壁や天井の仕様

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

19日は急遽県外へ。この繊細な構造・・・いつ通っても美しい橋です。

アップにすると何十回か塗られた厚い塗膜の感じがわかるところがまたいいですね。

塗装・・・実は「緑の家」の壁・天井は塗装仕上げを殆ど家で計画しております。

この塗装・・・AEPと表記しておりますがアクリル又は合成樹脂、エマルジョンペイントの事です。

このAEPの最大の特徴は、乾いてしまうと全く匂わず、また長期耐光性(30年くらい色が変わらない)がとても良いということです。また仕上がりの「塗り感」が何とも言えず、陰影が美しく表現され、補修も簡単なことでしょう。

欠点はほぼ100%の割合で小ヒビがどこかしらに入る事です。ビニールクロスよりコストは高いのに小ヒビが入りやすい仕上げですが、「緑の家」では上の理由が優先し、この小ヒビが許容出来る方にお勧めしております。

ところが今回小ヒビではなくジョイント部の盛り上がりなどが複数箇所で確認されたので、その確認に伺う事になりました。

伺って見ると写真ではわかりにくかった状況が把握出来ました。

たぶん・・・これは下地の木材乾燥が何らかの原因で不充分だったと判断できます。

今から20年ほど前は、グリーン材が市場の大半を占めており、所謂ドライ材の流通は殆どなかった時代がありました。その時はこのようなジョイントテープがよったようなシワが良く発生しました。今回は運搬時か保管時に湿気を吸込んでしまったせいか、何らかの原因で乾燥が甘い材が混入した可能性があります。

一度乾燥しきってから直せば今後同じ部分でこのような現象は解消されるはずです。建て主さんにはご迷惑お掛けしてしまい申し訳ありません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする