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梅雨明け!何時ものようにエアコン24時間稼働中です! 2011年

当事務所では熱帯魚がおりますが、熱帯魚の天敵は寒さではではなくこの暑さです。
水温が上がると(30度を超えると)水中の溶融酸素濃度が低くなり魚にとって生死の問題となります。

ですので、既に事務所も自宅のエアコンも24時間可動開始しました。この節電時期にもったいないと思われますが、24時間の冷房の方が節電が求められているピークカットに効果的となる可能性があります。

昨年はこのようなご紹介をしました。

あたり前のように今年も同じです。

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/24-cc96.html

新潟の夏は夜に気温と湿度が下がりません。

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新潟県でのエアコン暖房の使い方 2011年編③ 今年の雪と気温

今日の明け方三条市では氷点下6度と今期最低を記録してます。9時でもまだ氷点下2度くらいですが、外は思ったほど寒くはありません。風が強い0~2度くらいの気温の方が寒く感じます。

Dsc00666さて、三条市では降雪量が多くなって来ました。特に事務所建物の屋上では80cmくらいでパラボラアンテナは雪の中。エアコンの室外機も埋まりそうです。

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新潟県でのエアコン暖房の使い方 2011年編 ②

ちょと今回は(も?)専門的です。

Dsc00501

日本の家庭用エアコンは全てこちらの規定書で決められております。勿論最近流行の「APF」もこの一番左の書によって自分で計算もできます。3年前に発表した論文の時には、自分でエクセルにこの式を組み込んで、アメダスの三条市のデータとからめて試算したこともあり、懐かしいマニュアルです。

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デシカント除湿機&最近エアコンの論文と明け方の気温

昨日除湿機では最近「デシカント式」が販売されていますとご紹介しました。デシカント式?何となく聞いたことがありませんか?デシカント式はビル用エアコンで最近使用されている加湿や除湿方式で、室内が低温時にも除湿能力が落ちにくい特性があるようです。

要は湿気を良く吸うシリカゲル(乾燥材)のようなゼオライトに湿気を瞬間的に吸放湿させるもの。瞬間的に吸放湿させるのために熱を与えることになり、この辺りが珪藻土壁による湿気の自然吸放出とは違います。またゼオライトで採取した湿気を水にするため熱交換機があり、この2つが消費電力のほとんどとなります。熱交換機の仕組みは調査してませんのでわかりません。もしかしてコンプレッサーがないなら車用冷蔵庫で使われるペルティエ素子かな? Image0362  図はナショナルのパナソニックの除湿器F-YZF100のカタログから

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新潟の家 秋の長雨 除湿器使う?使わない?

これから秋の長雨の季節。洗濯物を乾かす事に苦労しますよね。乾くのに時間が掛かると菌が増殖するようで洗濯物の半乾きの臭いは細菌によるものだと考えると、出来るだけ早く乾かす事を考えます。そこで普通思い浮かぶのが「除湿器」!しかしエアコンマニアの私は除湿器を購入したことはありませんし、実はどうしても買えない感情があるのです・・・。

Fyzf100s_424367 写真は最近の除湿器でデシカント方式。ゼオライト等の吸湿剤に湿気を吸わせ、熱を加えて吐き出させる方式。

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新潟の家 都市にはエアコンが高効率で運転できる家を!その5

緑字は2011年7月加筆

先ずは結論の図です。

Image0354_2 超高断熱住宅で、真夏の夜のエアコンを効率良く使うスケッチです。できる限り1台のエアコンに負荷を集中させて家中冷房運転をします。この時使うエアコンは人からなるべく離れた、家の中で一番熱気が溜まりやすい位置のエアコンが理想です。そして深夜12時から除湿運転に切り替えできれば最高です・・・。

昼間は熱負荷が大きい(深夜の数倍になる)のでエアコン数台運転の方が効率良くなります

ようやくこのシリーズのまとめです。

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新潟の家 都市にはエアコンが高効率で運転できる家を!その4

前回の「その3」では

温熱の快適さで人に影響を与える6要素
1.空気の温度(乾球温度)
2.輻射熱
3.空気の湿度(湿気)
4.気流量(風)
5.着衣料(衣服)
6.代謝状態(運動状態)

の内3以外は説明しました。

今日は3.空気の湿度(湿気)を説明します。

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新潟の家 都市にはエアコンが高効率で運転できる家を!その3

Image0353 突然ですが・・・

温熱の快適さで人に影響を与える6要素

1.空気の温度(乾球温度)

2.輻射熱

3.空気の湿度(湿気)

4.気流量(風)

5.着衣料(衣服)

6.代謝状態(運動状態)

ですね。

またまたエアコンの高効率まで話題がたどり着かないような始まりです。

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新潟の家 都市にはエアコンが高効率で運転できる家を!その2

Dscn7892 事務所の夕方の温湿度。約28度で湿度42%~44%と理想的。別に高気密の建物でなくともエアコンで湿度は直ぐに下がる。少しお湯を沸かしたりすると5%くらい直ぐに湿度が上がる。

さて、エアコンが高効率で運転できるために、最初にする事は現状を正確に把握する事です。その為には湿度と温度を正確に知りましょう。

事務所では高性能湿度計のデータロガーを2個所有しております。しかしこの測定器はリアルタイム表示ができない(記録計なのでパソコンで見る)のが欠点で、その為新たに湿度計を購入しました。

もともと湿度計は結構いい加減な物が多く、1000円以下は表示数値は全くあてにならないでしょう。特に湿度が50%より低い時に相当いい加減な表記になる機器が多いようです。この間違った表記をみて「乾いている」とか「湿度が多い」ときめつけるところから間違いが始まります。先ずは正確に湿度表示する機器を手に入れましょう(温度は安物でも正確です)。

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2010年 エアコンの選定の再補足 APFとCOP 除湿・加湿 その2

2016年08月緑字加筆

91

前回お勧めした、冷房運転(自動弱運転)の場合、冷媒温度があまり下がっていないため、吹き出し空気が露点まで下がっていないので除湿としてはあまり良くないのではないか?という疑問があります。さて事務所のエアコンで実測をしてみました。

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エアコンマニアから 特性を知ると超高断熱でもエアコンは数台必要。

質問があったので2011.05緑字加筆しました。

「高気密高断熱だからエアコン1台で暖房。」という広告や宣伝を見かけますが、オーブルデザインでは、いつも複数台のエアコンを提案し、実際運転も複数台でお願いしております。それは・・・

Image0325_2_2

これはオーブルデザインが今年の主力エアコンとして使う事を考えているエアコンの仕様表です。この表からこのエアコンは、できる限り最小運転をさせた方がCOPが高くなる事を示してます(燃費が良い)。これは最新機種の高性能エアコンであればほぼ同じ傾向です。

今のエアコンは全て「インバータ」付きなので冷暖房出力が可変できます。例えばこの機種であると暖房は600W(約500Kcal)~6100W(5200Kca)となっております(が、新潟県では600W~4400Wと考えた方が良いですね)。

さて、最小運転時のCOPは8と記載されており、最大運転時の時は4.2となっております。この数値は外気温が7度の時ですのが、通常外気温が下がっても特性は変わらず下にスライドするので(実際は霜取り運転が起こるところでガクっと下がる)低温時の特性から勘案すると外気温2度の時の最小運転時は5.6で最大運転時は3.0となります。

さて、延べ床面積100m2(約30坪)でQ値が超高断熱の0.9であった場合、外気温2度の環境で室内を22度に維持するためには100×0.9×(22-2)=1800wの暖房出力が必要です。これを一台のエアコンで運転するとCOPが4.5くらいですが、3台のエアコンで暖房を分散するとCOPが5.6で運転する事が予想されます(1.24倍良くなる)。
仮にQ値が2とした場合、一台で運転するとCOPが3で低く、5台で運転すればCOPは5.2くらいになるのではないでしょうか(1.7倍良くなる)。COPはランニングコストと同じですからエアコンの数が多い方が電気代は安く、約60%の電気代で収まります。

なぜ最小運転時の方がCOPが良くなるかというと、最小運転時は熱交換機に余裕があるのでCOPが良くなるという単純な理由です(冷媒温度を大幅に下げなくても良いからであることは熱交換素子に余裕がなければできませんので)

最新のエアコンはAPFという効率指標の影響で最小暖房出力がかなり引き下げられております(そうしないと効率が上がらない)。だからできる限り最小運転で運転を目指し複数台で運転した方が電気代が安くなります。加えて複数台で運転することで、各空間の温度ムラが「更に」なくなるばかりか、吹き出し風量も少なく抑えられので快適性がグッとアップします。ですので決して能力的に1台でOKでも1台で暖房運転することはお勧めしません。


新潟の住まい 自然素材の家とエアコンマニアから 2010年夏モデル②

2010.05.24緑字加筆

Dscn7741集めました。この夏のエアコンカタログ。

 

