エアコンの内部で特に送風のフィンにカビが生えることが多い。フィンは防かび剤が塗布されたり、各社工夫をしているはずだが何故この場所にカビが生えるのだろうか。

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やっぱりカビ・・・
ダクトレス換気のあるデメリット

深夜2時に目が覚めカビのことを書いている。

築5年の「緑の家」のガルバニューム外壁このページの写真は全てオーナーさんから

昨日「緑の家」のオーナーさんから連絡があり、

「ガルバニュームがさびているのではないか?黒い点々がある」

とのことだった。

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日立エアコンの防かび作戦とダンプネスの査読論文

日立のHPから。クリーンシステムが更に進化しており好感が持てる。

日立のエアコンを使い続けて6年経過しようとしているが、このところ日立のエアコンが故障続きで少し心配している。が、日立のエアコンの付加機能(カビ対策)が充実してきている。

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本当は米ヒバにしたいが、土台がヒノキな訳
 お詫びして訂正。

この写真は土台ではないが、「緑の家」の造り付けのテーブルは米ヒバが多い。米ヒバは大好きな木材の一つ。

2020.04.11追記訂正
大変申し訳ありませんでした。パソコンに数値入力する前にもう一度確認すると・・・私の間違いでめり込みの基準強度が7.8N/mm2なのは製材のみで、集成材はまだ6.0N/mm2のままです。ここにお詫びして訂正します。以下は昨日のアップした内容です。

また一つ、予言した考えたとおり・・・

米ヒバの強度分類がめり込みの強度も含め、ヒノキと同等の分類に指定された。

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木造住宅の大敵・カビとシロアリ

住宅技術評論家の南雄三氏監修の特集「逃げ腰ではすまされない断熱・省エネ改修」

先日ご紹介した建築技術2020年1月号では「逃げ腰ではすまされない断熱・省エネ改修」という特集がある。2020年義務化される予定だった新築住宅の省エネ基準が見送られた。その一方中古住宅の断熱補修・改修は今後増えて行くと言われており、その時の疑問に答えたのが本書である。

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「カビ汚染」・・・
床下空間と床下暖房と掃除。

キターーーーと言わんばかりの主題。地球上のmonoは太陽から生み出されカビで終わる。

今月号の日経ホームビルダー10月号必読・・・

「住宅に広がるカビ汚染」

という見出しで特集を組んでいる。

是非、今月は保存版として購入をお薦めする内容だ。

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論文の大切さ 査読論文 
基礎断熱、床下暖房とカビ

今月の査読論文は読み応えあり・・・。

最初はこのタイトルで

「繊維系断熱材中の真菌移動性状に関する基礎的研究」

です。ファーストオサー(first author)は山田裕巳博士(長崎総合科学大)です。

今月号の掲載記事は全てこのような英語表記の挿絵やグラフ

ところで今回この査読論文集で気づいたのは、本文以外の図や表の説明文字が全て英語になっております。今までは日本語表記も時々あったのですが、どうも統一されたようです。多分・・・本文は文字認識で自動翻訳する事ができるのですが、図に埋め込まれた文字は無理でしょう。ですので図から国際標準化なのでしょうか。

 

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2017年 建築学会の論文梗概集3 
YUCACOでカビの伸長を確認

オーブルデザインでは、殆どの設計者が取り上げない建築学会の論文についてご紹介しております。特に今回は住宅の省エネ・床下暖房・環境分野では第一人者のグループの論文から・・・。

 

学会の論文なので、設計実務者の規範となる法律で定められた内容ではない。その点は注意してご覧頂きたい。

 

YUCACOといわれる床下をチャンバーとする全館空調した家で、梅雨期のカビの調査が行われた。

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超高断熱はもはや当たり前。
その後のカビ、白アリなどの生物劣化対策が重要。

