昨日三条市大崎で建設中の三国街道の家に防水検査に伺ってきた。
続きを読む「 超高断熱、無暖房、パッシブ、Q1、気密 」一覧
2022年建築学会の学術講演梗概集から④ 構造 等級7(G3)の荷重は大きい
構造の4はお待ちかねの省エネ等級6越えのG2ーG3中間断熱性能の荷重増加が構造系分野で発表されていた。環境系分野でないことがポイントである。私としては環境系で発表してほしいと感じる。
続きを読む住宅の構造審査が義務化されて期待すること。
構造審査がほぼ全ての住宅にも義務化される前に、私がいつも申し上げているスラブ下の断熱材の例の問題が数年以内にようやく解決されると期待している。
続きを読む暑い時期にもう一度・・・庇の大きさ
庇や軒の出で最も重要なことを昨年の冬にお伝えしているが、当時は冬なので実感はないはず。そこでもう一度コピペにてお伝えする。簡単にいうと普通の南窓には庇が40cmも出ていれば十分日射遮蔽の効果があり、それ以上大きく出ていても大きな効果はほとんどないとのこと。但し・・・
続きを読む予言・・・冷暖でエアコンはバックアップが必要になる。その3
4年間に「エアコンはバックアップが必要になる」と予言して書いたが、まさにそのとおりになりつつある。
続きを読む
続・論より証拠 31年経た樹脂サッシ
高断熱高気密の弱点は開口部の気密維持性能
あれからもう12年が経過したしたのか・・・と感じる。12年前(2010年)に投稿した記事にコメントがついたので続編として案内する。
2010年の頃は、本州以南では樹脂サッシがまだ一般的で無く、一部の高断熱高気密マニアにしか採用されていなかった。アルミサッシ大手2社も樹脂サッシの販売に後ろ向きだった頃である。だから上の記事は当時樹脂サッシを採用する人の正確な判断が出来るようにと思い投稿した。ところが2011年から手のひらを返したように、YKKが先頭を切って樹脂サッシの販売に力をいれ、これからは樹脂サッシの時代と宣言した。
続きを読む再び筋交いによる耐力壁に戻る
構造用合板の高騰を受け、「緑の家」では3年ほど続けてきた「大壁貼り」による構造用合板耐力壁から、主として筋交いによる耐力壁に当面のあいだ仕様変更する。サブで面材を貼るときには「真壁貼り」としたい。
続きを読む続・大変な疑問・・・一年ごとに変わる基礎断熱の熱損失
ちょうど一年前にある疑問で下のブログを載せた。今読み返しても「良文だな」と手前味噌である。
しかし一度納まった疑問が再びこみ上げてきた。この基礎断熱の熱損失については既に疑問を通り越してあきれている。それは・・・
続きを読む長野県諏訪郡でUA値0.16w/m2kの超高断熱である原村の家の地鎮祭
タイトルのとおり長野県諏訪郡でUA値0.16w/m2kの超高断熱である原村の家の地鎮祭が昨日執り行われた。
続きを読む大地震後の気密性は担保できるのか?制振と法律
近年、木造住宅でも地震に強い住宅として「制振」というキーワードを目にするし、そのようなご質問も受けることが多い。制振と耐震の違いは何だろう?また制振があれば地震後の気密劣化はないのだろうか?など疑問に思う人が多いので少しだけ解説する。
続きを読む
昨年より少ないのに高い電気代 続き
何故ペアガラスを使うのか?
誰もが感じるガソリン価格の高騰。田舎であればあるほど車移動が生活の一部。仕事に行くにも車で30分走る人も多いだろう。となると否応でも無くガソリン価格が気になる人が殆ど。
続きを読む通風と全館空調について その1 私のエビデンス
「緑の家」では夏に通風が必要だと強調することはない。なぜ通風をお薦めしないか・・・について賢明な読者さんなら「カビ防止」のためとわかると思うが、実は30年近く前に通風の効果を研究した論文に参加しており、そこで夏期に通風が効率の良い「涼」を得る手段とは思えなくなったためである。その論文は上の通り1994年に報告している。
続きを読む超高断熱の等級7を設ける前に国が決める事は・・・
建築業界ではガリバー的な業界紙である「日経アーキテクチャア」の今週号に、「戸建ては断熱等級7までを新設」との見出しがおどっている。
続きを読むベタ基礎下断熱材は原則必要無いか?