さて発表です。2010年のお勧めエアコンは・・・

第一位
パナソニック CS-X220C

第二位
日立 RAS-S22Y、三菱 MSZ-ZW220

第三位
パナソニック CS-HX220C

です。

なんとパナソニックが2機種もランクインです。
理由は下の表をご覧ください。

1クリックで拡大します。

まず6帖用機種で選定してます。これは現在の高気密高断熱住宅であれば、6帖用の2.5KWの出力があれば30帖くらいまで暖房できます(実用範囲は24帖程度が効率が良いと思います)。
時々チラシに「エアコン一台で暖房可」と自慢げに謳っている住宅会社がありますが、一台で暖房すると負荷が多くかかりCOPが相当悪くなり同じ暖房でも電気代があがります。表の低温COPを見て頂くと定格の半分になる事がよくわかります。更に温度ムラなどできます。可能な事と奨める物は違います。低温COPとは外気が2度の時のそのエアコンが最大出力(約4Kw前後)時のCOP。低温でも定格以下で50%くらいまでの出力ではCOPはこんなに下がらない。だから真冬時で外気2度の時はエアコンを数台で運転して一台当たりがより低い出力で分散運転するとCOP(効率)が上がる。これがオーブルが「数台で運転してね」という理由。

6帖用でも一機種調べる事でそのシリーズ効率特性がよくわかるので、この大きさのエアコンを調べました。
シリーズとは・・・イチメーカーで通常複数のシリーズを価格別に販売してます。一番価格高いシリーズはフル装備でかつ効率(COP、APF)もトップです。

まず全体の省エネトップは寸法フリーのパナソニックCS-HX220Cです。APF及び暖房COPでも最高です。但し価格も他の機種の1.5倍もするので第3位としました。でもあくまでも省エネトップに拘るならこちらです。

すると第一位は寸法規定のパナソニック CS-X220Cです。APFこそ2位ですが暖房時COPが6.4と検討しております。APFが寸法規定の第一位の三菱 MSZ-ZW220は新潟県ではとても重要な暖房時COPが5.5と極端に悪く、何か相当APFだけをあげるためにセッティングしてあるようです。従って第二位です。但し関東のような温暖地では第一位になってもよいでしょう。
三菱のMSZ-ZW220と同じく第二位は日立 RAS-S22Yです。暖房時COPやAPFもトップクラスで安定感があります。
第三位は先ほどのパナソニックの寸法フリーで省エネトップのCS-HX220Cです。あまりにも価格が高いので三位です。

一昔前省エネトップ常連だったの東芝さんの大清快は、その暖房時COPの高い事設計思想(デュアルコンプ)や付加価値(見える表示)で昨年度ランクインしていたのですが、今年はあまり代わり映えしない事と、最小出力時のCOPが極端に低いのでランク外となりました。残念です。

ちなみにこれは当事務所のエアコンマニアの浅間が勝手に順位をつけています。よって新潟県の気候で高気密高断熱住宅で使用される事が前提です。

さらに補足説明すると、各社エアコンの暖める&冷やす以外の機能(付加機能)を色々アピールしていますが、エアコンはまずその基本性能が肝心ですので、基本性能でランクづけしました。付加機能部分は趣味程度でお選びください。

あと超高気密C値0.3以下を目指すなら、この表の掃除方法が◎の所を選ぶ必要があります。○では外壁に直径2.5cm程度の穴が開いているのと同じ状態です。ドレンは最悪トラップで気密維持できますが、掃除用排気管は気密維持不可能です。そう考えると日立のRAS-S22Yは超気密の場合は第一位ですね。この部分がエアコンマニア的考えです。


新潟の住まい 自然素材の家とエアコンマニアから 2010年夏モデル①

では発表!2010年エアコンランキング

昨年夏頃の

新潟県内で暖房として使用する21年秋のお勧めエアコンの順位を独断で発表しました。ここ数年間はパナソニックが効率トップで商品が充実しており価格も結構こなれてました。そのため当事務所の選定するエアコンは4年くらいはパナソニック製エアコンです。
ところが今年からパナソニックが方針を変えてシリーズを一新したため、どうも一押しお勧めエアコンがありません。

変えた方針とは・・・
昨年までCS-X229AからCS-X289Aという機種が旗艦エアコンで主力でした。これは大きさの分類で「寸法フリー」という機械の外形寸法を限定しないもので、相反して「寸法規定」という分類もあります。カタログのスペックをよく見ると寸法フリーか寸法規定か書いてあります。現在寸法フリーで旗艦エアコンを持っているのはパナソニックを含め数社のみです。つまり後のメーカーは全て寸法規定ということです。
寸法フリーの方が寸法規定より効率が高くできますが、寸法規定分類より効率が一段高い「寸法フリー」機種にはとても大きな欠点があります。それは工事する人が大変ということです。Seinoucatalog_2009summer15

寸法フリータイプはトップランナー方式が始まった10年くらい前から あります。インバーター方式のエアコンの効率(COP)を高めるにはまずはその熱交換機を大きくするのが一番手っ取り早いのです。だからその熱交換機が入る箱(エアコン本体)がどんどん大きくなります。すると、大きくなったがために今まで窓と天井の間の壁や柱と柱に収まったエアコンが入らなくなってしまいました。

こうなると「工事に行ったけれど設置出来なかった」という事態になります。
すると家電量販店では嫌われてしまいます。量販店ではエアコン設置に詳しくない人が販売員をしてますから、設置出来るかどうかなんて考えて販売しません。多少効率(COP)が悪かろうが、どこにでも設置できるコンパクトな機種を勧めます。

それで現在は寸法規定タイプのエアコンがどのメーカーでもメインです。寸法フリータイプは一部のマニアックな人しか使わなくなってしまったのです。

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今年のパナ製寸法フリータイプの旗艦機種 CS-HX220C室内機295×890×268mm 室外機619×799×299mm暖房COP6.84 APF7.2 APFは7以上になった初めての超高効率の量産型家庭用エアコン。

Pro_img  今年のパナ製寸法規定タイプの主力機種 CS-X220C室内機  295×798×268mm 室外機 540×780×289mm 暖房COP6.41 APF6.7 室内機寸法は長さが約100mm寸法フリータイプより小さい。

今年からパナソニックは、寸法規定タイプを主力にし、その分類でも効率COPでトップなる方針にしたようです。お家芸の効率トップ維持は寸法フリータイプでも達成し(なんと驚異的APFで7.2)こちらを旗艦エアコンとしてます(CS-HX220C)。しかし主力ではないため販売数が見込めないせいか大変割高です(価格.コム最安で15万)。以前の旗艦エアコンCS-X229Aの価格は主力エアコンでもあったため他のメーカーの規定寸法タイプの旗艦エアコンと変わらなかったのに・・・。
ちなみにパナ製主力エアコンCS-X220Cは価格.コム最安で10.5万。その差は1.5倍。
以上でパナソニックエアコンのお話は終わりです。 

さて残念なお知らせがあります。10年以上前から財団法人省エネルギー機構がこのを造っていたのですが、今年から止めたようです。大変便利なエアコンの省エネランキング比較表だったのにとても残念です。これさえあれば自分でカタログを集める必要がなかったので是非復活してほしいです。

さてこの夏のエアコンのお勧め順位は明日の「その②」でお伝えします。冷房の効率中心ではなく暖房効率と価格で選びます。

PS
最近のエアコンの効率はAPFで示されておりますが、どうもごまかされている気がします。以前もコメントしてますが、機械自体のハード的な効率アップではなく、ソフト的にCOPの山を定格出力の40~50%にして年間負荷の一番多い部分の効率を上げ、APFの数値だけを稼いでいる感じです。なぜならここAPF表示が始まった数年間は、COPの上昇スピードが止まってました。今年から再び上がりつつありますが・・・。
以前はCOPの山が定格部分にも配慮されていたので、小さなエアコンを少数で家全体を暖めた方が効率が良くなりました。しかしAPF重視のセッティングですと、エアコンの台数がより多くある方が効率が上がる事になります。やはり台数を売らなければならないメーカーの販売戦略でしょうか?
Seinoucatalog_2009summer16


超断熱住宅における冬の洗濯物③ 新潟の自然素材の家から

昨日、一昨日も前文で

設計事務所では特に理論と実践を大事にします。設計はそもそもこの世に同じ物が無いので設計する事になります(あれば前の設計図をそのまま造れば良いので設計図の必要がない)。だから今まで一度も造くられた事が無いので「理論」を頼りにし、設計段階で「理論」が成り立たなければ「実現」は困難と言う事を知っているからです。←当たりまえですね。

と書きました。が、今日は夏のエアコンと換気、洗濯物に話が移ります。

まず、市街地に建設される家は、真夏のエアコンは必須といえるでしょう。様々な建設会社さんが「夏も涼しい家」と宣伝してますが、これは過度に期待しない方がよろしいです。

なぜか・・・  本当に暑い日、熱帯夜は

1.市街地で、最近は防犯上から窓を開けて就寝できない。

2.市街地で、同上の理由によりちょっとした留守でも窓を開けて外出は不可。

3.窓を開けても、網戸、目隠しのすだれ等で風の抵抗が上がり通風不可。

4.仮に通風ができたとしても、お隣のエアコンの音がうるさいので窓は閉める。

ですね。←ですが決して通風は否定してません。

窓を閉めたままなのにずっと涼しいという家は、何か断熱に欠陥があると思ってよいかと思います。それは人の体温は100Wの熱源で待機電力と合計すると家一軒で約500W、これに大型テレビでもONすると合計で1,000Wのストーブが家の中にあるようなものです。
本当に高い断熱性能がある家なら1,000Wのストーブがあれば数時間で空気が5~6度も暑くなります。だから冷やす仕組みや装置がなければ室温が上がるのは当然です。むろん数時間の外気の上昇と室温の上昇のずれはありますが必ず数時間で室温か湿度が上がります。←凄く科学的な事です。

冷却装置としてたまに天窓や越屋根を付けてそれで通風を得ようととの試みがありますが、それもヒートアイランドの市街地ではなかなか効果がでません(これも20年前に実験している)。

勿論、郊外の家で、敷地300坪、周囲は緑であればこれは、これは、木々による気化熱の天然冷房や通風涼も有りでエアコンは要りません。が、最近の多くの家はそんな恵まれた条件で建てる事は不可能です。

そこでエアコンが登場します!
今の高性能エアコンはなんと実際使用時の平均COPは8を超えております(10を超えるコこともあります)。下の図は数年前に論文作成時に行った実測です。冷房は使用時間も少なく効率も高いので暖房より数段気兼ねなく使えます。
2

さて、暑い日に何気なくスイッチを入れ使うエアコンですが、このエアコン冷風を造ると同時に強力な除湿をしている事は普段気がつきませんよね。その点のお話です。

まず・・・
エアコンの能力(使用電力)の半分は除湿に使われると必ず覚えてください。
なぜか?

