「 原発・自然災害・放射能 」一覧

新潟版  東日本大震災から学ぶ家造り② 先ずは耐震性

 地震に対する性能=耐震性・・・

よく言われる性能です。緑の家では先ず一番先に考える性能です。

速報では東日本大震災でお亡くなりなった92%が溺死です。圧死などは4%と低く阪神大震災とは全く違く調査結果が発表されました。だから今「津波」ばかりがとても注目されてます。

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悲劇を繰り返さないため建築士としてできる事。

こちらは一般に市販されていない
「新潟 デジタル標高地形図 1:2万5千」というポスターです。

海や川以外の青い色の地域は海抜面以下の地域(海抜ゼロ地帯)です。
新潟市の市街地のほぼ全域にわたって青色(海抜ゼロ地帯)です。

制作元は国交省北陸地方整備局とあります。

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原発は震度5で最後の砦発動。つまり耐震性は震度5まで。

一昨日のの地震(余震)でなんと震度5でしかないにもかかわらず東通原発、六ヶ所村最終処理場の外部電源が失われ、非常用電源だけが頼みの綱になりました。この発電機が失われれば福島第一原発と同じくなり、大事故になったのです。またその後、非常用発電のオイル漏れが起きて発電機が故障したとの事・・・。家に例えると地震で家が傾き、柱が折れ最後の柱1本で支えて残った状態です。

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貴重なメイル・・・

首相が防災服から普段服にかわったとの報道があり、これでようやく東日本大震災からの復興、復旧ののろしが上がりました。無論福島第一原発の方も先が見てきたと感じております。今後の大地と海洋汚染問題はこれから本格的に始まりますが、更なる放射物質の大量拡散という最悪の事態は無いものと考えられます。

 

私を含め3月11日から心がそわそわし、何も考えられない状態が続いている方が多いと思いますが、そんな中 次のような貴重なメイルを頂きました。

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建て主さん情報4 と 大丈夫! 避難地域以外の誤解を解く!

建て主さん情報の「4」ですがその前に・・・

ここ最近のブログでは原発の話題が多くなりました。

また、政府の発表の仕方があまりよくないとも伝えました。

私が良くないと申し上げた事は原発から80km以内の風下にあたる地域に対してで、新潟県や原発の風上での地域(30km以上)ではありません。

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びっくりしたこと。

水道水に放射性物質が混入というニュースから4日ほどですが、原発の放射性物質漏れがわかったのは14日前。そして測定結果公表が19日とその間この7日間行政は一切、水道水の検査をしていなかったのでしょうか?w(゚o゚)w

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全体で考える事が大事

昨日のブログに信念のある力強いコメントをありがとうございます。

連日報道では「放射性物質が規制値以上の検出された食物」の報道がされています。

ほぼ同じように「この食品を毎日1年とった場合初めて健康に影響がでる値だから安全」というコメントが多いですね。

専門家のコメントだからそのとおりと思います。

しかし物事は常にトータルに考えなければなりません。

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寺泊にようこそ!その2

今年の冬の拙宅。前庭がパーゴラとなり昨年と少し違う外観。

昨日から福島第1原発の10km区域から避難されてご家族が拙宅で泊まっていらっしゃいます。

前ブログで紹介した「夕映え荘」に避難されていたご家族の内、DOGと共に避難されたご家族を拙宅にお誘いしました。

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寺泊にようこそ!

7日前だったか、拙宅の近所にある保養施設「夕映荘(長岡市立)」に47人の福島から避難された人が滞在されています。

ようこそ!寺泊へ! 少しでも休んで頂ければ隣県住民としてありがたいです。

多くの人が避難しておりますが、なぜ避難しなければならないかを少しだけ調べました。

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建て主さんへ情報1

地震による情報です。

震災地の石巻にある東日本最大の合板工場が津波の被害を受けました。また次に大きい秋田の合板会社も地震で生産不可の状況です。よって今後上棟、建築予定の皆様におかれましては、着工や竣工が遅れる可能性があります。 可能な限り入手方法を施工会社や資材会社が努力をしておりますが、事情をくんで頂きご理解とご協力をお願い申し上げます。

(合板とは床の下地や屋根の下地に使う板で、耐震性を確保する大事な板です)

オーブルデザイン 浅間


新潟の住宅 構造計算と設計者の思想の重要性 長期優良住宅とは?

中越沖地震から早1年と7ヶ月が過ぎました。そろそろ落ち着いてご案内できるのでこの写真をご紹介します。この写真は2007年の11月ごろ撮影したものです。ですので地震から4ヶ月ほど経過しております。場所は柏崎市中浜という震度6強の地域。

赤字のところが「緑の家」です。建物は外観上ヒビひとつ入っておりません。地震発生後の市の調査でも「調査済み」の貼り札でした。一方右隣の数件は市の調査で「危険」となり「退去勧告」が出されました。というのは、家自体はそう被害は大きくなかったのですが、このように家の後ろの崖が崩れてしまったのです。B(中央)は既に直し始めていますが、その左右AとCはこの時点ではまだ修理しておりません。緑の家もご覧のように擁壁がありますが、全くの無傷です。下部にブルーシートがあるのは、擁壁が直立無傷だったのでその接している土が下に引っ張られ土の隙間ができたため、その隙間に雨水が入らないように、念のための養生です。

Aの擁壁はしっかりしているように見えますが、実はこんなに傾いており危険な状態です。Bはとても危険なので直ぐ取り壊されてしまってます。またCはこのままでは、家に住み続けることは不可能です。家も多少傾いております。緑の家の擁壁はこんな周囲状況の中、何事もなかったように直立してます。ある方はおっしゃるでしょう。「緑の家」の方が、崖の高さが低いので、擁壁高さも低いから平気だった」と・・・。しかし法律では、「高さ2mを超える擁壁は、構造計算して安全性を確かめなくてはならない」となっており、安全性の確認はしております。では違いは何か?ここが設計者の「思想」です。実は、「緑の家」の擁壁は、オーバースペックで造られています。 擁壁の安全性は、通常時(地盤の変動がないとき)の安全性であり、地盤が変動したときについて特に決まりはありません。建築基準法は「最低の基準を定めた法律」です。だから長期優良住宅では設計者の「思想」が大事のときの分かれ目なのです。

私は、中越地震もあったことから、この土地に擁壁を造るときには、地面の自然法角30度以内に擁壁のベースを入れ、かつ住宅の基礎に擁壁を緊結させ万全に構えて計画しました。まさしく地震時にベース基礎の地面が変動し、擁壁が倒れることを予想して対処した計画だったのです。これを施工しているときには、その工事していた人は、こんなに頑丈に作らなくてもいいんじゃない?既に地震(中越地震)があったばかりなので、当分来ないよ!と言ってました。私もついうなづこうとしたのですが、何しろこの建物は、100年もたせなければなりません(使う古部材が100年前の家のものだから、私もそのあと100年と思ってます)。だからこそ地面はとても大事なのです。

建て主さんからは、「オーブル」さんで本当に良かったと言われました。それ以上に私も「自分自身の信念に沿って良かった」と自分自身で褒めておりました。このことは他の住宅にもいえます。私が手がけた「緑の家」は、すべてが耐震等級2です(仮に構造計算に多少の差があってもほぼ変わらないくらい耐力壁が多くあります)。そのよさがわかるのは、このような本当に必要なときです。その時のために私はこの職種を全うできるように心がけます。


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