
真冬に真夏の話題で恐縮である。現在実施設計を行っている「緑の家」で日射遮蔽の仕方に対して話題になったので取り上げる。
続きを読む日射遮蔽の有効性は10年以上前、様々な論文でも紹介している。真夏では日射遮蔽が夜間通風より効果があるとの根拠になったのは恩師のラボであるこの↓論文である。
今から10年以上前の論文・・・。
TEXT アサマヒデキ
簾の良さはなんと言ってもこの風景透過の美しさにある。そのかすむような淡い風景は夏の強い日差しにぴったり。外の見え方で人の心がどのように感じるかを科学的に説明出来ないので浅間が書く今回は番外編とした。
本題に入る前に私のミスで簾を科学する「その1」~「その4」の中で直達日射と直射光を同じとしてとらえてしまった。ここでは直射光でありここに訂正しお詫びする。
TEXT スタッフM
夏の窓際といえば「簾」・・・。
「緑の家」の外観といえば、基礎が高くて簾と大きめの庇があること。
「緑の家」ほど正式に簾を薦めている設計事務所や工務店はないだろう。
昨年は住宅業界に少しは参考になるであろう「土縁は夏のためにもある」という提言をした。この夏はこの日本の文化でもある簾をスタッフMが少し科学的に検証する。
昨日蓮潟の家の日射遮蔽を設置した。そうご覧のとおり「簾」である。
簾は室内から見ると全て透過して見える・・・が、外からみると、
築102年ほどの「て・こあ」の土間キッチン(無空調)。
昨日の外気31度(気象台だから家の駐車場などはもっと高い温度)のなか、28度と概ね3~4度低い温度である。 続きを読む
アイスの当たり!
見学会の途中でトイレのために近所のコンビニへ・・・。
35度の中、アイスが食べたくなり「ガリガリ君」を買って食べると・・・
出ました!あたり!
Ua値0.26w/m2K(旧Q値0.9w/m2k)で国認定の超高断熱住宅。加えて耐震等級3で床高1.5mの高基礎・・・完成間近です。
玄関部分が形になり、何時もの「緑の家」の入りやすい低い玄関・・・。人を招き入れる雰囲気がよいですね。
今日は今期初めて朝の気温が10度以下になりました。もう直ぐ冬ですね。
さて・・・秋に夏の電気代が明確になります。
オール電化(水以外全ての光熱費が入った)の真夏電気代
「緑の家」のオーナーさんからメイルで電気料金が送られて来ました。
家中全て24時間連続エアコン運転をして27度付近を維持されていたK様です。
オール電化ですからこの料金には、給湯代、調理代、照明、家電すべて込みのの電気代です。
ウッドバルコニーは3年経過。最近使わないので苔が生えてきている。
昨日寺泊の拙宅で夏に準備を行いました。
夏至を過ぎたので夏の準備・・・ここポイントです。夏至とは太陽が一番高いところに来る日です。これからは太陽の角度が低くなり冬至にむかいますが、暑さはこれから2ヶ月後がピークであることがポイントで、南窓に庇があっても日射は斜めに寝てくるので暑さは窓から入って来やすくなります。そこで南側でも簾等の設置が夏至以降に始まるわけです。つまり南窓であっても相当長い屋根や庇でないと日射を防ぐ事ができません。ここは設計者でも間違えやすく、特に南中時(お昼)の太陽高度だけを図面に書いて日射を防げると表現する事は間違いです。南中時以外は太陽の仰角は緩くなります。
今年の建築学会の大会で発表される論文は大凡8000です。凄い数で、建築系論文発表の大会は医学系論文の発表大会の次に大きな催しです。
この多さはやはり実社会に直接与える影響=金額も大きいからでしょう。物理、数学は基礎的な学問で最も大きな影響を与える基礎学問と思いますが、直接実社会にもたらされる事(企業利益)が少ないので、研究費が多くない=論文数が少ないか、ハイレベル過ぎて論文が書けないから少ないの両方でしょう。
※・・・国で認定されたQ値。各企業が独自で算定した未公認のQ値は除く(2012.1月時点)。