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この図も論文を発表した時に実測したエアコンのデータです。冷たい空気を吹き出している空気温度と室内の空気の吸い込み温度と湿度を1分間隔で計測しました。それを平均化して1時間のデータに直したものです(吹き出し湿度は省略)。

概ね吸い込まれた空気温度は26度で湿度75%。その空気がエアコン内で冷やされ吹き出された空気は15℃で湿度100%(内部で結露していますから)とします。

26度の湿度75%の空気は1kgに対し18.3g湿気があります。

15度の湿度100%の空気は1kgに対し12.8gの湿気があります。 その差5.5gが除湿された水の量です。

よってこの時の潜熱除去は5.5×586cal/g=3,223cal

一方、冷やされた空気の温度差は26℃-15℃=11℃だから

この時の顕熱除去は11×1000g×0.3=3,300cal

つまり 3,223と3,300・・・ほぼ同じ

如何ですか?ほぼ同じなのです。つまりエアコンは空気だけを冷やしているのではなく湿気を除去するのに半分もの電気エネルギーを使用しているのですね。だからドレン水と呼ばれエアコンの室外機付近から湿気が水になったものをダラダラ流しているのです。

そう考えるとリビングだけを冷房し他の部屋の窓が開いていると、無駄なエネルギーを沢山垂れ流していると想像できます。湿気の移動は空気自体より顕著ですから・・・。

例えばお風呂から出た時洗面所の鏡が一瞬で曇りますね。あの現象は空気自体が動いたと言うより湿気だけ先に動いた感じがしませんか?湿気の移動は早いのです。だからリビング戸が閉まっていてもサッシのような気密性が無いので、外の高い湿気はエアコンで冷やされ湿気のないリビングに向かって流入します。すると空気の温度は下がっているのに湿気が高く快適では無い→温度更に下げる→冷房病になるのですね。

高い気密断熱性がある家は家中冷房(除湿)がお勧めです。
あっ・・・、除湿といってもエアコンはできるだけ冷房モードでお使いください。どのエアコンでも冷房の方が効率良く除湿します。除湿モードは弱冷房だったり、再加熱するので効率が大きく落ちます。→エアコンマニアの意見です。

冷房という状態がはっきりしたところでようやく換気扇と洗濯物の話になりますが、長くなりすぎましたからまた明日にします。


薪ストーブで地球温暖化防止の貢献はできない!!でも…お勧めです。

先月のブログでもお伝えしてましが、最近
「地球温暖化防止」、「CO2削減で環境にやさしい」などの麗句で、
薪ストーブが地球温暖化防止に貢献しているという情報が、上場している大企業からも発信されています。これは正しくありません。
正しくは、本来捨てるしかない木を燃料として使った場合は、地球温暖化防止に貢献できるということです。薪ストーブのために、木をわざわざ切って、運搬と裁断時の燃料をたくさん使い燃焼効率が70%も満たない使いかたで温暖化防止貢献はしてません。

Piano玄関脇に設置されるコンパクトな薪ストーブ

私は薪ストーブが大好きです。火を扱う事は人としての喜びでもあるかも知れません。これは以前もお伝えしたとおり、人間がまだ野原で生活していたころ、夜の恐怖(獣襲来や暗闇、寒さ)を克服できる唯一の手段だから、火を見るだけで何か安心するのですね。DNAに刻みこまれている本能に近いものとなっている気がします。  獣から家族を守る男性のほうが女性よりも薪ストーブが好きな訳がわかります。

薪ストーブが地球温暖化防止に貢献するということを信じて、全ての人が現在の暖房機器を薪ストーブに変え、国内の木で燃やすと、20年足らずで日本から木が一本もなくなります。それくらいの暖房燃料を私たちは使っているのです。
昔話に「おじいさんは山へしば刈りに・・・」とでてきます。この「しば」は小枝のような薪で、大きい木を切っているわけではありません。昔、人力で加工できるのは小枝程度で、チェーンソーがあったわけでないので、どんどん太い木から作って焚く事は出来なかった思います。昔の薪(暖として)の使用は1家族当たり現在より相当少量消費と想像できます。今みたいに一冬6棚など気軽に使えません。

まずは、燃料が石油でも木でもペレットや草であっても、暖房に使う(一次)エネルギーを少なくする事が正しい温暖化防止です。
繰り返しますが、薪ストーブが地球温暖化防止に有効ではありません。あくまでも都市部での使用は趣味的です。山仕事がある人の家の薪ストーブは有効でしょう。山仕事のある人は、他の仕事で発生した間伐木を処分しなければなりません。そのまま放置しても木が腐ればCO2とメタンガスが排出されるので、これを燃料として使えば大いに温暖化防止に貢献しているでしょう(ペレットも)。
しかし都市部でわざわざ木(ペレット)を燃やすためだけに山の木を切るということは、温暖化防止でもなんでもありません。薪ストーブのよさを温暖化防止と無理に結びつける必要はないと思います。

薪ストーブを主暖房で使っている人ならわかりますが、ひと冬で見た目相当量の木を燃やしている事がわかります。そんな量をご近所全てが使い始めたら、どのくらいの木が伐採されるか想像はつきます。

薪ストーブはその炎でとても癒されますし、強力な輻射熱暖房も魅力です。お好きな方は間違った情報に流されず、どんどん採用してください。但しその時は、その大切な熱を逃がさないように断熱性を表すQ値2.0W/m2k以下(できれば0.9以下)は必須ですよ。


寒くなるとストーブが気になりますね。

Sdim7352 最も大きいクラスの薪ストーブでダッジウエスト社製のセコイアです。これは今秋に竣工した家の写真です。
これより小さいものにセネカがあり、両方とも外気導入口を持つ薪ストーブです。
高気密住宅では特に重要な外気導入口についてはいろいろなサイトでその必要性が述べられていますのでここでは割愛いたします。
このストーブを最初に設置したのは、17年くらい前だったと思います。その当時外気導入口付きのストーブはあまりなく、数種類だったと記憶しております。
現在は国産ストーブでも外気導入口付き機種が販売されておりその認知が進みました。

さて、「気に入った薪ストーブがあったのに外気導入口がない。」と言うことであきらめる方もいらっしゃると思います。
その時は、ストーブの近くに別に穴を設けてあげれば、ないよりは随分よくなります(そもそも外気導入タイプでも、半分から70%の空気を外気から取り入れ残りは室内の空気を使う機種がほとんど)。

Sdim6257 このストーブは新潟県内で今夏竣工したS邸のストーブですが、ストーブ本体に外気導入口がありません。しかし建て主さんはどうしてもこのデザインとオーブン機能にほれ込み、なんとかならないか?と要望されました。そこで、このストーブ真下に、スイッチで開閉する100φの穴を設けました。
薪ストーブを使うときにそのスイッチをつけると、穴が外部とつながる単純な仕掛けです。
単純ですが、このパイプの周りを断熱材でしっかり覆ってます。これが無いと外気で冷やされ、床下、及び床で結露してしまいます。
あたりまえですが、こんな小さな事象でもきっちと設計します。多分一般の家では床下が低いため結露しているかどうかも確認は難しいでしょうが、緑の家はいつでも床下が見れるので、直ぐにわかります。

よってストーブはお好みで選んで頂いてもOKですが、写真ように周囲の耐熱壁や床の不燃材はこのくらいはほしいですね。よく雑誌や写真で見かけをスマートにするため、ストーブの周囲に少ししかないものを見かけますが、使いにくくて仕方ないと思います。
特に床の不燃材は仕上げは大きいほうがよく、一時間に一回は行う薪入れで、薪自身の粉のような皮が落ちたり、砂が落ちたり、また燃えている火の粉が落ちる場合もあります。
また半日分の薪置き場も必要ですから、写真のような大きさくらいは必要です。

今回の両宅では、薪ストーブはあくまでも補助(週末用)で、主暖房はエアコンや床下暖房です。薪ストーブはそんなにエコでないことと、燃料代も結構かかりますから趣味的要素が高い暖房器具です。

Img02466 ちなみにこちらのストーブがほぼ100%外気を使って燃焼するスキャン製薪ストーブです。薪ストーブ中ではとてもコンパクトですが、Q値1.9W/m2kの家のため必要にして十分の能力です。ちなみにこの家の吹き抜けだけでも20帖を超え、気積では57坪(114帖)の空間を暖めますが、十分暖かいです。


自称エアコンマニア エアコンの機能の進化は正しいか?

