床下暖房・・・本格的に始まってから10年も経っていない・・・。
「緑の家」でも全棟標準化してからまだ7、8年。 続きを読む
床下暖房・・・本格的に始まってから10年も経っていない・・・。
「緑の家」でも全棟標準化してからまだ7、8年。 続きを読む
最近測定データをみていなかったので、少し寒暖の差がある5月のスラブからの熱流量が気になり確認すると・・・赤バックが熱逃げ部分、青バックが蓄熱が放出されている部分。
来週全国の温熱環境測り隊が東京の赤門(前研究室)に集まり、内輪でその結果説明をする事になっております。そのため一応この冬の「緑の家」の室内環境を測定データを集計しましたが・・・
全く面白くもない結果なので・・・
今日、熱流量測定中の「緑の家」でその電池交換に伺った時に丁度建具屋さんもいらっしゃっておりました。
その道具と姿があまりにも職人美だったので思わず写真を撮らせて頂きました。
先日伺った「緑の家」のスラブの温度をサーモグラフィーで見ても、寺尾西の家と同じ傾向です。外周部から約2mを超えると一段熱流量が小さくなります。
「緑の家」には断熱性能がほぼ同じで基礎構造と床下の高さや窓交換が出来るサッシ納まりの違いで7年前からAグレードとBグレードが有りますが、この度連載した実測でその違いもハッキリわかりました。
今年の最初の連載・・・「驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測」は4のまとめで終わりました。ただわかり難いとのことでポンチ図でわかりやすさを心がけて補足とします。
現在リアルタイムで測定中の寺尾西の家に伺いました。
以前もブログで申し上げましたが、熱画像撮影機は最近手軽に買う値段に下がったので建て主さんでも既に手にされている人も多いでしょう。その時に注意したいのが、
色だけ見て判断しない・・・
ことです。
そろそろまとめます。学術的な事でなく、実務的なことでのまとめです。
条件は・・・
新潟県の砂丘地及び水はけがよく、建物下に水みちがない土地において
です。
その2では上グラフで5分ピッチでのスラブ中央部の熱流量をエアコンのON、OFFとの関連を示しましたが、外気温表示を時間の関係で省略しました。
そこでその3はまず上のグラフに外気温(紫の線)を追加。ただ外気温線が離れているとその関連がわかり難いので外気温の数値だけ上に全体に13℃スライドさせて黄色い線で表示させました。ホントの外気温は紫の線なので誤解無きように。
ご覧のように、スラブ中央部の熱流量は、外気温に「直ぐに」左右される事なく、エアコンのON、OFFによって内外温度差が大きくなり短期影響をうけていると思われます。 続きを読む
昨年夏から温熱測定隊として「前ラボ」から高価な熱流計という測定器をお借りして、スラブの熱移動状態を測っております。
そして昨年夏に、
真夏でも基礎断熱しているべた基礎のスラブから意外ともいえる熱が奪われている事がわかりました。このことで新しい夏の空調として、6月~7月でも床下空間を暖房して、1階の床温度を冬期の25度まで上げる事で快適性を維持して、居住空間を除湿する方法を報告しました。この方法であれば、除湿量を増やしても不快な寒さにならない・・・。新しいオリジナルな空調方式です。
今冬の測定では新しい発見より、従来から国のマニュアルで書かれているのに、その内容を実測もしないで否定的な考えが一人歩きしている・・・スラブ下に断熱材のない地面だけの基礎断熱の中央部分の熱の移動を明らかにします(この測定建物のみ)。
年末の大掃除時期だからこのような写真のアップをお許しください。
まずこの博士論文をご紹介します。
その1でご紹介した2014年のブログの記事の査読論文。この論文で博士の学位を取得された井口博士の論文の全文です。
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/59574/1/B17956.pdf
今でこそ受け入れられるし読み応えがあるでしょう。これで2014年の論文ですから研究は少なくとも4年前の2010年から行われていたと思われます。もう6年経ってからのようやく一般的に知られるようになりました。
2017年1月18日緑字加筆修正
「緑の家」が旧Q値0.9の超高断熱住宅を宣言してから早10年になります。宣言当時のブログが下に今も残っております。↓こんな古いブログを大事にしている設計者は少ないと思いますが、これが一番大事な、大事な・・・実務者であり技術者としての実績なのです。
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2007/04/06/post-0/
この時(2007年)は20年後にきっと旧Q値が0.9が当たり前になる・・・と言っておりましたが、その予言が当たりそうです。今はZEHが脚光を浴びておりますが、そのZEHの断熱性能更に半分の「緑の家」のような超高断熱住宅がきっと10年後には良い家の指標になるでしょう。 続きを読む
基礎断熱している設計者は・・・
「方針転換」とか「過去は誤解をしていた」
とはっきり言って、
「緑の家」20年間標準仕様である高基礎と同じ、全てが目視できる「高い基礎」にすれば解決すると思います。
「え・・・何のこと?」 続きを読む
現在の当ブログの検索第2位が「冷房 床下エアコン」ですが、床下エアコンの冷房は以前から何度も書いているように薦めません。夏季床下エアコンを使って何かをするなら除湿か再熱除湿運転で、冷房は薦めません。
基礎断熱工法とは床下内が室内側になる断熱工法で、25年以上前に北海道で採用され、近年は本州で気密断熱工法に力を入れている中小工務店でも多く採用されています。
さらに下の表でもわかるとおり大手メーカーでも標準採用が多くなってきております。
2017年 5月 緑字追記
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。
この3日間の床下暖房する為に暖房モードで運転した吹き出し空気の温湿度
床下暖房用エアコンが夏も活躍する事ができます・・・。
先回からお伝えしている
「床下暖房用エアコンを夏も暖房で使っちゃおー」
ということで実測データが取れました。
2017年 5月 緑字追記
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。
夏至に暖房運転する床下エアコン??の記事に対してコメントが多いので急遽「その2」を作りました。
2017年 5月 緑字追記
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。
先日お話しした計器類を実測させて頂く家に取付け始めました。
最新兵器は「熱流計」。
これはその面にどのようなベクトルで熱が流れているか測るセンサーです。これを床下スラブ面に設置して実測します。
今年3月に事務所から徒歩12分くらいの所にオープンした
三条市の市営「ステージえんがわ」内にあるスパイス研究所というレストラン・・・。
三条市の定例議会で「床下の隙間から「風」を吹き上げる設備がある。床下内にゴミが溜まった場合、床から吹き上げることとなると、食事をとる場所としては考え物」との意見と質問があった。
過去6回シリーズの「300万円以上のサーモグラフィー 」では静止映像で床下暖房の快適性を可視化しましたが、今回は寺尾西の家で床下暖房の科学的な理屈を可視化をしました。
4年前に設計した超高断熱に改修リノベーションしたR2000+・・・
最近熱画像写真※を撮影して頂きましたので、今回はこの床下暖房をしていない超高断熱住宅R2000+を分析してみます。
※熱画像を含む下の写真は全て東京大学前先生の撮影