「 超高断熱、無暖房、パッシブ、Q1、気密 」一覧

論文の大切さ 査読論文 
基礎断熱、床下暖房とカビ

今月の査読論文は読み応えあり・・・。

最初はこのタイトルで

「繊維系断熱材中の真菌移動性状に関する基礎的研究」

です。ファーストオサー(first author)は山田裕巳博士(長崎総合科学大)です。

今月号の掲載記事は全てこのような英語表記の挿絵やグラフ

ところで今回この査読論文集で気づいたのは、本文以外の図や表の説明文字が全て英語になっております。今までは日本語表記も時々あったのですが、どうも統一されたようです。多分・・・本文は文字認識で自動翻訳する事ができるのですが、図に埋め込まれた文字は無理でしょう。ですので図から国際標準化なのでしょうか。

 

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床下暖房でのペットボトル型蓄熱の効果
  その2  建築学会査読論文から 

ここから下の図、表(写真を除く)は全てこの論文からの抜粋。尚、カラーで示された部分はわかり易くする為、浅間が手を加えた事をお許し頂き、この場を借りてお願いしたい。

 

さて飲料水のペットボトルタイプの蓄熱としての効果は・・・これは査読論文※からです。

※査読論文とはこちら

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床下暖房でのペットボトル型蓄熱の効果
  その1  建築学会査読論文から 

「緑の家」では6年前からペットボトルによる床下内蓄熱が行われていた。このアイディアは西裏館の家のオーナーさん。改めて思うが実測された結果からも如何に合理的かわかる。

この写真は2012年に竣工した「緑の家」の床下に当時設置された市販されている飲料水の2Lのペットボトルを500本並べた時の写真です。当時は計算しか実証出来なかったこのペットボトル水の蓄熱効果と同様な実証論文がありましたのでご紹介します。

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超高断熱の防湿層の位置は地域によって決める

多くの設計事務所は、狭い地域だけで仕事を行っておりません。つまり建築する地域の環境条件が変わる事を知っております。そこで設計するにあたり条件設定をし、シミュレーションする癖を身につけております。一方多くの工務店さんは地域限定(所謂地元密着)がゆえに経験で物事を考える傾向が強く、条件が変わると家造りの根幹が破綻する事になります。この事から一般的ではない家(超高断熱など)を造るときに、設計事務所のほうが得意ということがわかるかと思います。今回はその具体例として超高断熱性能をもつ建物の防湿層の位置を考えてみたいと思います。

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やっぱり驚きの・・・ダクト式換気扇のフィルターの汚れ

左が室内側の循環空気用フィルター。右が外気導入側の室外機フィルター。17ヶ月メンテナンスしていない時の状態。

ある「緑の家」で、「緑の家」でよく使うセントラルダクト換気システム(第一種全熱交換型換気システム)でご入居から今までフィルターメンテナンスをしていなかった時のフィルターの状況を写真に撮ることが出来ましたのでご案内します。

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疑義は深まる
べた基礎下の断熱材は構造材なのか?その2

その1では、国のマニュアルを紹介して、環境系と構造系が融合できていない曖昧な事、つまり温暖地において断熱材はべた基礎スラブ下に無い事を説明しました。

お読み頂いた皆さん・・・どう思われましたか?

その2では

その2では実務者のバイブルである「住宅金融支援機構」の「木造住宅工事仕様書」がどのようにべた基礎下の断熱材を考えているか・・・解説します。

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疑義は深まる
べた基礎下の断熱材は構造材なのか?その1

床下のサーモグラフィーを募集・・・その結果は・・・

ご協力頂いた皆様にはまずもって御礼申しあげます。

今現在・・・

複数の情報があり、その情報を元にネットで探って見ましたが、

殆ど・・・基礎断熱時における床下内のサーモグラフィーは見つかりません。

サーモグラフィーは多分・・・高気密高断熱施工をされる工務店さんの過半数は所有していると思いますが、床下には興味が無いようです。

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2017年 建築学会の論文梗概集5 
様々なエアコンのCOP特性

こちらは昨日の「エアコンの省エネ性表示の崩壊か」の前にご紹介すべき論文で、

「家庭用エアコンを対象とした実使用時のCOPに着目した最適機種選定方法に関する研究

その8 ME社製家庭用エアコンのCOPマトリクス測定結果」
・・・先回と同じ赤林ラボの論文です。

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2017年 建築学会の論文梗概集3 
YUCACOでカビの伸長を確認

オーブルデザインでは、殆どの設計者が取り上げない建築学会の論文についてご紹介しております。特に今回は住宅の省エネ・床下暖房・環境分野では第一人者のグループの論文から・・・。

 

学会の論文なので、設計実務者の規範となる法律で定められた内容ではない。その点は注意してご覧頂きたい。

 