もしこのQ値を超える数値で国に認定された家(新潟県内限定)をご存じの方はご一報ください。お礼として当事務所で扱っているキャリバーⅢ(温湿度計)をさしあげます。
Q値 0.83w/m2k 超高断熱
C値 0.1cm2/m2 中間時測定 超高気密
μ値 0.026 日射遮蔽係数 認定
耐震等級 3等級+α 最高値認定 αは制震テープ仕様
積雪 2m 三条市の正規の設計積雪量
その他 長期優良住宅認定、床下暖房 木の外壁
名実ともに最高の性能をもつ「西裏館の家」の完成見学会の日時が決定しました。
3月20日(火)春分の日 9時30分~18時
3月21日(水)平日 10時~15時
駐車場の都合により完全予約制とさせて頂きます。
久しぶりに折り込みチラシを配布する予定です。
ご存じのとおり最近プリウスを買いましたが、購入前に調べた事がありました。それがプライバシーをも守るガラスフィルムです。
私が選んだグレードは価格が安く燃費が一番良いLグレードで、このLグレードには標準で荷台隠し(トノカバー)がありません。よってリアガラスがトーメイだと中の荷物が丸見えです。
これではまずいということでプライバシーフィルムを貼ることにします。このフィルムはトノカバーより倍の価格ですが、リアシートのプライバシーも一緒に守れるフィルムの方が良いでしょう。
プライバシーフィルムを調べるとスモークガラスタイプのIRカットフィルムが現在のメジャーだそうですが、IRって何?
7月の始めには夏仕様になっていた「豊栄の家」 認定Q値0.99W/m2k。の超高断熱。 木の外壁だから簾が似合う・・・涼しげですね。実際室中は27度で湿度60%でも輻射熱がないので快適!(外は28度で湿度高め)。この写真は下の記事には関係ありません。
今年の2月に多くの工務店、ハウスメーカーが高断熱サッシとして使われる「アルミと樹脂の複合サッシ」の防火性が基準に満たなかったのに、国に認定され使われていた事で大きな問題となりました。
今度は木の外壁で「不燃木材」として国に認定されていた建材でほぼ全ての(サンプル中90%)が基準を満たさないことが発覚しました←ここクリック。もし認定を受けた建材と同じものでこの結果ならこれははっきり言って販売した企業のせいではなく、認定を出した「国の機関」ではないでしょうか?
この図は昨日ご紹介した赤林研究室(A-lab)に紹介されている研究。夜間冷却を積極的に行っても、8月の気候では冷房負荷が5%の削減にしかならない。それより簾などで日射遮蔽をしっかり行った方が冷房負荷を30%削減できるとなっている。詳しくはここです。
昨日、市街地での通風は効果が少ないとご紹介しました。その続きで通風のため積極的に窓を開けても効果は5%であるという研究結果もありますのでご紹介します。
これは以前からご紹介しようしようと思い、すっかり忘れていた夏の夜間通風の効果。この連日の熱帯夜では誰もが夜間窓を開けても家の中は冷却されない事は一目瞭然(まあ防犯上から夜間開けられる窓は少ないので、殆ど削減効果はなくなるだろうが・・・)。
ある特殊な工法では窓や床下換気口等から、夜冷えた空気を家の中に取り込んで次の日に生かすよと宣伝している(宣伝していたという過去形かな?)建築関係者がいますが、今この熱帯夜でもそんな事信じているのでしょうか?
昨夜仕事終了後、真夜中の12時頃町内ゴミ当番でゴミ収集場にセットをするため歩いて行きましたが、こんな深夜でも各家から聞こえるエアコンの音。昨夜の12時頃の気温が28度ですから皆さんエアコン全開です。今の時代「エアコン」があって本当に良かったですね。この魔法箱のおかげで毎日安眠、快適、感謝感謝の毎日です。
2010/07/26写真追加しました。
暑いですね。そろそろ築20年ですが、高気密高断熱なので夏が暑いという経験は、エアコン設置されていない竣工後1年までで、今は快適~な室内です。