エアコンは、今や快適な生活を送る上での必需品です。夏は湿度をとり温度を下げ、冬は温度を上げ暖かくします。エアコンが世の中に出てきたのは1952年。この頃は冷房しかできないためクーラーと呼ばれていました。だからエアコンをクーラーと呼ぶ人は45才以上です

Dscn7282 13年以上故障なしで事務所で稼働中のRAS-255SD東芝(8帖用)稼働率は年間50%くらいになる。

1961年に暖房機能が追加され、またヒートポンプ式エアコンも同時に発売され、エアコンという名称になりました。更に1970年から壁掛け式の現在あるエアコンになりました(余談ですが、車のエアコンはクーラーですね。ほとんどの車種が暖房はエンジン余熱によるものです。電気自動車はこのエンジン余熱がないので、エアコンをONすると暖房もエアコンですので極端に航続距離が下がります)
ここから既に約半世紀が経ち、当時のエアコンの性能はCOPで2くらいでしょうか?そこから現在は6.7くらいまで3倍以上も性能が上がりました。
私がエアコンを新潟県の暖房器具として使い始めたのは、17年くらい前の以前の職場です。ちょうど高気密高断熱住宅の新しい仕様がほぼ完成し、IBECの気密住宅の評価申請を終えたころです。当時標準で取り付けていたFF式の石油暖房器具(出力6KW)で、40坪位の家が丸ごと暖房できるのがわかってました。そんな中、冷房器具としてのエアコンを考えて調べていたとき、東芝のRAS-255SDという機種が暖房COP4.6を既に出しており衝撃を受けました。
私の学生時代に友人の卒研発表で「理想COP10以上」だったようなヒートポンプに関する発表があり今でも記憶に残っているくらいヒートポンプについては興味がありました。
そんな学生のころ、エネルギー保存の法則で、『ある閉じたの中のエネルギーの総量は変化しない』と習ってましたから、ヒートポンプを1のエネルギーで10のエネルギーを得ると解釈した私は、凄い機械があるものだと勝手に思ってました。実は閉じた系でなないことがわかったのが相当後になってからです。
熱をある系から系へ移動している機械がヒートポンプエアコンですね。生み出しているわけではありませんし(ここがエコの所以なのです)、環境規模から見ればエネルギー保存の法則のとおりです。お馬鹿でした。ただ、低い温度から高い熱をくみ上げることについては、理屈はわかっていても今でも驚きです。

ということで、COPが4.6ということがわかって、当時東芝さんからいろいろ資料をもらいました。気温別COPや、出力別COP(インバーターだったので)などのグラフももらい、新潟でも充分暖房機として使えることがわかり早速各地域の住宅に取り付けました。
思っていたとおり充分暖房可能でまったく問題ありませんでした。だた当時は灯油が安価でランニングコストが灯油を使うより少し高いことだけでした。

当時のエアコン暖房の利点は、いくつかありましたが、その中でもサーキュレーターの役目も兼用できたことが非常に大きい利点です。この利点が今のエアコンにはなくなってしまいました。これは、最近のエアコンが出力応じて勝手に風量を下げ、コンプレッサーが動いてないときは、室内送風機の風量が限りなく0になるからです。すると高気密高断熱住宅では、数台で少ない出力で運転している時があり、その時サーキュレーター代わりとして使えなくなるのです。こればかりか最近は、機械が人を見つけそこに向かって暖かい風を吹き付ける機種まであり、正しい機能の進化とはいえない気がします。エアコン暖房が嫌いな人は、あのなま温かい風が吹き付けられるのが嫌いという人多いはずです。そのためわざわざ当事務所のエアコン暖房マニュアル(こんなもの渡しているのは当事務所だけかな?)には、
「エアコンの風は、人に向けないように設定してください。」と書かれています。また、説明に当たっては、「エアコン風は窓下に向けると快適性がまします。」と言います。

窓周りの断熱性が壁より大幅に低いので、やはりコールドドラフトは発生し不快になりますが、このようにエアコンを使うと、不快感が軽減されることを経験上わかっていましたので、サーキュレーターとしての機能も期待してました。それが今の機種では不可能になりました。残念です。下の写真の機種は最近の製品ですが、これもサーキュレーター機器となりません。その点上の写真の13年前の255SDはサーキュレーターとなり事務所のような低断熱建物では大変重宝します。今後メーカーには、風量を人が調整できるようにして頂きたいと願っております。
Dscn7283 2007年に事務所に追加した設置フリータイプの三洋製エアコン約COP6.4(10帖用)年間稼働率60%以上と大忙し。

デザインも重視する設計事務所なのにビルトインのエアコンにまったく興味がないのは、ただたんにビルトインエアコンや天井カセットエアコンはCOPが低いからです。私が最初に入社した設計事務所では、ビルトインエアコンを多用してましたが、ショートサーキットによく悩まされました。今後も暖房は床下エアコン暖房で、冷房は目立たないところに1台設置だけですから、住宅でビルトインの必要性は今後もないでしょう。


薪ストーブでは地球温暖化を防止できない。

最近当ブログに「薪ストーブ 地球温暖化防止」というキーワードで検索しお見え頂く方が多いです。
他の検索結果を見るとほとんど「薪ストーブ=温暖化防止に一役買う」と書かれたページが多いですね。オーブルでは過去ブログにも書いたように、「薪ストーブは地球温暖化を防止しない。」という立場です。
理由は
「日本中の暖房機を薪ストーブに変えると20年弱で日本から木が一本もなくなる」事です。CO2を酸素に変えたり、幹としてCO2を固定化する木がなくなるのです。

Dscn9491 明治維新の頃の140年前、薪は日本では暖を取る唯一といって良い資源でした。そしてその薪だけで日本人はそれ以前の長い年月、暖を採って生活してきました。
薪を山から切っては植樹再生等して、循環社会が築かれていました。だからお考えのとおり「薪=循環可能=カーボンニュートラル=温暖化防止」になったと想像します。
しかし、140年前日本人の人口はどのくらいでしたか?約3500万人です。今は1億2000万人です。
140年前は「暖房」してましたか?いいえほとんど煮焚きのみの燃料でした。一部炭として手あぶり採暖として使われてました。今はほとんどの家庭で暖房します。
140年前でも燃料として木材は都市では貴重でした。
今と140年前は暖房として使うエネルギー量がまったく違うのです。だから一斉にみんなが暖房用に薪を使うと直ぐになくなり山は丸禿状態です。

まずは使う暖房の量を減らさなければ「温暖化防止」ではありません。薪ストーブはよい暖房機で、私も大好きですが、誤った情報で推進されることは残念です。
私のある友人には山の麓で暮らし、日々の生活で伐採する木を燃料として使っている人がおり、彼は言いました。「薪は燃やさないと捨てなければならない。だから家は薪ストーブがぴったりだ」。
また違う友人は、「薪が燃えているのは落ち着く。都市で薪ストーブの薪集めは大変だが、好きなものには苦労はない」
この2人は違った理由で使ってますが、それぞれ楽しんで使っています。それでよいと思います。現代の薪ストーブはその位置づけだと思ってます。


新潟の家 薪ストーブ の薪確保

Sdim7040 6月にお引渡しした家の2ヶ月目のアフターメンテナンスに行って来ました。
伺うとすぐに上の写真のような風景。そうですね、薪ストーブ用の薪の確保しています。
割った薪は、納屋の大きな屋根の下で乾かします。今割っている木はどうやらケヤキのようです。直径80cmくらいの玉切りのケヤキを割っていた風景ですね。なかなか手ごわい木のようです。
薪と木の外壁の納屋、本当に似合いますね。

メンテナンスはほとんど問題なく、リビングに塗った漆喰も問題なく美しいままです。ただ、お子様が一部かじったそうで(^-^;、欠けてましたが、オール自然素材ですからまあ大丈夫でしょう。

床はパイン無塗装でしたが、早々に艶が出てきました。いい感じです。

Sdim6078
Sdim6224 内装インテリアはこんな感じで、お友達から「絶賛」だそうです。


新潟の家 正しいエアコンの選び方 2009夏 その2

自称「エアコンマニア」のオーブルデザインがお送りする

2009年夏のエアコンの選びかた!!その2

993 夏のエアコンを購入しようとお店や、ネット検索するとまず部屋の大きさを選択しなければならないことに気づきます。そこでたぶん多くの方が設置する部屋の大きさを調べて、6畳だったら6畳用、12畳だったら12畳用を選ぶと思います。

さて、この部屋の大きさの表示を信用してよろしいのでしょうか?

