ここ数日で頂いたコメントを読んだり、ネットで検索したりすると今の住宅業界に正しい情報が伝わっていないことがわかる。
続きを読む「 家の論評、業界裏話 」一覧
プラスチック系付加断熱と内部結露
ご存じのとおり「緑の家」はプラスチック系断熱材を柱の外側に付加断熱として使用している。透湿抵抗がグラスウールより二桁以上も高いこのプラスチック系付加断熱が内部結露を引き起こすのではないか?とのご質問をよく受ける。大概この質問者さんはある大手高断熱高気密団体の所属メンバーさんである。
続きを読む真夏のCOVID-19と換気
まだしっかりと確かめないのに記事として書いて恐縮だが・・・
昨日の40度越えの三条市内の小学校では、エアコンONであるものの窓を少し開けて授業をしているとのこと。これは少し非科学的な考えでは無いかと思う。
続きを読むCOVID-19とダクト換気セミナー

オーブルデザインでのCOVID-19へのスタンスは、この7月28日のブログでお伝えしたとおり、指定感染症の取りやめかランクダウン(緩和)である。COVID-19がもたらした日常生活への影響はこれからが本番。経済と自由な活動停滞で多くの人に影響を及ぼすと考えている。一方このCOVID-19で少し改善した事は、様々なセミナーや講演会が事務所でタイムリーに視聴可能なことであり、上のセミナーも視聴できた事。
続きを読む東芝エアコン・・・今年は2桁の修理情報でもうオカルトの世界。

今日は2件で4台のエアコンを東芝さんから修理に来てもらった。その時に・・・
続きを読む
ERIさんと住宅センターさん、新潟市役所さんの見解はNG
・・・ベタ基礎と布基礎の混用

過去2度取り上げた話題であるが・・・
日経ホームビルダー9月号に掲載されていた「住宅でベタ基礎と布基礎の混合はOK」との文面をみてようやく決着か・・・と思い、まずは新潟県の代表的確認申請審査機関である新潟住宅センターさんと全国規模で確認申請を審査する日本ERI新潟支店さんに電話にて伺ってみた。
東芝のエアコン故障率90%に・・・と
TOTO製リコール便器から漏水

2015年~2016年に設置した東芝製の壁掛けエアコンの故障率が90%にもなる。あまり使わない個体を除くとほとんど全滅であり設置後5年以内で約100%の故障率である。
続きを読むゼロリスクを考える。COVID-19など

夏にエアコンを使えば数年後にその内部で99%の割合でカビは発生する。それを避けることはほぼ不可能である。内部掃除をしても手が届かない所で限界はあるし、現在の複雑になった機器内で普通の人が隅から隅まで掃除できるはずもない。
続きを読むレジ袋の有料化から2週間

如何ですか?レジ袋の有料化から15日以上経過してそろそろ影響が出ていると思う。私は7月に入ってから車でコンビニに立ち寄ることがないのでわからないが、一般スーパーと違い、コンビニまで袋持参で買い物する人は少ないはず。
続きを読む現在の通気層に疑義有り・・・との警報

最近水平方向に長い窓が多く見受けられるようになった。「緑の家」では当初から開口部の大きい窓を計画していたため、最近の水平方向に大きい窓は普通にある。この水平方向に大きい(具体的には2.5mを超える)窓下の外壁内通気が、実はあまり効果的でない・・・との結果をこの度日経ホームビルダーさんが実験棟で確認している。
続きを読むパナのビューティートワレの情報
2017年に完成したある「緑の家」オーナーさんからの情報提供。
パナソニックのアラウーノVと一緒にセットしていた温水洗浄便座のビューティートワレDL-WH20に不具合があり、保証期間を超えて無償修理となった。
ガスコンロと木の内装
2020.07緑字修正加筆。キッチン吊り戸棚は壁ではないとのこと。

上の写真は壁、天井は全て不燃材、準不燃材のプラスターボードAEPである。この準不燃材以上の空間において、1階の吹き抜けにガスコンロがあるだけで何らかの対処をしないで法律違反として判断されそうだった「緑の家」が過去にあった。
続きを読む
本当は米ヒバにしたいが、土台がヒノキな訳
お詫びして訂正。