オーブルデザインは超高断熱(Ua値0.3w/m2k以上)を推進してきて早10年。

当時とは状況が変わり、いまゼッチ(ZEH)とかパッシブとかが認知され、しかも超高断熱住宅を大手メーカーの中で唯一薦めてきた「一条工務店さん」がなんと・・・

住宅ガリバーであるトップの積水ハウス(1万4千棟)にせまる勢いで、一条工務店(年間1万2千棟)が2位であるとの事です。

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超高断熱・乾燥気味がカビを防ぐ 湿度管理

超高断熱旧Q値0.9w/m2kの家を全棟採用してから早7年が過ぎ8年目目に入ります。これは床下エアコン暖房の標準仕様も同時だったのでこちらも8年目です。

この「緑の家」SS標準プランは既に完成の域に達しており今現在断熱性能をこれ以上高くしなくても良く、後はサッシの価格が下がれば全てトリプルサッシにするくらいです。

今後は更に湿度管理について正しい使い方をオーナーさんにお伝えすることが重要なるのでしょう。

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雑談 カビのこと

最初に・・・時と共に常識がいつの間にか変わっている事・・・

最新のF1カーは前が相当広い ホンダ公開写真から抜き出し

その一つにレーシングカーは前輪のトレッドが後輪より広いのですね(間違いでこれはアングルのせい)前後はほぼ同じ。これは全く逆の事を想像しておりました。これは子供の頃のスーパーカーの代表機種のポルシェなどがリアトレッドが広いスタイリングに洗脳されたからでしょう(今もそうなのかな?)。確かに紡錘形を考えれば後ろは小さくなりますし、パワー量やハンドリングも変わった・・・その結果なのでしょう。

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建て替え理由はカビ・・・その⑤ 建築中に虫は入り込む。

高気密C値0.4cm/m2以下の基礎断熱内の虫の死骸(「緑の家」)。

この写真は当HPで12年前から注意喚起している床下内の虫の死骸です。

こんな死骸は多少の差はあれ普通の床下内にほぼあります。この否定は大変難しいでしょう。それはある建築の事情があるからです。

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建て替え理由はカビ・・・その③

出展:文部科学省 「カビ対策マニュアル」

その3ではなぜ30年でかび臭くなるか・・・を考えたいと思います。

この上の図は家の中で代表的な乾性カビ「黒麹カビ」の胞子が発芽する日数を表しております。出展元は文科省の文化財保護でまとめられた資料からで、大切な宝物をカビや虫から守る為にその専門家でまとめられたマニュアルです。

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建て替え理由はカビ・・・その①

カビは30億年前から存在する人より遥かに、遥かに・・・大先輩。

私共は住宅の新築の設計を生業としておりますが、その新築は「建て替え」と「住み替え」に分けることが出来ます。
建て替えとは、今住んでいる家を取り壊して「同じ場所」に新たに家を造り再びその地に住むことをさします。
「住み替え」とは、現在住んでいるところとは別に土地を求め新たに住宅を取得する事で、住む場所が変わるということは転勤だったり、環境の変化を求めることが住み替えの新築の理由であったりもします。
そこで新築の理由としては建て替えの時と住み替えの時は少し違う事になる可能性が高いのです。無論建て替えでも住み替えと同じ家族構成が変わったとの理由もありますが、建て替えの理由は、その建築物を壊すという住宅の寿命を左右する大きな決断を下す理由が必ずそこに含まれております。

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カビは日射が好き・・・その④ まとめ

とても長いブログになりました。興味ない方はスルー願います。

Dscf9318事務所の氏神様・・・槻田神社の築4年の手水舎。

カビは日射が好き・・・その③で「緑の家」のオーナー様から貴重なご意見と指摘を頂きました。有りがとうございます。確かに読み返して見ると私自身が混同しすこし乱暴に表現してしまったのでここにまとめとしてもう一度記載します。

コラムにも掲載する予定で作成したので今回は「です、ます。」ではありません。

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カビは日射が好き・・・その③

東側の天空率は南面と比べ低い。

その②の続きです。
まずおさらいですが、
南面の外壁のみグレーになっていて東面はまだ木地の色・・・。
日射が原因だと推測したところ、外壁面(垂直面)は南と西、東の日射量は変わらないか、南側が少ないのでは(太陽高度により)・・・という指摘に対し紫外線と仮定すると南側に日射があたる頃の(お昼前後2時間)紫外線の強さが最も強くなり、また建物の南側は隣棟間隔を多くとるので天空率も高い。そのせいで紫外線量も他の方位面より増える・・・
まで来ました。そこでこれを実際の家に当てはめます。

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カビは日射が好き・・・その②

今日恩師から頂いた電話で

「カビと日射のこと・・・続きは?、それと南鉛直面は夏至近辺の日射量が減るのでは?」

と鋭い質問を頂きました。ありがたい事です。

そこでその②をアップします。

築5年目にはいる「緑の家」。南側黄色い線でピッタリ色が変わる。

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