答えは信用しないほうがよいです。

「その1」でもお伝えしたとおり、「緑の家」では24畳の部屋に6畳用エアコンを設置します。もちろん12畳用エアコンを設置してもよいのですが、断熱気密性能が凄く高いので6畳用エアコンの能力で問題なく24畳を暖房、冷房できるから価格の安い6畳用を設置するのです。もちろん8畳用エアコンを設置してもOKです。

6畳用エアコンと12畳用エアコンの購入価格差は約4万円ですし、暖房時の能力はそう大きく変わりません。ですので、冷房時の最大負荷が3.0KWくらいであれば6畳用エアコンを使います。ちなみに12畳用のエアコンの暖房最大能力7.7KWというのは、皆さんが大きな熱量を発揮すると想像している薪ストーブと同じくらいです。いまどきのエアコンは結構暖房能力が大きく、メーカーも暖房時の能力について重きをおいております。994_2

さて、冷房時の最大負荷3.0KWの目安は、その部屋でガスコンロを使う、大きい窓がたくさんあるかどうかです。大きな窓がたくさんあるLDKでガスコンロをお使いの方は12畳用エアコンの方が無難なときもありますが、高い性能の家ではカタログ表示の概ね4倍から6倍くらいの部屋の大きさでも冷暖房が可能です。ですのでエアコンの選び方その1では、最小能力機器のである6畳用エアコンで順位をつけたのです。6畳用エアコンの方が12畳エアコンよりCOPが高いこともそのひとつですが・・・。

いつも「速冷」が必要な場合は、カタログ表示どおりの機器設置がよろしいですが、20畳もある部屋で20畳用エアコンは非常に高価です。迷わずコストバリューの12畳をお勧めします。10分くらい待てば12畳用でも涼しくなります。


新潟の住まい 正しいエアコンの選び方 その1

自称「エアコンマニア」のオーブルデザインがお送りする

2009年のエアコンの選びかた!!その1

お勧め

第一位 CS-X229A(パナソニック)同等品にCS-229XB、CS-228XB、CS-X228A

第二位 RAS-221PDR(東芝)

第三位 RAS-S22Y(日立)

健闘賞 AN22JRS(ダイキン)

先ずこちらのサイトの10ページをご覧ください。

http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/seinoucatalog_2009summer.pdf

すると

エアコン省エネランキングがあります。その冷房能力2.2KWをご覧ください。

するさらに、寸法フリーが6機種、寸法規定が多数となります。

寸法フリーは、室内機の寸法が規定されていない分野です。寸法規定は、室内機の寸法が通常幅800mm以下で高さ300mm以下、奥行き300mm以下です。エアコンの特性として室内熱交換器(室内機)が大きくなればなるほど効率COPが上がります。ですので数年前までは、室内機がどんどん大きくなっていきました。すると通常の家の壁に設置することが難しく、家電販売店がエアコン販売するのにこまりました(買っても付けられなかったりする)。そこでエアコン業界は寸法規定分野を設け、区分けしました。同時に性能もCOP表示からAPF表示がメインとなってしまいました。実はここにからくりがあります。上のカタログをよく見ると、

211

APFは8%の差で大きく変わらないのに、COPは20%の差があります。

さて、APFとは何でしょうか?APFとはその機種で一年間冷暖房をシミュレーションした場合、どの位の平均COPになるかを示しているのですね。一年間冷暖房のシミュレーション条件は地域=東京でかつ部屋の大きさは今回の10ページのものであれば6畳を想定してます。さらにその部屋の断熱性能は最低レベルの断熱または断熱材が入っていない部屋です。最近の家は断熱材が入っており、さらにもっと高性能な高気密高断熱住宅もあります。このような高性能な家は逃げる熱や入ってくる熱が少ないので6畳用エアコンでもその6倍の36畳のリビングまで使えてしまいます。そのため「緑の家」では24畳を超える部屋でも6畳用エアコンを設置してます。つまりもしエアコンを設置するところが上の設置条件から大きく外れたところでは、APFはあてになりません。そこで目安となるのがCOPのほうです。

COPは定格時の性能です。つまり冷房能力が2.2KW時の性能ですので、はっきりとこのくらいの負荷がかかるところに設置すれば必ずこのCOPになります(外気温に左右されますが)。だからCOPのほうが条件を把握し、性能どおりエアコンを使うことができます。

またもうひとつ理由に、APFのシミュレーションの負荷は定格より少ないほうが多くを占めるので、機器の設計方針が定格2.2KWより少ないところでCOPが高くなるように設計(調節)してあります。だからほとんど機種でAPFよりCOPが小さくなります。ひどい機種になると20%もCOPが低い機種があり、これは冷房能力2.2kwがもはや定格とは云えない設計です。

さて本題に話を戻すと、一位の機種CS-X229Aは設置寸法に拘らず、純粋にCOP(APFも)高める王道の設計方針機種で拍手物です。数年前まではほとんどメーカーがこの設置フリー機種で、6.6を超えるCOPを叩きだしてました。しかし最近では、設置規定でCOPが小さくなっても販売店が困らない機種しか開発しておりません。ですのでこの機種を出しているパナソニックさんには純粋に大きな拍手ができます。無論設置フリーで健闘しているダイキンさんも健闘賞ですね。

さて次に設置寸法フリーで2位になったRAS-221PDR(東芝)ですが、こちらは寸法規定で1位という評価と暖房時の定格COPが6.25と高いことと、デュアルコンプやCOP表示がすばらしいということで総合的に凄いということで2位としました。

同じ理由で3位にはRAS-S22Y(日立)です。特に暖房時の定格COPは寸法規定ながら6.4とすばらしく、新潟県ではもしかしたらこちらが2位でお勧めといってもよいでしょう。

上の理由でなぜ暖房時の定格COPに拘るのか?それは新潟県が圧倒的に暖房時のCOPが重要だからです。関東などは厳寒期でも晴れて外気温が7度は普通でしょうが、新潟県は外気温2度がふつうです。外気温低下はエアコンの性能を下げる最大の因子です。そのため新潟県では冷房用エナルギーより暖房用エネルギーが10倍も多く必要です。ですので、仮にAPFが優れていてもMSZ-ZW229のように、暖房時定格COPが低いと評価は著しく低くなります。

今回なぜ6畳用エアコンで順位をつけたかは、「その2」で解説します。


新潟の住まい 地中熱は?評価は?将来性は?その2

Image0157Image0156 上図は「仙台市の住宅に設置された地中熱ヒートポンプシステムの才能評価に関する実測」日本建築学会大会2009年 石川善美博士による論文から抜粋

先回は地中熱利用の現況をお伝えしました。今日は、将来性についてちょっとだけお伝えします(この地中熱分野は詳しくないので)。

今年の建築学会で発表される地中熱の論文の結果で「平均COPが3.1になった。」とお伝えしましたが、これは今販売されている高性能のエアコンに比べれば低い数値です。しかしもともとこの定格COPが高い機種ではないので、そこから考えるとこの数値はなかなか優れております。機種の開発は大手家電メーカーではなく、東北地域のストーブ会社です。とはいっても全国的に販売がされており、特に北海道では有名な会社です。こちらのペレットストーブは実用的で省電力ですばらしいものです。

はやり汎用エアコンと比べるとヒートポンプの開発はいまいちのようで、この地中熱HPの定格は3.7です。家庭用エアコンの定格運転時のCOPが6を超えている現在、やはりスタートが出遅れてます。しかし、東北地方の冬季でCOPを3以上安定して出力できることは魅力的です。問題は初期設置費用が高いことでしょう。この費用が太陽光発電並みにかかるので、それだったら太陽光パネルと言うことになるのでしょう。地域活性化のためにもこのストーブメーカーには是非ともコスト削減と冬季平均COPが5以上という空気式エアコンではまだ達成不可能な性能になることを期待します。

さて、ここではっきりしたと思いますが、このような積極的地中熱を使ったとしても現在のエアコンと同じかそれ以下の効率(削減はない)のですが、前記事のような比較的原始的な使い方で冷暖房費が50%と削減されることはないでしょう。たぶん他の断熱施工などと組み合わせての仮定だと思います。

蛇足ですが、10年くらい前からパッシブ的地中熱の元祖的会社(千葉県)が2年前に倒産しました。この会社は積極的に学会や研究論文発表を行っていましたが残念です。地中はお金がかかりますので、今まで国も積極的に補助金をだしていたのですが、今年の補助金は太陽光発電や長期優良住宅にシフトしてます。

新潟県のような冬季、太陽がでにくい地域ではこのような地中の自然エネルギー利用が有効ですね。例えば道路の融雪パイプからでる地下水の熱エネルギーはその最も利用されているひとつです。この取得エネルギーは相当の大きさですね。なんたってとても大きな雪の融解熱を地熱(地下水)が供給していますから・・・。

例えば10kmの道路に30cmの雪が積もった場合、その溶かす熱は、融解熱333.5J/gが必要ですから1600GJとなり最低でも灯油43000L相当(ドラム缶214本)のエネルギーを地中から利用していることになります。


真面目な意見。地球温暖化と薪ストーブについて。

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2009.10.02 2013.01緑字修正

昨日は、東北電力さん主宰の新しいヒートポンプの活用の実際を、仙台市に見に行った。仙台に一日でトンボ帰りという強行日程。上の写真は、午後4時頃の仙台市郊外。この5時間後には新潟県に戻ってくるのだが、その雪一色の環境の違いに改めて驚く。

さて本題であるが、「地球温暖化はどういう決議が国際的に決まってもすぐには止められない。」と感じる。これは決してあきらめているのではなく、現実をしっかり捉えるとそう感じるのである。地球温暖化が進行しても、その変化はゆっくりしたものが多い中、水、食料とエネルギー問題はあっという間に死活危機をもたらす。2050年頃の問題は地球温暖化より食料やエネルギー枯渇危機(完全になくなるのではなく高騰により入手困難)ではないかと考える。この100年で地球上の人類は20億人(1900年)から65億人(2006年)になり、2050年には100億人になりそうな勢い。 まず間違いなく食料や水は足りない。自然が淘汰するまで待つ(地球規模の飢餓)にならないように知恵を絞る必要がある。地球温暖化防止といいつつ商業的に利用している商いが多い事は、とても残念なこと。