昨年お示しした内外基礎断熱を行なった家の基礎外周部から熱移動は、内側断熱だけを行なった基礎断熱より随分少なく(数値評価未確認)、床下内の外周分の温度低下がみられなかった。上の写真でもわかるとおり基礎に接する雪も直ぐに溶けることはない。
続きを読む
冬期の適正な相対湿度 追加版
時間軸と適正湿度
この時期になると室内でのRH(相対湿度)の話題がでる。上の2年前の記事でも申し上げているが、室内の適正な相対湿度は「人」の快適さでは無く「サッシ」によって決まってくる。・・・これが2年前の適正なRH(相対湿度)。今回はその追加版となる
続きを読む基礎内外断熱の効果
2021/12/19・9時加筆 キャリブレーション前のサーモグラフィーで誤解を与えないように写真を一枚追加。キャリブレーションがうまく出来なかったのは機器が冷えていたためバッテリーが何度か落ちたことによる。
約束どおり基礎内外断熱を施した「緑の家」に伺ってきた。結果は上のサーモグラフィが示すとおり見事な効果がある。
続きを読む
魔法の床下空間 3
床下暖房があれば・・・。
先日ある取材を受けた。その時に
「G2(等級5)からG3(等級7)に断熱性能をあげたときに、何か変わる事があるか」
・・・のような質問だった。
※G3(等級7)とは
魔法の床下空間1
蓄熱と基礎内外断熱
先日超高断熱Aグレード(今風にいうと等級7またはG3以上)の「緑の家」の2年目メンテナンスに伺ってきた。凄く驚いたのが、久し振りにみたペットボトルによる水の蓄熱である。
続きを読む
ついに・・・
超高断熱基準を国が示す その2
昨日JJJチャンネルで夏の日射浸入と庇についての話題を取り上げた。それを挟んだ今日は「ついに・・・超高断熱基準を国が示す その2」を案内する。その1ではUA値だけを載せたが、UA値と同様に大事なのは・・・C値である。
続きを読む南の0.4mを超える大きな庇はほぼ効果無し
「南の庇の出はほぼ効果無し」のタイトル・・・衝撃的である。
本日公開のJJJチャンネルで「夏の日射遮蔽」の動画で専門の先生が言っていた事であるが・・・。
ついに・・・
超高断熱基準を国が示す
まず上図の一番右上の発信元をご覧頂きたい。
「国土交通省」が示した資料で初めて?断熱等級7(現在の最高は等級4)が示された。
夏型結露の誤解
事務所の近くにある中華亭の中華そば。麺が太いうどんくらいあるが、この太さと濃い色であるがさっぱりしたスープと背脂とのバランスがたまらない。
さて・・・ある専門誌の中に、夏型結露による建物被害とその対策の記事があった。内容を読むと果たしてその原因は・・・?と思わせる内容である。
続きを読む2021建築学会学術講演 論文梗概集 その6 含水したXPSの断熱性能
その6は基礎断熱した住宅によく採用される地中内に埋設された板状断熱が、水分によって断熱性能が1/6程度になる事(性能劣化)を推測させる研究内容として取り上げる。
続きを読む高性能な家の窓及びガラスには寿命がある。
窓につかうガラスは一般的に半永久かなと思っているはず。確かに単板ガラス(真物一枚ガラス)はほとんど劣化しない。しかし・・・超高断熱高気密住宅に使うペアガラス及びトリプルガラスは劣化し、その寿命は30年から35年と考えている。実際過去には10年くらいでカビが生えたペアガラスがある。
続きを読む燕市 吉田の家 設備工事から考えること
昨日吉田の家の内装工事などのチェックと設備の打ち合わせを行ってきた。
続きを読む
続・暑い時期到来!簾の日射遮蔽
直達日射・天空日射と簾
2021.06.22リンクが間違っておりましたので修正しました。
「緑の家」ではできる限り「簾」など外部で日射遮蔽をする。ガルバニュームの家でも上のように・・・。なぜ庇だけでは駄目なのか?