2020.04.11追記訂正
大変申し訳ありませんでした。パソコンに数値入力する前にもう一度確認すると・・・私の間違いでめり込みの基準強度が7.8N/mm2なのは製材のみで、集成材はまだ6.0N/mm2のままです。ここにお詫びして訂正します。以下は昨日のアップした内容です。
また一つ、予言した考えたとおり・・・
米ヒバの強度分類がめり込みの強度も含め、ヒノキと同等の分類に指定された。
続きを読むシロアリと透湿防水シート 日経ホームビルダー3月号から ①
「緑の家」は超高断熱が特徴であるが、最近の当ブログはそのような話題がすくない。住宅では温熱環境という性能(超高断熱)は様々な必要性能の一つで有り、耐震性や耐久性にと同レベルにあるのではない。比べれば一つ下がって見る性能だと思うから最近の話題は耐久性、耐震性が多い。今回の話題はその耐久性のことである。
2020年査読論文から 外貼りEPS湿式仕上の防水
2020年査読論文から 全館空調VAV
再び査読論文をご紹介する。最初は全館空調をVAVで行うシステムの有効性。VAVとはビルでは当たり前の空調方法で、空間に送り出す風量を変えることで負荷に応じた適正な空調制御を行う方法。住宅ではようやく全館空調が普及し始めたが、ビルでは当たり前のように使われる空調。一方固定風量はCAVと呼び、吹き出し温度(冷媒温度)の制御に頼るので個別制御はできない。 続きを読む
2020年査読論文から 通気層と軒の出の重要性
今年も査読論文を紹介する。このような専門分野の査読論文は一般の人には全く面白く無いであろうが、建築の論文は一般読者でも不思議と面白く読めると思う。それは日常生活に直結しているから。そして2020年初っぱなからドキドキの論文である。 続きを読む
パナソニック製エアコンのスローリークと樹脂割れ
昨日、「パナソニックの家電部門が中国に本社を移転」との記事がウェブニュースに載っていた。
木造住宅の大敵・カビとシロアリ
先日ご紹介した建築技術2020年1月号では「逃げ腰ではすまされない断熱・省エネ改修」という特集がある。2020年義務化される予定だった新築住宅の省エネ基準が見送られた。その一方中古住宅の断熱補修・改修は今後増えて行くと言われており、その時の疑問に答えたのが本書である。
今年の建築学会論文から 木質繊維断熱材と気密シート
9月に行われた建築学会の発表会でまだ面白い論文があるので紹介したい。 続きを読む
笹越橋の家 気密シート
「緑の家」は超高断熱高気密である。断熱は無論だが気密と防湿という最も大事な性能を維持するのは上の写真のJISA 6111:2016準拠の気密シート(0.2mm厚ポリエチレンフィルム )を必ず使用するし、22年間一度も省略したことはない。 続きを読む
土地条件が90%影響するのが住宅 その2
「土地条件が90%影響するのが住宅」の その2である。
建物はその土地の環境によって大部分が決まると良く言われる。特に住宅はその土地によって間取りも含めた暮らし方が90%決まると私は思っている。 続きを読む
やっぱり・・・湿度は
現在東京を始め西日本と石川県でインフルエンザが流行中。特にまだ真夏の沖縄県では警報レベルとのこと。今週新潟県は秋風の吹いているが、西日本はまだ夏の湿気が残る蒸し暑い大気。こんな中でインフルエンザが流行とは不思議に思っている人も多いが、流行は季節に関係なく起こるときがある。
夏の低RH(相対湿度)を改めて考える。
最初に・・・夏の住宅内は低湿度が絶対条件とは思っていないのでカビが生えないような概ねRH(相対湿度)65%(一時的70%)以下を維持出来るならあまり気にしなくても良いと思っている。
そんな中、全館空調※の特集がいつもの日経ホームビルダー10月号に載っていた。
※この場合の全館空調とは各部屋にダクトなどを用いて冷気や暖気を換気をまとめて各空間に送り込み、半自動で家中をセントラル空調管理する方式。「緑の家」でははあまり行われない。
続きを読む
日立製エアコンの冷媒漏れ
日本家電メーカーの品質衰退の原因は?
穴の空くほど腐食した室内熱交換器・・・。
これは自宅の設置後4年目の日立のエアコンの室内熱交換器である。 続きを読む
HEAT20のG3基準から見る将来の断熱性能
先日、日精プラスチック+BB研究会主催の講習会に行ってきた。 続きを読む