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新潟 高気密高断熱での暖房 ペレットストーブ編

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これは事務所で使っているFF式石油ストーブ。FF式と言うのは、燃焼ガスと燃焼のために必要な空気を強制的(電気ファン)に外気から取り入れ、屋外排出する方式。室内の空気は一切使わない。

ファンで行うため、煙突はなくても燃焼する。木や灯油が上手に燃焼するためには、安定した空気の供給が必要。だからファンのない(電気を使わない)ストーブには高さがある煙突が必要。

Dscn6431 写真は、上のストーブの外部に出ている給排気口。暖房能力7kwと、小さな薪ストーブ並みの能力であるが、こんな小さなものが外にちょこっと突き出ているだけ。ちなみにこの部分はサッシ窓部分で、ガラスの変わりにアルミの5mm程度の板をいれている。こんな簡単に設置できる。

上の写真のストーブはかれこれ18年位使っている。実は10年位前まで拙宅のメインストーブであったが、海の傍では、頻繁(1年に一回)に壊れるため三条に設置されることになった。三条にきてからは一度も故障はない。ただ何回も修理したため、パッキンが甘いのか燃焼ガスの匂いがうっすらとする。怖い・・・。

Viewimg さて、本題に戻るが、前のブログでも紹介したとおりサンポット社のペレットストーブは、高気密高断熱住宅と相性が良い。高気密高断熱住宅では、連続暖房が基本なのでペレットストーブのように連続稼働時間が長いものは良い。加えてFF式ストーブなので設置が楽。上の写真のような給排気口がちょこっと外部に出るだけ。女性でも十分管理できる。ペレットストーブの欠点だったファンの大きな音は小さくなった。と言うのはこのストーブの消費電力はなんと43W。通常ファン音は消費電力に比例するので他のペレットストーブが200Wくらい※だとすると、その1/5ぐらい。これはすごい。またうれしいオーブン機能(写真上の取ってがある内部)もあるので、いかにも火を使っている感覚。さらに発生熱が最大で4.7Kw 、最小で1.7kwと少なめ。これが高気密高断熱にバッチGOO。ご存知の通り、高気密高断熱住宅では、そんなに多く熱はいらない。その分消費電力が少ないほうがとってもありがたいのである。中で運転すれば朝起きるまでずっと燃焼可能。これは便利。

(2009.02.01加筆 デザインがいまいちだ!とのご意見多数・・・。確かにちょっと・・・重みがないかな。)

Q値が2.0W/Km2の緑の家であれば、述べ床120m2の家でも

2×120×20度の温度差=4.8Kw

あればOK。万一足りなのであれば、エアコン補助暖房のほうが安くつくし、熱発生は分散したほうがムラがなく快適。このストーブはとてもお勧め。ちなみに価格は35万+施工費5万くらい。少し高いけど薪ストーブ90万位に比べると半値。ただし、薪ストーブのような揺らぎ炎は難しいし、停電時は使えないことがデメリット。

※200Wの連続24時間駆動だと電気代は、

0.2×25円×24h=120円→3600円/月

に比べ43Wでは 774円/月 

同じ暖かさでこの差は大きい。


ペレットストーブと薪ストーブ?高断熱高気密住宅との相性は?

緑字2014.01加筆 修正

赤字小文字2009.01.12加筆

ペレットストーブという暖房機が知られるようになってきた。ペレットストーブとは、木のくずなどを圧縮して燃料として使うストーブのこと。このペレットストーブのメリットは2つ。再生可能な燃料を使うことと、カーボンニュートラル(人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量と言うこと)。この同じような特性をもつ暖房機としては「薪ストーブ」がある。薪ストーブとちがいは、電気を使うかどうかということ(一部ペレットストーブは電気を使わないが、逆にペレットのよさがなくなる)。

ではペレットストーブと薪ストーブを比べたときのメリットとデメリットは・・・

ペレットストーブのほうが優れる点として、設置が簡単(施工費が小)なものが多い。これは電気による送風気を使って、燃焼空気を強制的に給排するため、煙突がなくてよいため。薪ストーブの最大の欠点である設置経費は煙突にあると言っても良いくらい高い。次に電気を使って燃料を定期的に補給するため、燃焼時間が長い。薪ストーブは、薪を人が必ず投入する必要があるため長くても1~2時間に一回程度薪を入れる必要がある。ペレットストーブは、機種にもよるが数時間から数十時間に一回で済む。加えてペレットの保管が薪と比較して楽である。薪ストーブは薪が綺麗ではないので床が汚れる。

Dsc09162私も2012年から薪ストーブユーザー。土間に設置される薪ストーブは相性抜群

薪ストーブがペレットストーブより優れている点は、先ほどの逆で電気を一切使わないと言うこと。ペレットストーブは機種にもよるが比較的大きな消費電力(100W~300W )である。(国産機種で消費電力50Wの物を発見。さすが国産のサンポット!)この電力の大きさは、同じ発熱量のFF石油ストーブの3~5倍程度になる。だから実際はペレットストーブはカーボンニュートラルではない。しかし薪ストーブは名実ともにカーボンニュートラルである。燃料費はこの電気代を加算すると同じくらいになるはず。次のメリットは、炎が美しいと言うこと。美しさには人それぞれの基準があるが、電気を使うペレットストーブはファン音がうるさくて、炎を純粋に楽しむことが薪ストーブより劣る。加えて、薪の炎とペレットの炎は感じが大きく違う(私はやっぱり薪ストーブの炎が良い)。

結論は、FF石油ストーブの代わりとしてペレットストーブはお勧めとなるが、薪ストーブの代わりにはならない。特にFF式ペレットストーブは、高気密高断熱住宅とは相性がとてもよい。よほどでない限り市街地でも設置できるでも(ただし住宅密集地では設置不可)。薪ストーブは無論、密集した市街地では、匂いや煙で近所からクレームを受けるが、まだ燃焼が安定しているペレットストーブは、この点は少し優れている。

しかし薪ストーブが高気密高断熱住宅にふさわしくないかと言うと、とてもふさわしい!!但し外気導入タイプか、それと同じようなシステムを考えないと、レンジフードを使ったとき、煙が逆流したり、せっかくの高気密での計画換気が崩れ、エネルギーロスを多く生む。高気密高断熱住宅と言いながら、完成時気密測定をしていない家なら問題はないかも知れないが・・・。

ちなみに灯油が100円/リットルであれば、ペレットと同じコストパフォーマンス。灯油が75円/リットルならペレットが灯油より1.25倍高い暖房費用となる試算(発熱量あたりの単価)がある。今現在では灯油のほうが25%以上安く暖房できる。

さてあなたはどちらがお好みですか? 


エアコンだから乾燥する?

※以下相対湿度と表現してますが、通常の天気予報で言う「湿度」のことです。

冬になると、「暖房」というワードの検索が多くなる。最近の生活スタイルでは、寒いということは暑いと違って我慢できないものである。「暖房」という検索ワードで見ると、ウエブ上に多いQ&Aには、まだまだ「エアコンで暖房すると乾燥する。だから石油(ガス)ファンヒーターがお勧め!!」といったアドバイスがある。

果たしてエアコン暖房だから乾燥するのか?

確かに石油(ガス)ファンヒーター類は、日本以外の先進国が決して行わない燃焼排気ガス室内放出をしているので、石油1Lが燃えたら水が約1L水蒸気となって放出される。だから室内に加湿器があるのと同様。しかし、そもそも燃焼排気ガス室内放出は行ってはいけないことである(同じ石油関連機器の自動車を家の中におくようなもの)。完全燃焼すれば、害のある燃焼ガス成分はないというが、通常使用で完全燃焼などありえない。石油(ガス)ファンヒーターを使っているお宅に伺うと必ず燃焼ガスの匂い(どんな成分かわからないが)がする。30分いるとなれてしまうのであるが、これがもっと恐ろしい。

高気密高断熱(C値1程度)の住まい人数にあった家の大きさ(一人当たり10坪弱)であれば、エアコン暖房でも決して乾燥感はない。これは計算で実証できる。計画換気による室外の乾燥空気の流入量と、人が活動によって発生する水蒸気があるところで釣合い、相対湿度50%位となる。隙間からの水蒸気流失はわずかになるためである。

ところが高気密でない家は、計画換気以外にも温度差換気により換気量が増え、乾燥した空気が大量に室内に入り、人が活動によって発生する水蒸気とのバランスが崩れ相対湿度が40%以下になる。さらに高気密高断熱でない家は、家中(居室)暖房でないため、暖房しているリビングの戸を開けて開閉するたびに、乾燥した廊下の空気が流入しリビングの相対湿度は下がる。だからリビングの相対湿度は時には相対湿度30%となる。だから石油(ガス)ファンヒーターによる加湿を行わなければ乾燥感を感じる。これは深夜型蓄熱暖房機とて同じこと。

つまり、暖房の仕方や家の構造によって左右されるのが冬の相対湿度である。決してエアコン暖房が悪いのではない。よく床暖房が乾燥感がないのでよいということも囁かれる。これは事実であるが、床暖房というもの自体が良いのではなく、室温が2から3度低くても暖かさを得られる暖房方式だからである。仮に快適性が得られる室温22度のエアコン暖房の環境では相対湿度50%とする。この部屋で床暖房を行った場合室温19度で同じ快適性が得られる。このときの相対湿度は60%になる。まったく同じ部屋の空気質で相対湿度が10%も変わる。この原理は空気の湿り線図というキーワード検索すれば丁寧に説明しているウェブがある。当ホームページでも解説している。室温が低くなると同じ空気であっても相対湿度は上がり、同じ空気であっても室温が上がると相対湿度は下がるのである。エアコン暖房だから乾燥感があるということは、正しい表現ではない。