YUCACOといわれる床下をチャンバーとする全館空調した家で、梅雨期のカビの調査が行われた。

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超高断熱はもはや当たり前。
その後のカビ、白アリなどの生物劣化対策が重要。

オーブルデザインは超高断熱(Ua値0.3w/m2k以上)を推進してきて早10年。

当時とは状況が変わり、いまゼッチ(ZEH)とかパッシブとかが認知され、しかも超高断熱住宅を大手メーカーの中で唯一薦めてきた「一条工務店さん」がなんと・・・

住宅ガリバーであるトップの積水ハウス(1万4千棟)にせまる勢いで、一条工務店(年間1万2千棟)が2位であるとの事です。

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緊急再掲載
衝撃的な論文 火災と外断熱貼り・通気工法 

このブログはちょうど2年前、2015年の7月1日のもの。この度イギリスでの高層アパート火災から、樹脂系外断熱と通気層について様々な憶測がでているので再びコピー掲載。

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「緑の家」では耐震性※がまず始めにありきで次に耐久性、温熱環境、デザイン(仕上げ材含む)の順番になります。決してデザインや温熱環境(超高断熱)が最優先ではありません。

そして上の中に「耐火性」や「類焼性」などが入っておりません。なぜか・・・。

※・・・この耐震性は積雪1.0~2.5mで耐震等級2以上の個別構造計算による確認の事。感覚や経験で耐震性が高いという評価では無い。

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超高断熱の前に構造が優先される訳

今年の3月の終わりに、国交省監修の「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」の最新版が発行されました。3月に入手したかったのですが、気がついたときには完売で先週第2版を申し込みました。そして・・・この2週間は構造漬けになっておりました。

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温熱環境測り隊の結果発表 冬編

来週全国の温熱環境測り隊が東京の赤門(前研究室)に集まり、内輪でその結果説明をする事になっております。そのため一応この冬の「緑の家」の室内環境を測定データを集計しましたが・・・

全く面白くもない結果なので・・・

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パッシブな暖房で考える伊達の家 4 超高断熱と構造の関係

日頃から住宅の設計で一番大事なことは

「構造」の安全性

と申し上げております。

ここで「緑の家」が超高断熱住宅を造るにあたり気を付けていることは・・・

超高断熱化は家の重量が増える事の認識です。このテーマはちょっと建て主さんには難しい内容なのでスルーしてくださっても結構です。

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パッシブな暖房で考える伊達の家 2 構造

太平洋側気候に近い福島県中通りの梁川では冬期の日射も多く期待できる。しかし日射が極小になる厳寒期の2月~2月中旬を除く冬期は如何に蓄熱を有効利用できるかがポイント。そこで家の中に温室を造りオーバーヒートを見込んで蓄熱し、夜間にできる限りその日射熱を利用するように計画した。

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査読論文から 「RH(相対湿度)等とインフルエンザ」

建築学会環境系の査読論文集2017.03から

蕗の薹も既に終わりかけの3月中旬ではありますが、一昨日から本格的な冬と変わり無い天候の新潟県で、ここ三条でも既に15~20cmの積雪です。そんな中でもインフルエンザはその流行が既に終わっていますが、それでもその話題をあえて一つ・・・。

つい最近の査読論文からです(青字青線は浅間の加飾)。 続きを読む


床下エアコン暖房の熱の伝わり方を推測する。

アフターメンテナンス中の建具屋さん。冬の乾燥気味で変形した建具の調整。既製品の建具でなく手作りの建具だからこそ、直すこともできる。

今日、熱流量測定中の「緑の家」でその電池交換に伺った時に丁度建具屋さんもいらっしゃっておりました。

その道具と姿があまりにも職人美だったので思わず写真を撮らせて頂きました。

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平成9年から全棟で基礎が高い「緑の家」

竣工後1年。
外周から約1m以内の熱流は大きい・・・。
ポイント1と2までは温度の低下が顕著。

先日伺った「緑の家」のスラブの温度をサーモグラフィーで見ても、寺尾西の家と同じ傾向です。外周部から約2mを超えると一段熱流量が小さくなります。

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喜べないが、10年前の浅間の予言があたる・・・。

完成された床下エアコン暖房の温度分布。全くといって良いほどムラのない床温度。27度と少し高めでお使いのようだ。
どんなに性能の高い窓ガラスより薄手のカーテン一枚の方が、放射が下がり快適さが高くなる事がここからもわかる。

今朝は築一年の「緑の家」メンテナンスに伺ってきました。 続きを読む



木製サッシを考える。

「緑の家」はここ数年木製サッシを積極的にお勧めしてはおりません。

理由はコアな読者さんならわかると思いますが・・・

8年くらい前から申し上げているとおり木製のサッシには庇が原則必要です(新潟県)。

この事は先月のブログでも取りあげたとおりです。

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