続きを読む暑い時期到来!簾の日射遮蔽
カーテンがあっても窓から入る光(日射)によって部屋がなぜ暑くなるのか・・・あたりまえで基本の事なのであまり説明しているところをみない。よって改めて復習する。
続きを読む鳥取県の取り組みと国の不備
連休前に将来の太陽光発電の義務化に反対した鳥取県知事であるが、なぜ鳥取県知事が「脱炭素社会での(省エネ)住宅のあり方」の会合に委員として選出されたのかが疑問だったが、それが国交省の資料でわかった。
続きを読む夏の室内湿度の研究がようやく始まるか? その2
上図は人の快適性を作用する6つの要素。このうち4つは一般的としてとらえられる「空気温度」「放射温度」「RH(相対湿度)」「気流」となる。そしてそれ以外に自身でコントロールできる「代謝量」と「着衣量」が2つ加わることで正確な評価ができる。
一般的な4つうち「RH(相対湿度)」が、日本で日本の家屋で生まれ育った人(←ここがポイント)の快適性にどのように影響するか・・・の前文だと思って下の動画見てほしい↓。
続きを読む夏の室内湿度の研究がようやく始まるか?その1
先日紹介したJJJチャンネルが2019年6月の公開からほぼ2年で250回の再生回数で、所謂ほとんど見られない動画であったが、紹介してからたった5日で200回190回以上の上積みされ442回。流石当ブログのコアな読者さんである。その感想など是非お聞かせ頂ければ幸いである。
そしてそのJJJチャンネルで先回の続きで推薦はコチラ↓
続きを読む大変な疑問・・・基礎断熱の熱損失 その3 床下エアコンの時
まず最初に・・・
この12年前の昔(2009年)の当HPからご覧頂きたい。
https://arbre-d.sakura.ne.jp/home/midorinoie/heating#nigerunetu
続きを読む窓に原則FIXを使わない3つの理由
「緑の家」では窓にほとんどFIXを使わない。特に2階にFIX窓のご要望があったときには建て主さんに何度か確認する。
続きを読む悟り・・・基礎断熱の熱損失から
基礎断熱の熱損失評価が約7倍悪くなった・・・が特に何か支障があるかというと・・・実務に影響はほとんどない。評価が変わっただけある。一方既に住んでいらっしゃる建て主さんにおいては全く変わりないという事になるだろう。
続きを読む地盤改良と断熱材
清五郎の家の地盤改良が先頃行われた。鳥屋野潟のほとりであるこの場所は地盤はよいはずもない・・・が、意外と支持層は地面から5、6mにある。これは海抜面に近いことで浅い位置で砂質がでやすいため。一方事務所のある三条では10mでも砂質にはならない。
続きを読む
少し怒りを覚えた・・・
「緑の家」がギリギリ基準内とは?
建て主さんの中でも知っている人が少ない令和3年のこの4月から行われる省エネ説明義務化。住宅を新築するにあたり省エネ法の基準値内なのか、それとも基準から外れた熱の逃げやすい建物なのかをあらかじめ説明する法律である。
この基準値の計算を行うと・・・UA値0.27w/m2kという超高断熱の「緑の家」Bグレードがギリギリでしか満足しない結果になる(試行版)。そんな事って・・・あり?
無暖房で朝19度、昼25度。榛名の家での冬
今日群馬県高崎市の榛名の家の2ヶ月点検に伺ってきた。
榛名の家では今冬は無暖房で過ごしているとのこと。無暖房とは床下エアコンは無論、他の暖房器を一切使用していない状態である。無暖房の状況で氷点下に冷え込んだ日でも明け方の室温は19度とのこと。当然日中は25度まであがり、我慢無しで暖房器具は一切不要の生活。
続きを読む