エアコン暖房について。暖房機器は燃費(効率)が重要。

ほとんどのブログと同じようにNIFTYブログには検索機能があり、どの検索言語でブログにたどり着いたかがおおよそわかる。ここひと月は調べて見ると「エアコン、暖房、コスト、暖かくない」などの語句が多い。暖房の季節が来たので暖房器具の検索が増えるのだろう。当ブログはエアコンマニアの管理者が書いているので、結構エアコンの話題が多いので訪れてくれる方も多いのだと思う。そこで「エアコン、暖房、暖かくない」で他のブログや話題を検索すると、意見が2分されていることに気づく。それは

「エアコンは暖房に向かないので使わないほうが良い」「エアコンを暖房器具として積極的に使いましょう」と言うまったく正反対の意見となる。

当ブログや当HPをご覧のかたは、「これからの暖房はエアコンかな?」と思って頂けると思うのであるが、断熱性能の低い家の住んでいる方の多くは、「エアコンなんてだめだめ」となるだろう。このことは昨年のブログに4回に渡って掲載した。

しかし、意見が2分されていようとエアコン暖房はこれからの主流である。そして国をあげてエアコン暖房推し進めるだろう。東北電力さんも以前は蓄暖の暖房を進めていたが(補助金が出る)、現在は蓄暖は勧めていない。理由は行政がエアコン暖房を推し進める方針を打ち出したから。国のNEDOの補助金も「エアコン暖房」が主流で補助金対象となるシステムが多いことがこのことを物語っている。

ではなぜ今も「エアコン暖房はだめ」と言っている人が半分いるのだろうか?これはエアコンのシステムと燃料代についてよく知らないからだとおもう。 エアコンは暖房機であるが、ほかの暖房器具と決定的に違うのは、直接熱を造らない機器と言うこと。「えっ。ではなぜ暖かい風が出てくるの?」となるが、簡単にいうとエアコンは熱を運ぶ機器で、熱を集めて凝縮して運ぶので暖かくできるのである。熱は運ばれてくるだけ。暖房時だったら外の熱を凝縮(圧縮)するので、外気0度から熱を吸い上げ40度以上の熱に圧縮して室内に放出する。だから運搬の効率がよければ電気を直接熱に変える機器(ハロゲンヒーターやオイルヒーター、IH機器など)に比べて6倍以上の熱を室内で発生させることができる。つまり暖房費(電気代)が1/6になると言うこと。結果、何もしなくてもCO2 も削減されることになる。こんな簡単原理とシステムなのでちょっと説明すればわかるのであるが、どうも理解されていない。特に暖房機は、その購入金額よりも運転しているときの金額が5倍以上にもなることも多い特殊な機器。たとえば車であれば購入金額200万でその車の燃費が10kmで10年間(10万キロ)乗ったときの燃料代は、130万程度で、とても購入金額の200万にはならない。ところが暖房の支払い料金は、年あたり少なくても3万/一人。10年暖房器具を使えば30万となり、どんな暖房器具の購入代金の10倍から2倍になる。車などと違い唯一と言ってもよいくらい特殊な家電機器と言える。

暖房器具は購入代金より、使用時の燃費(効率)が重要なのだ。

もし、暖房費が年6万を超えるなら主暖房は、迷わず効率の高いエアコン暖房をお勧めする。エアコンの効率は外気温湿度で変わる。本州でも最低条件に近い新潟県の外気環境でも、平均COPは4を超える。←年間測定結果(2007年論文による)


最新エアコンの選び方 暖房編

毎年秋はエアコンの最新機種が各メーカー揃って販売される。自称エアコンマニア(浅間の事)が注目する今年機種は・・・       情報が混乱しており赤字にて加筆修正11/22しました。

3位・・・東芝のエアコンRAS-221PDR 251PDR 281PDR

なんといっても東芝のエアコンは、今年から高気密高断熱住宅(マンション含む)向けとカタログ表記されたこと。これは、通常のエアコンのお勧め表示能力で高気密高断熱などの性能の高い住宅で使用すると、少ないエネルギーで運転され本来のCOPピーク値からはずれ、COPの低いところで使うことになる。結果経済的ではないし、無論エネルギーロスが出る(私の2年前の論文で発表した)。しかし、エアコンを購入する人は、どんな性能の家で使うかわからないので、闇雲にも小さい出力値にCOPピークを持ってくるわけに行かない。ではどのように東芝は対処したかと言うと、コンプレッサーを2つにした。出力が小さいときには1つだけ運転し、大きい出力が必要なときに2つ同時に動くようにした。まるで最新の車のエンジンと同じである。東芝はこれをデュアルコンプとなずけた。また、これも前から必要と思っていた、エネルギーモニターも設置。車のプリウスのオーナーが燃費を気にする運転をするのは、その瞬間燃費がわかるエネルギーモニターがついているからとコメントした。だからエアコンもこんなモニターがつけば、COPを気にして温度設定や運転方法を変えるようになるはずと・・・。東芝さんすごく「偉い」。

1位・・・日立の床置きRAF-36Y エアコン 

日立さん「がんばったね」というエアコン。またしても数年前に研究し論文発表した中にあるが、エアコンが発売された当時(50年以上前)は、暖房としてはまったく考えていなかったため当時クーラーと呼ばれていた。ところがメーカーは夏しか売れないのでは困る。冬も暖房機として売ろうと考え本腰を入れたのがおよそ25年前。時代は変わり、今やエアコンは暖房機器として使われるほうが多くなり、年間あたりの消費エネルギーも暖房のほうが10倍になることもある。となると冷房主体だったときに考案された、天井付近に設置することの意味が薄れ、暖房時に効率が良い床設置となる。しかしメーカーは保守的なため、今まで床設置型のエアコンはほとんどなかった。ところが昨年から日立は床置きエアコンを販売しはじめ、今年本腰をいれて商品を投入した。暖房時、エアコンの室内機では室内空気を吸い込んで、暖かい冷媒に触れさせると言う熱交換がおこなわれる。このとき吸い込み温度が低いほど、熱交換の効率がよい。一般に天井付近の空気は、温度が高くこの空気を吸い込むのは暖房時は効率がわるい。つまり天井付近に設置したのは、冷房時の効率を上げるためと邪魔にならないようにするため(当時は畳の部屋が多かった)。なるべく低い位置に設置するだけで効率があがる、と同時に暖房は足元からが基本であるので、床設置は理にかなっているのである。ただ2位になったのは、COPが少し低い。せめて5.5以上はほしい。

2位・・・ナショナル(パナソニック)のお掃除エアコン CS-X229X

ナショナルはお掃除エアコンの元祖。面倒なフィルター掃除をまったくしないで10年大丈夫として数年間に発売し大ヒットした。加えて各社が室内機サイズを小さくしてCOPが落ちたこの3年間も、がんばって大きな室内機でCOPのトップを常に守り続けた。室内機が大きいと販売店(備え付けが面倒)で嫌われるので各社は小さくし、COPも一時低くなった。なぜ室内機が小さいとCOPが悪くなるかと言うと、熱交換器が小さくなるため。COPを簡単に高くするには、熱交換器を大きくし、風量を上げるだけでよいが、この両方とも使用者から嫌われる。6帖用は暖房COPがトップの6.76!!(がしかし昨年は6.85)今年は10畳用機種もCOPが落ちた6.67→6.27(表記の機種はそのまま)。これはAPFという新しい基準値(これもCOPの一種で年間のトータル時のCOP)は上がったのだが、低格時のCOPが落ちては元もこうもない。APFをあげるにはCOPのピーク値を低い出力側にもって行けばよく、エアコンの使い方で悪くなることも予想される。小手先の改善のため2位とした。本来は一位のなのに残念。

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今回の東芝製品は自信があるらしく、値段が他メーカーの同等機種より高い。コンプレッサーが2個あるので仕方がないが、数万円も高いとちょっと手が出ない。せめてコンプレッサー1個分の金額だけとしてもらいたい。東芝性エアコンはちょっと気持ちが入れ込む。私が高気密高断熱の暖房用として使い始めたきっかけは14年前に255SDと言う機種が出たから。この機種のCOPが4.65で当時はその効率の高さに大変驚いた。この255SDは自宅、事務所で計4台もある。海沿いの拙宅でもオーバーホール1回(室外機のケースが錆びてなくなった)で11年間動いている。当時の機種の耐久性もたいしたもの。しかしパナソニックの設置フリーエアコンはここ4年くらいトップ性能を維持している。すごい!!


夏のエアコン生活・・・悩ましい。

赤字2008.08.14に加筆

暦ではもう秋。残暑お見舞い申し上げます。が夏の暑さはまだまだ。今拙宅では24時間冷房中。8月に入ってから熱帯夜になる日は少なく、24時間冷房を止め、窓を開けようかなと悩むところではある。しかし、次の日もエアコンをつけるとわかっていると、エアコンは消せない。(拙宅の8月の電気使用料金は、約9000円。これで24時間エアコンをつけっぱなしだから効率は非常に高いと自負している)

新潟市のアメダスのデータでは、昨日は深夜0時は気温25.7度、湿度67%で比エンタルピは61.2KJ/kgであり、その時室内は26度湿度55%で比エンタルピは55.6KJ/kg。という事は、外気温が室内温度より下がっているのであるが、潜熱が大きいので、比エンタルピは室内より高く、外気を入れたとたん体感温度が上がるという状態(風は無視)。

更に温度の下がる早朝3時でもは気温23.5度、湿度75%で比エンタルピは58.3KJ/kg、朝6時で22.8度、湿度78度、比エンタルピは57.5KJ/kgと、室内の空気よりは熱がある。つまり防犯上問題が無く窓をおもっきり開け室温より冷たい外気を取り入れても、この程度の気候であればエアコン空調された部屋26度湿度55%の方が熱が少ない。ここで悩む。次の日もどうせ冷房を入れるなら窓を締め切ってエアコンをつけておいても、そう消費電力に変わりないのではと思うから。それは拙宅は、壁や天井全てが無塗装の木(シナベニヤ)で出来ているので、湿気が短時間で大量に吸湿されてしまうため。つまり体感温度に影響を与える潜熱が蓄積されてやすいのだ。木などの多孔質の吸湿は、吸湿された瞬間は問題ないのだが、窓を閉めてエアコンを始動させると、湿気の放出が始まり、この時点で蓄熱と同じ状態になり、除湿のために余計なエネルギーを使う。だから悩ましいと感じる。

番外編

有名な外断熱の基礎断熱工法で、夜は基礎についている換気口を開ける工法がある。夜涼しくなった空気を床下に導こうと言う発想である。しかし新潟県は↑記述とおり、空気のエンタルピは下がっていない。熱のある空気で折角熱の無い空気(床下空気実測では23度湿度70%で比エンタルピ54.4KJ/kg)のところに暑い空気を入れる事になる。つまりエンタルピを無視した工法である。朝、気温が下がるからその空気を取り入れることで快適などと言っているが、まったく潜熱を考えていない。まあその結果、新潟県は普及していないが・・・。薦める会社は潜熱さえもしらない環境系モグリであると言える。例えば冷房中の快適室内環境を上の26度、湿度55%で比エンタルピは55.6KJ/kgとすると、これと同じ比エンタルピは、22度、湿度80%くらいになる。新潟県では、夜から朝に掛けて22度まで下がる季節は、アメダスによると例年8月下旬ごろから。ところがその時は最高気温も28度くらいに下がるので、エアコンは使わなくても良い時期。つまり日中に窓を開けても快適性が得られる季節なので、わざわざ床下の換気口をあける必要はない。基礎断熱工法に複雑な仕組みはいらないと言う事がはっきりわかる。写真は床下温室度の実測。Tutida11


エアコンの水漏れの原因はカビ ②

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ちょうど一年位前に水漏れをおこしたエアコンから再び水漏れ。水漏れ箇所は、室内機の冷風吹き出し口の下のところ。しかし今回は落ち着いて自分でメンテナンス。使った器具は、いつも水槽の水替えをする時に使う手動ポンプ。これを室外機近くにあるドレンホースの先端につなぎ(テープで空気の漏れが無いように固定)、手動でポンプを作動し吸い出す。するとでてくる。でてくる。写真のように直径2cmはあろうかと言うカビ球が3個くらい。

もし皆さんのエアコン室内機から水が漏れてきたら、ドレイン内のカビ球を疑って見ると良い。このカビ球を除去すればすぐに直る。ポンプがない場合は、口で吸い出す事もできるが、このカビ球を見るとお勧めできない。大事な事は水が漏れている時はそのまま吸い出せるが、無い時は室内機のドレインがたまる皿に、水を入れてから行わないと綺麗に出ないこと。もしこのような現象でお困りの時は、ためしてみて!!すぐに直るから。

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暖房と省エネを考える。⑤ 続・私流エアコン暖房の使い方。

2月2日に誤字脱文があり加筆

前のブログでは、下の

①自動運転モードにはしない

②風量を自動風にはしない

③風向き羽をスイングさせない

④風向きを人にあたらないように固定

の内①と②をご案内した。

Img04023 ③、④は・・・、簡単!!エアコンの暖かい風の風向は、最近はスイングと呼ばれる自動羽で左右や上下に動く機能が標準。その機能を使わないでほしいだけ。つまりあるところで固定するのである。ではどこで固定するかというと、「人のあたらない方向で斜め下向き」が基本。更に窓下付近に向けるのが効果的である。

エアコン暖房が嫌いな方の多くは、「風が直接あたるのでいや」というご意見がトップ。だから風を人にむけないように固定する」というのは、エアコン暖房の基本である。しかし、エアコン構造上輻射熱が全く期待できない珍しい暖房器具。このため普通の家で暖かさを感じるためには、唯一温度が高いふき出し温風(40度)を人にあてなければならないから。だから普通の使い方では皆一様に温風を人や人のいる方向に向けるのである。特に最近は人センサーで人のいる方向をわざわざ探し出し、そこに温風を向けるというおせっかい極まりないエアコンが販売されている。これでは、益々エアコン暖房はいやという事になる。
そもそもエアコンの正しい使い方は長時間暖房が基本であるにも関わらず、他の暖房器具同様、即暖器具として使おうとしている。だから「風が直接あたるのでいや」となりだめなのだ。
エアーコンディショナーというエアコンの名前の由来どおり、エアコンは空気温度を調節し、家中長時間暖める事が基本。(←この解説は4月のブログで)すると家中のもの全て(家具や備品、壁、天井)が空気温度と同じくなり、風を直接人が受けなくても快適さを得られるのである。この場合、エアコンから噴出される温風に、人はあたらなくても快適さを得ることができる。
どんなに高断熱仕様の窓ガラスを使ったとしても、窓は壁に比べ断熱性能が1/7から1/10くらい低い性能。家が冷やされる1/3(緑の家の場合。普通の窓が大きくない家は1/4くらい)は、窓面。だから窓下床付近にはコールドドラフトが発生し不快を感じる、そこでこの温風をなるべく窓下付近に広がるように向けると更に快適性が増す。
是非ためしてほしい。特に高気密高断熱の家ではその恩恵が受けられ快適であるが、低気密低断熱の家ではちょっとむずかしい。つまりエアコン暖房の基本は家中暖房できる性能の高気密高断熱住宅であるということ。=省エネ器具(今後期待される)が使える家となる。


暖房と省エネを考える。④ 私流エアコン暖房の使い方。

2010年にエアコンの特性などから台数の設置方法も書きました。こちらをどうぞ

1001 世間広くお勧めにくいのですが、左写真のような「緑の家」のような吹き抜けが大きかったり、窓が広々していたりするプランが多い家では、エアコンの使い方はちょっと違います。どこが違うかというと、

①自動運転モードにはしない

②風量を自動風にはしない。下に加筆あり)

③風向き羽をスイングさせない

④風向きを人にあたらないように固定

です。

①は、エアコンの使い方を見ると運転モードは「自動」「冷房」「暖房」があることがわかりますよね。カタログには「自動」運転を推奨することが多いですね。この自動運転とは、エアコンが外気と室内温度を測定し、暖房運転するか、冷房(除湿)運転するか、またどのくらいの能力でを勝手に判断して運転するモードです。またこの時の設定温度も表示されない機種もあります。高気密高断熱の家中暖房(高気密高断熱でも家中暖房しなければ意味がない)する家では、普通の家の暖房温度より低い温度で快適感が得られます。(理由は4月ブログをご覧ください)自動運転では暖房時高すぎたり、冷房時には低すぎたりするので、「暖房」運転モードにし、温度設定を住人が行います。大体暖房時22度くらいが多いでしょうか?そして就寝する時に20度くらいに設定温度を低くしたりします。住人が時分で温度管理を行う事を基本としているからです。こうする事で無駄な温度上昇を防ぎ、温度が安定し、結果省エネにもなります。

②は、ほとんどエアコンでは、暖房出力(エアコンが発生させる暖かさ)に応じて一番相応しい風を送風するように設定されています。この設定が風量の「自動」モードです。高気密高断熱の家中暖房(高気密高断熱でも家中暖房しなければ意味がない)する家では、一度暖まると小さな暖房出力でOKです。すると「自動風」を選んだエアコンは、風量が微風状態となります。たとえばこの状態で吹き抜け部分に設置されているエアコンが運転していると、窓からのコールドドラフトを微風では撹拌する事が出来ずに、温度ムラが出来やすくなります。一方風量を「中」で固定した場合は、小さな暖房出力となっても、風量は「中」のままなので温風が床付近まで行き届きコールドドラフトを撹拌し、温度ムラをなくします。もし皆さんの家でエアコン暖房されていて、温度ムラを感じる方は、この風量設定を「強」もしくは「中」とし、「自動」としないことを試みてください。温度ムラが改善されますよ。こうする事で無駄な温度上昇をせずに良くなり、結果省エネにもなります。但し最近のエアコンは、強風にしても強風にならないように制御されている機種がほとんど。結果自動風と同じ風量になる!なら強風モードなんてなくせよと言いたい。・・・2009年1月加筆

①から④までは、あくまでも緑の家のような高気密高断熱だけど窓が大きい家や、吹き抜けが大きく取られている家のばあいです。

③はこの次に!


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